社会問題04年その2版井戸端会議風伝言板

イラクはベトナムの2の舞か?日本政府は賄賂や裏工作で大赤字を抱えて、増税に踏み切るか?ビラ配りで拘留逮捕に公安の動き?男女共同参画をうたいながら、女性問題は後退?神の啓示のような災害も続きました。「災」の2004年が幕を閉じました。今が曲がり角。我が子が徴兵に取られてから慌てても遅いよ、皆さん。

NO.77

傾向的低落の法則
04/12/31
 いっせい翁

早いものでもう一年が過ぎます。一年がこんなに早く過ぎるとは近年にない感慨を覚えます。確か昨年暮れに、このままでは日本はロクな国にならない、その根っこにとんでもない財政赤字があると、そして変な形での憲法改正案が出てくる、そして来年の社会風景はどのようなものになってるだろうというような事を書いた記憶があります。

悲しいかな予想通り社会風景は悪化してしまった。

連日の殺人事件、自衛隊を出したイラクの惨状、官僚・特殊法人のデタラメさ、その穴埋めの増税。街では仕事ない人には、ほんとに仕事がない、いよいよ破綻に向けて動き出した気配、それも民にしわ寄せという形で・・・

経済学に「利潤率の傾向的低落の法則」という理論があります。これは一国の(労働)人口の大幅な増減が、国の経済の形を歪め、色んな社会的悪影響を及ぼす、ということを自然科学の法則として理論化したものです。

わが国の場合は、勤勉な民と技術で溜め込んだ富が、これまでアメリカの言いなりになって失はれ、そのツケの上に更に、この自然法則が追いかけるように働いてくる、それはこれからなのです。

1985年に財政赤字に苦しむ米国が、NYのホテルプラザに日本も呼んで、一つの合意がなされました。有名なプラザ合意です。日本の輸出圧力を押さえ込もうと、日本は日本国内に金を使えと・・・これに乗った竹下首相、大蔵省、族議員は郵貯・年金積立金をバンバン使って全国にダム、橋、道路リゾートホテルを作りまくった・・・目的を達した米国は、後はオレは知らんよとばかりにバブル崩壊、今や借金は1200兆円にもなる現実、民も少しは分かってきたような気もしますが、増税は年金のためなら仕方がないという程度ではまだまだ理解が足りていない。

一番手がつけやすい増税層の人口はこれからグングン減ってきます。次は大幅消費税アップしかない。他に大赤字を消す手品なんてあろう筈もない。劇薬が一つあるにはあるが・・・税金で集めた43兆円のお金も、国家役人の給与に17兆円、地方公務員の給与に23兆円で消える。その役人たち、保育園と幼稚園の規制ははずさないし、近日ではC型肝炎の血液問題が出てきたわ、住宅公団と住宅金融公庫の赤字、そのうち国に払えない未払い利息3兆円を免除するは、この金誰が穴埋めするの?決まってます、税金と国民貯金に決まってるでしょう!

NHKが身障者からまで受信料を半強制的に徴収して、これを横領する。イラク派兵のインチキは言うまでもなく、郵政民営化でいかにも改革を進めるが如きゼスチャーで国民を誘導し、国民は米国生保協会が郵貯の巨大な金を狙って民営化を早くしろという事実を、知ってか知らずか、そして国が手に余る郵貯・年金の使い込み実態を隠すために民営化を叫んでいることをご存知か・・・これを巧妙に動かしている世界稀に見る官僚システム、そこにまだ目と批判が向いていません。参院選で少しは民も気がついたようですが、それでもまだぬるま湯に浸かっている。

スマトラで巨大地震・津波が起こりました。日本はこのままで行くと、いずれハイパーインフレ(超借金と人口減で円の価値が紙クズとなり、物価が100倍、1000倍になる現象。15年前ロシアは短期間に物価が2600%上昇店頭から商品が消えてしまった)という大津波に襲われるでしょう、舵取りをしっかりしないと・・・

このような大きな断層があるのに、どうも国民は今一政治に対し厳しさが感じられない。これも仕方がないと言うことであれば、悲しいかな、これも前にも書きましたが、和辻哲郎が50年前に言った「要するに我が国民は、公共のことは他人事で、所詮民主主義が分かっていない」という、DNA的諦観を、来年以降も持たざるを得ませんね・・・




今日の一面は「奈良女児殺害 男を逮捕」です。今年の漢字は「災」。台風、地震、津波・・・回転ドアでの男児死亡事故、イラクでの邦人拉致、小6女子殺人事件、ロシアでの学校テロ、奈良女子殺害、ドンキの放火店員死亡事件、そして見慣れてしまった練炭集団自殺と虐待事件も。がっかりするほど悲惨なことが多かった。それも後味の悪いことが多くて・・・

三菱自動車の欠陥車隠し、業務上過失致死容疑で逮捕も今年でしたね。オウムの松本智津夫に死刑判決。池田小の宅間死刑囚は死刑執行。この差はなあに?計画性と衝動性の違いかな?逆ジャン。計画性のあるほうが違法性が強いと思うけど・・・長いこと苦労した北朝鮮の拉致被害者にとっては朗報だけど、ジョンキンズさんと米軍との司法取引はよくわからん。反戦なり、米軍批判か何かがあって、北朝鮮に渡ったのだろうに・・・

拉致被害者といっても、政府に批判的なことをいえば即たたかれる。イラクの場合は、自衛隊派遣を強行した面子のせいか、「そんな危険なところへ行った者が悪い」となる。「自己責任」のバッシング。フランスで絶賛されたという若者の勇気のことは誰も触れない。日米同盟による暗殺とのうわさもある橋田さん、小川さんの殺害はいまや忘れられそうだ。香田さんの殺害現場実写はサイト、メールで相当流れたという。それを流す人の神経が私には理解できない。

「戦争のつくりかた」を読んで衝撃的だったのは、準備が整ってしまっている現実と、それに対して何もできない自分の無力だ。一月の小泉首相の靖国参拝から始まって、イラクに大量破壊兵器などなかったことがはっきりしても、何も変わらない。自衛隊引き上げの意見広告に私も協力したが、みんな考えてくれたのだろうか。この正義なきアメリカによる侵略戦争に日本も参加してしまっているという怖さを。

私にとって何よりも怖いのが、弱いものいじめが蔓延するこの日本。ヨン様騒ぎに浮かれていたい気持ちもわからないでもないが、日本と韓国の歴史を見るとか、弱者へのいたわりの心を育てるとか、考える力をつけるとか、もっと自分を育てていって欲しいと思う。あまりにも容易に人を非難し、中傷することが多すぎる。迷惑メールに性的なことが多いのも気になる。日本人の男の楽しみって、これだけ?と思うと悲しい。

日本人の性質そのものが変わってしまったようで、その辺がたまらなく寂しいです。落語の世界の人情は?そう、銭湯のお付き合いではまだまだあったかさがある。台風のバスの上で歌を歌って励ましあったという美談もあったね。私には歌がある。これからも精進しよう。老体ならぬ病体に鞭は打たないで、いたわりつつ、ぼちぼちとだけどね。

いっせい翁をはじめ投稿してくれた皆様、ご愛読くださった皆様に、感謝いたします。来年はいっそう厳しい年になりそうですが、それをきっかけに、多くの日本人が人情を取り戻し、手を取り合って問題解決に向かいますよう祈念しております。またよろしくお付き合いください。





NO.76

日本の農業をめぐる諸問題の勝手な小論
04/12/5
 リボさん

日本の農業、衰退していますよね。国民の口に入る食料としての作物を生産する産業が、これほどないがしろにされている国は、ちょっと見渡しても、あまりないですね。

私は、そんなに農業のことは詳しくないのですが、少なくとも、第2次大戦後の農地改革以降、農民が、声を上げて、こぞって闘ったこと、あまりないと思います。数年前、台風で、ビニールハウスのビニールが飛んでしまい、作物にも大きな影響が出たとき、「ハウス共済」というのがあって、被害があったときにそれを保障する制度があります。しかし、広範囲だったこともあったのでしょうか、全額の補償に対しては共済側が、消極的になったんです。そのとき、地元選出の自民党衆院議員は何もしてくれなかったのが実情です。共産党市会議員が、国会議員に声を届けて、農林水産省と話をつけて、全額保障の行政指導だかなんだかがあって、やっと、対策が取れたわけです。

戦前・戦中と、農民は、小作農が大半でしたから、一揆を起こしたり、普通選挙になってから、労働農民党に投票するなどして、闘った歴史があります。明治の昔でも、「地租改正」で、闘いました。そして、減額を勝ち取りました。ところが、農地改革で、土地が自分たちのものになると、手のひらを返すように突然保守化してしまいました。土地を社会主義的な共同所有にすると作りたい作物を作れないという反共宣伝にだまされてしまった問題や、農民組合の路線の対立から、分裂に分裂を重ねて、社会的影響力が少なくなってしまったというのも、また、事実でしょう。

しかし、農地改革から、60年近くたって、矛盾が激化してきました。減反に次ぐ、減反、これは、農民の意欲を失わせる最大の要因となっています。また、市場が安定しないために、作りたい作物が、小規模でしか作れないというのも事実です。戦後ほぼ一貫して同じ政治勢力が権力を握ってきましたが、当初は、曲がりなりにも、農村の支持を固めていくために、一部野党との妥協の中で前進した福祉施策などもありました。しかし、消費税の導入、老人医療の切り捨て、介護保険の不十分さ、などなど、農家の老人たちをも苦しめています。「ずっと投票してきた、でも、自民党と歴代内閣には、だまされ続けてきたんだ」という声も、上がりつつあるのも、事実です。

日本の食料自給率は、カロリーベースで見ても、40%と、先進国中最低水準です。輸入に頼っているわけですが、相手国が、凶作となって、自国民が飢えた場合、わざわざ他国である日本に安定的に食料を輸出してくれるでしょうか。何年前でしたか、日本のコメが大凶作となって、困ったとき、タイ米を輸入したのを覚えておられるでしょう。タイの農民が、自分たちの食料をわざわざ分けてくれた善意を踏みにじってしまった。今年も、台風や、地震で、作柄は、予想を下回ります。備蓄で不足はしていないのですが、消費者価格の上昇が容易に予想されるところです。しかし、作柄が悪いのですから、多くの農民は、消費者米価が上がったとしても、決して儲かりはしないのです。

似た例として、日本人のえび好きは有名です。東南アジアから、えびを大量に輸入しているのですが、その影で、現地の人たちのたんぱく質不足が起きているという事実を、どのくらいの日本人が知っているでしょうか。日本で養殖するより、東南アジアから、養殖でも、天然ものでも、大量に買い付けたほうが安いという、「ルールなき資本主義」の表れでもあります。

今年は野菜は馬鹿みたいに高いですね。農家は野菜の高値と言っても、決して儲かっているのではありません。中間搾取というか、商社などに儲けが吸い取られています。国内産であれば、環境問題や、残留農薬に消費者の目が光っていますから、産直とか、低農薬が多いのは確かです。外国産は、運ぶ間に痛んだりしたら商品になりませんから、農薬に頼るのは、当然なのです。安心して食べられるものは、外国産ではほとんどないでしょう。農薬は、ほとんどが発がん物質ですし。

BSEも深刻です。日本では全頭検査をして、安全確認をしていますが、それでも発病した牛があとを立ちません。アメリカでは、もともと全頭検査なんてするつもりありませんから、日本への輸出がまもなく解禁になるでしょう。あなたはスーパーで、アメリカ産の牛肉が並んだとして、安くても、買う気になりますか。輸出が解禁になるのも、農林水産省が積極的に認めたのではなく、日米安保条約の経済条項に、基づくものと解釈したほうがよいのではないでしょうか。

今、親の代は、農家でも、子どもは、サラリーマンになって、兼業農家になったり、離農したりと農業の後継者も、決して安定した状況ではありません。特に昔からの農家、都市近郊農家に多いわけです。生産緑地制度を作りましたが、法律で想定している80年後、もう70年後ですが、家族経営型の今の形式での農業が維持しきれるかどうかわかりません。

政府の農業政策は、従来の家族型経営を重視せずに、農業の「構造改革」のつもりか、株式会社の参入などをもくろんでいます。欧米型の大規模農業を導入して、大企業の儲けの手段としての農業を位置づけようとしています。これでは多くの農家が、失職し、農業を継ぎたいという意欲を持った若い人たちを排除してしまうことになります。

資本主義の前段階で、イギリスなどでは、「囲い込み」が行われ、都市に労働者としての供給源となり、産業革命を推し進める原動力となった史実がありますが、今の日本では、農村を追い出された農民が、都会に出たとしても、都会にも、失業者があふれていますから、矛盾はさらに激化するわけです。一般に政治的には、そういう形での国内で矛盾が高まったときには、国民の目を外に向けさせるという政策が取られます。アメリカが好き勝手に行っている侵略戦争に追随させていけばいいわけですが、アメリカにも、大義がありませんから、目下(めした)の同盟国日本にも、大義なんてあるはずがありません。日本では「2大政党制」がマスコミや経済界を中心に強力に推し進められていますが、どちらも政策的に大きな対立点がなく、「いつわりの対決」に終わってしまっており、多くの国民は、選択肢に迷っているのが実情です。だから、選挙に関心があっても、投票率は50%程度でしかないわけです。

解決策は、食料自給率の向上です。農業を基幹的産業と位置づけて、国内での生産力を高めて、減反をやめて、50%を超えさせることです。そして、少しずつ、あげていくことが必要です。さらに、価格や、所得を農業予算の中心にヨーロッパ並みに引き上げていくことです。農林水産費の公共事業分(何がいまさら公共事業なのかよくわからないのですが)を削っていけば、十分に可能です。そうしてこそ、初めて、農家にやる気が出て、後継者になりたい若者が増えます。

国内の農業を守り、食料の安定確保のために、WTOの交渉などで、コメの輸入自由化などはしない。安保条約に基づいたアメリカ一辺倒の経済政策、農業政策をやめ、アジア諸国との共存と連携を図っていくことで、緊急の場合の援助体制も、作れるのではないでしょうか。日本の農業技術も、アジア諸国では求められています。

安全確保ということでは、BSE、鳥インフルエンザ、害虫の日本への侵入を阻止するために、検疫官などの増員も含めて、「水際作戦」が大切です。

また、日本は、中山間地での棚田も多いですから、林業も大切にし、洪水などで、農地を荒らさないようにすることです。今年の地震や台風といった自然災害では、流木が田畑を荒らした例もありますし、現に新潟では、流木などが自然のダムとなってしまい、決壊したときに、下流の地域の田畑が危機的状況になるのも、十分予想されることです。泥に埋まった稲はもう収穫できないということです。また、倒れてしまった稲も、発芽してしまう例もあるそうです。水産資源も、乱獲はやめ、資源を枯渇させないようにすることが大切です。干拓なども、むりしなくてもいいはずです。有明海はどうなってしまうのでしょうか。

土いじりが「癒し」になるということでは、家庭菜園や、自治体での貸し農園で、週末だけ、自給自足に近い生活を行う家庭も増えています。しかし、もっと大きな視点で、第1次産業としての農林水産業の発展が、今求められているといえるでしょう。




私のほうからお願いしたのに、長すぎるという理由でアップが遅くなってしまいました。リボさんごめんなさいね。やっと時間が取れて、短くしました。これでも。みなさんにはまだ長すぎるかもですが、ここで日本の農業について、じっくりと考えるのも大事だと思うのですよ。今、変えられたらなあと・・・





NO.75

国民同胞よ、いい加減目を覚そうよ
04/11/28
 いっせい翁

成田、ニューオータニでのサイコに近いおばさん達のヨン様おっかけフイーバー、韓国でもホテルに常時3000人くらいの日本のおばさんがたむろしてるという。この人たち、「純ちゃーん」と叫んで小泉フイーバーを起こしたおばさんたちと同じ層ではないのか・・・ 心の虚・うつろが、何かを求めてそうさせているという精神科の医者もいる。怖いのは、この人たちも選挙権を持っているということだ。

フイーバーは昔からある。ジェームスデイーンの時もそうだった。でもデイーンには、監督エリアカザンでしたか、彼が見事に描いた親の権威に無性に反抗していく若者への共感があった。 ビートルズにしたって、反戦への魂に共感するものがあった。でも今回のヨン様に対するものは、韓流ブームとは言え、一体何に共感しているのかさっぱり分かりません。世の中変な方向に向かっているときだけに、おっかけおばさんの狂信的な姿を見ると、気味が悪くなる。

政府税調が、そんな計算なら誰にでも出来る数字を出して、消費税最低21%にしないと国が持たないとアホなことを言い出す、それを言うなら同時に官僚システムの無駄も是正せにゃならんと、一言くらい言えよ!税収43兆円に対し、国債費17兆円、役人給与13兆円、地方合わせて給与40兆円、あげくにせっせと空残業に励んでいるというのに、これを賄うのに消費税21%だと・・・ヨン様おっかけている場合じゃないだろうに・・・

もう随分昔、入学試験に出たので、今だに脳裏に残っている和辻哲郎の「風土記」の一説が思い出される。

『洋服とともに始まった日本の議会制民主主義が依然として甚だ滑稽なものであるのも、人々が公共の問題を”おのれの問題として”関心を持たないがためである。城壁の内部における共同の生活の訓練から出た政治の様式を、確固たる訓練の地盤なしでまねしようとするからである。「家」を守る日本人にとっては、領主が誰に代わろうとも、ただ彼の家を脅かさない限り痛痒を感じない問題なのだろう。よしや脅かされても、その脅威は忍従によって防ぎ得るものであった。』

今は忍従せねばならないものは何も無い。選挙もある、市民立法権も憲法で保障されている。なのにつまらんフィーバー行動に出るのは、昔忍従、今うつろ・・・その空が大事な事柄から目をそらさせているのか・・・和辻哲郎が鋭く指摘した時代と民の気持ちは今も余り変わっていないような気がする。要するに、社会的なものは「与えられたもの」であり、謂わば他人事ということなのでしょう。

良心的な人は沢山いる。市民活動にも目が出てきてる。でも総体となると僅差で何時も国民タカリ組が勝ってしまう。その大事な僅差を何時もミーハーが占めている。その結末のツケはいつも我々の頭上に降りかかってくる。

こんな大人気ないことは言うべきではないのかも知れないが、おっかけ軍団を特殊法人として、彼らが使う金には100%課税しろと・・・あるいは消費税50%にして、ヨン様おっかける暇があるなら、50%全部負担してよ、バカなフイーバーが政府・官僚を喜ばしているのだから・・・そのあおりを誰も受けたくないよ!




