夢の別荘ライフ
さらりーまんセカンドハウス百科 Ver.1.4
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別荘の物件広告の見方

2013年4月5日

別荘の物件広告

物件広告には、きれいな別荘の写真、間取りと詳細情報が記載されています。 お店の前や中には、A4サイズでクリアファイルに入った物が置かれています。 物件広告に出てくる言葉は日常生活では馴染みがないので、分かりにくいと思いますが、 何回か現地見学をすれば、見方が分かってきます。 ここでは、物件広告を見る時の注意点をアドバイスします。

  1. 別荘地名

    別荘地の管理形態で、以下の特徴があります。
    • 自主管理地

      公道に面し、公営水道を利用。除雪も自治体のサービスなので、維持費を抑えることができます。 古くからの別荘地や、小規模別荘地などにあります。
      • 電気
        申し込めば、大体利用可能です。
      • ガス
        申し込めば、利用可能です。プロパン利用が多いです。
      • 水道
        水道が引けない場合や、本管工事費の負担が求められる場合もあります。
      • ゴミ収集
        通常、定住でない(住民票が無い)場合、ゴミの収集サービスが受けられませんので、持帰りです。 一部、定住者の増加で、ゴミ収集を始めた自治体もありますが、町内会への参加や、地域行事への協力が要請されることがあります。
      • 除雪
        対象区域外だったり、除雪の頻度が少ない場合があります。
      住民税の均等割別荘税を課し、 道路整備やゴミ収集する自治体もありますが、管理別荘地ほど便利ではありません。
      不足するサービスは、個別に業者さんへ委託しますので、場合によっては割高になります。
    • 管理別荘地、リゾートマンション

      管理費を払い、 ゴミの収集、道路の清掃、消防設備、鍵の管理、除雪などのサービスを管理会社から受け、 テニスコートやプールなど付帯設備が利用できます。 不在期間が長いので、巡回パトロールがあると、治安の維持や、異常時の対応が早いです。 別荘地により、サービスの内容と金額が異なりますので、事前に確認します。
    • 総合リゾート施設

      リゾート施設の中ある別荘地やリゾート マンション。 ホテルやレストラン、プールなどの付帯施設や、サービス メニューが充実しているので、 雨の日や渋滞の日に、リゾート施設内で楽しめます。
    開発事業者による違いもあります。 一般に自治体が開発した別荘地は環境維持のための制約が多く、大手不動産会社の開発物件は管理が良いです。
    同じエリアの中でも、開発された時期や規模などによって、別荘地(リゾートマンション)毎の特徴があります。 不動産屋さんのホームページに記載されている場合もあるので、 自分の求める物に合うか確認します。 また、
    • 大規模タイプ
      共用施設が充実しています。専用バスや路線バスが利用可能な別荘地もあります。
    • 小規模タイプ
      立地や眺望に優れています。
  2. 土地

    所有権か借地権か確認します。
    • 普通借地権

      更新の時期に更新料が必要です。
    • 定期借地権

      更新はできないので、契約終了の時期(通常50年)を確認します。
    • 転貸借地権

      転貸借や転借権とも言います。条件を確認します。

    都市計画法による区分
    • 都市計画区域

      市街化区域

      別荘の建築が可能です。

      市街化調整区域

      別荘地として開発が許可されている場合、別荘の建築が可能です。
    • 都市計画区域外

      別荘建設の制約は少ないですが、建築基準法は守る必要があります。 床面積が100u以下の場合、建築申請が不要なので、自分で建てる人もいます。

    地目:登記簿上の区分
    • 田、畑

      そのままでは、別荘を建てることができません。
    • 宅地

      別荘を建てることができます。
    • 山林、原野、牧場

      別荘地として開発されると宅地になりますが、変更せずにそのままのことが多いです。
    • その他

    用途地域(1種低層など)によって、高さ制限、建蔽率や容積率が変わります。自治体の条例による規制もあります。
    「都市計画区域の宅地の別荘」には違和感がありますが、法律的にはそうなります。
  3. 地勢

