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石見の方言暮らし民具出雲の方言


多根・石見の方言
出雲・石見の国境から望む三瓶山
山口・出雲の方言
石見の方言 国 境(くにざかい)(やま) 出雲の方言
出雲・石見の国境から望む三瓶山


どがなか(こく) → ▲ ← だんだん(こく)

石見の方言   出雲の方言


・ご紹介する方言には、日常会話が含まれており、必ずしも方言とは云えない言葉が記されています。ご了承ください
出雲の国
出雲の国
安来市
松江市
出雲市
雲南市
奥出雲町
飯南町

 島根県は、石見(いわみ)の国、出雲(いずも)の国と隠岐(おき)の国の3国で県ができました(島根の歴史・文化:島根県)。出雲(いずも)の国の言葉は、東北(とうほく)地方の言葉に似た部分があります(雲伯(うんぱく)方言)

 北三瓶地区の多根(たね)野城(のじろ)(石見の国)は、山口(やまぐち)地区(出雲の国)と相互に接し ていることから、石見の方言 と出雲の方言が交じって使われています
 方言は地域(ちいき)の言葉であり、ふるさとの香りを感じます。

「ばんじますてねぇ」

「ただもの、だんだん。べったべった、おせぇわさんになぁますてねぇ」

「よんべーえのすすがせどにでて、おべはずけましたわ!」

「あっだーん、おぜことがよけんなーて、どげしょもねーわね」


出雲:あげこげそげどげ
石見:あがこがそがどが


出雲:あげな、こげな、そげな、どげな
石見:あがな、こがな、そがな、どがな


出雲:あげに、こげに、そげに、どげに
石見:あがに、こがに、そがに、どがに


出雲の国:どげもこげも、あげこげ
石見の国:どがもこがも、あがこが


あだん!この街安来~出雲の国の歌
出雲:あげこげそげどげ
石見:あがこがそがどが


出雲:あげな、こげな、そげな、どげな
石見:あがな、こがな、そがな、どがな


出雲:あげに、こげに、そげに、どげに
石見:あがに、こがに、そがに、どがに


出雲の国:どげもこげも、あげこげ
石見の国:どがもこがも、あがこが


出雲の国の歌
あだん!この街安来~



出 雲 の 方 言 意味や使われ方
あーがね
あーから
あーげなね
あーけんね
あーじね
あーほど
あーますず
あーましぇんわ
ありますね
あれから
あるらしいね
ありますからね
ありますよ
あるほど
ありますよ
ありませんね
 「あー」を「ああ」で強調される
あーらーはい
やっきっき
あいごでしょ
じゃんけんぽん
あぇけ
あいけ
あらまあ
(少し驚いて) #

あえでる はみでる、溢れ出る
あおんだま
~にまくれて
仰向(あおむ)
仰向けに転んで
あかて
~えけませんわ
明るくて
あきちゃ
あきちゃな
あらまあ
(少し(くや)しい) #

あぎゃん
あぎゃんこと
あんな
あんなこと
あんな こんな そんな どんな 

あくだれる
あくだれぐち
あくだれもん
(あば)れる
にくまれぐち、悪口(わるくち)
乱暴者(らんぼうもの)~もん
あげな、あげに
あげか?
あげだらか?
あげかね?
あげこげ
あげあげ
あげだわね
あんな、あんなに
あれですか?
あれでしようか?
あれですよね?
あれこれ
そうそう
そうですね
あげ、 こげ、 そげ、 どげ
あんな、こんな、そんな、どんな

あげして、こげして、そげすーと、どげんこともできーわね
あご(魚) 飛魚(とびうお) トビウオ(wiki)
暮らし民具
あさってのほう とんでもない方向、まちがった方向
あさどり
あさいどり
あさえどり
アキグミ
暮らし民具
あさほだれ 朝方に降る雨
あじうり
味瓜
マクワウリ(wiki)
暮らし民具
あじがき
味柿
甘柿(あまがき)
暮らし民具
あじきない (なさ)けない
(あじ)が無いではない
あじゃる
あじゃって
からかう
からかって
あせだれこだれ 大汗をかいて
あだあだ
あだあだすましたわ
うっかり *
あただ
あただに
風があただに
急、不意(ふい)
急に、にわかに
風が不意に *
石見でも
この度はあただなことでーお()やみを・・・(通夜(つや)の席で)

あだーん
あだーん!
あっだーん!
あらまぁ(感嘆詞)
え!ーほんとう!
強いおどろき *

あとかた
あとごろ
先日、(さき)ごろ、過日
あとなし
あのさんは後無しで
後始末がされていない
後始末が悪い
あのさん
あのし
あのしぃ
あのす
あの方、あの人
あばかん
あばかんほど
かなわない
手に負えない
収まらない
たくさん、石見でも
「たくさん」の意味に近い言葉には
あばかんほど、えっと、うつすほど、くさーほど、しまつがつかんほど、はいてすてーほど、等があります
あほたれ
あほんだら
馬鹿者(ばかもの)
大馬鹿者
だら、だらず
あまさぎ(魚) わかさぎ
暮らし民具
あまる
雷があまる
落雷(らくらい)、雷が落ちる *
あまんぼし
あまぼし
ちーりんぼ
つるんぼす
つるし柿 #
暮らし民具
あもち
あんもち
餡入(あんい)り丸餅
餡無しはふらもち
暮らし民具
あらかす
田畑を荒かす
手入れをせずに放置した田畑や庭など、荒れ放題
かやかす
石見でも
あらけー!
あらけーそげに
あらまあー!
(少し驚く、恐縮(きょうしゅく)する) #

あやかす (うみ)を絞り出す #
あやがね
あやなし
あやがなて
筋や道理(どうり)が通っていない、乱雑、無茶苦茶(むちゃくちゃ)、何が何だか、わからない
じゃじゃ
あやがわーけりゃ まかり間違えれば
無茶(むちゃ)をすれば
横断歩道はね、ちゃんと止まらんとえけんよ

あやがわーけりゃ人身事故になーけんね


あやくちゃ
あやくちゃがねー
無茶苦茶(むちゃくちゃ)
訳がわからん
あやふや あいまいなこと
あやふやなこと云うて *
あやまち
あいまち
怪我
あん(幼児)
あーんすてね
口を空けること *
あんさん
あにさん
兄さん(尊敬) *
石見でも
あんじょ 若い者(下男) *
あんじる
あんじーわね
あんじらし
心配する
心配しますよ
心配で心配で
あんちょまつ
ひょうげまつ
ほうけまつ
ばか者
ひょうきん者
ほうけ者 *
あんまし とても、あまりに
あんや 弟妹が兄を呼ぶとき *


出 雲 の 方 言 意味や使われ方
注.「い」は「え」と聞こえることがあります
(若しくは「え」に近い発音)
い✕✕✕ に無い場合は え✕✕✕ をご覧ください
いかや
いかこい
いきたわ
いきた?
行こう
行こうよ(誘う)
行きました
行った?、石見でも
いけず、えけず
いけずご
えけずご
いたずら
わんぱく
いたずらっ子 *
けー!えけずしてえけんわねー

らしがなーわ!

いけん、えけん
いけんいけん!
だめ
だめだよ!
いしこ、えすこ
いいしこ
いすこだがね
良い具合
良い状況
良い状態 *
わりしこ→悪い具合
いたしい
いたしげな
なやましい、(つら)い、息苦(いきぐる)しい(病気で苦しい) *
いついき
えつえき
えちえき
いつも、続いて、いついき水が流れて
暮らし民具
いっと、えっと
えっと食い
多量に、多く、十分
大食(おおく) *
いで
いでさらえ
田圃(でんぽ)用水路(ようすいろ)
用水路の土砂等を除く作業 *
暮らし民具
いとしげな
えとしげな
可哀想(かわいそう)な、せつない
いなはで
はでば
稲ハデ、ハデ場
暮らし民具
いなや
いぬる
いんだわ
帰ろう
帰る、戻る
帰られました
いびせー 恐ろしい、
気味が悪い
いまんごろ
えまんごろ
今頃
いらくらし
えらくらし
いらいらする
むしゃくしゃ
面倒(めんどう)くさい
えらくらすて運転すーと事故になーよ

いらしじ
えらすず
いじらしい
可哀想(かわいそう) *
いんや、えんや
いんやだ
いんやだわね
否、いいえ、違う
違いますね
石見でも *


出 雲 の 方 言 意味や使われ方
注.「う」は「お」と聞こえることがあります
(若しくは「お」に近い発音)
うずく
おずく
周期的(しゅうきてき)に痛む *
石見でも
痛む症状には、
うずくうばるにがるはしる
がある
うそこき 嘘つき
あのさんうそこきだわ!
うちねつ
~でだるーて
何となく熱があるような(計ると平熱)
暮らし民具
うちのし
うちのす
私の主人(夫)
うばる
おばる
おばーやな
傷や()れものが()み、痛む
石見でも *
痛む症状には、
うずくうばるにがるはしる
がある
うむす
おむす
(米などを)()
蒸し暑い *
石見でも
暮らし民具


出 雲 の 方 言 意味や使われ方
注.「え」は「い」と聞こえることがあります
(若しくは「い」に近い発音)
え✕✕✕ に無い場合は い✕✕✕ をご覧ください
えーし
ええす
良い人
信頼(しんらい)できる方
えーじね
ええずね
良いですね
えーたい しょっちゅう、いつも
えーやな
ええやな
良いような
えかちーほど
ええかつーほど
もういいと言う程
えがま まさかり、ちょうの
えがまで木をこだくる
暮らし民具
えきてもどぉますわ 行って帰ります
えきゃれ 切れやすい
向こう見ず
えごはご
~はぐれて
えごすぎはてて
なにもかも
何もかも済んでから
好機(こうき)を失って
えじ
えじだすだわ
意地
意地を出してね
えしこ、いしこ
ええしこ
えすこだがね
良い具合、良い状況、良い状態 *
わりしこ→悪い具合
えっころ
えっぽど
かなり、余程(よほど)
ようやく
もう少し、もっと #
えっち、いっち 最も、一番
学年で成績がえっちええわね!