ヨン様人気はテレビのない私にはさっぱり理解不能。新聞の写真を見ても「気持ちわる!!」。韓国の歴史なりに興味でも持ってくれれば・・・と思ったけど、まったくそういう気はないみたいね。「純愛」は、実践しちゃって苦労しているから、「純愛」にあこがれる人たちには「けっ!!」 と思っちゃうのよね。自分は安全な所にいて、ときめきたい!!というのはずるいと言うか、絵空事でしかないんじゃないかな。多分、相手は誰でもいいんだろう。みんなが「キャー!!」と言う人であれば・・・

一言で言えば自分がない。平和憲法も、自分たちの憲法という感覚がない。だから「押し付けられた」と簡単に言えちゃうんだろうね。政治問題に対してのアレルギーおよび無関心にも困ったもんだ。自分の首を絞めるようなもんなのにね。





NO.74

ノーモア12・8の集い
04/11/23
 りっちゃん

憲法行脚の会からのご案内です。

12月8日は何の日だかご存知ですか?
1941年(昭和16年)12月8日、日本軍が真珠湾攻撃をした日です。二度と日本が戦争をしてはならないと、この日の集会となりました。ぜひご参加ください。

 日時: 12月8日(水) 午後5時半から8時
  場所: 総評会館2F大会議室
        千代田区神田駿河台3-2-11 03-3253-1771
  参加費: 無料   
  お話しする人: 野中広務さん、土井たか子さん、佐高信さん、落合恵子さん、小室等さん(歌)

残念ながら、この時間、場所では私は参加できないわ。たくさん参加してください。





NO.73

イラク意見広告の会
04/11/17
 りっちゃん

私たちにもできることしましょう!!no,72と同じ友達のメールからの転載です。私からもお願い

賛同者のみなさま
         世話人会

自衛隊のイラク派遣の期限切れを目前にして、派遣延長に反対する有志の呼びかけで、昨日、「イラク意見広告の会」が発足しました。

この会の呼びかけ人には、サポートする会の世話人有志や高遠さんらが立ち上げられたイラク・ホープ・ネットに参加されたNGO関係の方々が参加しておられます。

この「イラク意見広告の会」は派遣の期限が切れる12月14日を前にして、11月下旬から12月上旬にかけて、大手紙に意見広告を出すため、本日(17日)から賛同募金を始めるとのことです。

そこで、私たちサポートする会の世話人会としては、この「イラク意見広告の会」の募金の呼びかけを皆様に紹介させていただくことにしました。呼びかけ文は下記にリンクされています。

http://www.ac-net.org/iik/

なお、上のページではオンラインで、募金の意思表明とともにメッセージ表明ができるようになっています。方式は、前回と同様です。ぜひ、ご利用ください。

──────────────────────────────

《意見広告のための募金のお願い》

自衛隊のイラクからの撤退とイラク復興支援策の基本に戻っての再検討を求める意見広告

みなさま、この間のイラクへの日本のかかわりについて、どのようにお感じでしょうか。政府・与党は昨年7月に「イラク復興支援特別措置法」を成立させて、「非戦闘地域」での「人道復興支援活動」が可能であるとして、自衛隊をサマワに派遣しました。それから1年のあいだに、イラクでは暫定政府への主権移譲がされたとはいえ、 復興事業はほとんど進展せず、治安は悪化の一途をたどっています。

イラクの人々は、住民生活を無視した米軍・政府軍の「掃討作戦」と、武装勢力の手段をえらばない攻撃と威嚇に苦しめられてきました。いままたファルージャは、米軍・政府軍によって封鎖され、ジャーナリストさえ入り込めない状況下での戦闘で、多くの犠牲者がでています。

そのあいだに、日本人としても、奥克彦参事官と井ノ上正盛書記官、橋田信介さんと小川 功太郎さん、そして香田証生さんの5人の生命が失われ、さらにボランティア活動家やジャーナリスト、報道写真家の拉致事件が起こりました。サマワに派遣された自衛隊も、意図していた民生復興活動を十分に展開させることができないまま、敵意の拡大と軍事的な攻撃の危険にさらされています。

こうした事態の進展は、自衛隊派遣の際の前提が崩れていることを示しています。いつでも戦闘の起こりうる地域に派遣された自衛隊を、人道的支援活動だけに従事させることは不可能だからです。

さらに明らかになったことは、第一に、自衛隊を派遣し駐留させていることによって、NGOやボランティアの活動も含む非軍事的な復興支援活動が妨げられているということです。効果的な人道支援・復興支援の活動をおこなうには、政治的・軍事的対立から離れた立場を確保する必要があります。しかし、軍事組織とみなされる自衛隊の派遣はそれを不可能にしました。このことを私たちは、すでに5人の日本人の生命を代償に思い知らされました。

第二には、自衛隊のイラクにおける存在という既成事実によって、日本の外交政策は自らの手をしばる結果になりました。国際的な合意の形成よりも先に自衛隊派遣をおこなったことは、日本がこれまで唱えてきた国際的な平和主義に対する信用を失墜させました。また、単独行動主義に傾く米国に追随してこの既成事実を合理化することは、日本の国内での民主主義的な合意の形成を軽視することにつながります。

来る12月14日は、自衛隊の派遣を延長するか撤退させるかを決めるために政府自身が設定した機会です。私たちは、政府に対して、自衛隊のイラクからの撤退を決定し、平和の回復と復興支援のためのイラク政策を基本にもどって再構築することを要求します。この政策転換は、個人・民間の創意を含めたイラクの復興支援を可能にするだけでなく、国際協調によるイラク支援の枠組みを積極的に形成するための出発点にもなるでしょう。

以上のように考えて、早急に意見広告を有力紙に掲載したいと思います。そのために、呼びかけ人が世話人となって合議によって運営する「イラク意見広告の会」を組織しました。情勢の進展次第で、「意見広告」は、今後も企画されるかもしれませんが、今回の「お願い」は上記のような趣旨のものです。ご賛同いただける方は、以下の要領をご覧のうえ、募金にご協力くださいますよう、お願いいたします。

口座
みずほ銀行 本郷支店(店番号075)
口座名義イラク意見広告の会(イラクイケンコウコクノカイ)
口座番号 普通2546754

本郷第四郵便局(18日より)
口座名義「イラク意見広告の会」
口座番号00110-8-704525

一口:2000円

注:募金にご協力いただいた方々のお名前は意見広告紙面に掲載させていただきます。匿名をご希望の方はお申し出下さい。ただし、郵便振替でなければご氏名を把握できませんので、氏名の掲載を希望される方は郵便振替をご利用下さい。)

呼びかけ人
市野川 容孝   東京大学大学院総合文化研究科 助教授
伊藤 和子    劣化ウラン廃絶キャンペーン 弁護士
稲垣 耕作    京都大学大学院情報学研究科 助教授
植田 健男    名古屋大学大学院教育発達科学研究科 教授 
鎌仲 ひとみ   映画監督
久保 亨     信州大学人文学部 教授
熊谷 宏     Friends_Of_Kucinich, Japan
小坂 祥司    弁護士
笹井 明子    老人党リアルグル―プ「護憲+」 代表
高橋 文彦    関東学院大学法学部 教授
醍醐 聰     東京大学大学院経済学研究科 教授
西村 汎子    白梅学園短期大学 名誉教授
野村 剛史    東京大学大学院総合文化研究科 教授
平尾 彩子    Dialogue 21 発行人
平田 昌司    京都大学文学研究科 教授
細井 明美    リバーベンドプロジェクト
保立 道久    東京大学史料編纂所 教授
八木 紀一郎   京都大学大学院経済学研究科 教授
山中 章     三重大学人文学部 教授
横山 伊徳    東京大学史料編纂所 教授





NO.72

もう誰も死なないで
04/11/16
 高遠菜穂子

最近、報道を見るたびに嫌な気分になる言葉が二つある。「スンニトライアングル」と「武装勢力」だ。スンニトライアングルっていうのは空から誰かが見た三角形なのでしょう。その言葉にファルージャの人たちはとても嫌な顔をする。イラク戦争で兵士だった知人は「スンニトライアングルと呼ばれるエリアで、同じ塹壕で生死を共にした戦友はシーア派もいたし、クリスチャンもいたよ」と言っていた。ファルージャに駐留していた米兵たちはスンニトライアングルは危険だと思い込まされていたから、余計に人々を脅すようなやり方で押し入っていったのだ。その言葉の生み出した誤解が今までにどれほどの人の命を奪っただろうか。

悲劇は日常的に起こる。ある家族が車で移動中に米兵2人に止められた。2人の米兵は英語で家族に「車から降りろ!」と怒鳴った。英語のわからない家族は車から降りない。一人の米兵が後部座席のドアを開け、座っていた娘の腕を引っ張り引きずり出そうとした。運転していた親父は焦って米兵を撃ち殺した。それを見たもう一人の米兵が親父を撃ち殺した。それを見た息子がその米兵を撃ち殺した。この話を聞かせてくれたファルージャの住民は「死んだ理由はあるけれど、死ぬべき理由はどこにもない」と言った。

恐怖に怯えていたか、イラク人を人間とみなしていなかったか、英語を話さない下等動物と思っていたか、彼ら米兵は銃を向けて威嚇した。そこにわかり合おうとする試みも誤解を解こうとする余裕もありはしない。こんな話が毎日いたるところで起きていた。スンニトライアングルという言葉はもう死語だ。攻撃するのに都合のいい言葉に過ぎない。日々変わっていく情勢に翻弄されているイラク人に、メディアがこの言葉をいまだに使い続けているなんて申し訳なくて言えない。

外国人武装勢力も、あくまでも「ファルージャ被害者の会」のようなムジャヒディンのことも、全部まとめて「武装勢力」とするのはひどすぎる。武装勢力を捕らえたという映像を見るけど、不審に思った私はイラクに電話をかけまくった。あれは100%民間人だとイラク人は言っている。ファルージャ総合病院にいた人たちはおそらく、従業員と近所の人だ。病院という病院をすべて占拠、そして破壊していったら誰が手当をするの?国境も何も封鎖して誰が援助に入るの?武器を持っていないファルージャの民間人に取っては、米軍が最大の「外国人武装勢力」だ。

外国人武装グループが人質を処刑するようになって、ジャーナリストやNGOが激減して、もぬけのカラになった所でタイミングよく米軍の「包囲攻撃」。どっちのやっていることもイラク人を苦しめるだけ。なんでそんなに連携プレーでイラク人を苦しめるの?イラク人は助けを受けることも、果ては水や食料を受けることも、雨期に入って寒さをしのぐ防寒具も受けられないままでいろと言うのだろうか?「武装勢力」よりはるかに多い人々は「多少の犠牲はしかたない」という言葉で片付けると言うのだろうか?「包囲」って恐ろしいっていうことをやっとわかってもらえただろうか?それでもまだ、「人道支援を進めるためにはこの軍事作戦が必要だ」と言うのだろうか?

もう誰も死なないでほしい。米兵も、イラク人も、誰も彼も。




友達のメールからの転載です。

リバーベンドさんは「イラク殺し屋集団の支配を終わらせなければならない・・・」でこう書いています。

(ラムズフェルドの発言に対して)同意する点が二つある。まず、これだ。

「長期にわたれば、ますます多くのイラク人が、無実の同胞が死んでいっている事実に怒りを感じるようになるため、形勢の逆転が生じるであろう」

そのとおり。同胞の死はイラクの世論に決定的な影響を及ぼす。ただ、ラムズフェルドの考えているように、ではない。占領支持派のイラク人がこう言い得た時期もあった――「ひとつアメリカ人にやらせてみようじゃないか」。 その時期は終わった。最近はこんなことを言ってごらん。ものすごい顔でにらまれる。だが、これは運のいい場合。たいていこんなことではすまない。取っ組み合いが起き、罵りわめく声があとに続く。いったい占領を許すことができるだろうか。大量虐殺を許すことができるだろうか。ファルージャの広大な墓地はどう? イスラムの教えを無視して、世界最強の軍隊がイラク人同胞を殺害するのを許すのに同意することなんてできるだろうか。

同意点の二つ目。ラムズフェルドは私の心を読んでいるとしか思えない。

「重大な障害となっているイラク殺し屋集団の支配を終わらせなければならない・・・」まったくもってそのとおり。
アメリカ人よ、出て行きなさい。

・・・まったく、アメリカ人の言う「民主主義」とは「イラク人の皆殺し」ということを意味するらしい。・・・ちなみに、もちろん日本の自衛隊も「外国の武装勢力」なんです。どう言い訳をしようと・・・





NO.71

組み木絵で作る銀座のクリスマス 中村道雄展
04/11/14
 りっちゃん

友達から葉書が来たので、お知らせです。

2004年11月16日(火)〜22日(月)
     銀座三越 7F Gスペース

「徹子の部屋」出演画家。組み木絵は着色を一切せず70種類以上の木を使い、絵として組み込んだ世界で始めてのオリジナルアートです。現代の日本人が忘れている「木の温もり」「暖かさ」「木の自然な色」「もくめ」を使い、銀座とクリスマスをアートで表現いたします。

いつ出たんだろう?ご本人だけかな?私の友達はそのお連れ合い。今は年賀状のやりとりだけですが、何というか、"決まっている"人なんだなあ。中身もそうだけど、ファッションも、素敵なんですよ。夫婦で出たならぜひ見たかった。

組み木絵の絵本もいいけれど、本物の作品はもっと素敵。彼女(と息子さんもかな)のやっている「おおぷなあ」という喫茶店へ行けば、たくさんの作品と、おいしいコーヒー&ケーキに出会えます。場所は、東京都西多摩郡日の出町大久野です。昔の郵便局をそのままの形を残して、喫茶店に改造しています。一見の価値あり。

銀座の方へも、大久野のほうへも、どうぞ足をお運びください。

組み木絵のホームページは http://www.kumikie.net/

だいぶ前のことだけど、日の出のゴミ処分場のことで中村さんに「大変だね」と声をかけたら、「他人事みたいに言わないの。あなたのゴミも来ているんだから・・・」と指摘されちゃったんだ。ね、中身も素敵な人でしょう?

