電力料金値上・消費増税・再生エネルギー付加金 すべて吹き飛ばす!

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無理のない節電へ―使いたいものは使いながら減らす工夫―

 青の実線が2013年度、緑の点線が前年度、黒の点線は節電開始前の2010年度です。冬場3月までは散々の結果でしたが、4月には前年の使用量を下回っていました。やはり待機電力の削減自体は順調に成果を上げているようでした。そこでまた新しいことに着手することにしました。しばらく使っていなかった家電の使用再開です。具体的には食器洗い機と衣類乾燥機の使用に踏み切ることにしました。いずれも電気を食うことは分かっていましたが、あれば便利なものであることは間違いありません。

2013平均使用量
4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
2013年度 8.27 8.33 7.79 5.69 6.88 10.57 4.83 4.58 8.31 12.42 11.57 9.93
2012年度 9.21 6.91 5.72 6.21 9.37 7.38 6.93 6.24 8.97 14.77 15.35 16.89
節電前 13.67 10.78 9.41 10.16 9.69 11.52 10.19 9.20 9.55 13.58 14.14 12.04

 このふたつの家電製品の使用を再開して気づいたことのひとつは、まず便利なこと。そしてもうひとつは、やはり消費電力の高さでした。例年なら低下していくはずの5月分は、むしろ上がっていました。
 このうち食器洗い機は、すでに古く故障気味であったうえ、長らく使っていなかったので自分で修理に取り組んでみました。不具合の原因はいくつもあったので、満足のいく状態になるまで何度もテスト運転を繰り返したことも、電力消費の増えた要因かもしれません。ただ、これは修理が進むとともに通常の使用状態に戻っていきました。
 一方、衣類の乾燥機は、梅雨に本格的に入るころには使わなくなりました。梅雨こそ活躍の時期ではないかと考える方もおいでになると思いますが、こうした機器は熱を発するため、気温が上昇してくると扱いづらいものになってくるのです。また洗濯物の乾き具合は、湿度より気温が重要らしく、暖かい季節になると割とすぐ乾くので必要なくなってきます。結局乾燥機は冬場の季節ものととらえることにしました。
 そうなると電気の使用量は例年並みに落ちてきましたが、それもつかの間、盛夏の時期には去年の夏の山場を上回ってしまいました。

OA機器の更新―Windows XPの置き土産―

 夏場の冷房が終わるころ、筆者の頭を悩ませていたことは、節電以外にもうひとつありました。それはMicrosoft社のOS、Windows XPのサポート終了が来春に迫ってきていることでした。1台のことならいいのですが、メインのパソコンのほかにセカンドマシン、サードマシン、さらにはノートパソコンが2台といった具合に、使う台数が少なくないのです。
 ずいぶん迷った末、一部の機器を新しいものに更新し、1台は都合でXP専用に残し、ほかは必要に応じてWindos7にバージョンアップしました。この過程で2台のデスクトップ機が引退し、そのかわりは今まであまり使っていなかったノートパソコンの1台を当てることにしました。ついでにパソコンの電源もスイッチつきのテーブルタップにつなぎ、使わないときには根こそぎ切るようにしました。また、接続するハードディスクはLAN型も含めて同様の措置を徹底するようにしました。
 OA機器は意外に電気を食うもので、これもまた待機電力削減の一助となったと推測しています。なお、デスクトップ機を待機電源まで落としてしまった場合、バックアップのために内蔵されている電池(ボタン電池など)が消耗し、交換の必要が生じることがあります。また、電池の消耗が不具合につながることもあります。そういうリスクはあるのですが、筆者の場合電池交換は経験済みなので、あまりこだわりなく進めました。利用者によっては要注意かもしれません。
 冬場は、昨年に引き続き窓に断熱材を貼り、また、今年は新しい武器として50cm四方くらいの電気カーペットを用意して足下を暖めるかわりに設定温度を18℃まで下げてみました。結果は表とグラフの通り。在宅時間が元に戻ったこともあり、昨年のようなことはありませんでしたが、自分で期待していたほどの成果は上がりませんでした。

電気の年間使用量と年間に生じた料金

  • 年間使用量  3,009kwh(前年より439kwh減少。節電前より1,078kwh減少)。
  • 料金の総額 72,050円(税込、口座振替割引分差引済。前年より16,146円減少)

3段料金が適用された月

  • 3カ月(9、1、2月)
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 本欄の企画、構成、執筆は片柳正直堂が担当しました。片柳正直堂は、書籍、雑誌等の取材、執筆、編集、また自費出版のお手伝いなどを扱っています。詳しくは片柳正直堂のページをご覧ください。また下記のお問い合わせフォームからのお問い合わせも受け付けています。