注.性的なエッチとは違います
誤解を招かないように注意が必要
えっと
えっとぐい
たくさん、多く
大食い
だんだんだんだんあまんぼしをえっとえっと、もらーますてね
えど
えどけつ
えどんぼう
尻(おしり)
えとしなげな
~なりして
可哀想(かわいそう)
可哀想な格好して
えなう
えなって
(かつ)
担いで
えなげな
~天気だわ
~なりすて
えなげなもん
変な、奇態(きたい)
変な天気ですね
見苦しい恰好(かっこう) *
粗末な物、石見でも
えのー
えのる
帰る(戻る)
えのすす イノシシ(猪)
えのすす瀬戸(せど)に出てえけませんわ
えまんごろ 今頃
えもっちぇ
よもっちぇ
分家 *
えらくらし
えらくらすてえけませんわ
いらだだしい
いらいらする
えらしじ
えらすず
いじらしい
→えとしげな
えろんげな
えろんげなえみ
えろんげなえろ
いろいろな
いろいろな意味
いろいろな色
えんば
えんばと
折悪(おりわる)く、あいにく、たまたま *
石見でも


出 雲 の 方 言 意味や使われ方
おうきゃん
おうきゃんもん
大きな
大きな物
おえなおえな わざわざ
おかしげな 変な、妙な、変わった
おかっつあん
おやかっつあん
良家・格式の高い家の奥様
良家・格式の高い家のご主人
おきしき 好き嫌い
おしこみ
おすこみ
押入(おしい)
おじょる
おずよる
うなる、うなされる
おせ
おせになって
大人、大人になって
一人前になって
石見でも
おぜ
おぞい
おぞげな
怖い
恐ろしい
恐ろしそうな *
石見でも
やれおぜや!急ハンドル、急ブレーキ
おちらかす
ちらかす
ひっくり返す
撒き散らかす
おつらと
おちらと
おらおらと
ゆっくりと
あわてずに
穏やかに  *
細い道!おつらと運転せんとえけんよ

東出雲おちらと村はこちら

おとごし
おとこんこ
おなごし
おなごんこ
男性
男子、男の子
女性
女子、女の子
おとで
おとど
おとどい
兄弟姉妹 *
おどら こいつめ、こいつら、貴様
おべた
おべますたわ
おべはじけましたわ
驚ろき恐れる
びっくりしました
びっくりしてたまげました
ああおべた!子供が急に飛び出すた

あんさんはね!はばすてえけんわね

(怒!)

おつらと運転すーだよ!


おみける
おむける
蒸し暑くなる
蒸し暑い
ぼやけるとも→
おみゃはん
おみゃはんは
おみゃはんも
あなた(敬語)
あなたは
あなたも
おもっしぇ
おもっせぇ
面白(おもしろ)
おら
おらだん
おらだんちゃ
俺、私、俺たち
私たち
おろち 大蛇(だいじゃ)
  おろち→大蛇(だいじゃ)
くちなわ→蛇(へび)   
  まもす→蝮(まむし)  

ヤマタノオロチ・スサノオ神話
おんぼらと ほのぼのと、(おだ)やかな、ぼんやり、ゆっくり、温かい


出 雲 の 方 言 意味や使われ方
かーかちゃ
こぉかちゃ(石見)
カワラケツメイのお茶
暮らし民具
かいさめ
かえさめ
かえさま
さかさま、裏返(うらがえ)
石見でも
かいしき
かえしき
かえすきなものだ
全く、さっぱり
打ち消す
全く役に立たないものだ *
がい(え)な
がい(え)に
がい(え)なもん
強い、丈夫な
立派な、すごい
大きなもの *
石見では→ごうげなごうげに
かがち
かがつ
すり鉢 *
かぐる 爪で引っ()
かきむしる
かける
かけらかす
かけっちょうわ
かけや(い)こ
走る
()ける
走っている
競走
がしんけな
がしんたれ
貧相(ひんそう)容貌(ようぼう)
貧相な身なり
貧乏くさい
~かす
かけらかす
こまらかす
だまくらかす
✕✕を仕向ける
走らせる
困らせる
(だま)
かずむ (臭いを)() *
かたで
かたでつまらん
最初から
全く駄目(だめ) *
かたちんば 不揃(ふぞろ)いのこと、 *
かたらだんご(出雲)
まきだんご(石見)
(かしわ)の代用に「サルトビイバラ」の葉を使っただんご餅
暮らし民具
がっしょ
がっしょがけ
一生懸命
走り競争
かつれる ()える
食べれない
かばち
かばちをたたく
かばちたれ
口答(くちごた)え、話達者(はなしたっしゃ)
過ぎる口答え
口答え者 *
石見でも
がめた
がめましたわ
落胆(らくたん)失望(しつぼう)
がっかりしました
かやかす
大豆をかやかして豆腐(とうふ)
水に浸しやわらくする
大豆を水に浸して豆腐に
あらかす
がらんどう
がらんどうな家
(なか)(から)で広い
家具などが無く広々とした家 *
からむま(食)
からんま(食)
田作(たずくり) *
暮らし民具
かわーばんこ
かわーやこ
交互に
かわこ かっぱ
えんこー(石見)
かわめぎですわね はた迷惑ですね
かんかん (はかり)、重さを計る(はかり)
がんじょ
がんじょな
がんじょもん
働く、熱心に働く
勤勉(きんべん)
働き者
がんながんな
ぶよぶよ
痩せた様子
肥満の様子
かんべん 倹約(けんやく)節約(せつやく)
勘弁では無い #
かんらん
(野菜)
キャベツ


出 雲 の 方 言 意味や使われ方
きかっしゃたかね
きかだったわ
聞かれましたか?
聞きませんでした
きがたえますわ 気が遠くなります
ききあわせ 問い合せ、情報集め
きこ
きこな、きこに
きこはち
頑固(がんこ)強情(ごうじょう)
頑迷(がんめい)片意地(かたいじ) *
あのさんはきこはられますけんね
きさきさする
すわすわしますわ
さっぱりとした気分
きさんじ
きさんじい
快感(かいかん)小気味(こきみ)よい、気持ちが良い
きしゃがわりー
きしゃがわるい
気分が悪い、面白くない、腹が立つ
胸くそが悪い
いらいらする、不愉快 *
きしゃがわりーてあばかんわね
(気分が悪くてかないませんね)
きじょう
きじょうもんですわ
几帳面
几帳面な方です
きぜわし
きぜわしげな
気持ちが急ぐ
性急な
きだ 鰓(魚のえら)
大魚(おふお)支太((きだ)()()けて
国引き神話
きちゃない
きちゃなげな
汚い
汚らしい
きちょられますかね?
きちょられますわ
来ておられますか?
来ておられます
ぎったぎった ぎゃふん、()らしめる、言葉も出ない、言い負け
あんさん、あのさんを
きったぎったいわせーだわね
ぎっちょ 左利(ひだりき) *
きてごしないね 来て下さいね
きばる
きばんで
頑張る(励む)
頑張って、精出して
きびし 至って
きびしょ
きびす
急須(きゅうす)(茶器)
きぼそ
きぼそもん
きもがふてー
臆病(おくびょう)、小心
臆病者
肝が太い、大胆
ぎようぎ
ぎょうぎする
(しつけ)規律(きりつ)礼儀作法(れいぎさほう)
躾をする
きょうとい
きょていわ
恐ろしい、(こわ)
きょうび 今日、この頃、近頃
きらためる 品定め、吟味する
きんか
きんかあたま
光沢のあるはげ頭 *
きんかいも じゃがいも
きんにょ
きにょー
昨日、きのう


出 雲 の 方 言 意味や使われ方
くいさし 食べ残し
暮らし民具
くう
くうだわね
くわっしゃい
くっちゃらかい
食べる
食べてね
食べてくださいね
食べようではないか
 ※ 出雲では食べることを「くう」といいます
くーだわ
くーだわね
こさせーだわ
こらんわ
来てね
来てくださいね
来るように頼む
来ませんね
くぎる
ふら(もち)がくぎて
()げる *
あん無し餅が焦げて
石見でも
くじくる 苦情を言う、ぐずぐず言う *
くずんば
くずかずら
(くず)の葉
クズ(wiki)
霜黒葛(しもつづら) ()るや()るやに~

国引き神話

くそみそ
くそめそ
無茶苦茶(むちゃくさ)
何もかも
あれもこれも
くちなわ (へび)
  おろち→大蛇(だいじゃ)
くちなわ→蛇(へび)   
  まもす→蝮(まむし)  