”世界平和を希求する”日本人には、ファルージャに対しても責任があるじゃないかと、中村さんの葉書を見て改めて痛感しました。





NO.70

衝撃と畏怖
04/11/9
 ななしのごんべい

「阿修羅」という掲示板で、英文プラウダ記事紹介を見つけたので、訳してみました。ご参考まで。

衝撃と畏怖
11/04/2004 17:15

アメリカ国民は、更に四年間のブッシュ体制継続に賛成投票した。残りはわずか1,460日。

信じがたいことのように思われるが、アメリカ合州国の国民は、というより過半数よりやや多くの国民は、いちかばちかやってみることに決めたようだ。つまり、イラクにおける惨事の経費に2兆ドルもかけたブッシュ体制に、これからの四年間を、ヴェトナム戦争以来絶えてなかった規模の大量殺戮に対して、国連憲章とジュネーブ協定をやぶり、国際社会と離婚したことに対して、責めを負うべきブッシュ体制に、これからの四年間を託することを。

にもかかわらず選挙手順がもし本当に公正であったとするならば、アメリカ合州国の国民は、自由で民主的な過程を経て、同じ体制の継続に対して集団的承認を与えたことになる。

そうすることによって、アメリカ合州国の国民は、自分たちがなした行為の結果に対して集団的責任を引き受けたのだ。四年前なら、ブッシュ体制が、虚偽、恐喝、作り話、殺人、陰謀、国際社会の侮辱、極めて残忍な虐殺行為の実行、何万人もの無辜の市民殺戮、民間地域へのクラスター爆弾投下、女性達の虐殺、子ども達の虐殺を支持するとは誰も知らなかった、と主張できたろう。

これから四年間、ブッシュ体制が一体何に対して責めを負うべきかという恐ろしい事実まるごとを前にして、欺かれたとか、一体何に賛成投票したか知らなかった、とはもはや誰も主張できまい。こうして、集団的に、アメリカ合州国の国民、或いはブッシュに投票したちょうど半数を超える米国民は、彼のイラクにおける大量殺戮行為をを見逃し、アブ・グレイブや他の場所における衝撃的な拷問行為をを見逃し、グアンタナモ湾における強制収容所の存在を見逃し、民間に対する軍事武器の使用を見逃し、米軍の人員が三歳の男の子や女の子達の手足を吹き飛ばした虐殺行為を見逃し、戦争犯罪を見逃し、民間施設を軍事装備で攻撃することを見逃し、ホワイト・ハウスの周辺をうろつく大企業エリート主義のスーパー・リッチな徒党どもが、ワシントンの政策を牛耳り、分刻みでより豊かにより肥満になることを認めたのだ。

これから四年間、アメリカ国民は、四年という長期にわたっって身につけなければならず、アメリカ以外の全人類に対して説明しなければならない責任という集団的マントを購入し、まとったばかりだ。

これから四年間、アメリカ国民は孤立主義に賛成投票をし、ジョージ・ブッシュが他の国際社会メンバーの99%の三分の一以下の支持しか得られないような選挙の結果を、恐怖と信じられない思いで見つめていた、アメリカ人以外の人類の集団的願望に反して投票した。

これから四年間、ブッシュ体制が権力に付くよう投票した人々は、もはや言い逃れはできない。彼らは、偽りに、大量殺戮に、賛成投票したのだ。彼らは世界に対し背を向けた人物と体制に対し賛成投票したのだ。

アメリカ国民は三億人だ。国際社会の人口は60億人だ。もしアメリカが世界からの離婚に賛成投票するなら、そうして貰おう。それ以外の世界は、しっかりやって行けるだろう。ブッシュの顔のむこうに真実を見通していた、人口の半数にわずかに満たない、良き明晰なアメリカ人達が、後り半数の国民が示した政治的蒙昧さのつけを払わねばならないということが悲劇なのだ。11月2日の結果、アメリカは自分たちが行っていることについて何らかの理想を持っている人々と、あきらかにこれほどたやすく欺かれてしまう人々との間で分裂した国になった、アメリカは国際社会と結婚したいという人々と、離婚したいという人々とに別れた。

国際社会は、ブッシュ体制が二度とこれ以上の虐殺行為をすることは許容すまいから、この選挙の世界状況にたいする影響は相対的なものだ。問題は、アメリカ国民が頑固にもブッシュに政策を実行する権限を与えた以上、アメリカ以外の世界がワシントンとつきあうかどうか、ということになる。

アメリカ国民は、同じ体制を継続するように投票した。彼らはこれから1,460日間寝るためのベッドをしつらえたのだ。

PRAVDA.Ru: 編集部員
ティモシー・バンクロフト-ヒンチー Timothy Bancroft-Hinchey

http://english.pravda.ru/mailbox/22/101/399/14541_Bush.html

日本では、与党そして民主党等に投票した人する人々、あるいは投票に行かない人々は、過半数のアメリカ国民と同じ選択、つまりアメリカの飼い犬小泉経由で、ブッシュ支持、無辜の市民の虐殺支持をしているのです。そういう人々が過半数を超えるというのはまさに「信じがたい」ことですけれども。

思うに、日本語で「国際」「世界」という言葉は、「アメリカとその属国」だけを意味するもので、それ以上でも以下でもないのでしょう。陸自観閲式に出席した首相の「国際社会に積極貢献を」という言葉は、つまり政治言語ではない、本当の日本語に翻訳すれば「アメリカの侵略虐殺に積極貢献を」というのが正解。今行われているファルージャ大虐殺、テロリスト国家による犯罪史に残る事件でしょう。虚報が業務の大本営マスコミには期待すべくもありません。

このプラウダ記事にはもちろんありませんが、プーチンに投票したロシア人はチェチェンの虐殺継続に賛成したのです。それゆえプーチンはすぐさまブッシュに祝電を打ったのでしょう。イスラム虐殺を推進する仲間として。

「モンゴルのくびき」という言葉があります。ロシアが13世紀にモンゴルに征服され、15世紀まで朝貢をつづけたことを指します。その間西欧ではルネサンスが花開きました。日本史でも、今から二百年もすれば「アメリカのくびき」という言葉が教科書にのるようになるでしょう。歴史的にロシアは自力で主権を回復しましたが、日本は自力でなく、帝国が衰弱し滅亡することによってのみ主権を回復できる、という点は違います。その間西欧ではあらたなルネサンスが花開くのでしょうか。

ところで不謹慎と思いますが、同じ掲示板で紹介されている「知能指数と政治」という、ブッシュ対ケリーの支持率の差は、知能指数の差で説明できると表で示しているページがあります。本当なのでしょうか。もっとも、それゆえ飯島秘書官は、女性週刊誌やスポーツ新聞記事に格別の配慮を払っているのでしょう。

http://chrisevans3d.com/files/iq.htm




願わくば、虐殺への道を選択した人たちが、愛と知性と教養に目覚め、自分たちの選択を恥ずかしく思い、誤りを認め、正すという4年間になって欲しい。





NO.69

米国民の思想的背景
04/11/9
 いっせい翁

再選を果たしたブッシュは、いよいよイスラム原理主義者を皆殺しにするかの如き行動に出てきましたね・・・

彼および彼らの頭にはもともと、我々が考えるような、市民を巻き込むなとか、世界には様々な人種・信仰があって、調和してやっていかねばならないのが現実だとの考えなんぞ元々ない・・・それにネオコンが乗っかって今回の再選になったのですから、ベトナムのときのように、行き着くところまで行かないと、収まらない。米国人にとっての勝ち負けは、ヴェトナムのときのようにその場から追い出されない限り負けたとは思わない性質がありますからね・・・

更に、今回再選の大きな原動力となった、キリスト教原理主義の思想が根強くなってる。この原理主義は、イスラム教を「邪教」として徹底して排除しようとする。そして善悪二元論の考えを頑固なまでに持っている。世の中善と悪しかなく、この尺度で単純にものを捉えてしまう。銃規制には猛反対、中絶大反対、家族の絆を徹底して重視する。(まさか自民党の24条改正組も、これに学んで憲法に家族規定を入れようとしている訳でもないとは思うけど)

この米国社会を大きく動かす勢力となっているキリスト教原理主義、もともとメイフラワー号に乗って新天地にきたピューリタン プロテスタントは自由主義的神学派なのですが、20世紀になって、「聖書の文言」を絶対視する福音派が台頭してきた。これがキリスト教原理主義派と言われる連中なのです。

現ブッシュ大統領が若い頃、石油事業に失敗しアル中になったとき、父のブッシュが福音派伝道協会のボス、ビリーグラハムを呼んで、 この教えで現大統領が立ち直って以来、ブッシュ家は福音派の虜となり、父ブッシュは湾岸戦争開戦のとき、このビリーを呼んで勝利を祈らせます。ビリーは徹底してヴェトナム戦を勝ち抜けと祈りを捧げていた人物でもある。 そして米国防省のミサも先導し、「邪悪なイスラムを抹殺しよう」と、軍人の前でお祈りを捧げている。

ブッシュはイスラム世界に民主主義をと言ってますが、これは誰が見ても表向きの言葉でイスラムと、若き頃の石油事業失敗、今度は憎っくきイスラムの石油を手中に収めてやると、父も含めた個人的感情のハケ口も、掃討作戦の心理的動機になってるかも知れない。

覆面かぶって外国人を惨殺するイスラム原理主義と、アメリカ国民が支持したキリスト原理主義は、どちらも頑固な思想と武器を持っている。世界も国連も手に負えない原理主義同士への対策にお手上げの状態・・・

せめて日本は、人道支援のマネごとでは済まなくなってきている状況では、米国に日本の本音をすなおに言って、自衛隊は撤退すべきでしょう・・・




モスク(つまり教会)とか病院を狙い撃ちするなんて・・・戦争ともいえない。もっとひどいものだね。ヒロシマ・ナガサキ・東京大空襲を思い出すよ。一般市民を大量殺戮した国だからね。一応、世界的には、正義の味方ということにはなっていたけれど、今はそれすらない。





NO.68

囚われのファルージャ
04/11/8
 リボさん

転送します、興味があったら、読んでみてください。

アンマン滞在中の原文次郎さん(日本国際ボランティアセンター/イラク現地調整員)から、バグダッド市民の緊急メール転送されてきました。転送・転載可です。

イラクで人質になった方々への敬意表明と激励の緊急アピール 世話人会

原 文次郎 訳 

誰もが、全てのものがファルージャで囚われの身になっている。女 性、子ども、家族、歴史、人間性、そして平和が。そして世界は米陸軍部隊が市民を殺す様子、どんな爆撃機が使われるのか、どんな兵器がファルージャで試されるのかをただ見ているだけだ。世界は死に体になっていて、いなかる感情も、反応も示さない。

あなたはファルージャが意味するものを知っていますか?それはこの世界のどの都市にも当てはまることです。それはヒロシマであり、カブールであり、ファルージャは人間性の漆黒の将来‐民主制と平和の名のもとに行われる殺戮を意味します。ファルージャはファルージャの人々のもとにあるものを意味するだけではありません。ファルージャはこんにちの世界のシンボルなのです。大魚が小魚を食べてしまうような世界の。

沈黙を保っていると、あなた方の街が、あなた方の歴史が次の番です。いかにして最新の技術が容易に無実の子どもたちや脆弱な人々を殺せるのかを見続けなさい。そして次はあなた方の番です。

誰でも、きょうの犯罪に否定的な立場を取る人々が、歴史と人間性の前に照らして、(あすには)この犯罪に手を貸す者になるのです。誰もが臆病さやおびえから免れられないのです。それが、シェイクスピアの言うところの「なすべきか、なさざるべきか」という問題なのです。

ファルージャはわれわれの嘆きを期待していません。ファルージャはすべての良心を呼び覚ますような強い叫びを必要としているのです。




おんな組いのちからもファルージャについてのお知らせが続々と入っています。

イラク情勢緊迫。8日未明、ファルージャを完全封鎖した米軍、市内へ突入。7日に発令された非常事態宣言に基づき交通を遮断した米軍は、7日夜から激しい空爆や砲撃。地上部隊は総合病院など一部施設を占拠した。反米勢力の最大の拠点であるファルージャ攻防戦は、「ベトナム以来の凄惨な市街戦になる」可能性も。

アメリカ国民の選択の結果がこれなんです。私には、デモに参加して叫ぶ時間はないけれど、ここに転載するぐらいはやらなくっちゃね。





NO.67

ブッシュの再選
04/11/04
 いっせい翁

選挙期間中から接戦だったブッシュとケリー氏、結局米国民はブッシュに後4年やってもらおうとの審判を下しました。ブッシュは大勝利だと自画自賛、でも選挙人を確保したアメリカの地図を見てみると、ほとんどが南部、中西部、決戦の場所の一つと言われるフロリダなどは、高齢者の晩年の過ごし所、中西部などは、同じ米国人ですら世界の目盲が多いと言われる地域、方やケリーが票を取った所は東岸、西岸など、常に世界との接触が多く知識水準が高いところ。

この結果をどう見るかは、今朝の朝日の天声人語が的を得た論評をしてますね。結局どこの国でも、政治がやってることの真意が分からないことが多く、象徴的な出来事の是非だけで判断を求められた場合、アメリカの場合は「9:11」事件でテロ憎しとなると、極論ですが、海も見たことないような人が多い中西部では、ブッシュが正しいとの判断を下してしまう。フロリダの高齢者には失礼だが、世界に目を広げた判断力があるのかどうか・・・

そのブッシュがイラクでやってることの是非については、単純にテロ撲滅のためには当然だと判断してしまう・・・イラクは元々フセイン問題が問題であったのに、ブッシュが逆にテロをイラクに呼び込んでしまったことに思いを向けない。米国の良心、ウオルフレン氏が「アメリカの無知がアメリカを崩壊させる」と指摘されてますが、これはわが国日本にも言えること・・・小泉首相は、つい2,3日前、ケリー氏が大統領になったときのことも考えてか、12月に到来する自衛隊の駐留期限については、世論動向を見て考えねばならないと言ってたのが、ブッシュが当選するや否や、引き続き駐留延期するみたいな発言、どこの世論を見てるのか、10月国内世論調査では駐留反対が激増して67%にも達している。

ブッシュ大統領の大中東構想。言ってみればキリスト原理主義的民主主義を、イスラム世界に軍事力をもって植え付けようとする。どこかのトピでうまい意見を見たけど、「ある日警察がある家にドカドカやってきて、お宅のおとうさんはテロリストでよくない。そんなことさせてる家族も悪い。だからあなた方家族にも民主主義教育を施さねばならない」と・・・そんな例えがピッタリ当てはまる。

新潟地震の後遺症も早く失くさねばならない、せめて米国の政策転換が明るいニュースになってくれればと期待したが、さらに4年、重苦しい空気が続く・・・




まったく、秋晴れと言うのに気が晴れないね。元気が出ないよ。これでまた4年間、たくさんの争いがあり、死ぬべきではない人が大勢死ぬのかと思うと、辛いね。

人間の愚かさに腹が立つより先にあきらめの境地になってきちゃった。でも、ちゃんとものごとを見ている人もいる。何とかネットのつながりでもっと広がれないものかなぁ。

おんな組みいのちからは、こんなお知らせが来ています。結婚しない人や家庭内別居が増えているというのに、今頃家庭単位と叫ぶのは、大赤字の日本政府としては、金を出せないから、各家庭で福祉を何とかせいとでも言いたいのかね。

男女平等と個人の尊厳を憲法から消させない!! ★STOP!憲法24条改悪キャンペーン☆キックオフ集会★
  11月5日(金)18:30@東京ウィメンズプラザホール
  参加費 一般1000円、学生500円(大量の資料つき)

(*。*;)知っていますか?
 「男女平等を定めた憲法24条を見直すべきだ」という声が、自民党や右派の一部から出ています。「いまの日本は個人優先のいきすぎ。家族・共同体・国家への奉仕を義務づけるべきだ」というのです。でも考えてみてください。男女が平等でなく人権も認められない家族だったら、どんなに息苦しいか。改憲案は、現実の家族や国家のなかに存在している差別、抑圧、暴力を正当化し、力で押さえこもうとする試みなのです。
 戦前の日本では、女性は無権利状態におかれ、家長の所有物にすぎませんでした。婚姻・家族を「男女の本質的平等と個人の尊厳に立脚すべき」と定めた日本国憲法第24条は、人権と平等を実現するための不可欠の基盤です。24条改悪のうごきを阻止するために、STOP!憲法 24条改悪キャンペーンをスタートさせました。人権と平等のために行動する人たちの、ゆるやかなネットワークです。大きく広げていきましょう。





NO.66

天災人災
04/11/03
 リボさん

新潟、悲惨ですね。余震も、収まっていないし。せめて、あの自動車の転落して土砂崩れに巻き込まれた男の子が一人、無事救出されたということだけが、よかったかと。役所によっては、届いた救援物資を運ぶ手段がないとか、本当にほしいものが届いていないとか。こういう広域災害のときこそ、新潟県とか、政府が、音頭取らないといけないと思うのですが。義捐金をコンビニから盗んだばか者もいたとか。

これから、雪の季節。今かろうじて建っている建物も、雪の重さでつぶされてしまう。そうすると越冬避難ということも考えられる。仮設住宅の建設への動きも始まっているようですが、さあ、間に合うものが、できるでしょうか。

ストレスがたまってくると、予期せぬこともあるかな。避難している人も、顔見知りでも、精神的に不安定になってくると、よくないだろうに。




会社の同僚から話を聞きました。その夫さんが母親を心配して新潟まで行ったんです。写真も見せてもらいました。わらぶき屋根の農家がぺちゃんこでした。彼女の夫の実家はチョイ傾いているだけだけど、余震があれだけ大きいと中に入ることはできないでしょうね。

配給は、期限の切れたおにぎりだけとか。市の職員は配るだけで、挨拶もろくにしないとか。忙しくて大変なのはわかるけれど、まったく!!です。




私も、阪神・淡路のときに、救援物資を届けたことがありますので、下っ端の市の職員の状況がわかります。まず、被災者でもあるのです。私の場合は、被災者ではなく、お客さん的な助っ人でしたが、それでも、8時集合で、大阪府の備蓄センターへ行くと12時まで、救援物資の搬出が何故かできなくて、やっと現地にたどり着いたのは、夕方。食事の手配も当局は何もなしで、指示もなし。みんなコンビニで、いろいろ買って行きました。それはさておき、帰ったのが12時過ぎ、私はしんどくてしんどくて、早く帰って寝たかったのですが、食事がまだだということで、ファミリーレストランへ。結局疲労でのどを通らずでした。上司いわく、「しんどいか」。心の中で、「あたりまえや、馬鹿野朗」と叫んでいました。そんな状態でしたから、被災者でもある市の職員の下っ端は、不眠不休で、挨拶どころか、自分たちの食べるものも、寝る暇もない、場所もない。疲れきっている。市職員だけがスーパーマンのような、ウルトラマンのような、ほうれん草を食べたポパイのようでもない、同じ人間です。それに対して、ふんぞり返っている上司、テレビに出て、はしゃいでいる上司、助役、首長、そんな連中の「業務命令」と余震、住民の要望、その他雑用に振り回されているのですから、たまりません。阪神・淡路のときも、「しやくそ」といわれていましたが、いい加減、腹が立ちました。立場を変えて考えてみましょう。

