別荘の資金計画
2013年3月7日
楽しい別荘ライフを送るには、ゆとりある資金計画が重要です。しかし、自宅と別荘では、資金計画が異なります。
まず、自宅購入時にかかる諸費用は物件価格の約10%ですが、別荘では水道権利金などが必要なため20〜30%見る必要があります。
自宅の場合は今払っている家賃でローンが払えれば何とかなりますが、別荘は異なります。
管理費がかかることは御存知と思いますが、固定資産税が自宅と違って軽減されません。
光熱費は、利用しない月にも基本料金がかかります。
水道やプロパンガスは自宅と比べ高いことがあります。
また高原別荘地は寒冷なため、暖房費や水道凍結対のための費用、除雪費がかかります。
そのため、維持費の見積もりが重要です。
事例1
自己資金
貯金や、退職金、自宅売却金などがあると思います。 別荘もフラット35の100%融資可能ですが、 手付など融資前に必要なお金もありますので、自己資金は必要です。
仮に貯金の内、500万円とします。年間予算
年間にどれくらいの費用を別荘に掛けられるか、できるだけ具体的に検討します。 例えば、住宅ローンや子供の学費の支払が終わったなど、正確に把握できる金額が望ましいです。 それ以外には、フィットネス クラブなど止めるとか、…。
仮に月10万円、年間120万円とします。維持費
別荘の維持費は、別荘の値段、立地、利用形態で大きく異なりますが、 インターネットなどで別荘オーナーが公開している金額は50〜120万円/年です。
仮に年間70万円とします。 (別荘購入後、別荘の近くの銀行に口座を作って、そこから支払いをすると、収支が明確になり、便利です。)セカンドハウス ローン
年間予算120万円−維持費70万円/年=50万円/年がローン返済可能な金額で、約4万円/月になります。
月々4万円、金利3%、35年返済として、 1,000万円のローンに相当します。 この段階で金利などもある程度確認しておいた方が良いです。 自宅用の金利優遇や住宅取得控除が受けられないことも、注意してください。 また、定年までの年数もきちっと考えてください。 住宅ローン等の残債がある場合は、注意が必要です。物件の予算
自己資金500万円に、ローン1,000万円を足した1,500万円が総予算になります。
別荘の購入には、不動産購入の手数料や税金、別荘固有の権利金など諸費用が掛かります。
総予算1,500万円÷(1+諸費用25%)=1,200万円が物件価格の上限になります。
但し、ローン割合(ローン額1000万円÷物件価格1200万円)が83%のため、ローン審査に条件が付く可能性があります。
事例2
補修を日曜大工でやれば、維持費が安くなりますので、月の負担は減ります。 例えば、自己資金
仮に貯金の内、500万円とします。
これぐらいの金額で出ている物件の中には、処分することを目的にしている場合があります。 即ち、値切ることが可能なので、諸費用込みとします。維持費
500万円くらいの物件の場合、修理 補修が必要な場合が多いですが、ある程度自分で直す前提です。 近所の例ですと、雨漏りは大工さんに直してもらいましたが、それ以外は日曜大工でした。
有名別荘地以外の維持費は3万円/月ぐらいです。 高速を使わない近場に持てば、もっと安くなります。