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はじめに
研究の目的と方法
I日暮里富士見坂の現代的位相
1.江戸・東京の原風景としての富士(図説)
1−1江戸城築城と城下のデザイン
1)道灌の江戸城築城と関東四景
i)江戸城と富士
ii)富士山・武蔵野・隅田川・筑波山
2)家康(徳川期)の城下のデザイン
i)富士山と筑波山
ii)通りと河岸
3)江戸の富士見坂と眺望
i)富士見坂(7坂)
ii)富士眺望点(4ヶ所)
iii)眺望点(21ヶ所)
4)江戸の眺望と富士景
i)「江戸一目図屏風」
ii)「江戸絵図」
1−2江戸町人のなかの富士景
1)市中の富士
i)北斎(「富嶽三十六景」「富嶽百景」より)
ii)広重(「名所江戸百景」より)
2)江戸と富士・筑波・日光連山(「名所江戸百景」より)
i)江戸の富士
ii)江戸の筑波山
iii)江戸の日光連山
3)富士講と富士塚 − 心象としての富士
i)富士講
ii)富士塚
iii)東京区部の富士塚分布(現在)
1−3東京市民のなかの富士19
1)近代化・市街化のなかの富士景(明治・大正・昭和前期)
2)ビル化・高層化のなかの富士景(昭和後期・バブル期)
2.富士見坂の現在22
2−1都心部における富士見坂24
1)「都心部」の範囲と富士見坂の抽出
i)調査対象としての「都心部」の範囲
ii)富士見坂の抽出25
2)富士見坂の現況
i)眺望景
ii)地形的側面
iii)土地利用
2−2諏訪台における日暮里富士見坂35
1)日暮里富士見坂の変遷
i)眺望名所としての諏訪台
ii)明治期の市街化と「富士見坂」の誕生
iii)現代における高層化の影響
2) 諏訪台における居住者と富士見坂の関わり42
i) ヒヤリング
ii) アンケート
iii) 共有された原風景としての日暮里富士見坂
II日暮里富士見坂の眺望保全
1.眺望保全のための解析71
1−1気象状況による富士山の見え方73
1)富士山の見え方に関わる気象条件の調査研究文献
2)調査研究文献「東京で富士山が見えた日の特徴」のまとめ
1−2富士見坂からの眺望の構成要素75
1)地形
i)日暮里富士見坂近傍の地形
ii)遠景に関わる地形
2)土地利用および建物状況
3)法規制
i)眺望範囲内の用途地域の概要
ii)容積率と形態
iii)高度地区
1−3眺望の構造とシミュレーション92
1)沈み込みを考慮した眺望視線の理論式
2)丹沢連峰の見かけの高さ
3)富士山の眺望保全のための建物高さ規制の想定数値
4)富士山の眺望保全のためのシミュレーション
i)諏方台からの富士山眺望の経年シミュレーション
ii)諏方台からの富士山眺望の将来シミュレーション
iii)眺望シミュレーションの結果画像
iv)シミュレーション結果からの考察
2.眺望への行政(荒川・台東区・文京区の三区、および東京都)の対応108
2−1三区における富士見坂に関連する既往の取扱い109
1)荒川区
2)台東区
3)文京区
2−2三区における富士見坂保全への検討課題 (意見交換会の要約)118
2−3東京都における富士山の位置付け121
3.眺望の保全に向けて130
3−1現行法上での対応と問題点131
1)建築基準法
2〉都市計画法
3)連坦建築物制度
4)地区計画
5)景観条例等
3−2世論と地域の連動135
1)日暮里富士見坂が有している価値の共有
2)地域・区・都・一般世論
3−3保全における新たな事例創設の可能性138
1)眺望保全の価値とコスト
2)各通りにおけるコスト負担
i)不忍通り
ii)本郷通り
iii)白山通り
3)新たな規制誘導手段の検討
i)眺望軸および水平視覚範囲の設定
ii)景観条例等の活用と新たな高さ規制
4)新たな事業展開の検討
i)規制内容の周知と手続き
ii)より積極的な事業化方策
参考文献一覧145
謝辞

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