ヤマタノオロチ・スサノオ神話
くちまえ 口先が良い
口先上手(くちさきじょうず)
くちまえだけんね、きーつけだよ
くど  竈 (かまど)かまど(wiki)
暮らし民具
くどまんど
~小言を
くどくど
しつこく小言を
くにこくにこ
国引き神話から
国よ来い
河船をもそろもそろ
くにこくにこと引き来⇒国引き神話
くよし
くよす
ゴミや草などを集めて焼く(煙を出す)
ブト等の虫よけの煙 *
石見でも
暮らし民具


出 雲 の 方 言 意味や使われ方
けー、
あらけー
ほんにけー!
まー、つい、もう
あらまあ!
あきれた!
げしなる お休み
けたぐる
けたぐられて痛い
()
蹴ぐられて痛い
けつまづく (つま)づく
~げな、~げに
あーげな
えーげな
つまらんげな
あったげにですわ
風聞(ふうぶん)、らしい
あるらしい
良いらしい
駄目(だめ)らしい
あったそうです
げなげなばなし
  〃  はうそだげな
(根も葉もない)いい加減な話
伝え聞いた話し
けやかす
きやかす
火を消す、書いたものを消す
暮らし民具
けわし
けわしげな
(いしが)しい、(あわ)ただしい
忙しそうな
(けわ)しいでは無い *
けんけん
けんけんぱー
片足跳び
(子供の遊び)
けんべき
けんびき
~かぜ
疲れからくる肩こりや頭痛
疲れからくる風邪
石見でも


出 雲 の 方 言 意味や使われ方
ごいた
とってごさいた
お年玉ごさいた
いただいた
取って貰えた
お年玉いただいた
ごうら(花)
ごーら
ごうらん
ささゆり、
北三瓶のささゆり
暮らし民具
こーでこっぽし
こうでこっぽす
これでおしまい
むかし話の終わりの言葉

八岐大蛇(やまたのおろち)国引き神話

こぎゃんこと
こぎゃんもん
こんなこと
こんなもの
あんな こんな そんな どんな 

こげな
こげに
こげかね?
こげだらか?
こげこげ
こげだわね
こぎゃんこと
こんな
こんなに
こうですかね?
こうですか?
こうこう
こうですね
こんなこと
あげ、 こげ、 そげ、 どげ

あげして、こげして、そげすても、どげにもなーませんわ
こごみ
(山菜)
クサソテツの若芽
(wiki)

()()(さと)
暮らし民具
こさげる
鍋底をこさげて
こすって落とす
こげを取り除く
こざさは粉雪、だんべらはべた雪

玉雪→粉雪→灰雪→綿雪→餅雪→べた雪→水雪
ござっしゃい
ごだっしゃい
よーござっしゃった
いらっしゃい

よくきていただけました
ござなめ
ござなめさん
御座(ござ)にこぼれた酒をもったいないとなめる程の酒好きの方
転じて酒好きで長尻の方
あのさんはござなめさんでね!
こまーますわね
あんさんはやことつれてえんでね!
ごしない
ごしなった
ごしなーよ
ごさいた、ごさえた
ごさんかね?
ごすだわね

きてごしないね
取ってごしならんか?
しちょいてごしない
ください
(もら)いました
もらえますよ
もらった
いただけませんか?
くださいね

来てくださいね
取ってくださいませんか?
しておいてください
こさえ
こすらえ
こさえーだわ
準備をして、整えて、支度
こそばかす
こそばしい
こそばい
こちょばしい(幼)
くすぐる、
くすぐったい *
ごだく
ごたくを並べて
文句(もんく)
文句をくどくど言う
こだくる
木をこだくる
小さく切る
木を(のこ)えがま・なた等で小さく切る、石見でも *
こちょこちょ
こちょばい
こちょこちょばなし
くすぐる
くすぐったい
内緒(ないしょく)ばなし
ごづ、ごぜ(魚) ハゼ、宍道湖や中海で良く釣れる(島根県) *
こづく
石をこずいて
小さく分ける
石を粉砕(屑)して
※小突くではない *
ごっつぉ
~くったわ
ごちそう
ご馳走食べました
石見でも
ごっと
~ごしぃなはい
~ごしなった
ことごとく、すべて
全部ください
全部もらいました *
こづらにくい (つら)を見るも()くい *
ことくそ
ことくそんならん
役に立たない
こないだ
こなえだ
この前、この間
こべ
こべことで
こまいことで
チビ
ちいさなことで
こぶら ふくらはぎ
ごぼじ
ごぼず
つー
涎、よだれ
石見でも
こぼそらと
こぼっそらと
内緒で、内輪で、小さく
ごぼそらと ごすだわね
こまい
こまいこといわんと
小さい
小さなことにこだわらないで
ごめた 全部(ぜんぶ)(すべ)て、まとめて、一緒に
ごめたに ごさんかね
ごめんけど・・・ 申し訳ないけれど・・・
ごめんけど・・・ お花買ってきてね
こら、こらー
こらええなー
こらえしこだわ
こらえけんなー
これは、これはー
これは良いなー
これは良い具合だわ
これは駄目(だめ)だなあー
こらえるだわ
こらえるだわね
こらえてごさっしゃえ
こらえてもらーだわね
がまんする
がまんしてね
勘弁(かんべん)(許)してください
勘弁(許)していただく
こらえっこ これはどうも #
こらほど
これしき
これ程 *
こらまたなんだら これはこれは(驚き)
これはどうしたことか!
なんだら
こんげ
こんげん
決して *
石見でも


出 雲 の 方 言 意味や使われ方
さいくにならん
さいくになーませんわ
役にたたない
ざいご
ざいごだらか
田舎(いなか)田舎者(いなかもの)
さいのべ
~すーだわね
足(脚)を投げ出して座る
さえ、さえぼ
しんざえ
氷柱(ひょうちゅう)、つらら #
さかし、さかさま、さかまた 逆、逆立(さかだ)
さかねじ
さかねじくわせる
逆 襲(ぎゃくしゅう)する
反対に()り込める
さこ、だわ 谷のゆきずまり、鞍部(あんぶ)または鞍部にある峠 * 石見でも
ざざぶり
ざざもり
どしゃぶり
強い雨漏(あまも)
さたする
訃報をさたする
沙汰(さた)、知らせる、伝える
ざっかけ
ざっけな物置
粗末(そまつ)
簡素な物置
さでXXXX
さでぼろける
さでまくれる
強く
強く落ちる
強く転ぶ
さばー
虫がさばる
仕事にさばる
取りつく、始める
虫が取りつく
仕事に着手 *
さぶいぼ 鳥肌(とりはだ)
手に虫がさばってさぶいぼが出ましたわ

ざまく
ざまくな仕事
念の入らぬなこと
粗雑(そざつ)粗末(そまつ)手抜(てぬ) *
さやぐ
さやぎかぜ
乾く
乾いた風
しとりかぜ→湿った風
さりご
さるご
れんげ
(紫雲英、蓮華草)

暮らし民具
さんぐりかえり
てんぐりかえし
とんぼ返り
さんざりする さっぱりする
すっきりする
さんならん せねばならないこと *
さんのず背中の上の中ほど


出 雲 の 方 言 意味や使われ方
注.「し」は「す」と聞こえることがあります
(若しくは「す」に近い発音)
しーしび 生乾(なまかわ)き、半乾き
しいたん 果物(梨など)の(しん) *
しぇたもんだわ
せたもんだわ
たいげせたもんだわ
あきれたものだね
どうしょうもない
ばかなことを
しおけめし
しょけめし
そけめし
そーけめし
五目ご飯
炊き込みご飯
しかけぶり 雨が急に降る
本格的な雨→じぶり
にわか雨→むらさ
じがない つまらない
ばかばかしい
馬鹿げた
じがね
ずがね
本性(ほんしょう)
だらしがない
じぎ
じぎする
じぎなしに
遠慮(えんりょ)
辞退(じたい)する
遠慮無(えんりょな)しに
じくたらし
じくだれもん
だらしない
()(もの)~もん #
~しこ、~すこ
えすこ、ええすこ
わりすこ、わるすこ
具合・状況
良い具合・状況
悪い具合・状況
酒をがいに飲んだすこでーたわえがねーわね
車の(かぎ)はね~かくすておかんとえけんよ!


しごする
せごする
魚をせごする
いじめる、腕 力(わんりょく)で辛い目にあわせる
魚をさばく *
石見でも
しこばる
しこばって
意地(いじ)を張る、片意地(かたいじ)
意見をきかない
しごならじ
しごんならじ
しごんらなず
いたずらっ子、腕白小僧(わんぱくこぞう)
しじらに
すずらに
絶え間なく
間断(かんだん)なく
次々に
しじれる
じじれる
鍋が~
焼ける、こげる
鍋が()げる *
じしょう
じれい
ときかね
(民具)
時鐘(じしょう)、朝礼、時限の始め・終り、お昼や下校等の合図にを鳴した
暮らし民具
したえきな 高ぶらない
腰が低い方
しち××協調
しちぐる
犬がしちぐるって
苦しくもがく
狂い回る、七転八倒(しってんばっとう)
しちめんだな
めんだなことで
めんどうくさい
しちは強調
しちやかましい
やかますて
とてもうるさい
(さわ)ぎたてる
騒動(そうどう)する
あのさんはしちやまかすてえけませんわ!