倒れたコンピュータを起こして、住民票発行のテストをしたら、全然違う人の住民票が出てきてあわてたとか、被災地の公務員は、被災者とともに、悩んでいるんです。

配給と言っても、よそから来るものは、みんなその自治体のほしいものばかりではありません。どこかの市では、ついに、事前に何を持ってくるのか、連絡してくれと悲鳴を上げました。阪神・淡路のときでも、積み上げられた食パンの下のほうは、つぶれて水浸しになっていたのですよ。でも、ご配慮ですから、ニコニコと受け入れている消防団や、市役所職員も大変だったと思います。

阪神・淡路の火災の現場では、断水で、水が出ない。防火水槽は、壊れて水が抜けてしまっている。しかし、消火活動のために、ホースを海につないだけれど、水圧が下がってしまい、水が出ません。それでも市民になじられて、「すみません。水が出ないんです。」と言っても、わかってくれない。

地震は天災であるとともに、人災でもありますが、日本のような国では、いつ、どこで発生するかわからない。火災の際に消防車が通れないから、道路の拡幅工事をしようにも、都市計画に協力してくれない地権者がどれほど多いか、知っていますか。

この国の政治のあり方が、人間が生きていくことを優先させていっていないということに、すべての原因があるといってもいいでしょう。それを何とかしようとがんばろうとしても、うまくいくときとそうでないときはあるのです。雪が降って、さらに家が押しつぶされて、仮設住宅も、足りないでしょう。阪神・淡路でも、7年も避難生活を余儀なくされた人もいました。国のあり方、政治のあり方、根本的に改めていくしか、日本人は、人間として、この先、生きてはいけないでしょう。

避難所も、あれだけ、道路が寸断されて、2次災害の恐れがあって、どうしていいかわからない上司の尻拭いは、結局下っ端です。何日も放って置かれたような状態で、いきなり、「市役所です」とたち現れて、国の悪政の犠牲者同士、愚痴をこぼせればいいのですが。




被災者だって、職員が疲れているのはわかると思いますよ。問題は、組織としてなってないことなんじゃないかしら?情報の収集とか、物資の確保、輸送、そういうものが、"被災者のため"と言う視点で貫かれなくて、余っているから、ついでに宣伝とか、目立ちたいとかそういうものに振り回されちゃっているのかな。結局、日常がそうだから、いざという時も役に立ちづらいのかもしれませんね。




普段から、何がいつあってもいいように準備しておくことでしょうね。まさか、自分のところに大地震は起きないなんて、お気楽に構えているとこうなるわけです。どこの役所でも、災害担当の部署があるのですから、地震の空白域で、過去のデータから危ないところや、台風の最悪の進路や、堤防の状態など、簡単にチェックできるものは、チェックしておいて、避難場所など、実際に職員に歩いていけるのかどうか、試させて置けばいいのです。私たちも、歩いて登庁せよとのことで、1回だけ(笑)やったことがありますが、直近の避難所までは、活断層と、川と橋があって、狭い道の両側が火災になると、どうしようもないようです。

亡父が、東京に住んでいたころ、世田谷区の代田から、羽根木公園なんて絶対に逃げられないとあきらめていました。役所の防災担当なんて、所詮そんなものでしょう。避難所を見て回るといっても、時間がないから公用車で行けなんていう上司の業務命令が出るでしょうからね。そして、ところどころに「避難所はここですよ」という標識を立てて、「市民には周知徹底してある」と勘違いしているのが、「えらいさん」という種族です。




その「えらいさん」である国会議員が新潟に視察に来て、簡易トイレに案内したら、「えらいさん」をそんな所へ案内するとは何事だって怒られたとか。普段から、視察と称して、観光旅行だの女遊びだのしてるから・・・「視察」と言う言葉が本来の意味とまったく違っちゃってる。「えらいさん」は「国民のため」という言葉すら知らないんじゃないかなぁ。だから、「一国民」を平気で見殺しにできちゃう。ああ、やだやだ。こんな日本に誰がしたんだろう??「えらいさん」とその取り巻きにはそろそろ退場してもらわないと・・・





NO.65

いのちは大丈夫。今日までのところは
04/10/27
 久二男さん

故郷「広神村」が壊されています。やり場のない怒りに震えている。

幸いというか実家、兄弟身内には人的被害、建物の倒壊などなかったようです。しかし隣村の「山古志村」は壊滅的です。心が張り裂けるようだ。新潟県人特有の「粘り」と「辛抱」に期待します。本当に「たまげた」ろうのう「難儀」してると思うけど、できることの全部をやります。途中まで行ったのだがそれ以上進めなかった。

発生当日夜勤でした。40年前に「新潟地震」がありましたがそのときを含めて「地震」というと誰よりも先に「感じ」ました。ところがこの日は、なんと皆が「揺れている」といっているのに何も感じられなかったのです。直ちに電話したのですが、すでに通話は出来ませんでした。それ以来通常電話は一切していませんが、運良く甥の弟の携帯に電話がつながりまして状況を逐一聞くことが出来た。しかしまたしても今日の震度6弱、車を運転していたという甥の弟、ちょっとしゃべってくれましたが、すぐに「切るよ」と。

テレビで見るたび涙が出る、しかしこどもたちの笑顔は「ほっと」しますね。そうです、こどもたちに今こそ勇気を学ばせよう。学校が始まることは救いです。名だたる豪雪地帯、今年はどうか小雪になってくれ。祈るばかりです。

「サマワ」から自衛隊の全部隊を引き上げてでも「復旧」に全力を尽くすべきだ。




神様は意地悪です。どうして首相官邸の直下でお怒りにならないのだろう?今朝の木枯らしで、「う〜これから寒くなる時期なのに・・・」と誰もが感じたことでしょう。豪雪地帯ではさぞかし・・・

会社の同僚は親の家が倒壊。1人暮らしだったのが、大勢で協力し合っての焚き火暮らし。それなりに元気だとか。そう、過疎地でもあるのです。働き盛りの年代が残っていられる農業政策をしていれば、都会で子どもたちがじりじり心配しなくて済んだのに・・・

亡くなられた方も圧倒的に、子どもと年配者に集中しています。台風の被害者もそうでした。ことあれば、みんな弱いところへしわ寄せが行くんですね。なんか悲しいね。

サマワの自衛隊も早く帰ってきて、被災した国民を助けて頂戴!!拉致された人質の命だけじゃあないよ。命がかかっているのは・・・新潟はこれからが大変なんだからね。





NO.64

中越地震
04/10/27
 リボさん

「新潟県中越地震は、ひどかったですね。一部は震度7だったようで、やはりの感がしました。地震のメカニズムとか、地震予知に興味がありますから、阪神・淡路大震災のときも、そうでしたが、いろいろとインターネットで、資料となりそうなページを検索していますが、まだ、少なくて、本の出版が待たれます。

被災者も、おとなしいものです。もっと生きていくのに必要な要求を、行政に対して突きつけて、実現させていくべきだと思うのですが。食料が足りない問題、毛布などが足りない問題。いろいろあるのに、行政任せにしていては絶対にダメなのですが。例によって、小泉の不見識な初動体制が報じられています。現地視察も、結局は行くようですが、雨が降っているといっては、行かないようにしようとしたり。元行政に携わっていたものとしては、もっと行政に声を突きつけてほしいと思います。それでないと、行政はわかろうとしないですから。

今回は、倒壊した家屋の支援など、私有財産の援助は行われるでしょうか。阪神・淡路のときは、私有財産には一切援助はなかったので、今回は、ぜひ援助させたいものです。自由主義の国家だからと、馬鹿なことを言わせない国民の声、被災者の声というものを突きつけていかないといけません。

現地では、地盤が緩んでいるときに雨、そして、余震と、行政の後手後手の対応、総理大臣の形式的視察、そして、寒さと雪が降るという予報。不幸中の幸いは、寒さに向かうから、食べ物が痛みにくいこと、これ、阪神・淡路の時と同じ。田中角栄がえいえい と築き上げてきた公共事業の結晶が崩れ去ったけれど。でも、ここで、田中角栄が、無理に予算を引っ張って、雪国に道路網や、鉄道を整備して、そういうことも、必ずしもマイナスとばかりもいえない。どうせなら、全国の過疎の自治体に、同様のインフラの整備をすることだったでしょうね。

でも、阪神・淡路のときも、道路はひどかったですよ。波打って、ぽんぽん跳ね上がるのを、経験したら自然の大きな力にはちょっとかなわんなということ。では、何が大切か、避難・誘導と、一定期間の食料や防寒用具の提供や、先を見越した仮設住宅作りでしょうか。民間のボランティアもいいのだけれど、やはり、自治体として、何ができるかを、役所は考えるべきです。テレビでも、「風邪の蔓延が心配だ」というなら、医療支援だって必要なはず。トイレだって、生理用品だって、紙おむつ(大人・子ども問わず)だって、阪神・淡路で、経験して、どこの自治体でもわかっていたはず。

日本に住んでいる限り、自然災害は避けて通れないんだから、国は、当てにできない。なぜなら資本主義国家の政府は、利潤の上がってこない事柄には、予算をつけたがらない。だから、福祉だって後退するし、教育費だってつかない。合計特殊出生率がいくら低くなっても、そうすれば、将来の労働力人口が減って、小さな政府、費用対効果の少ない従業員で最大の利潤を生み出す独占資本にとって、痛くもかゆくもない。それまでに、共産党と社民党さえつぶしておけば、国会で問題になることもない。今国会では、国家基本問題調査会での、党首討論も、小泉対岡田のいつわりの対決しかないという現実を、直視せねばならない。

だから、がんばらないといけない。今、今という時期を、ほうかむりして嵐の過ぎ去るのを待つのは、自殺行為であり、利敵行為であり、将来の展望を主体的に自分たちで切り開いていくことを放棄することでしかない。憲法9条と25条を守って、平和で安心できる社会を作って、並行して災害に強い町づくりを全国でしていかないととんでもないことになってしまう。

自然災害にしても、なんにしても、政治と私たちの暮らしは、切っても切れない縁がある。増税だって、強行するでしょう。消費税増税だって強行するでしょう。被災者が買い出しに行ったとして、必要な分から、消費税分が少ない物資しか調達できない。こんな政府に何を当てにするか、何もない。ただただ、退場してほしいだけだ。民主党にも、早々に退場願わねばならない。そのときに……。一刻も早く、気がついた者から、声を上げていかなかったら、とんでもないことになる。今なら、まだ間に合う。あまりに遅すぎないために。




阪神の地震の時に近隣の地方自治体で福祉の行政に携わっていたリボさんの発言には、さすが重みを感じます。住民自身が要求をしていかないと、行政の方も動けない、動かないのです。被災者とともに、私たちもどんどん発言しないといけませんね。





NO.63

続「良きアメリカ人」
04/10/13
 名無しのごんべい

「良きアメリカ人」。その形容詞で、以前読んだ小説「おとなしいアメリカ人」を思い出しました。調べてみると二度目の映画化作品、題して「愛の落日」上映中。この映画、2001年9月10日に試写がおこなわれ、オスカー賞確実と絶賛されたそうです。ところが翌日の事件で事情がすっかり変わってしまいました。原作に忠実だと言いますから、50年代サイゴンを舞台に、熟年イギリス人記者とアメリカ経済支援団体の若い男性と、愛人ベトナム女性のからみを 描いたミステリーのはず。アメリカ人男性、経済団体勤務は表の顔、本職はテロ支援なのです。題名「おとなしいアメリカ人」は皮肉?

事件後、イスラムに罪をなすりつけようとしている矢先に、「テロ風事件の真犯人はアメリカ人だ。」などという映画では陰謀説に火をつけてしまいます。それで大々的公開は不可能となりお蔵入り。今頃ささやかな公開にこぎつけたようです。原作者グリーンはイギリスのカトリック作家で「第三の男」原作者。

カトリック作家といえば、日本にも有名なカトリック夫婦作家がいます。ご夫人は先日朝日でイラクについて言いたい放題を書きました。ご亭主は2002年からの新指導要領を方向づけた教育課程審議会の会長でした。「ゆとり教育」の狙いは差別教育戦略であると明言したことが知られています。「できん者はできんままで結構。…労力を、できる者を限りなく伸ばすことに振り向ける。… 限りなくできない非才、無才には、せめて実直な精神だけを養っておいてもらえばいいんです」現在は芸術院トップ。グリーンとは違い、困ったお二人です。

さて今日のテレビ、例によって若者の練炭集団自殺やら、ツキノワグマ人里出没のニュースを流しています。集団自殺する心境、どうも分かりません。連続台風災害、針葉樹植林、開発という名の破壊のおかげで食べ物が無くなり、冬眠前のエネルギー蓄積に困り、熊は里にくるのでしょう。いずれも、先に申し上げた影響度、対策可能度を勘案した重み付けの上で報道してほしいという願いとは見事なほどずれています。熊の被害を受けた方はお気の毒です。でも1.2億人のうち一体どれ程の人が被害を受けるでしょう。

折しもアメリカ国務副長官が来日中です。熊とはいいませんが立派な体躯で、派兵をたきつけ、憲法改悪を押しつける人です。彼の名がついた2000年10月に書かれた特別報告がありますが、その中では朝鮮と台湾海峡が最も重要な発火点、他にも多数危険な地域が予想されています。予想とは「計画」の便利な言い換えでしょう。

やがて米軍再編で司令部の一部がアメリカから首都圏にやってきます。増田俊男の時事直言10月8日号によれば、この一部司令部のアメリカから日本への移動は、中台戦争時にアメリカ本国に向かうはずのミサイルを日本に向けさせる作戦だといいます。海外派兵用の徴兵も攻撃も1.2億人全員に影響します。

北朝鮮がミサイルで攻めてくるとマスコミはいいたてます。真珠湾同様、追いつめれば窮鼠猫を噛むかもしれません。でも日本を既に60年間占領し、対イスラム参戦させ、今後直接戦火にさらそうとしている国がどこかは明白でしょう。明日の危機より、今の迷惑解決が先決です。熊はたまたまの凶作でやむなく里に下りて柿を食べ、人を襲います。被害は地域も時期も限定されています。某国にとっては平和は凶作で、永久戦争こそ豊作。弱い国を脅し金を巻き上げ、言うことをきかないと先制攻撃し儲けます。こちらの被害、熊とは違い、地域時期を特定せず、隷属している限り、毎日永劫に続きます。そう考えると、同盟軍再編促進というのは一種「日本人総集団自殺」計画に思えてきます。七人集団練炭自殺どころではありません。

恐いもの見たさで、あの人と日本人傀儡代表との1.2億人に影響を与える怪談の詳細を知りたいと思うのですが、五時間に渡る怪談について国営放送報道は数十秒。皆でにこにこ笑っている不思議な映像。「抑止効果を維持し、米軍再編協議を促進する」ことで合意したそうです。沖縄兵力の一部を外に出すアメを見せ、一方ムチとして司令部の首都圏移転をこっそり進めるでしょう。

森田総研webに作家ガルシンの言葉が載っていました。「この世の中に人間ほど凶悪な動物はいない。狼は共食いしないが、人間は人間を生きながらにして丸呑みする」。グリーン流に言えば、あの人は熊などでなく、日本総自殺促進を図ってくれる「良きアメリカ人」なのかも知れません。




まったく良きアメリカ人が多くて、世界中がいい迷惑。良き地球人はいないものかしら?熊さんが里に出没せざるを得ないというのは、自然がそれだけ壊れかけているということなのだよ。アフガンの中村医師も言っていたけれど、戦争なんかやめて、その分自然環境を取り戻すことに力を注がないと人類は地球上には住めなくなってしまうんだ。

その前に、良きアメリカ人のおかげで、日本人だけでなく、地球そのものが原爆で木っ端微塵になるかもしれないけれど・・・

カトリック作家夫人の文章は、同性として恥ずかしい。教養のなさがにじみ出ちゃって・・・カトリック作家夫のいう"できるもの"の人間性がよくわかる文章です。イラク国民に対する偏見と侮蔑とに満ちていて、本人の不勉強と愚かさが良くわかる。ってことは"できるもの"とは愚者のことか。突き詰めて言えば、「ゆとり教育」とは日本人全員を愚者にする計画か。若者の集団自殺はその辺が原因かも。しかし、"できないもの"の中には愚かでないものも出てくるはず。その辺に期待したい。





NO.62

良きアメリカ人
04/10/7
 りっちゃん

スウィーニーという人の「私はヒロシマ、ナガサキに原爆を投下した」を読みました。いわゆる飛行機野郎です。いい人ですよ。隣に住んでいたならね。

彼は、原爆を落としたから日本が降伏したと信じて疑いません。原爆の投下がなければ、数万人もの若いアメリカ人が犠牲になる。もうこれ以上死者を増やしたくないと。良きアメリカ人だよね。でもさ。それって軍人だよね。一般の人ではない。アメリカは今まで、自分の国を戦場にしたことがないからね。ま、日本も本土上陸前で降伏したからそう強くは言えないけれど・・・

天皇の録音放送について彼はこう言っている。「アジアのほとんどの国を征服し占領していく間に加えた残虐行為への悔恨の言葉は、一言もなかった。天皇の軍隊がアジア太平洋全域で引き起こした、悲しみと苦しみへの陳謝の言葉も一言もなかった。」南京大虐殺、石井部隊による化学兵器の実験、慰安婦問題もきちんと歴史的事実として認識していないことに憤っている。「一つの国家として、日本軍が隣人たちに与えてきた恐怖について責任を取らなかったと言う過ちは、その後50年間そのまま続くことになった。自国の罪を認めたドイツと違い、日本は、自分たちは何も悪いことはしておらず、ただ状況に追い込まれただけという作り話に固執している。」まさにその通りだと私は思うね。で、彼はただ被害者面をしている日本や、それに同意するアメリカ人に「事実」を知らせるためにこれを書いたというわけだ。

確かに、日本人もたくさんの一般の人を殺したんだ。残念なことに。でも、だからといってヒロシマ・ナガサキの原爆投下を美化するのもおかしい。軍事施設があることも考慮に入れたというけれど、実際に都市を壊滅させたし、そこにたくさんの人がいたことも知っていたし、それだけの威力のあることも知っていたんだから・・・もちろん彼1人反対したって歴史は変わらなかっただろう。でも、日本もそうだけれど、自分のした残虐な行為を直視しないとね。

彼は否定していたけれど、私はソ連に対する示威行為として、人体実験をしたんだと思っている。投下する飛行機と測定機械を一杯載せた飛行機と写真撮影班の飛行機と3機だったことがそれを如実に示しているね。何しろ初の実験だから彼自身も非常に危険だったわけよ。そのことへの憤りは書かれていない。愛国心たっぷりの良きアメリカ人だな。

彼も悩んだと見えて、牧師と話をしたりしている。トマス・アクティスの教え。戦争が正当化されるには第1に、原因が正当であること。第2その目的が共通の福祉に寄与するものであること、第3法律を守る主権国家によって、共通の福祉を守るために行わなければならない。なんてね。でも、人間は間違えるんだ。自分の都合のよいようにね。彼も、原爆投下を正当化するために、事実を曲げていると思うよ。悪を懲らしめるために????原爆で犠牲となった老人おんな子どもは悪だったのかい????

