電力料金値上・消費増税・再生エネルギー付加金 すべて吹き飛ばす!

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ポイントは冷暖房―今年は涼む―

 緑の実線が2012年度、赤の点線が前年度、黒の点線が節電前の2010年度です。この年は、春先から在宅の機会が増えていましたが、使用量は昨年を大きく下回っていました。これは昨秋からの待機電力の削減策が功を奏したものでしょう。6月分は、節電開始以前の6割ほどになっていました。暖房にかき消されていた節電の効果をはっきりと実感しました。ただ、そうであるほど、暖房期間中にはなぜその成果がわずかなものでしかないのかが疑問として残ります。しかし、結果に気を良くした筆者は、次の行動に移りました。冷房の再開です。

2012平均使用量
4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
2012年度 9.21 6.91 5.72 6.21 9.37 7.38 6.93 6.24 8.97 14.77 15.35 16.89
2011年度 11.91 9.33 8.32 7.09 7.10 6.91 6.52 4.87 3.52 9.68 12.59 10.48
節電前 13.67 10.78 9.41 10.16 9.69 11.52 10.19 9.20 9.55 13.58 14.14 12.04

 使うと決めてしまうと、この夏はさっそく7月からエアコンを使い始めました。設定温度なども気を使っていたつもりだったのですが、結果は残念なものでした。使用量は節電前よりやや少ない程度でしかなかったのです。暖房同様に、その成果は消し去られたかっこうです。待機電力の削減は、冬場も夏場も実行していたわけですから、その分は春秋同様に減っているはずなのに、なぜそうならないのか? あえて理由を探すとすれば、考えられることはふたつありました。ひとつはエアコンのコンセントプラグです。春秋には抜いてあり、待機電力削減の一助となっていましたが、夏冬には使用しているので常時待機状態となっていました。この待機電力が、思っていたより大きかったのではないかということです。そしてもうひとつは、これは夏場に限ってのことですが、冷蔵庫が消費する電力の増加です。これもまた、馬鹿にならないものらしいのです。

節電前との逆転―在宅時間の増加はすべてをくつがえす―

 8月の初旬、7月の結果が明らかになると、さすがにエアコンの使用を手控えることが増えました。その結果は9月分の使用量となって表れています。
 そこでまた、新しい壁が立ちはだかってきました。秋も深まるころから、仕事の関係で在宅することが増えたのです。増えたというより、ほとんど家にいるという状態に近くなってきました。
 その結果は、冬場の電力使用量となってはっきりとつきつけられることになります。1月初旬に届いた「電気ご使用量のお知らせ」に記載された数字は、すでに節電開始前を上回っていたのです。あわてて窓に断熱材を貼るなどしてみましたが、結果はグラフの通りでした。
 これは、節電を始めてから最大の敗北でした。在宅時間の長期化による暖房使用時間の増加には、どうやっても勝てないようなのです。

電気の年間使用量と年間に生じた料金

  • 年間使用量  3,448kwh(前年より414kwh増加。節電前より639kwh減少)。
  • 料金の総額 88,196円(税込、口座振替割引分差引済。前年より1,6888円増加)

3段料金が適用された月

  • 3カ月(1、2、3月)
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