電力料金値上・消費増税・再生エネルギー付加金 すべて吹き飛ばす!

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夏のエアコンとのおつきあい―28℃をためしてみると―

 夏場の電力消費を増やす家電といえば、冷蔵庫とエアコンです。いずれも使われだしたのは比較的近年のことですが、広く普及し、大半の家庭でその利便性の恩恵に浴しています。ことに、冷蔵庫は、切ってしまうと食生活―というより生活の崩壊をもたらすでしょう。となると、消去法で節電の標的はエアコンにしぼられてきます。もっともこちらも完全にやめてしまうのはちょっと厳しい。結局は、どうつきあっていくかということになるわけです。

エアコンと設定温度

リモコン エアコン冷房

「エアコンの設定温度は28℃に」などとよく言われます。高めに設定することは、直接もたらす節電効果以外にも効用があります。最近のエアコンは賢くなっており、外の気温が設定温度以下になると「外気温低い」などと表示して、教えてくれることがあります。そんなとき窓を開けてみると、たしかに涼しいものです。28℃に設定しておくと、28℃以下ではエアコンを使う気にならなくなります。

窓を通じた通気

窓 窓3

 窓も開け方次第で部屋の環境も変わってくるものです。たとえば2カ所開けると通気がうんとよくなります。もっとも、筆者の住まいは比較的高層階のせいか、派手に開けると部屋中の紙が舞い上がるほどの突風となり、手がつけられません。そこで、開けるのは少しにして、開ける窓の数を増やすことで通気をはかっています。そうすることで、突風は、そよかぜに変わります。

涼風アイテム

すだれ2 すだれ-窓

 気分を変えて「すだれ」もよいものです。日差しを避けるには強力なアイテムであると同時に風通しもよいようで、風通しが良ければ日差しも通すカーテンとは、ひと味違います。また、雨を通しにくいので、夏特有の夕立の時なども、窓を閉めるまでの猶予の時間をつくってくれます。ちゃんとしたものは結構高価ですが、100円ショップで売っているものでも、それなりに楽しく涼めます。

気温の変化と電気の消費―必ずしも一致しないのはなぜ?―

  下のグラフは、筆者が夏場に消費した電気(点線・kwh)と、その月の日平均気温(実線・℃)をまとめたものです。黒は2010年度、赤は2011年度、緑は2012年度、青は2013年度の数値です。やせ我慢して冷房をやめた2011年度のようなケースもあるので、平均気温夏 単純に連動しているとは言えませんが、節電前の2010年度や、冷房を普通に使っていた2013年度などは、わりと関連がうかがえます。
 なお、やせ我慢で冷房なしで押し切ったと記憶していた2011度年の場合、ほかの年にくらると、しのぎやすい夏だったことがわかります。無理がきいたのも、そのせいだったのかもしれません。
 また、節電開始前の2010年度の場合、4年間で最も猛暑であったわりには、節電開始以後の2013年度との電気の使用量の差は少なく感じます。少なくとも、8月分(主に7月に使用)に限って言えば、そうなるでしょう。なにげなく使っていた年と、それなりに気を配っていたつもりの年で、この程度の差となると、まだまだ取り組みの甘さを感じざるを得ません。2013年度の夏は、とりたてて在宅が多かったわけでもないので、なおさらです。要は使いすぎたのでしょう。外気温が28℃を下回るような、本来冷房の必要のない時にも、ついついスイッチを入れてしまうことは控えたいと思います。

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 本欄の企画、構成、執筆は片柳正直堂が担当しました。片柳正直堂は、書籍、雑誌等の取材、執筆、編集、また自費出版のお手伝いなどを扱っています。詳しくは片柳正直堂のページをご覧ください。また下記のお問い合わせフォームからのお問い合わせも受け付けています。