東京大空襲で焼かれた人々も悪だったのかい????日本の住宅が木造で燃えやすいこと、たくさんナパーム弾を落とせば、炎の勢いで、非常な高温となり、焼け死ぬ人が多いのも、計算済みであったことがこの本に書かれていた。それって計画的大量殺人じゃあないのかい????

イラクで結婚式を祝って米軍に殺された人たちも悪だったのかい?

毎日たくさんの人が殺されている。正義の戦いという名の元で。大量破壊兵器がなかったという事実が明らかにされた後でも。7.11の犠牲者数をはるかに越える人数の人が・・・

米国内で、もう、やめようという声があがっているけれど、アメリカの場合は、まず、若い米軍の犠牲者数を数えるんだよね。あの頃と変わっていないんだね。

難しいことではあるけれど、他者の痛みを感じることに努力しましょうよ。他者の声に耳を傾けましょうよ。日本人もアメリカ人も。





NO.61

『預金封鎖』
04/10/4
 いっせい翁

セバちゃんの、オリーブの木運動、預金封鎖への懸念投稿読ませて頂きました。それと、HPで精神世界の「一般認識外の事柄・体験とは」も拝見しました。カントの「純粋理性批判」を思い出させる内容です。

イタリアオリーブの木の運動は、一時民主党の菅さんが始めようとしましたが実現できなかった。そうでしょうよ、下からの市民運動で始まったものを、政党が上から言ってやるものでもないでしょうし、仮にやろうとしても、当時の民主党の中でも反応が薄かった。

セバちゃんが口酸っぱく主張されている自民党・官僚癒着の終焉。何度選挙やっても、小選挙区制度の中で、一票の地方との格差が開いている状況の中で は、当選者数は結局自民党が多くなってしまいますね。おっしゃる通り、総得票数では野党が多いのに、選挙制度をも一度変えるか、いやそれ以前に、市民有権者の意識がオリーブの木のように一歩前に出ないと何も変わらない。

預金封鎖のような非常事態(現実はそうなっているのに)にでも追い込まれないと変わらない。そんな自分のお金だけのことがインパクトになるのも、寂しい限りですが・・・まさに封鎖をやるときは、政権交代成らず、国民も自民党も勘違いした時でしょうよ。

預金封鎖の噂はもう3年前からあります。日銀や大蔵省出身者までがヒソヒソ話をやってる。おっしゃる通り、イタリアは先進国の中では馬鹿にされていたのに、オリーブの木運動で政治の世界を変え、財政赤字克服に前進してきましたね。手術が早かった。その上、EU統合で米国に頼らない新しい壮大な実験に向けて、憲法まで統合しようとしてる。

噂になってる預金封鎖は、新円発行により旧紙幣の価値を一挙に下げるやり方より、(結果は同じですが)預金封鎖で一旦国民資産をあぶり出し(新円発行でタンス預金なども)、この資産に課税する財産課税方式をたくらんでいる気がします。赤字消すのにこれでも足りない場合は、固定資産にも一時巨額課税もあり得ますね。本来なら、実態のある経済成長で赤字を消すのが筋ですが、これがまた、ままならない。

先日、熊さんと辰っつあんの話をさせて頂きましたが、お酒を飲み干さず、水で薄めることもせず、二人がまっとうに「正酒」を販売して利益を上げようとして、花見の場所に売りにきても売れない。 熊さんはグチるでしょう・・・「テヤンデーッ!ゼニもってるクセに、オレの酒買はねえのかヨーッ」。辰っつあんは「オイ熊よ、違うんだよ、みな来年も酒楽しめるか心配だからヨ、ゼニ使はないんだヨ」。熊さんは「何言ってやがんだ、日銀はゼロ金利だろ!ゼニ借りて飲めばいいじゃネエか・・・それによ、ゼニ残してもお上が召し上げるって話もあるじゃねえか、江戸っ子じゃねえカ、宵い越しのゼニなんかケチなマネはよせやい!オレの酒全部買って、パーッと飲み干さんかい!」

固い話で恐縮ですが、イギリスの近代経済学の父ケインズは100年前に「流動性の罠」という理論を提示しました。お金の面から景気を上げるために、利息をどんどん下げて、お金を使えとジャブジャブ市場にばらまく=流動性を高めても、利息が0に近づくにつれ逆にお金を使わない現象が出てくるはずだ、これを「流動性の罠にはまる」と言いました。 この理論の事実を世界史上初めて体験しているのが、こともあろうにわが国なんです。

経済の空洞化はほんとに怖いですね、国側のモラルも失せてくる。昨日もまた、特許庁エライさんの天下り指定席の、発明者協会が職員給与を水増しして、1億5000万円を、国から横領していた。長官は責任を取って辞任・・・辞任ですませる風潮を断ち切らねばなりません。そして終身損害賠償を請求するべきです。

上京の際の日程をお聞きするメールを送信しておりますが、ご一報ください。では・・・。




預金封鎖なんかしたら、ますますお金が使えないじゃないか。千円の靴をやっと買えるようになった生活をしている私には関係ないような気もするけど・・・国民の金を奪った人にはしっかり返して欲しいですね。





NO.60

イタリアのオリーブの木運動
04/10/3
 セバちゃん

りっちゃん、こちらのHPのみなさん、はじめまして、こんにちは。わたしは・・・関西の セバちゃんです。いっせいさんのご紹介でりっちゃんのHPに来れてほんとよかったと思います。

みなさん、真剣にいろいろ考えていらっしゃるのを読んでいると、とても勇気づけられる思いです。わたしもみなさんに刺激されてもっといろいろ考えれるようになったらいいなと思っています。

yahooの掲示板にはちょくちょく投稿しています。以下はその一部です。

イタリアではオリ−ブの木運動が起こり、心ある人間的な方が全国を説得して議論をしてまわった! そして、政党と全く関係のない人が首相になった。

それは、なりたい、やりたい人でなく、あの人なら間違いなく対処してくれるという人を選んで、オリ−ブの木運動に賛同した人たちが、 そのみなで選んだ首相を通すために選挙にむけて一致団結したんだそうです。

おもしろいですね。

そして、その首相は、みなの期待に答えて、赤字国債や政官業癒着や汚職をばっさばっさと切って、イタリアの大赤字は、ようやく持ち直す方向に向きを変えてきています。

しかし、日本は相変わらず、どころか、イタリアを追い抜いて赤字国債はうなぎのぼりです。一体何考えているんだろうね。

オリ-ブの木運動が起こる前は・・・イタリアのどこにいっても、国民がツバをとばして、政治について議論をしていたそうですよ。やはり、国民の意識が政治について考えていくかなければ、かわりようがないのでしょうね。

でも、日本のマスゴミはそろいもそろってぞろぞろ政府におもねって、朝日系の関西の6チャンネルぐらいですかね。たまにいいこと言ってるのは、

ほんと、イタリアにならって、もう、腐れ政党なんかに頼らなくても、世のまっとうな庶民の常識人でしっかりとスクラムを組んで、政治のあり方を考え参加するぐらいの決意でいかないと、このままの日本の政治では、結局、特権にあぐらかいたままいい気になっている議員たちに 庶民は足も生活もすくわれかねませんね。そして、知らぬ間に茹で上げられて殺されてしまう・・・・、そうなりたくないという国民の意識こそですね。

このままの誰も失政の責任をとろうともしない、無責任な、だだもれ横領泥棒政府では、早晩、預金封鎖でしかのりきれないと、みなさんの預金は国のものとばかりに、スッカラカンにされそうですよ。そのはじまりが、国民総背番号制ですし、新円札切り替えのようです。

自民党もこれまでの不正官僚も、後がないですから、なんとか、つじつまあわせになりふりかまわず、やりそうですね。

ま、そこまでやれるとしたら、次回政権交替がならず、自民党万歳みたいな勘違いを国民も自民党もしてからでしょうね。

そうなれば、腐れ自民党は、しっかり味をしめて、日本は一気に堕落と崩壊へと坂道をまっしぐらでしょうね。

そうなったら、自民党と心中したくない 日本難民は一体どこに行ったらいいのでしょうか。そうなる前に私たちは何をしたらいいのかしら?




セバちゃん、投稿ありがとう。いっせい翁から二人は似てるっていわれているけれど、私よりも元気ちゃきちゃきのセバちゃんです。音楽家でもあります。

オリーブの木運動というのは初めて聞きました。日本人ももっと政治に関心を持ってもらいたいですね。どうも政治=政党=選挙運動=汚いと錯覚している人が多くて・・・そんなことよりももっと自分たちの生活に直結しているんだけどね。政党以降が当たっているだけにイメージを覆すのは大変ですが・・・

政治を庶民のものに取り戻すには、一つには、ネットでつながるということがあります。ここもその一つとして機能できたらいいなあと思ってはいます。セバちゃん、これからもどうぞよろしくね。





NO.59

「小泉郵便局内閣」いや「ヘクソカズラ内閣」か!
04/10/2
 いっせい翁

何が何でも郵政民営化を唱えて、これに賛同するものだけを大臣にすると、踏み絵踏ませて第二次内閣組閣。言ってみれば郵便局内閣ですね。

でも世論調査見ると、郵政民営化に関心があるのはたったの2%、80%は年金問題を何とかしろと言ってる。それも内閣支持率が前回より更に上がってるから、年金重大問題も小泉さんにやって欲しいと望んでいるのですねー。

関西の方のHPで読みましたが、女性の方の、大賞を取られた社会風刺川柳・・・

「熱釜へわれもわれもと茹で蛙」

蛙はほど良い温度のお湯に入っていると、居心地がよくて、湯がどんどん熱くなって来ても気づかず、飛び出ようとしない・・・そして熱湯で茹で上がって死んでしまう。 まだ支持率が上がって45%もあるということは、居心地が良い人が結構おられると言うことですかね・・・このままでは茹で上がるか、茹で上げられちゃうのに、気づかないんだ。

最高の批判は何と言っても、またまた植物博士・九二男さんの、植物にちなんだ「ヘソカズラ内閣」でしょう。詳しくは九二男さんの「木尽くし日記」をご覧下さい。しかしまあヘクソですかー・・・キャハハハ。

ヘクソカズラはアカネ科のつる草なんですね。可愛い花を咲かせるのに悪臭を放ち、他の植物にも巻きついて行くとか、さしずめテキサスのブッシュ家かホワイトハウスにしっかり巻き付いているのでしょうよ。 中心部の花がお灸(ヤイト)の痕に似ている由、でも小泉さんにいくらヤイトすえても感じないでしょう。

ところで改造内閣で不思議に思うことは、法務大臣がまた女性なんですね。前の森山女性法務大臣、この方歴代法務大臣の中で一番多く死刑執行書に署名しましたね。ここぞの決定のときは女性の方がバンバンやってしまうのかなー。あるいは男への恨みをここぞとばかりにバンバンハンコ押しちゃうのか・・・男性法務大臣では簡単にはハンコ押さない印象がありましたけど。続いてこの度の女性大臣、歯科医献金に絡んでちょっとキナ臭い匂いがしますが、やり方によっては、少し女性観を変えねばなりません。

とにかく昨日の右翼か何かによる官邸近くでの乗用車炎上。安保のときの岸首相も刺されて退陣しましたが、このような風潮が出てきたときは、終焉が近い証拠です。後、大した人物も見当たりませんが、小泉さんも自分のヘクソカズラに巻き付かれて悪臭の中、いよいよの時もそんなに遠くない感じがします。




ヘクソカズラ、好きなんだよぅ。小泉と一緒にして欲しくないけど、でも、権威に巻き付くとことか、臭いのはまさにぴったりかな。

茹で蛙ね。どうせそうなるなら感じない方が楽というわけで、何も考えない何も感じない日本人が増えているということか。情けない!! 法務大臣もそうですな。人間は神じゃあない。自分のはんこ一つで命を奪われる人間がいると思ったら、そうやたらとは押せないよ。その恐さを感じないんでしょう。困ったもんだ。

人間が神を創造したのは、自分が絶対正しい、と思いがちな人間に、もっと広い視点で、別な観点から物事を見るようにってことじゃなかったのかな? 私は無宗教だけれど、神を恐れるという感覚はあるね。九州出身の友達がいつだかふと「東京には神が少ない」と言ってたよ。おごれる小泉もそろそろだね。おごれる日本人はどうなるのかな?