しちょけ
やっちょけ
しておきなさい
やっておきなさい
してごしない
すてごさんかね
してください
石見では「してつかーさい
しとなー 地味(じみ)、地味な、縮小
しとる
しとりかぜ
湿る
湿った風
さやぎかぜ→乾いた風
しなくそ
ぢなくそ
でたらめ、いいかげんな、馬鹿げた
⇒「じゃじゃ」へ
しねんに
じねんになおーますわ
じねんぼそー
次第に、自然に
次第に直りますね
次第に細く
しばり、すばり
すばりが刺さる
とげ
とげが刺さる
しぶき(木)
すぶき(木)
ヒサカキ(wiki)
水しぶきではない
石見では→しびき *
じぶり 本格的な雨
急な雨→しかけぶり
にわか雨→むらさ
しみる
みちがしみて滑る
(こお)
(みち)(こお)って() *
しりからげる
着物の裾を尻の上にあげて挿むこと *
しゃーね 根性、気力
注意、集中
しゃーね入れて運転せんと事故になーよ!
しゃがむ
しゃがんで
うずくまる
うずくまって *
しゃきらもない
すゃきらがない
見境(みさかい)が無い
いいかげんな
とんでもない
くだらんことを
しゃくせん
しゃくせんすーじゃないよ!
借金
じやじや
じやじやしてえけんわ
じめじめ(湿る)
じゃじゃ
じゃじゃくそ
じゃじゃまち
じゃじゃもじゃ
でたらめ
いいかげん、間違い
あやなしを言うこと *
しゃんしゃん
~せんとえけんわね
しっかり、はきはき
てきぱき
じょーつけ
じょうつけ
得意様(とくいさま)
常連様(じょうれんさま)
しわぐ
すわいじゃえけんよ
(たた)く、(なぐ)
石見でも *
しんざい
さいぼ
つらら
じんど、ずんど
じんど奥に
じんど安い
至極、一番、相当に
最も奥に
一番安い
石見では→ずんど


出 雲 の 方 言 意味や使われ方
注.「す」は「し」と聞こえることがあります
(若しくは「し」に近い発音)
すーだわ
すーだわね
すーだねーよ
しなさい
してくださいね
してはいけませんよ
すいちょる
すいちょー
好意(こうい)を持っている
すえる
しぇる
食べ物が()える
(いたむ・腐る) #
すかべ
すかへ
音のしないオナラ(() *
すす
おすす
寿司
ずだくる
積荷がずだくる
くずれる
積荷が(くず)れる
すばり、しばり
すばりが刺さる
とげが刺さる
すむ、鼻をすむ 鼻をかむ *
すもじ
すもず
酢飯(すめし)、ちらし寿司(すし)
ずるい
ずるける
ずるけもん
はかどらない、怠惰(たいだ)、怠け者
怠って延ばす
すわすわする
すはすはする
肌さむい
寒けがする
すわぶる
骨をすわぶる
しゃぶる、吸う
ずんざい
神在餅
ぜんざい


出 雲 の 方 言 意味や使われ方
注.「せ」は「しぇ」と聞こえることがあります)
せごた
せご田
背中
谷の背にある水田
せしこに
じゅんびを~
てつだいを~
××をしないで
準備をしないで
手伝いをせずに
せたもんだ
しぇたもんだ
たいげ~
あんまりだ、とんでもない、あきれた、いい気なもんだ
知れた者だ、けしからん
せつい
せつうない
息苦(いきくる)しい
苦しくない *
せど 家の裏口(うらぐち)、裏側 *
せはしい
せはしない
忙しい、忙しいこと
忙しいことが多い *
せぶらかす
せぶらかして
なぶる、嘲 笑(ちょうしょう)する、からかう *
せやせや
おらおら
せかす、急いで、うざ絡み
のどか、穏やか
せわがない

せわーあーましぇんかね?
手間(てま)がかからない
面倒(めんどう)くさくない
大丈夫ですか?
石見でも
ぜわしげな 忙しそうな
落ち着かない
ぜんぜんまる 二重丸、◎
せんち、せんつ 便所、トイレ
せんど
せんどころ
先日、この前、先刻(せんこく)


出 雲 の 方 言 意味や使われ方
そーから
そーより
そーだてて
そうから
そうより
そうだてて
それから
それより
だけれども
そーどがましい
そうどがましい
騒がしい、騒動しい
そーほど
そほど
そらほど
それほど
そうき
めしそうき
ざる *
暮らし民具
そぎゃん
そぎゃんこと
そんな
そんなこと
あんな こんな そんな どんな 

そくう (たば)ねる
そけくち 煮しめ、茶口の煮しめ
塩味な食べ物
そげな、そげに
そげかね?
そげだらか?
そげそげ
そげだわね
そげさかと
そげすーか
そげすーと
そぎゃんこと
そんな、そんなに
そうですかね?
そうでしょうか?
そうそう
そうですね
そうしょうかと
そうしようか
そうすると
そんなこと
あげ、 こげ、 そげ、 どげ

あげして、こげして、そげすーと、どげでも一番になれーけんね
そっと
そろっと
そっとして
そっとばかり
少し
少しだけ(静かに)
動かさないで *
ぞびく
ぞびる
ぞびいて
引きずる
引きずって
石見でも
そびれる (はず)れる
まと外れ *
そらー
そらーえけんなー
それは
それは駄目(だめ)ですね
そらふく
そらふきもんで
うそぶく、とぼける、豪語(ごうご)する
信用できない方
そらほど
そらほどかね
それほど
そらやま 家の上の山
そらやまの畑
そりがあわん 性格が合わない
根性が良くない
それべくだわ それっきり
・・・になる
これでおしまい
ぞんぞがつく
ぞんぞがさばる
鳥肌(とりはだ)が立つ、寒気(さむけ)、ぞっとする、身震いがする
おぞげな話しにぞんぞがついてあばかんわ

横断歩道に子供がいて急ブレーキ!
ぞんぞがつきましたわ!




出 雲 の 方 言 意味や使われ方
だーだ?
だーだかね?
(だれ)ですか?
だいがわり
よがわり
世代交代(せだいこうたい)
だいじない 差支(さしつ)えない *
たいたい(幼) 魚のこと
たえがなら
たえげに
大概なら、程々に
~だが
~だがー
~ですよね
なんだよね
たかで
~わかーませんわ
全く、全然
全くわかりません
たけすけて
たてすける
たてかけて
たてかける
たげた 田下駄(たげた)
暮らし民具
だけな
だげなわ
だそうだ
だけん
だけんね
だけんのー
だけんだわね
だから
だからね
だからだよ
だからですよね
だしこ
だしこして
だしあいこ
互いにお金(または物)を出し合うこと
出し合って *
だしまえ
だしもんがおおて
割り当て物(お金)
出費が多くて
ただごめ うるち米
無料の米ではない
たったの
たったこーほど
少しの、(わず)かの
僅かこれほど
ただも
ただもの
ただもん
引き続き、ひたすら、いつも、度々、毎度、次第に *
※ ただもただも → 重複はより強調

ただものごっつぉさんになーますてね
だちがい(貝) カラスガイ *
たてる、つめる
戸をたてる
戸をつめる
()める
戸を閉める
戸を閉める(少し強く)
だども だけれども
たばこ
たばこする
たばこすーかね
休憩(きゅうけい)、一休み
注.喫煙(きつえん)ではない
石見でも *
おつらとたばこして安全運転せんとえけんよ

くたぶれたなーねまってたばこにしようや

暑いけんね!ながまってたばこすーだわね

たべらや
たべらっしゃい
食べましょう
食べてください
たぼれ
だぼれにきーつけて
ぬかるみ
水溜まり
だましに
だましにいのすすが
急に、不意に
突然いのししが
だら
だらず、だらじ
だらくそ
だらでねか
あほんだら
馬鹿(ばか)
馬鹿者
馬鹿野郎
馬鹿じゃないか
大馬鹿者
石見では怠惰(たいだ)(なまけもの) *
たらずまい
~をさんずました
不足したお金や物
だらか?

あげだらか?
こげだらか?
そげだらか?
どげだらか?
✕✕ですか?
✕✕でしょうか?
あれ
これ
それ
どれ
たわ、だわ
さかえだわ
峠 (とうげ)鞍部(あんぶ)、凹部 *
村境(そんかい)などの凹部
石見でも
たわいがね
たわえがね
つかみ所が無い
だらしない
正体がない
酒 よばれてたわえがねーわね
たわす
とぎなわ
束子、たわし
だんさん 横屋(よこや)、医者、駐在所、役人、豪商、大地主など、名家(めいか)旧家(きゅうか)の男性、誰でもなれそうにない職業の男性 *
だんだん ありがとう
ありがとうございます
かさねがさね *
べったーべったーだんだんだんだん

いつもいつもありがとうございます
だんびに
たんびたんび
いつもいつも
度 々(たびたび)
石見でも
だんべ
だんべら
だんびら
べた雪・ぼたん雪
石見では→べたれ
玉雪→粉雪→灰雪→綿雪→餅雪→べた雪→水雪

だんべらはすべーけんね!