    平地、緩斜面、傾斜地、崖地があり、傾斜の方向を確認します。
    • 平地

      大きな別荘や広い庭が可能です。
    • 山の麓の南側

      日当たりは良好ですが、南側の開口部からは山が見えません。
    • 山の麓の北側

      南側の開口部から山が見えますが、逆光になります。
    • 山の麓の西側

      尾根の西側を含め、夏の午後は暑く、冬の午前中は寒いです。
    • 崖地

      擁壁を造るか、造成しないと利用できません。
    傾斜地は眺望が期待でき、平地より安く買えますが、建築費が高くなります。
  4. 接道

    公道または位置指定道路(幅4m以上)に2m以上接していないと、別荘の建築や再建築ができません。 ミニ開発の別荘地に多く、単に私道となっている場合や、申請中は要注意です。
    道路付けの方向を確認しますが、宅地と見方が異なります。
    • 南道路

      南側である道路側が開口部の為、道路から庭やテラスが見えてしまいます。 見せない工夫か、見せる工夫が必要です。 道路側に駐車場を作ると建物までが遠いので雨の日に不便です。
      家のそばに駐車場を作ると、
      夏、舗装していないと、雑草が生茂って、駐車できません。
      冬、道路から駐車場まで除雪しないと、駐車できません。
    • 北道路

      道路と反対の南側に開口部を造るので、プライバシーが保てます。 道路の側に建物を建てるので、駐車場から建物が近いので便利です。
      日陰なので玄関回りを花で飾ることができませんが、森の中であれば、南道路と差は少ないです。
    • 道路上

      道路から別荘に登るので、眺望が期待できます。 3m以上高ければ、プライバシーが保てますが、高齢になった時に階段が不便です。
    • 道路下

      道路と反対側が開口部になるので、プライバシーが保てます。 道路から階段を使わずに入れる構造にすると、便利で眺望が期待できますが、建築費がかさみます。
      道路から下がる形にすると、暗くなり、高齢になった際に階段が不便です。 特に積雪エリアでは、雪が解けにくいです。
  5. 建物の構造

    建物構造(木造、軽量鉄骨造など)と屋根(瓦葺、スレート葺など)平屋などと記載されています。
  6. 建物の築年

    新築と言えるのは、完成後1年以内の未使用の物に限られています。 2年以上経過すると、ローン上も中古扱いになります。 売れ残っている物件には理由があります。 逆に 売れ残っている物件は、価格交渉の余地があります。
    中古の場合、建築基準法の改定に従い、建物の仕様が異なります。 冬も利用する場合、将来 定住を予定している場合は、特に重要です。
    • 1980年以前の別荘

      旧省エネ仕様以前なので、断熱材が入っていない場合があり、冬の利用は困難です。
    • 1981年以前の別荘

      旧耐震基準なので、耐震補強が必要な場合があります。
  7. 間取り

    間取り図上の大きさは正確ではありません(現況優先)。広さは現地で確認します。
    部屋数は将来 独立したお子さんが家族で来る場合も考慮すると、長期に利用可能です。 また、方角を確認します。
  8. 管理費、修繕積立金

    所有している間、ずっと払う必要があるので、金額を確認します。 周辺のマンションと比べ、安いことは、必ずしも良いことではありません。
  9. 水道権利金、温泉権利金、設備負担金

    温泉地でも、温泉が付いていない場合もありますので、確認します。 設備は現地で確認します。
  10. 現況

    利用中または空家(現空)です。
    住宅の場合は、空家の方が細部のチェックが出来て良いですが、空家の別荘は傷みが激しいので利用中の方が良いです。
  11. 取引形態

    • 売主

      その不動産屋さんの自社物件です。 建売や、中古別荘を業者が買い取ってリフォーム販売する場合です。 建築中やリフォーム中の写真を見せてくれる場合があります。
      仲介手数料が不要です。
    • 仲介

      仲介には一般媒介、専任媒介または専属専任媒介がありますが、売主では無いと言う意味です。
    • 一般媒介

      売主さんが複数の不動産屋さんに依頼してる物件です。 住宅の場合は売りがうまくいって無いケースが多いですが、売れにくい別荘では一般的です。
    • 備考

      特に重要な情報ですが、わからない用語が多いので、不動産屋さんに確認しましょう。
      例えば、国立公園には特別地域と普通地域があり、建蔽率や容積率が厳しく、 以下に制約があります。
      • 工作物の新築、改築、増築
      • 木竹の伐採
      • 土石の採取
      また、違法建築の場合、ローンが使えないことが多いです。

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