できることは微々たるものかもしれないけれど、おごらずに、一歩一歩、更新頑張ります。





NO.58

物事の良し(ヨシ)悪し(アシ)
04/9/26
 いっせい翁

九二男さんの木尽し日記で、物事の良し悪しと、植物の「葭(ヨシ)葦(アシ)」をかけた話を読み、絶妙の説明に感服しました。

なるほど、「アシ」という字の漢字を検索すると、「葭」と「葦」の両方が出てきますね。根は同じなんですね・・・食用など役に立つものは「ヨシ」、役立たずは「アシ」、役立たずでも利用方法が出てくるものはまた「ヨシ」となるのですね。つまり植物には「良し悪しはない」。

小泉首相の手法にはもう飽き飽きしてきましたが、この人は「物事の良し悪し」の分別をするのではなく物事の良し悪しは結局同じだと思っているのかも知れません。しかしアシがヨシに繋がればいいのだけど、この人の場合アシ(悪し)に向かっているようです。もうこの人だけの問題ではないかも知れない。

国連常任国入り、郵政民営化、何だか根っこが1メートルも地中に根を下ろす葦と違って、軸がどこにあるのかさっぱり分からない。郵政民営化・・・何をしようとし、結果が何になるのかさっぱり分からなくなってきた。ポイントは途方もない赤字財政に絡む郵貯・簡保の国債引受をどうするのか、どうやら民営化後も政府保証をつけて郵貯・簡保に赤字国債を買わせることになるようですが、これはもう良し悪しを超えて、そうせざるを得ない状況になっているということです。

赤字国債の1/4を支えている郵貯・簡保(国債買付残高約250兆円)に国債を引受けさせないと、どこが引受けてくれましょうや・・・引受け先がなく入札にでもなったら国債大暴落。日本破滅です。じゃあ、引受先に飴玉しゃぶらせるために表面利率を上げたらどうなるでしょう・・・現在でも支出の20%も占める(18兆円)国債費の負担が更に増えて、更に赤字国債を発行せねばならなくなる。どっちにころんでも、同じ日本の中で、政府と国民の間で赤字のたらい回しです。

実体がないのにお金のたらい回しをやったらどうなるか、落語噺を経済に喩えて「花見酒の経済」を書かれた朝日の論説委員だった笠信太郎さん、もう45年前に警鐘を鳴らしていた。(ご存知なら失礼)

貧乏長屋の熊さんと辰っつあん、人並みに花見でもしながら桜の下でお酒を飲みたい。だが貧乏でままならぬ。一計を案じた二人、酒屋に行って儲かるからと言ってお酒を借りる。一斗樽4升の入れ物に2升のお酒を1両で借りる。水で4升に薄めれば売り上げ2両になり儲けが借金を払っても1両出る。ついでにつり銭用として10文も借りておく。花見の場所までまだ薄めていない酒を運ぶから、底でお酒がピチャピチャ音を立て、飲み気を誘ってしょうがない。堪らなくなった熊さん、「辰っつあん、金を払って飲む分には構わないだろう。さっき借りたつり銭用の10文渡すから1杯売ってくれ」。今度は辰っつあんが「オイオイ、オメエさんだけじゃ片手落ちじゃねえか。さっき熊さんがよこした10文、今度はそっちに払うから、おれにも売りな」こうして同じ10文をやり取りしながら、お酒全部飲んじゃって酔いつぶれ、借金1両だけが残ってしまった。勿論実物経済の物であったお酒は一滴も残っていない。熊さん曰く「でも手間がかからずにいい気分になれたから、結構じゃないか・・・」

このように実物経済がない、あるいは伸びないところで、国民の懐を「手間がかからなくて結構」という感覚で国家政策を行っていけばどういうことになるか・・・増税は決まり、でも2007年に出てくる団塊世代の退職、退職金にまで課税するようですが、これも一時しのぎ。後一挙に少子化に入る。年金積立金不足がすごい数字になる。常任理事国になりたいなんて、能天気なことを言ってる場合じゃない。先ほど谷垣財務大臣が、すさまじい財政赤字、野党でも手がつけられないようなことを、初めて言ってた。

ヨシもアシも一緒になって、もう善悪を超えたところにまできてしまった・・・




にっちもさっちもいかないという状況ですね。でも酒を飲んだのは一体誰?最初から貧乏というわけではなかっと思うのよね。そりゃ、バブルで、実態よりも金額では高そうに見えたかもしれないけれど、国民は真面目に働いていたのだもの。国民が信頼して預けておいたのを誰かが飲んじゃったのよ。

その金を返してもらうというわけには行かないのかしら?正直者、人を信頼した人が馬鹿を見る時代は、そろそろやめにしないといけないね。





NO.57

ニュース報道量決定原則私案
04/9/15
 名無しのごんべい

テレビも新聞も、幼い兄弟に対する残酷な犯罪、あるいはスポーツ・ニュース でもちきりです。

ニュースを見ていつも思うことがあります。
1. 主題のテーマ、事件は、どれほど多数の人々に影響があるものか、
2. 報道によって将来的に、被害防止などの積極的な効果がどれほどあるか、
という二点を、放送時間、紙面サイズを決める報道量決定の原則としてもらいたいという希望です。

今のマスコミ、知りたくないゴミのような情報は大量に流しますが、知りたい情報は流さないので。

例えば幼児殺害、おそらく正常ならぬ人間が起こした不幸な事件で、ご家族にとって耐え難いことですが、ニュースで殺害の動機など探ったところで、亡くなった子供は帰りません。他の似たようなケースの発生予防になるかも極めて疑わしいものです。小学生を一度に八人も殺害した犯人の処刑が早くも行われ たというニュースも報道されています。反省のない犯人の態度等々も詳しく。 いずれも原則私案1の影響度は皆無であり、2の被害予防も効果は極小でしょう。要するに「下卑た好奇心だけ」のようにしか思われないのです。ニュースの本質はせんじつめれば「覗き趣味」かもしれません。それでも、やはり時間、電波、電波芸人、電気、新聞紙、インキ、そして人生の無駄遣いです。

しかしたとえば犯人とされる人物が処刑された後あるいは、事件現場で射殺された後で、犯人は武器をもっていなかった、武器で攻撃しようとなどしていなかったことが判明したとすれば、それは明らかに冤罪、過失で、しっかり追求されるべきニュースでしょう。原則2の効果の意味でも。

一見正常な人間達が共謀して起こした不幸な大事件で、既に一万を超える人々が殺され、現在も日々十人単位で亡くなり続けている企みがあります。今日その大事件の「発端となる根拠がなかった」ことが当の責任者の一人から明らかにされました。イラクの「大量破壊兵器は、見つからないだろう」と米国務長官が断念したというのです。常識で考えれば予想された超巨大スキャンダルです。

一万以上の無辜の人々を殺した理由が無かったのですから、「侵略」以上に、「虐殺」であり、「国家による犯罪」です。本来なら特集を組んで、大紙面 で、報道番組なら長時間で取り組むべきニュースです。ニュース報道量原則、 1の影響度、2.の防止効果の上でいずれも絶大のはずです。ところが驚くほどの小記事で、まるで「誤字訂正」のような扱い。それなのに「今日のバグダッドにおけるテロ」については、どの番組も新聞も同じニュースを流し続けます。これも「戦争のつくりかた」のひとつでしょう。

そもそもアフガニスタン爆撃、タリバン追放のきっかけになった911事件自体、権力側のでっちあげだという根強い見方がありますが、大手メディアは取り上げません。(三周年で特集した「たけし」の番組が例外的にありました。大半がネット上では常識となっている話題でした。)冷静に考えれば、今回の「イラク攻撃」こそが「国家テロリズム」で、それを実施した国々こそ「ならずもの国家」で「悪の枢軸」でしょう。沖縄金武町のキャンプ・ハンセン内で進められている都市型戦闘訓練施設建設というのは、まさに現在のイラクのような都市型ゲリラ戦用訓練施設を作るものです。沖縄からは海兵隊が、あるいは墜落したものと同じヘリコプターが、イラクに派遣されています。沖縄はイラクにもろにつながっているのです。

新聞テレビという類のマスコミには、結局期待してはいけないのでしょう。嘘こそ書かないかも知れませんが、重要なことは報道せずに、体制に好都合となる加工をして流すのが本業です。

決してあきらめず、しつこく反対行動を続けるのが庶民が出来る唯一の対策かもしれません。新聞購読中止、NHK受信料拒否というのも選択肢の一つでしょう。プロジェクトXという番組に絡んで展示を催し寄付を募るなどというNHKの行為、総会屋そのもの。ところで、不況は継続し、首切り・生活不安はいつまでも解消しないでしょう。とはいえ何であれ仕事にさえなればと、地雷やら他の武器を生産輸出することは許されるべきことではありません。あるいは資本主義の末期症状でしょうか。「戦争つくりの邪魔のしかた」の手だてとして、憲法改悪や武器輸出禁止原則 解除を推進する大企業を調べ、製品ボイコットすることも考えるべき時期のようです。アメリカの圧力で、間もなく解禁されるアメリカ牛肉ボイコットも良案かもしれません。恥ずかしながら滅多に牛肉など買えません。でも買える時には国産を選びます。オーストラリアも悪の枢軸なので。

「イラク侵略を支持したパチェコ大統領は誤りだ」と見事な裁定をした、コスタリカ憲法法廷のうらやましいニュース(これは原則私案1,2いずれも影響絶大)を読みながらのよしなしごとでした。




幼児殺害事件も、宅間君の死刑も私は知りたいけれど、確かに、計画的大量殺人の国家犯罪の方が記事の扱いが小さいのは確かね。うん、ごんべiさんの比較の仕方がおもしろいね。マスコミの姿勢のおかしさがよくわかるよ。マスコミに頼らなくても、ちょっとアンテナを高くすれば色んなことが見えるのに、見ようとしない人が増えている。それも問題だね。

トリー・ヘイデンの本をまた読んでいます。障害児の教育をしていた人だけれど、もちろん器質的な問題も抱えている子もいるけれど、社会的背景や、その子の生育暦も、大いに関係するのよね。そのもつれた糸をときほどくようにして、その子本来の能力を開かせていくという過程が、自分も子育てや保育をしていたから、読んでいて興味深いのよ。だから、幼児殺害にいたる犯人の心理状況とか、宅間君のできれば生育暦、逮捕後の様子とか変化も知りたいとは思う。しかし、死刑執行が早すぎるね。なんかしゃべられるとまずいことでもあったのかな?

9・11のことですら、色んな見方ができるのに、権力者達の思うままに、テロだ、正義だとあおるだけの報道は止めてもらいたいね。読者や視聴者とともに考え合う姿勢をもっと持ってもらいたいね。野次を飛ばすのではなく、問題を解決し、世の中が平和になるような方向性をきちん持って欲しいなあ。

名無しのごんべいさん、また、切れ味の良い投稿をお待ちしています。





NO.56

「戦争のつくり方(つくられ方)
04/9/11
 いっせい翁

以前にもりっちゃんに紹介されたことがあったけど、リンクでWEB版読み返してみました。このようなものは、折に触れ読み返すことは大事なことだと思います。

『ここ数年 、日本も徐々に大きく変化してきていることを感じます。以前ならきっと成立しなかったであろう法案が、十分な審議なしに、いつの間にか国会で採決されています』戦争が始まったときに、空港などを強制的に使える有事3法が成立したときのことを言われているのだと思います。

あれ、これってどういうことかなと、考える暇もなく、世論も沸きあがらないまま、野党も賛成して、法案成立はあっという間でした。

重要法案が国会で成立するときの政治パロデイにこんなのがあります。

『1、審議日程が時間切れとなった場合。2、議員が興味を持たないとき。3、議員が法案内容を理解できないとき。』3、は特に笑っちゃいますね・・・

戦争のつくり方で指摘されています『戦争のあと、多くの人がだまされていた、知らなかったと言いました。ほんとにそうだったのでしょうか』この言葉は大変重くて、大事なことを内包していると思います。

有事法案にしても、そのときはあっという間でしたから、仕方がないかもしれませんが、その後の憲法改正に対する国民の意識調査を見てみると、事後にしてもこの法案について国民がどれほど敏感になってるのか、イラク人道支援の名のもとに自衛隊を派遣したときの国民世論にも真剣さが感じられませんでした。イラク人道支援法が成立する前に有事3法が成立していた意味についても、国民は、まだ遅くないから、敏感になるべきです。

戦争関係だけでなく、国民が鈍感なばかりに、いいように隠されてきた問題は一杯ある。最近の年金問題がそうですよね、さすがに自分の懐に直接影響してくることには敏感になるが、そのときはもう遅い。

民主党の防衛構想にしたって、国連軍に参加するという意味を知ってか知らずか、世論調査での民主党に対する支持率は一挙に10%も下がった。しかしこれは、民主党の政策に懸念を抱いたというより、岡田代表が国会開会に欠席したとか、小沢氏とのゴタゴタに嫌気したという、わが国独特の皮膚感覚からしか問題を捉えていない感じがします。なぜなら、民主党の防衛構想は自民党とそんなに違いはないのに、小泉さんへの支持は民主党支持率よりまだはるかに高いところにあるんですから・・・

政治パロデイにこんなのもあります。

『政治家は国民の鈍感さに敏感である。その政治家の敏感さに国民は鈍感である』戦争のつくり方で言われていることを復唱しましょう・・・

『多くの人がだまされていた、知らなかったと言いました。ほんとにそうだったのでしょうか』




有事3法だけじゃあないよ。君が代もそうだし、住機ネットも、それから、報道に関するものもあったでしょう?一つ一つはさほど目立たなくても、あの絵本を読むと、そうか、そういうことかと納得するね。

それをうかうかと許してしまったのは、私もそうだけど、一つは自分のことにかまけているということがある。生活を立て直すのに必死で、周りを見る余裕がない。でも、困るのは、後々の自分なんだよね。もう一つは、考えると怖いから、考えまいというような心理があるんじゃないかなあ。今、「私はヒロシマ、ナガサキに原爆を投下した」という本を読んでいるけれど、人間は自分をどうしても正当化したがる。この人も飛行機が好きないい人のようだけど、ヒロシマ・ナガサキへの原爆投下がいかに非人道的なものだったかということや、あの時期はもう、日本が降伏するのは時間の問題であったことには目をつぶってしまっている。

多くの日本人が「慰安婦問題」とか、強制就労とかへの補償に付いて、「いまさら」みたいな反応をするのも、おんなじだと思う。そして、過去の償いに目をつぶるのと、今の、戦争への道を歩み始めている危険性に目をつぶるのと、心理的には同じところからきていると思う。

責任から逃れようとしているともいえるかな。これは、「市民」として、日本人が育っていないからともいえる。そういう教育を受けていないからね。受験戦争下の教育では、○か×かで、担任の憶えも良くしておかないとね。そういう教育では、考える人、判断できる人は育たない。都立高の学校群も根は一緒。だからね。官僚というのは、根回しがすごいんだ。ここ何年かではない。30年以上かけて、今の状況があるんだと思うよ。

全校集会かなんかで、論議はしたんだけれど、もっときちんとやっておくべきだったなあ。70年安保もね。私なんか、行事感覚で、懐かしいけれど、「デモに参加したから自分の意思表示はしたよ」で終わったからねぇ。でも、本当に今からでも遅くはない。誰かがじゃあなくて、一人一人が、まずは、立ち止まって、考えて欲しいね。この絵本を読んでね。





NO.55

普天間飛行場返還問題
04/9/6
 りっちゃん

「普天間」って、なんか聞き覚えがあるなあと思っていたんだけど、95年の少女暴行事件だったのね。みんなも覚えているよね?あの時は偉く盛り上がっていたよ。犯人をなかなか引き渡さない米軍に、怒りを感じたものだった。今回だって、おんなじことなのになぁ。人間様じゃなくてヘリコプターだけど・・・今回はとうとう見せもしなかったね。

あの時の大田知事はかっこよかったな。沖縄に米軍基地の90%(だったかな、例によって、大まかにしか掴めていない私)が沖縄にある。これが本土にあったら、日本国民も、政府ももっと真剣に考えるはず。沖縄の基地を返還してその代わりは本土に作れ!! てなことをおっしゃっていたと記憶してます。

自分のところに来ては困ると思ったのか、地位協定見直しの要求も、全国的には、しりつぼみとなり、で、私は、テレビも新聞もなかったから、(実際ニュースにも余り載らなかったんじゃないかな)知らないうちに、辺野古沖に海上基地を作ることになっているんだって。沖縄の海は世界遺産じゃなかったけ?周辺地域にはジュゴンも住んでいるとか。

オヤオヤ、また自然破壊ですか。そんなことをする必要があるんですかねぇ。代替地がないなら、基地そのものをなくせばいいとあっしは思うんでげすがね。

で、それが出来上がるまでは、周辺に人口密集地である普天間の危険性はそのままということになる。 沖縄の皆さまもお怒りもごもっとも。一方的にヘリの故障が原因とかの説明を受けた沖縄県警のお怒りもごもっとも。でも、基地のそばに住んでいないで、安保体制があっての平和なんて言う奴に、あっしは一番怒りを感じるね。だったら、あんたのそばに基地をおきなよ。うーん。首相官邸のお隣が良いかな。

横田基地だって、16号と五日市街道は、基地をぐるっと回っている。そのあたりは完全に住宅地だよ。事故がなかったのは、本当に僥倖。これからだって、どうなるか判らない。

冷戦時代が終わって、アフガンだのイラクだの、アメリカが勝手に敵を作っちゃって、泥沼の戦いに足を突っ込んでくれている時代に、安保体制の何処が平和につながるんだか。みなさん、よく考えてほしいものだわ。なあに、アメリカが持っている核だけで、十分地球は粉々になれるわさ。武器なんて、不必要だわ。

イラクはシスターニ師の登場で、一時的にせよ、停戦になったようだけど、アメリカがプレゼントしたんだか、売ったんだか、武器がごちゃごちゃあるから、まだまだ内戦が起きるんじゃあないかな。武器なんてないほうが良い。軍事基地もね。




 ちこちゃん

稲嶺知事が昨日もテレビに出て、訴えてましたね。今の日本はテレビで国民に訴えるのが一番効くのでしょう。

それにしても、小泉総理の対応はひどすぎる。夏休み中だからと面会を断ったって言うのですよ。国の一大事に、総括責任者である総理が、私的な休み中だからと断って良いのかしら。これでは、以前に起きたハワイ沖での、米軍潜水艦と日本の高校生の海洋実習船との衝突事故の時の森総理と同じではないですか?

