夢の別荘ライフ
さらりーまんセカンドハウス百科 Ver.1.4
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別荘の引渡し

2012年6月6日

別荘の契約が終わったら、いよいよ引渡しです。 引渡しや引渡しの前後にも手続きが必要ですし、多くのチェックポイントがあります。 楽しい別荘ライフを送るため、別荘に合わせたインテリアや家具、家電の準備も必要です。

  1. ローン本審査

    ローンを利用する場合、契約後に本審査を申請します。審査は信用保証会社が行います。提出書類は
    • 申込書
    • 所得証明(事前審査に提出した物がそのまま利用されます)
    • 印鑑証明(事前審査に提出した物がそのまま利用されます)
    • 物件に関する書類(不動産屋さんが準備してくれます)
    建売は2日(休日を除く)程度で結論がでますが、 中古物件は物件価値の確認のため1ヶ月かかることがあります。 主な審査のポイントは、担保価値の査定です。
  2. 金消契約(金銭消費貸借契約)

    ローンの本審査が通り、引渡し日が決まれば、ローン実行の為の金消契約を平日 銀行で行います。必要な物は、
    • 実印と印鑑証明書(事前審査に提出した物がそのまま利用されます)
    • 住民票(事前審査に提出した物がそのまま利用されます)
    • 印紙代(ローン手数料に含まれる場合があります)
    ローンを受ける金融機関(支店)で新規にローン返済口座を作る場合は
    • 身分証明書(運転免許証など)
    • 銀行印
    • 口座開設用の現金
    自己資金は、ローン返済口座に移しておきます。
  3. 引渡し

    別荘の鍵 契約から1週間から1ヶ月で引渡しになります。中古の場合、売主さんが私物の撤去を行います。
    • 残金

      引渡しの日に、残金を支払います。
      • 自己資金
        自己資金で決裁する場合は、高額な支払は銀行振出しの小切手または、口座振替で支払うことになります。 支払方法を不動産屋さんと相談してください。
      • ローン
        ローンを利用する場合は、平日に銀行で行います。自己資金は、ローン返済口座に移しておきます。 銀行は買主の口座に入金し、買主は、それぞれの支払い先に振込依頼書を書きます(銀行印が必要です)。
      建売の場合、不動産会社にローン金額が振込まれることもあります。 別荘のある場所から売主、買主が遠方のケースが多いため、 大手の不動産屋さんでは、都市部にある本店や支店で行うこともあります。
    • 清算金

      固定資産税や管理費などを日割りで売主さんに支払います。 また、水道などの権利金を支払います。
    • 引渡し

      売主が小切手または入金を確認し、領収書と権利書と鍵、住宅性能保証書と建物付帯設備の取扱説明書などを渡します。 売主さんのローンが残っている場合は、売主さんが金融機関に返済し、抵当権解除に必要な書類を貰い、 司法書士が確認します。 買主は移転登記のための委任状を書いて、権利書を司法書士さんに預け、登記費用と手数料を支払います。 ローンの抵当権を設定する場合は、印鑑証明が必要です。 1ヶ月程で、新しい権利書が司法書士さんから送られてきます。
    • 仲介手数料

      不動産屋さんに仲介手数料を支払います。
    • 管理契約

      管理別荘地やリゾートマンションの場合、管理契約書に署名 捺印します。
  4. 確認

    別荘を利用し始める前に、まず以下の確認と手続きが必要です。
    • 玄関など、全ての扉が開くこと、閉まることを確認します。 新築の場合、本鍵で施錠することで、工事中の鍵から本鍵に変更されます。 中古別荘でシリンダー錠の場合、ピッキング対策された物に交換します。 管理別荘地(リゾートマンション)の場合、管理事務所に鍵を1つ預けます。
    • 電気

      ブレーカーを上げ、設備が正常に稼働するか、異臭や異音がしないか確認します。 24時間換気を長時間止めるとカビが発生します。 冬季に凍結防止ヒータを切ると水道が凍結しますので、早めに電源を入れて確認した方が良いです。
      ブレーカーの近くある必要書類に記入して、電力会社に郵送します。
    • ガス

      事前に不動産屋さんがガス会社に連絡して、立会いでガス漏れが無いか確認します。 必要書類が渡されますので、記入して郵送します。
    • 水道

      水が出ることを確認します。
      水抜きされている場合、元栓が閉じられている場合、予め水道会社に開栓をお願いします。 玄関や台所などにある必要書類を記入して、水道局に郵送します。
      管理別荘地の私営水道の場合は、管理事務所で確認します。
    • インターネット

      別荘地には日用品のお店が少ないので、インターネットが使えると便利です。 当面は携帯で十分ですが、サービス エリアを管理事務所で確認した方が良いです。 必要に応じて、ネットか別荘近くの電気屋さんから、工事依頼します。
  5. リフォーム