おつらと運転せんと事故になーよ




出 雲 の 方 言 意味や使われ方
注.「ち」は「つ」と聞こえることがあります
(若しくは「つ」に近い発音)
ちーた、ちった
ちーと、ちと
ちーとだい、ちとだい
ちーとも、ちとも
少しは
少し
少し位は
少しも
ぢがない
じがない
じなくそ
馬鹿な! *
ちちぎれる 慌て急ぐ
あんさん!ちちぎれて運転すーとね

事故になーますず!

おつらと!おつらと!


ちぢまーませんわ まとまりませんわ
ちと、つと
ちっと、ちーと
ちっとえけにゃ
少し
少し駄目(だめ)なら
ちとなかい
ちーとなかい
少しの間
「ちょっこし」より間が長い
ちとわて
ちーとわて
少しずつ
ちばける
ちばけちゃえけんわね
ちーとちばけて
ちばえやこ
(あわ)てる、(さわ)ぐ、騒動(そうどう)する
慌てちゃ駄目ですよ
少し急いで
ふざけあって
ちべたい (つめ)たい
暖かいは「ぬくい」
ちゃぐち お茶うけ、茶菓子(ちゃがし)
ちゃんと
えーちゃんこ(幼)
正しく、動かない、静止
正しく座すこと正座
ちようかんぼう 感染性胃腸炎(吐き気、下痢、発熱など)
ちようさいぼ 馬鹿(ばか)にする
笑い者にする
ちようだいもん 贈り物、頂き物
ちょく
きいちょく
しちょく
やっちょく
やめちょく
✕✕しておく
ちょこちょこ 時々・再々
(方言ではありませんが)
ちょこちょこ水飲んでたばこせんと日射病になーけんね
ちょちょくさ そそっかしい、あわて者、先走る、そこつ者、軽率 *
ちょちょくさすてブレーキとアクセル間違えかけますたわ!

おじじ!はやこと免許返納せんとえけんわね


ちょっこー
ちょっこし
ちょっこっと
ちょとえけにあ
ちょっとばかり
少し
少し
少々
少しで駄目(だめ)なら
少しばかり
~ちょったら
歩いちょったら
やめちょったら
いたら
歩いていたら
止めていたら
ちょっぱい 軽薄(けいはく)
いいかげんな
石見でも
~ちょらん
しちょらん
やっちょらん
ちゃんとしちょらん
いない
していない
やっていない
じっとしていない
~ちょる
しちょる
まっちょる
やっちょる
いる
している
まっている
やっている *
ちょんぎーす(幼) キリギリス
ちょんちょ(幼) 小鳥
ちょんぼし
ちょんぼす
ちょんぼり
ちょっぴり
少し
(わず)
少しばかり *
ほんのちょんぼすでもね!

よばれたらね運転しちゃえけんよ
ちんがちんが
とんがとんが
弱々しい、ぎこちない、寒そうに
ちんどばんど ちぐはぐ、乱れて、


出 雲 の 方 言 意味や使われ方
注.「つ」は「ち」と聞こえることがあります
(若しくは「ち」に近い発音?)
つー
ごぼず
ごぼじ
よだれ
石見でも *
つかかってくる
つっかかってくる
反抗してくる
つぐなる
つぐまる
うずくまる、しゃがむ、座り込む
つけごめ
ちげごめ
返礼する
その場で返礼を渡す
つべたい
ちべたい
冷たい
つどう、つどうて 集まる、集まって
つばえる
犬がつばえて
じゃれる、ふざける、(たわむ)れる
石見でも *
つぼかきさん 土葬(どそう)の穴掘り役
近年は墓掃除役
つまらんもん
ちまらんもん
粗末(そまつ)な物(謙遜(けんきょ)
~もん


出 雲 の 方 言 意味や使われ方
でーだわ
でーだで
でらんと
でーだわや
でらや
出なさい
出なさい
出ないと
出なさいよ(勧める)
出ようよ(誘う)
てご
ちょんぼすてごしてね
手伝(てつだ)い、手助(てだす)
少し手伝ってね
石見でも *
暮らし民具
でずのかみ
でじのかみ
出ずの神?
家に籠って出てこない人
でたげな
でたげでこまーますわ
でしゃばり
見栄はり
目立ちたがり
ててぽっぽ 無一文(むいちもん)石見でも
今日は財布忘れてててぽっぽですわ
どまかされてててぽっぽですわ

てにあわん
てすこにあわん
てくそにあわん
手に負えない
相手できない
関わりたくない
オレオレにてすこにあわんと電話切る
てのこもち 手わるさ、手で(もてあそ)ぶこと、しぐさ
でべそ
あのさんはでべそでね
外出が好きな人
出しゃばり
ヘルニア(脱腸)では無い
誤解を招くので注意
てまいれましてね お待たせしました
そば屋さんでお客様にそばを出すときに・・・
てまいれましてね
特段(とくだん)に遅いわけでも無いのですが・・・
てまわし
あのさんはてまわしがえーわね
準備(じゅんび)、備え
根回(ねまわ)
でられんけんね
はいれんけんね
出られませんよ
入れませんよ
てれくらてれくら
あのさんはてれくらもんで
のらりくらり
あの方はのらくら者
てれぐれ 決まったことが時々変わる
何かとうまく行かない
まごまごする
てんぐーま
てんぐりま
てんぐるま
肩 車(かたぐるま)
石見でも *


出 雲 の 方 言 意味や使われ方
とうへんぼく 訳の分からない人
訳の分からないことを言う人 *
とうしに
とおしに
いつも、しょっちゅう、度々
石見では→びっしり
とえとこ
とえーとこ
遠いところ
とぎなし
とびなし
お返しなし
えーもんもらたにとぎなしで
どぎゃん
どぎゃんこと
どんな
どんなこと
あんな こんな そんな どんな 

どげな、どげに
どげでも
どげかね?
どげだらか?
どげななりして
どげだいこげだい
どげさっしゃたかね?
どんな、どんなに
どうしても *
どうですか?
どうだろうか?
どの様な格好して
どうにもこうにも
どうされましたか?
あげ、 こげ、 そげ、 どげ

あげして、こげして、そげさかと思-ても、どげだいこげだいなーませんわ
どさくれもん
たまたれもん
どさくれごと
放蕩者(ほうとうもの)道楽者(どうらくもの)
堕落・放浪 #
どしょうぼねがぬけた 大いに驚いた *
ととろかん 動かない
伝わらない
動作(どうさ)緩慢(かんまん)
石見でも
どちめち
どちみち
どちはんじゃく
いずれにしても
中途半端(ちゅうとはんぱ)
どっちつかず *
石見でも
とても
とてもできない
とてもよい
如何(いかに)しても
どうにもできない
はなはだ良い *
とばしり
~をかぶーて
飛沫(ひまつ)、しぶき
しぶきを浴びて
どまかす
どまかしちゃえけんよ
(だま)す、(あざむ)く、誤魔化(ごまか)
(だま)しては駄目ですよ
どまかされてててぽっぽですわ

とやなし
とやもない
とやもねー
とやばら話
冗 談(じょうだん)
途方も無い
根も葉もない
いい加減な
どやす
どやしつける
(なぐ)る、暴言(ぼうげん) *
とらげて
とらげる
片づけて
片づける
とわん
てがとわん
とどかない
手が届かない
どんじり
どんべ
最終、最後
いちばん終り *
どんだくれ
わけーもんがどんだくれて
放蕩者(ほうとうもの) *
若い者がだらしない
とんとん昔があったげな
  ・・・
  ・・・
とんとん昔こっぽし
こーで こっぽし
むかしむかしその昔   
  ・・・
  ・・・
めでたしめでたし  
これでおしまい
出雲かんべの里さん

初夢長者(民話)

絵姿女房(民話)

桃太郎(民話) 


出 雲 の 方 言 意味や使われ方
なーなる
なーなーますたわ
なーならんわね
なん✕✕✕
無くなる、紛失する
無くなりました
無くなりませんね
なえくる
なえくって
ぐったりする
なえる
はらがなえる
元気が無くなる
力が入らない
腹が減る
なおらい 直来(なおらい)(神事)、神前に供えた御饌御酒(みけみき)を戴くこと
ですが近事!ねぎらい(慰労会)に
ながおり
ながじり
ながおりしましてね
長居(ながい)
長時間おじゃま
長居しましてね
ながし
ながしする
(なが)()
台 所(だいどころ)
ながまる 腹這(はらば)いになる
座る→ねまる
横になるよこしんなる
なして なぜ、どうして
石見でも
なつまめ
(野菜)
そら豆
なにわなもん 色々な物
なり
どげななりして
姿、形、格好
どのような格好をして
なんぎこんぎ
なんぎこんぎですわ
苦心さんたん、手をつくして
なんごと
なんごとだらか?
何事(なにごと)
何事でしょうか?
なんぞかんぞ
~たのみますわ
何もかも、あれもこれも
石見でも
なんだい
なんだいかんだい
なんだいなーてね
なんにも
なにもかも
何も無くてね
なんたてて
なんててかんてて
何と言っても
あれもこれも
なんだら
なんだらか?
あげだらか?
なんだねども
こらまたなんだら
何んですか?
何事(なにごと)ですか?
なんでしょうか?
何もないけれども
こらまた
なんのきなし 何気(なにげ)なく、遠慮(えんりょ)せずに、
なんぼでも
なんぼなんでも
いくらでも
何が何でも