あの時は大勢の犠牲者が出たために、森総理に非難が集まり、とうとう辞任まで行きましたが、今回は幸い、人的被害が出ていないので小泉さんは、軽く考えていたのでしょおうか。とんでもないですよね。基地を沖縄に押し付けて、ぬくぬく暮らしている私たちがもっと声をあげないと行けません。このままだと、アメリカの良いように日本の基地も自衛隊も使われていってしまいそうで怖いです。

小泉さんは、何かの集まりで上機嫌で、オリンピックの金メダリスト全員に国民栄誉賞をあげようなどといって、少しはしゃぎすぎだと、言われると、「私はそんなこと言ってない、大新聞でさえ嘘を書く」と不機嫌そうに応えてました。

オリンピックは素晴らしかったけど、一般国民と同じレベルで楽しんでばかりいないで欲しい。日本の総理大臣なんだから。





NO.54

映画鑑賞報告「華氏911」
04/8/20
 名無しのごんべい

ふと思いついて、今話題の映画を見てきました。名無しのごんべいの独り言。長文ですが、暇があったら読んでみてください。

「華氏911」を見てきました。ミステリー映画ではないので、内容をかいつまんでご説明しても、ネタバレと非難されることもないでしょう。ブッシュ派、あるいは飼い犬連中は怒るでしょうが、さほど極端な意見をいっている映画には思えません。兎に角大変な混雑というか切符の売れ方。辿り着いた時間の回の切符は購入できず、次回の券を買いビールでも飲みながら待つしかありません。何と言っても"エビス"・ガーデンプレース。

ブッシュ選出そのものがそもそもおかしかった事、テロ攻撃の情報を知りながら、真面目に対策をとろうとしなかった話、ビン・ラディン家や、サウジ王室とブッシュ政権は極めて仲がよい話、軍需産業と密接である話などは、良く知られているのでスキップします。ほんの一瞬、サウジの公開斬首刑シーンが写りました。遠景ですが衝撃的。二度目ですっぱり切り落とされます。(クエートの公開絞首刑写真を見たことがあります。どちらも、石油利権でダニの様に生きる、非民主的国家です。)

「町をテロリストが襲う」という連絡が来た人口2000人余りの小さな町、警官も町長も当惑気味。「襲撃するとしたらスーパーマーケットです。」オークランドのスポーツ・ジムで、老人が「ビン・ラディンより危ないテロリストはブッシュだ」といったら密告され、昼寝中自宅にFBIが取り調べにやって来ました。老人は怒ります。「誰でも言っていることじゃないか。文句があるならその場でいってくれ。密告するからFBIが来るじゃないか!」やはり小さな町フレズノ、シニア市民が集まってクッキーを食べながら談笑する組織「ピース・フレズノ」に若い男性が参加していました。ある日交通事故で新聞記事に載り、偽名でこの「ピース・フレズノ」に潜入している諜報担当者だったことが分かりました。組織の名前からてっきり反戦団体かと誤解して 内偵していたのです。「これがテロリストだ」というナレーションの中、純朴そうなお年寄り達の笑顔が映し出されます。

名前を覚えていませんが、ある議員さんなかなか良いことを言っています。「愛国者法案は始めから用意してあった。この機会をとらえてさっと通過させた。議員達はほとんど条文など読んではいない。」そこでムーア、(まさかIce cream=I screamの語呂合わせではないでしょうけれど)アイスクリーム販売の車で?議会のそばを走りながら、街宣車よろしく条文を読み聞かせ流します。(日本でも、安保条約と地位協定を、読み聞かせて流してくれると大変に有り難いなあ。)

その議員は言います。「彼らはわけのわからない「恐怖」をふりまいて、常時戦争状態においておこうとしている。犬に同時に逆の命令をすれば、犬はパニックになって混乱する。アメリカ人もそうだ。」矛盾することを同時に吹き込まれているのです。ラムズフェルドが「テロの危険」をわめき立てる画面に、ブッシュが、「飛行機にのってレジャーにでかけよう」「ディズニーランドに行こう」とお気楽に演説します。危険度、安全度を言葉と赤と緑の色で表示する温度計?のようなものが画面に出て、ともあれ決して「安全」状態にもどることはあるまい、と言います。

イラクに派兵され、ヘリコプターの墜落で亡くなった息子の母親、ライラ・リップスコムさんが後半で登場します。失業者が非常に多い町、ミシガン州フリントの公共機関で失業者対応の仕事をしています。彼女自身失業者だった時に講習を受け、そこの所長秘書になったのでした。大変な愛国者で毎日国旗をかかげます。掲げるときに旗が決して地面について汚れないようにと気配りします。

長男マイケル、ボスニア従軍経験はありましたが、イラク派兵時、彼女に不安を漏らしていたのです。「何の意義も見いだせない」と。彼女は不安を持つのは健全なことと言うのに留めます。やがて戦場から届いた手紙には、意味の無い戦争をさせている政権に対する怒りが書かれていました。「大統領は僕らをここで無駄死にさせようとしている」。そして軍隊から電話がかかって来たのです。「知っているつもりだった。でも何もしらなかった。」彼女は泣きながらホワイト・ハウスを見に行きます。

アフリカ系の青年達に、知り合いで軍隊にいる人はと尋ねると、ほとんど全員が挙手します。徴兵制がない一方で、軍隊の最も危険な場所で従軍するのは、大半貧しい人々なのです。貧しい人々が多い地域を軍のリクルーターが行きます。近くにあるもう一つの大きなショッピング・モールには行きません。そちらは裕福な人々が多いためです。貧しそうな青年を熱心に誘います。青年が「僕は音楽方面を目指してるんだ」と答えると、「音楽でも世界を回れるよ。あの有名ミュージシャンも軍隊経験者だよ! 明日事務所に来ないかい?」

ムーアは「今度派兵命令が来たら、拒否する」と答えるアフリカ系の兵士とともに、議会周辺で軍のリクルーターの真似をして、議員達に侵略に賛成なら息子をイラクに送ってくれないか?と問います。500人ほどの議員の内、イラクに息子を送っているのは一人だけ。彼につかまった議員たちは当惑しているのがあきらか。掴まらぬよう逃げてゆく議員が多数です。

機会があったら、是非ご覧ください。

この衛星国で、イラクで言えばアラウイにあたる傀儡首相は夏休み中。原発事故も沖縄ヘリコプター事故で明らかになった主権問題も放置して、オリンピックにうつつを抜かしています。属国の傀儡首相が異議を唱える可能性は、始めからゼロですけれど。マイケル・ムーアが日本人でなくて良かったと思いながらテレビをみているかも知れません。この首相にしてこの国民があるのか、この国民にしてこの首相があるのか、混乱して頭がくらくらしますが、史上で一番暑い夏負けのせいばかりとも思えません。

やがて憲法九条が改悪されるので、日本のライラ・リップスコムさんたち、つまり英霊の母がこれから多数生まれるでしょう。沖縄のヘリコプター事故をみれば、どう考えても「押しつけられたままで、是非とも見直すべき条約」は憲法九条などでなく、地位協定であり、その上部構造である安保条約であるのは明確です。中野好夫が言ったように、まず安保条約を無くして日本が独立した後こそ、憲法論議はなされるべきでしょう。冷静に考えれば日本は51番目の州どころかプエルトリコ並みの従属状態なのですから。

不思議なことに、テレビにも新聞にも、安保条約、地位協定見直しという言葉はありません。事実上の大本営報道体制でオリンピック報道一辺倒。政権受け皿政党である民主党幹部も「華氏911」を見にいったという報道がありましたが、安保条約、地位協定見直しという言葉はありません。彼らも憲法改悪支持なのですから。現実から目をそらせ、アテネで属国旗が掲揚され属国歌が流れます。

映画を見て改めて思ったのは、衛星国のまま、憲法改悪して安保理事国になれば、アメリカの侵略戦争に徴兵日本軍を送るようになるのが分かっていながら、二大政党を支持する人々が多いという謎。その理由は一つしか考えられません。ライラ・リップスコムさんになりたいという英雄的なお母様やらお父様、祖母祖父が沢山おられるのです。そして長男マイケル三等軍曹に続きたいという多数の若者達と恋人達も。英霊候補、英霊縁者候補だらけの何と素晴らしい衛星国かと感心するばかり。10年もすればムーア「日本版華氏911」を作ってくれるかも知れません。




まったくまったく、ごんべいさんの言うとおりです。なぜかみんなわざわざ目をつぶっているとしか思えない。後から「しまった!!」と思っても遅いんだけどなあ。私は怖いからこそ、目を見開いて、現実を見つめていたいと思う。





NO.53

日本の農業を思う
04/8/17
 いっせい翁

樹木の専門家九二男さんが、樹木紹介のHPで、甥御さんがお米の無農薬栽培に取り組んでおられる話を聞いて、心強く思います。

狭い日本の農地で生産性を高めるために、これまで大量の農薬が使われてきました。生産性が下がると、日本の農産物はどうしてもコストと市場価格の宿命的な問題がつきまとってくるし、国際的にもウルグアイラウンドではいつもお米の自由化が問題になるし、農業従事者の皆さんのご苦労は大変だろうと想像します。

先日スーパーでニンニクを買いました。青森産の大粒のものが1個330円、中国産は6個入りで200円。でも皮を剥くとき中国産は身から皮が剥げにくく一苦労、保存期間は国産に比べ半分しかもたない。香りも国産の方がはるかに良い。

お米に至っては日本人は、ジャポニカタイプ以外のものは食べれないでしょう。昔カリフオルニアへ移住された人達が栽培しているカリフオルニア米が、比較的日本人の口に合いますが、それでも新潟産のお米に比べたら、値段が安いといっても、毎日食べれるものではない。ましてや、カレー、焼き飯に使うなら別ですが、外米のロングライスなど、飯用米としてはとても日本人の口には合わない。

この食糧の中の食糧「お米」、それを支える「水」。わが国の食糧安全保障の中心をなすものが将来どうなっていくのか、気がかりなことです。バブルが崩壊した後でも、金融や不動産は増えこそすれ減ることはなかったのに、農業生産高だけが20%も落ち込んでいる。農業就業人口の問題や農地問題など、門外漢にはよく分からないことも多いのですが、40年前の食糧自給率が80%もあったのに、今や30%くらいだと聞くとボヤッとしておれない気持ちになります。

憲法改正による安全保障をがたがた言う前に、国民のいのち綱、食糧の安全保障の方がよほど大事だと、痛切に思います。

日本の農産物はおいしい。また世界一価格が高いことも事実。おいしいものをコストを下げて生産していかねばならぬのも大きな宿題。プロ農家による生産規模の大型化と共に、狭い国土ですから、小さな農地も活用せねばならない。高齢者やホビーで農業をしたい者も大勢いる筈。小規模優良農地を確保して、大型化と共生していくことも器用な日本人なら出来るような気がします。

そして大事なことは、環境共生型の農業生産、いや、農業そのものが共生型の生産を可能にしたとしても、もっと大事なことは、そのような農業を営なむことが出来る、それ以前の自然環境の保全でしょうね。

ここは第一次環境保全=森林に詳しい九二男さんの独壇場であり、その先に環境共生の農業に取り組む甥御さんがおられる。

九二男さんと甥御さんのご健闘を祈るばかりです。




本当にそうですね。私は生まれてからずーっと東京近郊に住んでいますが、子どもの時は畑に踏む込むことすら禁じられていました。見事にきれいな畑でした。今は荒れていますよねえ。だって、人手がいない。農業では暮らしていけないのですもの。

ま、その中でも工夫して頑張っている農家もあります。農家の入り口や畑の隅に無人スタンドとかあって、スーパーより新鮮な野菜が売られています。私もときどき利用しています。

久二男さんも木を植えることを頑張ってください。甥ごさんもおいしいお米たくさん作ってくださいね。

失業率も高くなっていることだし、農業で暮らして行けるような政策を採れば、まだまだ方向転換は可能ではないかしら?林業も。ねっ。





NO.52

内申書
04/8/7
 リボさん

いっせい翁さんの投稿を読みましたが、昭和55年ごろから、没個性の新入社員が多かったのことですが、内申書重視ということで、みんな「出る杭」になるのを避ける傾向があったのは事実でしたね。私も、もうひとつ上の学校群を受ける実力は十分に自信があったのですが、内申書が、よくなかったのか、中学の教師に執拗にランクをひとつ下げるように説得され、むかついたのも、覚えています。誰にもたてつかない人間作りが、内申書重視で、行われていたのは、いくら革新都政の産物としても、思い出すだけで腹が立ってきます。




リボさん投稿ありがとう。辻元さんが立候補したこと、私がそれを喜んでこのホームページに載せたことに怒りのメールを下さったことが縁でしたね。いいたいことを言っていると、反発も食らうけれど、こんなふうに、メール交換やら意見交換ができる友達になれたことが私にはとてもうれしい。「人間って良いなあ」って思えたのよ。

先生といっても神ではない。だから、偏見も混じることもありうる。問題は入試の際にそれを重視しすぎるから、今の中学2年生は本当につらい時期になってしまう。率的には、私たちの頃の方が競争率が激しかったはずなのに、とってもノー天気で過ごせたんだ。9科目もあると、準備しても追いつかないから、一発勝負。内申点もあったかもしれないけれど、それを脅しに使われたことは一度もなかった。もちろん、「子どもを人質にとられている」なんてせりふもなかったよ。

塾に通う子なんてほとんどいなかった。どっちかというと遊んでいた子の方が受かっていたような・・・





NO.51

システムの中の教育
04/8/3
 いっせい翁

学校群・総合選抜制って、昭和48年頃出来たのですか?その頃日本にいなかったもので、教育制度の変遷は余り知らない(反省)。でも一度できるとシステムってヤツは自動的に動いて行くし、後は肝心の人間育成が空洞化してしまって、君が代の押し付けが典型的な例ですよね、怖いものです。

今の高校生は学校へ行って何を感じているのだろう。

「着たくもない制服着せられて、つまらない授業聞いて、やりたくもない部活やらされて、家に帰っても宿題、家事手伝いばっかしで、だーれも生きた心地なんかしていないのに、『命の大切さ』なんて口先で教えられたって実感が持てないよ(朝日への高校二年生の投書)

「人は一体何のために生きているのかと思います。学歴社会・・・当たり前のように使われるこの言葉、大して勉強が出来ない者にどれだけ不安を与えているか分かってもらえますか。自分の夢に向かってがんばろうとしても、不安で逃げ出したくなって、つらいことの方が多くて・・これを乗り越えてまだ生きて行く必要があるのだろうか・・・」(高校一年生)

今の高校生が全部このように悩んでいる訳でもないでしょうが、それにしてもシステム化された教育・社会、悪い意味で成熟化した世相を訴えている投書だと思う。

昔は戦後の混乱期から、未来に向けて何かを作り上げていかねばとの希望があった。学校もバンカラ野郎が結構いて、先生には言いたい放題、ヤンチャもした、でも自由と希望の雰囲気の中で、自分を鍛えていけば天は必ず自分を見ていてくれる筈だとの、世間知らずの冒険心も結構充満していたように思える。入社筆記試験のあと、重役面接で言いたい放題言ってしまって、こりゃ不採用だとあきらめていたら採用の通知、世間もモノ言うヤツにそれなりの評価をしてくれる雰囲気もあった。

それが余りにも平等主義が教育(制度)の中に入ってきて以来、そして予め偏差値で学校の範囲を決められてしまって以来、教育がシステム化された中での勉強技術に特化されてきて、結局「育っていない大人」を増やす結果しか生み出していない。仰るとおり、間口を広げて入れて、後は自己意思で自分を鍛えて行く環境を作らず、役人的システムで教育を縛って、なんで人を育成できるのか・・・

そういえば、「九二男さんの木尽くし日記」で「子供達に遠足を」という提言を拝読したことがありますが、自然に接する・・・自然には人を自由に満喫させてくれるものがある、しかし厳しい掟もありましょう、その自然に接することで大切なことも、怖いことも体験させて人を育てていく。

またアダムスミスで恐縮ながら、「神の見えざる手」は、自由放任の中で人間の性善の部分が共通のあるシステムを必ず創り出してくれるものだとの哲学。おかしな方向へ向かおうとする時だけチエックすれば良い。

学校制度も最初にシステムありきで、そして又システムがあって、これじゃ人間の育成なんて出来る筈もない。




この本で取り上げられているのは、元府立中学、伝統あるエリート校の話と間違えられる可能性もあるけれど、私自身、そういう高校で勉強(???授業中はほとんど寝ていたが…)したのですが、「自由・自主」の恩恵をたっぷりと受けました。レベルうんぬんではなく、実にいい学校でした。本にも書かれていましたが、先生とは、人間として対等だという雰囲気がありました。サボる自由もある代わりに、それこそ自己責任も重かった。そして、点数だけの入試でしたので、貧富の差も、家庭の事情も様々な生徒がいました。授業も丸暗記ではなく自分で考えることを強要され、中学の授業とは全然違いました。今でも、進学した同級生がよく言います。あれは大学の授業よりも大学のようだったと。人間として教育してもらったと、これは私の実感。多分それが都立高をつぶしの標的だったのだろうと、今にして思います。

考える人間、自分で道を切り開くことのできる人間が、多く育っては困るという判断があったのではないでしょうか。その意図は、実に見事に果たされたという感がします。兵庫の7人殺害事件にしても、犯人の中身は子どもです。甘ったれた餓鬼ですね。自分の人生を生きていないから、廻りを恨むことしかできない。

これからも,こういった犯罪が増えるんだろうなあ。世界には、色んな不幸を抱えた国がある。しかし、実に不幸なのは、日本なのではあるまいか。道行く人の暗い顔を見るたびにそう思う。






「むかし〈都立高校〉があった」
04/8/2
 りっちゃん

小尾乕雄さんの訃報を見て、「そうか、まだ生きていたのか」と著者が思ったことから、この本が書かれたそうです。そういえば、私も訃報を見ておんなじことを思ったなぁ。

過去形で語られているのは、学校群という制度が、都立高の良さ、人間教育の場を壊してしまったからと、私は理解しました。

最近メル友となったリボさんが新宿高校の出身者なので、こんなふうに紹介しました。

「友達(同期生)から読め読めといわれていた本、やっと図書館から借りて読んだよ。新宿高校の話だった。いえ、学校群になって、都立高のいいところをなくしてしまったという話なんだけれどね。著者が新宿高校の出身だから、具体的な資料が全部新宿高校なんだ。読んでみると良いよ。