    中古を購入した場合、必要なリフォームをします。
  6. 地域情報の入手

    管理事務所などで、地域情報誌などのフリーペーパーを入手します。
    地元紙を滞在日に購読すると地域の情報が手に入ります。
  7. インテリアと家電、生活必需品の準備

    引越しと異なり、必要な物を一式揃える必要があります。最初は自宅にある物からスタートしても良いと思います。 契約から引渡しまで通常1ヶ月ありますが、ローンが下りずに契約が流れることもありますので、 金消契約が決まってからが良いと思います。
    • カーテン
      プライバシーのため、出来れば事前に準備します。 長持ちする物なので、別荘や家具に合わせて準備します。
    • 寝具
    • 椅子とテーブル
      おしゃれな物は大きいので、設置場所を計り、移動スペースも考慮して準備してください。 購入した時に小さなお子様も成長するので、お子さんを含め全員が座れる物をお勧めします。
    • 照明
      新築の場合は、建物に付随する照明と後付照明があるので、確認して準備します。 中古の場合は、残される照明を確認して準備します。 リビングのシャンデリアなど設置工事が必要な物は、工事日を決めます。
      LED照明にすると、蛾などの虫が少なくなります。
    • 冷蔵庫
      自宅の古い物を利用すると、電気代が高くなることがあります。
    • 電子レンジ
      自宅の古い物を利用する際は、周波数(東京電力、東北電力は50Hz。中部電力、関西電力は60Hz)が 違うと使えない場合があるので、 マニュアルか電子レンジの銘盤で確認します。
    • 炊飯器
      高原は気圧が低いので、新たに買う場合は圧力式にします。 標高1000mで0.89気圧なので、1.12気圧以上の圧力釜にします。
    • 洗濯機
      洗濯機があると、長期滞在に便利で、帰ってからの洗濯が不要になりますので、購入をお勧めします。
    • 除湿機
      カビ対策が必要な地域では、除湿機や布団乾燥機の購入をお勧めします。
    • ファンヒータ
      標高500m以上では燃焼に影響があります。 別荘の標高を確認し、ファンヒータのマニュアルを確認してから、購入および使用しましょう。
    • TV
      共同視聴やケーブルTVを利用している場合があるので、管理事務所で確認します。
    • その他
      • 食器、コップ、箸、スプーン、フォーク、ナイフ
      • 台所用品(鍋、お玉、包丁、さいばし、缶切り、コルク抜き、食器洗剤)
      • 調味料
      • お風呂場用品(椅子、洗面器、石鹸と石鹸箱、シャンプー、リンス、カビキラー)
      • 洗面所用品(歯磨き、コップ、タオル、石鹸と石鹸箱)
      • 洗濯用品(洗剤、リンス、洗濯干し)
      • トイレ用品(トイレ洗い洗剤、トイレ洗いブラシ、ゴミ箱、トイレット ペーパー、消臭剤など)
  8. 不動産取得税

    不動産登記終了後3〜9か月後、忘れたころに来るのが、不動産取得税です。 各種軽減処置を利用する場合は、申告期限があるので、こちらから県の税務課に連絡(電話でも可)します。
    セカンド ハウスの軽減措置の場合、一旦全額支払います。 1年間の利用を証明するための証拠(現地のレシートなど)を集めて、期日までに利用日を記載した申請書と共に申請します。 認定されると、税金に利息を付けて還付されますので、ちょっと得した気分になれます。
  9. 瑕疵の確認

    利用し始めたら、契約時に気付かなかった隠れた瑕疵(欠陥)が見つかることがあります。
    • 住宅性能保証

      住宅性能保証で定められた内容であれば、建築会社の責任で補修してくれます。
    • 物件状況等報告書

      重要事項説明で指定される建物の、雨漏り、シロアリ被害、給排水設備の故障、構造上主要部分の木部腐食。
      保証の期間であれば売主の責任で補修してくれます。 雨漏りなどで損害を受けた場合、1年以内なら損害賠償を請求できます。 シロアリ被害で居住できない場合は、契約を解除できます。 但し、個人売主の中古は免責の場合もあるので、購入前に十分確認してください。
    • 付帯設備表

      重要事項説明の付帯設備表で指定された設備。
      例えば、風呂釜、給湯器、冷暖房器具などは、保証の期間であれば、売主の責任で修理してくれます。
      但し、個人売主の中古で、双方合意の上で付帯設備表に無く引き継いだ設備、家電製品は保証の対象外です。
    逆に言うと、見てすぐ分かる瑕疵(例えばキズ)は、合意の上での契約となり、保障されません。 契約前に十分確認してください。

新しい地での生活は、発見と驚きの連続です。別荘ライフを楽しんでください。


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