出 雲 の 方 言 意味や使われ方
注.「に」は「ね」と聞こえることがあります
(若しくは「ね」に近い発音)
にがる 腹痛(ふくつう)下痢(げり)ぎみな症 状(しょうじょう)石見でも *
痛む症状には、
うずくうばるにがるはしる
がある
にげる ()
転居(てんきょ)する、転勤(てんきん)する
注.是は夜逃げなどのことが思はれて聞きぐるしいから去る又は往くに改めるが良い.後藤蔵四郎
にょうば
にょうばし
にょうばのこ
にょうばんこ
えーにょばだね
女 房(にょうぼう)、妻
婦人(ふじん)
女の子
女の子
美人(びじん)ですね *
にわかしごと やっつけ仕事


出 雲 の 方 言 意味や使われ方
注.「ぬ」は「の」と聞こえることがあります
(若しくは「の」に近い発音)
ぬーたくりゃ
ぬーまくりゃ
塗り重ねれば
暮らし民具
ぬいはり
雨の日の~ごと
裁縫(さいほう)
雨の日の針仕事
ぬくい、のくい
ぬくてえけんわ
ぬくたらすてえけんわ
温かい
暑くてかなわない *
ぬけさく 馬鹿者(ばかもの)
智恵の働きに抜け目のある者 *
ぬすと
のすと
泥棒
ぬらくら
ぬらくら者
なまける
(なま)(もの) *


出 雲 の 方 言 意味や使われ方
ねえわ
ねえかね?
なんだねども
無い
無いかね?
何もありませんが
ねき
はや!ねきにきて
そば、近く
早く来て! *
ねぎ
こねると~がでて
(ねば)()
こねると粘り気が出て
ねぎめし
ねぎーめし
おにぎり、(にぎ)り飯
ねじれもん
あのさんはねじれもんでね
ひねくれ者
何かと難癖(なんくせ)をつける人
ねたがえ
ねちがえ
寝違(ねちが)
ねたら
ねだら
寝てばかりいる人
長寝(ながね)根寝起(ねおき)が悪い者、寝坊者(あさねぼう)
ねねし
あのさんはねねしてね
しつこい
あの方はしつこくて
ねまる
ねまらや
()して休む
(すわ)ろうよ(誘う) *
横になるよこしんなる
腹這いになる→ながまる
ねやご 幼児が眠たいのにぐずっている状態
ねんたて 眠たくて
ねんば
ねんぶ
めだか(魚)


出 雲 の 方 言 意味や使われ方
のーて
のーてごり
日陰(ひかげ)
築地松(ついじまつ)剪定(せんてい)
のーのとした 心が休まった、ほっとした、緊張から解放された
のうなった
なーなった
無くなった
のこくそ おがくず(鋸屑(のこくず)
のぞく
のぞいて
伺う、伺って、おじゃまする
立寄って
(のぞ)き見ることでは無い)
戻りしなにのぞいてもらうとよろこびますわ
のつかす
はやのつかすだわね
差し渡す、差し出す
早くくださいね
のべつまくなし 切りが無い
いたずらに長い
絶え間なく続く
のんのさん(幼)
ののさん(幼)
仏さん


出 雲 の 方 言 意味や使われ方
はいごん
はいぐん
おおはいごん
(さわ)ぐ、
はしゃぐ
大騒ぎ、混雑 *
はえながし 出し放し、間断(かんだん)なく流す
はえぬけ 生粋(きっすい)、抜きんでる
はえる 流す、流し捨てる #
ぱおじ 夫婦、老夫婦 #
ばくらとする 落ち着く、安堵(あんど)する、ほっとする
はげら
はげらが崩れて
山肌に草木が無く地面がむき出しなったところ(荒地)
はげる、はげて 帽子をはげて(かぶる)、マスクをはげて(かけて)
はこだん 階段(座敷)に引き出しのある段(場所)
はさげて
はさげる
(はさ)んで、挟む
石見でも
はしかい
はすかい
痛痒(いたかゆ)い、すばしこい
才走(さいばし)っている
石見でも *
はしっちょうますわね 利発ですね
はしま
はすま
はすまん
間 食(かんしょく)、手軽な食事
午後の間食
石見でも *
はしる、はする
歯がはしる
痛む
歯が痛む 石見でも *
痛む症状には、
うずくうばるにがるはしる
がある
はじんこんで
はずんこんで
はずみこんで
気をいれて
気持ち込めて
気合を入れて
はだかんばら 裸(はだか)
はだしんばし
はだしんばしり
素足
はじんがわりい
はずんがわりい
(はず)みが悪い
気が進まない
はっとじ(虫)
ヘコキムシ(幼)
カメムシ(wiki)
石見でも
はなえる 始める、取り掛かる、仕度する
石見でも
はながこげる 興味(きょうみ)がなくなる
飽きる、気が重い
機嫌を損ねる
はながじ
はながず
(風邪などで)嗅 覚 異 常(きゅうかくいじょう)、匂いがない
はなしんがみ
はなすんがみ
はなすんぼろ
鼻をすむ(かむ)紙 #
はばしい
はばすてえけんわ
激しい、当たり散らす、収まらない、荒々しい
はぶてる すねる、不貞腐れる
はまる
用水路にはまる
海や川や池などに落ちる・(おぼ)れる
はやこと
はや!
はやはや
早く
早く!
急いで早く
はやはやとせかす運転事故のもと

おつらと!おつらと!


はやす
牛蒡(ごぼう)をはやす
包丁で切る
牛蒡を袈裟懸(けさがけ)けに切る
ばやばや
ばんやばんや
乱れ動く
右往左往
はらがさがる 下痢になる
はらがふとーなーますたわ 満腹になりました
はらならすすてね 食後の(運動や軽作業)をしてね
はらふたぎどげかね 間食いかがですか
はらがなえる
はらがほそーなる
腹がへる
はらがなえると力 (ちから)がでんけんね!
はらふたぎにね!芋でもくーだわ
ばんげ
ばんかた
夕方、日暮(ひぐ)れ時 *
ばんげはね!
はやことライトつけて運転せんとえけんよ!
ばんごしらえ 夕食の支度
ばんじまして
ばんずましてね
こんばんは
夕暮れ時の挨拶
はんぼ(半簠)、めしつぎ 底の浅い飯びつ *


出 雲 の 方 言 意味や使われ方
注.「ひ」は「ふ」と聞こえることがあります
(若しくは「ふ」に近い発音?)
飛行機(ひこうき)→ふこうき
ひっちゃくる 無理やり取り上げる
さいふをかかさんにひっちゃくられてててぽっぽですわ
ひとやま
ふとやま
人が集まっている
人だかり、集団
ひなたばこ
ふなたばこ
日光浴
たばこ⇒休憩 *
ひなん
ふなん
避難(ひなん)
ひまぐらし
ひまぐらす
(まぶ)しい
ひもおとし
ふもおとし
おびなおし
紐落(ひもおと)し、七五三
数え年4歳の子供(男女共)の健康と成長を祝う
式日(しきじつ)は11月15日
ひょうげまつ
あんちょまつ
ひょうきん者
ばか者 *
ひよっとすりゃ
ふよっとすりゃ
もしくは
あるいは *
ひらべった
ふらべった
扁平(へんぺい) *
ひらもち
ふらもち
平餅(餡なし餅)
びんぼたら
びんぼだれ
貧乏な者


出 雲 の 方 言 意味や使われ方
ふぇーこらふぇーこら (あやま)
ぺこぺこ頭を下げる
ふがなえちんち
~草取り
一日中
一日中草取り
ふがわりい
ふーがわりい
体裁(ていさい)が悪い
ふくれる
ふくれちょうかね
腹を立てる、怒る、立腹(りっぷく)する、気に入らない
ふつごもね
ふつごだわね
とんでもない
とんでもないですね
ふてご(子供) 機嫌(きげん)が悪い子
ふてぶてしい子供
ふてぶー
ふてぶる
()さぶる、振る
※ふて腐るではない
ぶと(吸血虫) ブユ:wiki、噛まれると痒くなる
くよし:ブユ等の虫よけ
ふまいつぎ 踏継(ふみつ)ぎ、足継(あしつ) *
キャタツ
ふらもち
ひらもち
平餅
餡無(あんな)しの丸餅(まるもち)
※ 餡入りはあもち
石見では→ひらもち
ふろって (ひろ)って
ふろふろする がつがつする(食)
風呂に入るではない


出 雲 の 方 言 意味や使われ方
注.「へ」は「ふぇ」と聞こえることがあります(若しくは「ふぇ」に近い発音?)
へがむ
ふぇがむ
曲がる、ゆがむ、へこむ
へごむ、へずむ
へごませる
へしゃげる
凹 (くぼむ)状態
凹にする
へたばる
へたくなる
座す、すわる、体力や気力が尽きて座りこむ
くたぶれたなーへたばってたばこすわや
べったー
べったーべったー
何時(いつ)も、毎度(まいど)
何時も何時も
毎度毎度
べったーべったーだんだんだんだん

いつもいつもありがとうございます
べったし
べったり
常に、くっつく
ぺったん
子供の遊び
めんこ
へばる
へばって杭をぬく
息を止めてりきむ(力を出す)
へらへーと やたらと
多いことの強調
へんがえ
へんがえし
変更、取り消し
あのさんはね、へんがえへんがえでやーませんわね
へんじょこんご つべこべ言う
ぶつぶつ言う
理屈が多い
文句が多い #
へんたら
ふぇんたら
偏屈者(へんくつもの)
頑固で片意地者
べんとうがら
✕✕がら
空の弁当箱
空箱


出 雲 の 方 言 意味や使われ方
ぼいしゃげる
ぼえちゃげる
(勢いよく)追いかける
ほいた、ほいと
「目ぼいと」
乞食(こじき)
目にできるもらいもの *
ぼうくた
ぼーくた
棒(役に立たない棒)、石見でも
ほうける
ほーけまち
ほーけまつ
(ほう)ける、ぼける、痴呆(ちほう)
間抜け
あんちょまつ(馬鹿者)
ぼいちゃげる
ぼえちゃげる
追いかける
追いかけられる
ぼうど
ぼうど忘れますてね
まったく
全く忘れましてね
ほえる
ほえがお
ほえちょーましたわね
泣く(吠えるでは無い)
泣きだしそうな顔
泣いていました
ほがほが
ほんがほんが
ぼんやり、所在なし
注意散漫
ほがほがせんとちゃんと前見て運転すーだよ
ほかす
ほかさんかね
捨てる、不要物
ほがみ 脇見、よそ見
石見でも
ほがみ運転事故のもと
ほぜくる
ほぜくりかえす
掘り出す
掘り返す
えのすすが芋畑をほぜくーて芋がなーなーましたわ
ぼだいなもの 役にたたない物 *
ぼっこう 非常に、とても、ものすごい
ぼっちゃかす ひっくり返す
ぼっちゃげる 追いかける
ぼてぼてちゃ
ぼてぼて茶
出雲地方に伝わる間食、ぼてぼて茶(wiki)
暮らし民具
ほとびらかす
大豆をほとびらかして
水に浸して柔らかくする
ほにょって
ほにょっと
ほのって
ようやく、やっと、懸命に、何とか、(かろ)うじて
ほにょっとわかーましたわ *
ぼろくた、
あのさんはぼろくた
質が悪く役に立たない
あの方は人(品)が悪い *
ぼろける
さでぼろける
ぼろけんように
落ちる、こぼれる
強く落ちる
落ちないように、
石見でも *
暮らし民具
ほやかす 泣かす
ぼやける
おむける
今日はおむけてこまーますわ
蒸し暑い(軽い)
蒸し暑い
今日は蒸し暑くて困りますね
ほんがほんが
ほがほが
ぼんやり、なんとなく、(ほう)けたような、石見でも
ほんそ
ほんそご
可愛(かわい)
可愛い子供、
可愛がられている子、石見でも *
ほんそごから オレオレと云われて 電話切る
ほんなら そしたら、それじゃ、それでは、それなら、石見でも


出 雲 の 方 言 意味や使われ方
まーじ
まーじまーじ
まーじなんだら
あらまあ、まあなんと、まあまあ
まい
まかったわね
うまい、おいしい
まずい→まむない
石見でも
まいしこ
まいこと
まいしこまいしこ
うまい具合(ぐあい)
上手に、いい調子
良かった良かった
まがえもん
まがいもん
偽物(にせもの)、いつわり物
まくれる
さでまくれる
まくらかす
てんする(幼)
(たお)(ころ)
強く倒れ転ぶ
転がす
石見でも *
まげな、まげに
まげな柿がなーましたね
まげに柿がなーましたね
もぐれて柿がなーましたね
大きい、たくさん
大きな柿がなりましたね
たくさん柿がなりましたね
石見でも
まさげ、
まさげな、
まさげに
おいしそう、
うまそうな、
美味しそうに
ましゃくにあわん (たよ)りにならない
(たす)けにならない
まぜこぜ
まぜこぜにする
()ぜる、混合(こんごう)
混ぜ合わせる
まっと
まっとよーけ
もっと
もっとたくさん
まどー、まどう
まどわにゃ
償 (つぐな)う、弁償(べんしょう)
弁償しないと
まひようし
~にあわん
~にぶつかって
急な
(急なことに)間に合わない
突然ぶつかって
まぶ(間歩)
ひおい坑
横穴(よこあな)坑道(こうどう)、トンネル
※ 石見銀山では坑道を間歩という
暮らし民具
まむない
まんない
もむない
不味(まず)
おいしくない
美味(おい)しいは→まい
石見でも
まめ
まめなかね
まめにはたらく
元気、丈夫、誠実に
お元気ですか
元気に働く、石見でも
掛合まめなかセンター・塩ヶ平温泉
掛合まめなかセンター・塩ヶ平温泉があります(雲南市観光協会
まもす 蝮(まむし)
  おろち→大蛇(だいじゃ)
くちなわ→蛇(へび)   
  まもす→蝮(まむし)  

ヤマタノオロチ・スサノオ神話
まるで 全く *
まん
まんがよい

運が良い *
まんずっ
まんずっがあーますず
まんじゅう
まんじゅうがありますよ
まんちゃら インチキ、詐欺(さぎ)まがい、ごまかす、反則
まんちゃらすーだねぇわね
まんま(小児) 食べ物 *
まんま
そのまんま
そのまま、その状態で、その形で
出雲弁で「Let It Go~ありのままで~」


出 雲 の 方 言 意味や使われ方
注.「み」は「め」と聞こえることがあります
(若しくは「め」に近い発音)
みーだわ
やってみーだわね
みらや
みらんわ
みなさい
やってみなさいね
みようよ
見ない(否定)
みいりがすーわ
みいりがすた
筋肉痛(きんにくつう)になる
みてる、みてた ()てる、一杯(いっぱい)になる
※ 石見では未てるの意 *
みとむない
みたむない
(みにく) *
み(め)やすい
み(め)やすげ
み(め)やすげな
み(め)やすげに
たやすい
簡単
楽な
容易に
借銭返すとめやすげなこといっちょうますわ
みらや
みらこい
やってみらんと
やってもみちょらんと
見ようよ
見ようよ(誘う)
やって見ないと
やっても見ないのに
みりんぼ 物欲(ものほ)しがりや
見ると欲しくなる人


出 雲 の 方 言 意味や使われ方
注.「む」は「も」と聞こえることがあります
(若しくは「も」に近い発音)
むすび(食)
もすぶ(食)
(にぎ)(めし)、おにぎり
おにぎり(wiki)
暮らし民具
むなくそがわるい 気持ちが悪い
害する、面白くない
むなんと
みなんと
胸元(むねもと)、胸の内
むらさ にわか雨、夕立
急な雨→しかけぶり
本格的な雨→じぶり


出 雲 の 方 言 意味や使われ方
めーわくする
めいわくすましたわ
恐縮する、ありがたく思う
※迷惑ではありません
めぐ(みぐ)
めげる
めげた
めいだ
(こわ)
壊れる
壊れた
壊した、石見でも *
めくらさんぼう めくらめっぽう
めしつぎ
はんぼ
おひつ:飯櫃
炊飯ジャー *
めどがつく 目途(おおよその)見当がつく
めのこ
めのこすぎるなー
概ね、丼 勘 定(どんぶりかんじょう)
いいかげんだなー(手抜き)
めのは(海藻) わかめ(若布)を乾燥・板状したもの
ふるさと認証食品(島根県)
板ワカメ(渡邊水産さん)
めめくそ ほんの少し
石見でも
注「みみくそ」は耳垢(みみあか・じこう)
めぼろ 固まった目やに *
めんたし
めんたす
ありがとう
もったいない
ごめんなさい *
めんだな
~ことだわね
めんだくせ
面倒(めんどう)くさい
面倒なことですね
面倒でたまらない
めんば めだか(魚)


出 雲 の 方 言 意味や使われ方
もぐれる
もぶれる
もぐれさばる
まつわりつく

まつわりひっつく
もそぶ
もそむ
もそんで
動かす、持ち運ぶ
持ち上げる
河船をもそろもそろ
くにこくにこと引き来⇒国引き神話
もたい
おもたいわ
(おも) *
もっけ
もっけなかお
驚く
驚いたときの顔
きょとん!
もてもん 重たいもの
重てもんはもそんじゃえけんよ
こすがいたんなーけんね!
もどしに
もどりしなに
帰りに
帰るときに
行くときには「いきしに」
もとらじ
もとらん
わからずや
頼りない、未熟者(みじゅくもの)、下手くそ、石見でも
もとらん運転!やれおぜや!
ものいり 出費(しゅっぴ)がかさむこと
もみくちゃ
ももくちゃ
揉みくちゃ、乱雑、手で砕く、ほぐす
ももぐる 手で丸める、まとめる
もろふた 木製の箱(蓋)
餅などを並べる
麹の発酵
もんたれ
もんくたれ
常に文句を言う
文句を言い過ぎる者
~もん

わけもん

つまらんもん

じくだれもん

あくだれもん


若い者

粗末(そまつ)な物(謙遜(けんきょ))

怠け者

乱暴者


出 雲 の 方 言 意味や使われ方
やーほん あらそう
女性が使用する
やーやこ ようやく、せっかく
やーわ(ね)
やらか?
やらやー
物を(ゆず)る・あげる
要りますか?
やろうよ(誘う)
やい(え)と
やいとをすえる
 灸(きゆう)
お灸を()える、石見でも
懲らしめの意もある
やい(え)な
やい(え)なー
やい(え)な!
しまった
しまったー
しまった!大失敗!
やおい、やわい 柔らかい、軟 弱(なんじゃく)石見でも
やかましや 何ごとにも口うるさい方
やきちゃ
やきちゃな
いやだー、しまった
やくたたず
やくたたずもん
取るに足らない
役に立たない方・物
やくてもね
やくたいもない
無益(むえき)な、無駄(むだ)
必要がない、くだらん
やけご 火傷(やけど)
やせぎす
やせぽっぽ
痩せた方
痩せすぎた方
やっきっき
あーらーはい
じゃんけんぽん
あいごでしょ
やっちょうわ
やっちょうわね
やっているよ
やってますね
やっちょけ
しちょけ
やっておきなさい
しておきなさい
やっとこさで
ようやっと
よーやく、何とか
重い腰を上げる
やど 自宅、自分
石見でも
やどがえ 移転(いてん)転居(てんきょ)
~やに
かぜをひかんやに
~ように
風邪をひかないように
やまかわ あまのじゃく
常に反対をする人
あのさんはやまかわやまかわでやれませんわ
やまたのおろち
(神話)
八俣遠呂智(古事記)
八岐大蛇(日本書紀)
に登場する神話
 おろち→大蛇(だいじゃ)
くちなわ(へび)
まもす蝮 (まむし)

ヤマタノオロチ・スサノオ神話

横田弁 大蛇退治の昔話 出雲弁の泉さん
やめくちゃ
やめくたに
むやみやたらに
みだりに、石見でも
やめーわ
やめーわね
やめらや
止めます
止めるわね
止めようよ
歩きスマホはね、やめーだよ!

やめらや!運転中のスマホ!

やらし
やらしーわ
(いや)らしい
「い」の発音無し *
やれん (かな)わない
叶いそうにもない
出来そうにもない
やんちゃご いたずらっ子


出 雲 の 方 言 意味や使われ方
注.「ゆ」は「い」と聞こえることがあります
(若しくは「い」に近い発音)
ゆうな、ゆうに ゆっくりと、動きの遅い、おおらかな、豊かな、石見でも
ゆきおこし ひとつ 雷 (かみなり)、大雪の前ぶれ
ゆきずり
いきずり
雪がずり落ちる
落 雪(らくせつ)
「雪ずりがすて戸があかんようになり・・・」
 ※ 行きずりとは違います


出 雲 の 方 言 意味や使われ方
よーたんぼー
よいたんぼ
酔っ払い、大酒のみ
酒よばれてね!よーたんぼですわね!
代行運転をはやこと呼んでね
よーやこ ようやく
よあかし
よおき
よながよふて
徹夜(てつや)
夜通し
一晩中
よけ
よけこと
よけども
余計(よけい)、一層
よこしんなる 横になって休む
よこしんなってたばこ してごしない

ねまってたばこ してごしないね 

注.「たばこ」は喫煙ではありません

よこや
よこやさん
神主(かんぬし)さんの宅
神社の横のお宅?
石見でも *
よずく(鳥)
よぞく(鳥)
フクロウやミミズク等の総称
佐比賣山(さひめやま)神社のよずく
ヨズクハデ
暮らし民具
よつかれん
よちかれん
近寄れない
近づけない
ゴミ屋敷でね、よつかれませんわね

よつぎ
世継
家を()ぐ者
後継者
よっぽど
よーほど
相当、かなり
よばる
よぼる(石見)
液が少しずつ垂れる
よぼし、よぼす とさか(鳥)
よばれた
よばれましたわ
招待されご馳走(ちそう)になる(なった)石見でも
酒よばれたらね運転しちゃえけんよ!

注:呼ばれるではありません
よもっちぇ
えもっちぇ
分家 *
よもよも、よまよま
よーもよーも
よーまよーま
よもよもだわ!
よもよもだらず
よくまあ
あきれた
だらしない
まあ!驚き!
よくもまああきれた!
よろこび
よろこびごと
よろこびますわ
お祝い
お祝い事
うれしく思います
よろくそ、よわくそ
よろた
 衰(おとろ)える、体が弱い
弱虫、石見でも *
おじじ!おばば!

よろくそになったらね!
はやこと免許返納せんとえけんよー

よんべ
よんべようによばれますたわ
昨夜(さくや)
昨夜は大変ご馳走(ちそう)になりました、注.呼ばれたではない
よんべけ 昨晩の疲れ


出 雲 の 方 言 意味や使われ方
らくにする
ろくにする
気楽にする
楽な姿勢で座る
らしなし
らしがない
あのさんはらしなしで
だらしない、乱雑(らんざつ)
散らかり放題
石見でも *
らちがあかん 解決(かいけつ)できない
決まらない
だらしない
らちょう
ラ調
下手な歌
音が外れる
らんきょ(野菜) ラッキョウ
ヤマラッキョは花の百名山:三瓶山



出 雲 の 方 言 意味や使われ方
りーきえも
りいきえも
琉 球(りゅうきゅう)いも
薩摩(さつま)いも、甘藷(かんしょ)
石見銀山、いも代官
りーじいっぱい
りーじ一杯
精一杯
気持ちを込めて
りゆうかく
りゅうかくな
気難(きむずか)しい、几帳面(きちょうめん)律儀者(りつぎもの)
融通(ゆうずう)が利かない
りょうじ
りょうじする
りょうじした
折檻(せっかん)する
言い聞かせる
言い聞かせた


出 雲 の 方 言 意味や使われ方
るすごと 留守(るす)の間に気楽にすること
鬼のいぬまに…


出 雲 の 方 言 意味や使われ方
れーがえし
へんがえし
お礼のお返し
返礼品(へんれいひん)
れんげ
さるご

れんげ草→正しくは「ゲンゲ・wiki


出 雲 の 方 言 意味や使われ方
ろちき、ろーちき
ろーもろちき
ろーもろーちき
沢山(たくさん)、多い、有り余る
「ろーも」盛りだくさんの意、石見でも
ろくさんぼ
ろくしっぽ
ろくすっぽ
(ろく)に、不十分
満足でない
期待はずれ
ろくにする (ひざ)をくずしたり、あぐらをかいて、楽にする
ろんじあう
ろんじあって
言い合い、論争
話し合って
ろんぱち 議論(ぎろん)する、口論(こうろん)談判(だんぱん)

終わりに

出 雲 の 方 言 意味や使われ方
わ、わー
わーが
わーらちゃ

私が
貴様ら
わあさご、わるさご
わあさがき、わるさがき
いたずら子
いたずら書き
わかー
わかーますわ
よーわかーますわ
よーわかーませんわ
分かります

良く分かります
良く分かりません
わぐなる
わぐねる
くちなわがわぐなって
うずくまる
輪のようになる
蛇がドクロを巻いて
わけ
ねこわけ
食べ物を残す
猫のように一口残す
石見でも *
わけくそ
~がわからん
理由や意味がわからない
わけし、わかし
わけーし
わけもん
若者
若い衆、若い者
~もん
わしやち
わしゃちゃ
おらんちゃ
私達、我々 *
わしゃちゃ釣りに行きますわ
わて 上手(わて)、家の上座 *
わに(魚) さめ、さめ(島根県)
わにを しごして くーだわね

ぶえん(島根県)だけんね、ごっつおだわ

いなばのしろうさぎ(出雲大社御案内)
わやくそ
部屋がわやくちゃ
乱雑、散乱
部屋の中が片づかず散乱状態
わら
わらちゃ
お前は
お前達は
わりしこ
わりーしこ
悪い具合、悪い状況、悪い状態
えしこ→良い具合
わんやわんや 人や虫などが集まっている様をいう
祭りで人がわんやわんやあばかん

出雲の方言ここまで Top↑


石見の方言
石見の方言
時鐘
民具
出雲の方言
出雲の方言
方言と神話 index


 
終わりに・・・

出雲そば店のれん

出雲そばが一番おいしいお店(松江)に、出雲方言番付「のれん」が、かかっていました。お店の方に了解をいただき撮影
当店では注文したそばをテーブルに並べ置くときには常に「てまいれましてね」とご挨拶:おいしく頂きました
西方 東方
(沢山)ろーちき 横綱 だんだん (ありがとう)
出雲そばが一番おいしいお店(松江)に、出雲方言番付「のれん」が、かかっていました。お店の方に了解をいただき撮影
当店では注文したそばをテーブルに並べ置くときには常に「てまいれましてね」とご挨拶:おいしく頂きました
西方 東方
ろーちき
(沢山)
横綱 だんだん
(ありがとう)


出雲の神話を紹介します


国引き神話

国引き神話
八岐大蛇神話

八岐大蛇神話

横田弁「大蛇退治の昔話」出雲弁の泉さん(必見)

参考資料や文献


・ふるさと百年 多根老人クラブみかど会 大迫好市著 昭和44年8月10日
・出雲方言 文友社 後藤蔵四郎著 大正5年4月20日
出雲・石見接境地帯方言の動態 広島文化学園大学・短期大学 野々村憲、高永茂著 平成8年7月10日
・三瓶山麓 池田の方言集 編集発行:中村和平 池田永生会
はらっぱ図書館山の駅さんべにて

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