北園と多少カラーが違うけれど、締め付けが多かったのは、時代の差(リボさんは学校群後の入学)の方が大きいみたいだよ。

入試をいじって結局、私立高校のレベルがアップして、塾やらテスト業者にお金を儲けさせ、受験戦争の低年齢化を促し、そして教育がなくなった・・・という感じかな。

怖いのは、仕組まれていたことだったということ、そして元に戻すといっても発想そのものが、結局都立高のレベルアップだものね。受験戦争はなくならない。そして育ってない大人がいっぱい。(後略)」

そして、返信です。ただし、美濃部さんは学校群のスタートを見てから退職した小尾さんと入れ替わりに都知事なっています。基本的にはリボさんの言うとおりだと思いますが・・・




なんという本でしたか。興味がわいてきます。卒業生としての実感は、いろいろありますが、学校群という総合選抜制は、美濃部革新都政最大の、そして最悪の愚行であったと思っています。まず、行きたい高校にいけないということ、私は、新宿よりも、同じ22群でも、歩いていける駒場高校へ、行きたかったんです。やる気を失わせる校長の異動。個性のある、いい先生は、残っていたのですが。まあ、遊べて楽しかったですが、2年浪人しましたし、いろいろと複雑です。この学校群という総合選抜制が、若い有権者を、潜在的に反革新都政に追いやっていたといっても、決して過言ではないと思っています。ご指摘の、私立高校のレベルアップ、受験戦争の低年齢化、結果として、構図が作られたということでしょう。仕組まれたかどうかは、ちょっとよくわかりませんが。まあ、元のようには、戻らないでしょう。都府県が革新になると、どうも、総合選抜制に頭が向くようです。困ったことだと思っているのですが。全員入学できるくらいに高校作っておいて、後は、個人の選択に任せたらいいのに。それくらいできなくて、どうする。

(補足があればとの問に)今まで、ありとあらゆる諸団体に意見表明してきたけれど、すべて無視されたということぐらいでしょうね。





NO.49

「小泉首相の婦女暴行事件」
04/6/21
 りっちゃん

あなたはご存知ですか?国会の場で「小泉純一郎は67年4月、慶応大4年だった時、婦女暴行事件を起こして神奈川県警に逮捕。場所は湘南であり、相手は慶応大の女学生。当時、防衛庁長官だった父親の小泉純也氏が政治的圧力を使い、事件をもみ消したが、学内での噂が広まるのを恐れ、小泉純一郎氏を急きょ、67年5月にロンドンに留学という口実で日本から出した」という話があったことを。もちろん、小泉首相は「私がレイプするなんて信じられないこと。」とお答えになったようですが…まあ、事実はどうあれ、そう答えるでしょうからねぇ。この文章には主語が抜けていますが、私なら、「やっぱり」と思いましたよ。

考えてみれば「イラク戦争」そのものが婦女暴行事件のようなもので、当事国のイラクは戦争を仕掛けたわけでもなく、貿易センターのテロに荷担したとか大量破壊兵器の存在も証明されたわけでもなく、フセイン打倒ののためにアメリカの助力を国民が仰いだわけでもなく、勝手に「正義の御旗」を掲げて押しかけたのですもの。「嫌よ嫌よも好きなうち」とんでもない!!「嫌よ」と言うのは嫌だからです。

日本の自衛隊派兵も、議論らしいことは何もせずに、実に強引に推し進め、年金法に至っては、問題山積みのまま、強行採決。予想されていた出生率の低下は、計算されたかのように、翌日だったか、1.29%の発表があり、まったく国民をなめているとしか思えない。

「首閉めレイプ」についての本を読んだことがありますが、本当に怖いことです。生きた女性と愛を語ることができないんですね。そう育ってしまった気の毒な人というか。そういう人を更生するのはとても難しいことだと思いました。アメリカの推理小説からの知識ではありますが、性犯罪については、再犯性が強いので、相当チェックされるようです。日本ではどうなんでしょうね。「いいとこの学校に入っているから…」で、許されている例があると本で知りました。勉強ができても、女性を人間として扱えない、死んでいるか暴力をふるわないと付き合えないというのでは、まともな人間とはいえないと思いますけれど…

そういう人は実はとっても弱いのだと私は思います。人を人として扱えないのは、相手が実は怖いのです。御覧なさい。小泉首相もアメリカべったりですよね。誰かにすがっていたい人なのではないかと思いますよ。そして弱いものには強い。体力的に弱い女性に対しては平気で暴力をふるえちゃうんですね。おとなしい国民にもね。

小泉首相の個人的な生活については私は知りませんけれど、首相としてのやり口が、まさに、人間を人間としてみていない。話合いを拒否、または、ごまかすというふうに私には見えます。だから、私はこの話を知って、すごく納得してしまいました。「そうなんだ、やっぱり」

この話の怖いのは、廻りがみんな、そういうことを知っていて知らん顔をしているということ。マスコミも取り上げていない。言論統制というか自粛がここまできているのかと…自民党の誰かが「この芸者殺し!!」と以前叫んだとか。内部では有名な話らしいのに、そういう人を首相にしていることが怖い。みんなで、支えちゃっているのね。なんのために?ああいう性格の人なら強引に推し進めることができるだろうから。なにを?例えば靖国神社の参拝。憲法違反という結果が出ても「どうしてそうなるか理解できない」と厚顔無恥なるお答えでしたよね。自分じゃあ恥ずかしくて出来ないことをやらせているんじゃないかな。

もっと怖いのはね。架空年金問題で「人生いろいろ、会社もいろいろ、社員もいろいろ」と答えたそうだけど、なんでもありでは困るのよ。不正はちゃんと正される世の中でないとね。婦女暴行事件なんかは立証がすごく難しいと思われるけれど、架空年金でもあいまいにされそう。首相がそういうことをやっているから、廻りに不正なことがそれこそいろいろあるのに、真面目に正そうとする人がどんどん減っているということ。なんだか、世の中そのものが、ずうずうしくやった者勝ちになってはいないかしら?私はそれが一番心配。

小泉首相の婦女暴行事件(正確には小泉純一郎婦女暴行逮捕歴損害賠償請求事件)については、こちらのサイトに詳しくかかれているのでご覧ください。

木村愛二の「憎まれ愚痴」国際電網情報基地です。





NO.48

「憲法行脚の会」
04/6/9
 りっちゃん

しばらく更新しない間に色んなことがありました。拉致問題では、二家族が一緒に暮らせるようになった。でも、ジェンキンズさんは、イラク戦争の余波で、日本に来たくても米軍に捕まってしまうからこれないし、未解決のままの人もまだたくさんいらっしゃるとか。そして、家族の会へのバッシング。日本はますますおかしくなって来ているの感あり。婦女暴行事件に似た年金法案の強行採決。多国籍軍と名は変わってもいまだ続くイラクの戦乱。三菱リコール隠し事件。佐世保の小学生殺人事件。詐欺や虐待も日常的になってしまったし・・・本当にこれじゃあ元気が出ないよね。

これで少しは元気が出るといいけれど、「憲法行脚の会」発足記念演説会 といってもりっちゃんは仕事で参加できないのですが…行ける方はぜひぜひお出かけくださいませ。

日時:  2004年6月15日(火)18:30より
  会場:  国際文化会館 別棟2F講堂 港区六本木5−11−16 03-3470-4611
  弁士:  落合恵子 佐高信 土井たか子 三木睦子




「憲法行脚の会」ご参加の呼びかけ

日本国憲法には思想があります。それは平和主義の思想であり、国民主権の思想であり、基本的人権尊重等の思想です。これは、大日本帝国が軍国主義の下、特にアジアの人々に多大な犠牲を払わせ、自らもヒロシマ・ナガサキに象徴される惨禍を経験したことを教訓としたものであり、そこには人類がそれまで築いてきた普遍的な原理がしっかりと定められています。

イラクへの自衛隊の派遣や有事法制の制定など、この憲法の根幹を揺るがし、歴史の歯車を逆転させるような動きが強まっています。「憲法番外地」というべき日本の企業では、実質的に言論の自由や批判の自由がないために、様々な事故や事件が起こっています。そして、この際、憲法を変えてしまえという荒っぽい声が急速に高くなっています。憲法、特に第9条を変えて米国とともに、戦争を行えるようにしようというのです。戦争ができる国になれば、社会や経済も根底から変わらざるをえません。人の生き方も変えられてしまうでしょう。

私たちはこのような憲法の改悪に反対します。むしろ今こそ、日本国憲法の思想を、社会や職場、そして世界に広げたいと思います。そのために「憲法行脚の会」を立ち上げ、多くの人々と膝を突き合わせて語り合い、憲法の意義を再確認するとともに、これから何をなすべきか、ともに考えて行きたいと思います。

多くの皆さんのご協力とご支援、そして積極的なご参加をお願いいたします。

「憲法行脚の会」結成呼びかけ人 落合恵子 姜尚中 佐高信 城山三郎 土井たか子 三木睦子





NO.47

返信:憎しみの連鎖を絶つために
04/4/18
 いっせい翁

江戸城の無血開城、そうですね直接には薩長対幕府の構図でしたが、裏はこのまま内戦状態が 続くと、英仏の草刈場になってしまう危険があった。

太平洋戦争のときも、西洋列強の間で日本分割案が出来上がっていたが、幸か不幸か、米ソの冷戦の始まりが原因で先に米国が占領してしまった。一部の戦犯たちが戦争責任逃れに一生懸命だったときに、天皇が平和な性質の日本国民を救う責任を感じられ、自分はどうなっても構わないと言われたことが米軍の占領のやり方に大きく影響を与えた。

今回のイラク人質事件、全員釈放されまずはほっとした所ですが、開放に大きな影響を与えた「罪なき者の殺生はコーランの教えに反する」というイスラム聖職者協会の犯人グループへの働きかけ、仏教でも命あるものの殺生はしてはならないと、何か共通するものがあります。憎しみの連鎖を絶つには、罪なき者、命あるものの殺生をしてまで何を目的に生きようとしているのか、究極には宗教的哲学が影響を与え、罪なき者たちの開放へつながったのでしょう。

米英が戦争の結末に手こずり始め、やっと国連主導に方向転換するようですが、これとて手に負えなくなって、それと目立ちませんがローマ法王の動きも影響し始めている。その第一声が昨年、中世十字軍のエルサレムのイスラム教徒征伐は歴史的過ちだったと、これはすごい懺悔であり、もうイラク紛争の解決に向かえとのシグナルであったと思います。太平洋戦争の末期に昭和天皇がひそかにヴァチカンへ戦争終結の助けを求めていたエピソードもある位で、ヴァチカンとかメッカの究極の影響力は大きい。でも米国人、イタリア人は殺害されたから、聖職者といえども、武力行使している国に対しては「目には目を、歯には歯を」で武装集団を説得するつもりもないのでしょう。

一方、人質解放の前日小泉首相が、聖職者協会は当てにならないみたいな発言をしたトンチンカンさというべきか、このような現地も知らずに人道支援・テロに屈するなと叫んで自衛隊を派遣した神経には驚くばかりです。案の定、人質受け取りに出た聖職者協会が、外務大臣の謝意文書を受け取るや否や、私たちは日本政府のために動いたのではないと、すごい皮肉を言ってる。

紛争が複雑化してくると、目先の収拾技術に対して是か非かの議論が活発になって、政府が自衛隊を撤退させなかったのは正解だったとか、人質3人の自己責任論(ちょっと甘かったと思う)が賑やかで、政府も危険国だから絶対行くなと強力にアピールしていたか、安全な場所ということで自衛隊を出した手前、おおっぴらに危険国と言えないものだから、自己責任を振りかざしてくる。人道支援という、何だか聞こえはいいが、単純な精神論でことを運んできたから、事件が起こってから大変な手間と労力がかかって、帰りの飛行機賃は自前で払えとなってくる。

人質・ご家族も今となって事の重大さに気づかれたようだが、自衛隊は撤退させてくれと主張しているのに、その政府に助けてくれというのも、些か理解に苦しむ。人道支援はママゴトではない。もう何年前になるか、カンボジアの初の国民選挙にNPOで行って機関銃で殺されたN君、彼のお父さんとは青年時代時々学部を超えて議論する間柄でしたが、息子の行為を信じて涙をかみ殺して一言も発しなかった、オロオロなどしていなかった。死を覚悟しての平和維持行動であったろうと思う。時代が違うとは言え、政府の論理、人質・家族の論理、国内世論みても、そもそもの紛争の本質は何だったのか、考え直おすムードもなく、これでは憎しみの連鎖を絶つのも、神様の論理に従う他なし・・・




3人とお二人のいのちがあって、本当に良かった。イラクの人たちの命も尊重しましょうよ。「自己負担」なんてけち臭いこともいうのをやめましょう。海外で困っている日本人を助けるのは政府の仕事じゃないのかしら?大金をアメリカにささげちゃった日本なのにねえ。日本人を助けておいて、金よこせは!!はなんだかなあ、まるで誘拐犯のせりふみたいだよ。





NO.46

憎しみの連鎖を絶つために
04/4/15
 りっちゃん

 若い頃、勝海舟を読んだときには、明治維新は中途半端なんじゃないかとおもっていたけれど、「アフガニスタン」を読んでからは、大政奉還を見直しましたよ。フランスやイギリスの植民地になることの愚を知っていたから、薩長への憎しみを捨てたんでしょうね。

被爆国日本を、犯行グループも良くご存知で・・・今の日本の若い人よりもわかっているという感じですねえ。広島の「2度と繰り返しまぬから」(例によって、正確ではないかも知れないけれど・・・)アメリカだけを一方的に非難するのではなく、そういう状況に自ら追い込んだことの非をも含んだいい文章だと思います。

人を憎まず、罪を憎む。そういう姿勢をきちんと持つべきと思います。今までのことは置いて、今からどうすればいいのかを考えるのも大事ですね。

で、イラクとアメリカにおける憎しみの連鎖も何とか絶って欲しいのですが、日本の国内だって、いじめがある。あれも連鎖ですよ。弱いものへの八つ当たり。3人の家族への心無い中傷もそうですね。日本人の情はどこへ行っちゃったの?3にんのいのちも心配だけれど、そこらあたりも「これからどうなっちゃうの?」と心配です。

3人には3人の、後続のお二人にもそれぞれなすべきものをお持ちで、すごいなあとは思いますが、今、日本に暮らしている私たちだって、この世の中をいいほうへ向けることはできると思います。できることからすこしずつ。





NO.45

イラク人質事件
04/4/11
 いっせい翁

「憎しみの連鎖を絶つ」・・趣は少し違うかも知れませんが、日本で言う「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」という行為は止めなさいということでしょう。今回の人質事件は、ああやっぱり米国に加勢する者は何でも憎いという所まできたかなと、一瞬泥沼に入ったかなと思いました。

イラク人の中にも、戦乱に乗じて子供を営利誘拐する事件が増えてきているという情報を目にしますが、犯人たちがイスラム教法学者団の訓戒を聞いて釈放したとすれば、これまた日本政府の奇妙な立場が浮かび上がってくる。本音が米国支援でイラク攻撃をいち早く支持し、名目を人道支援にして強引に自衛隊を派兵し、テロが破壊したものでもないインフラ復興、犠牲になってる子供への援助、これみな尻拭い。武装集団が米軍に協力している国(まさか航空自衛隊がクエートから米軍武器を運んでいるとは想像したくもないが)、その国の民間人も憎い、小泉ノーと言えと脅迫された、ところがその武装集団が法学者の訓戒を聞き入れて人質釈放、日本政府は胸をなでおろしたと思いますが、政府は特殊部隊突入も考慮して圧力をかけてくれた米国に礼を言うのではなく、武装集団に対し日本の人道支援の精神をよくぞ理解してくれたと、そちらへ礼を言った方が筋が通る変な格好になってしまった。

このままだと民族抵抗運動と化した現地の反米活動と、米国を支援する形での人道支援の矛盾に挟まって、ねじれた形の中でどこまで突っ込もうとするのか・・・ここら辺で頭を整理しなおす必要がありはしないかな・・人質事件の最中にチエイニー副大統領が来日、人質問題もさることながら、自衛隊は絶対撤退させないということを確認しに来たのでしょうが、この方、石油利権の親玉でイラクで賄賂ばらまいている石油大手のハリバートン社の経営最高責任者、この時期の来日の印象の悪さは・・・

テロに屈するな、国際平和維持という大義名分はもうなくなって、アメリカ対イラク民族戦争になってる、米軍が軍事作戦で行ったら住民すべてが敵だったというj現実によく現れていますね。これを強引に掃討しようとするアメリカの尻拭いをどこまでやろとするのか、自衛隊派兵賛成派も人道支援という美名だけでは事がすまなくなってきた状況を冷静に考え直す時期ではないのかなあ・・・



まだ解放されていないのがなんとも気になるけれど、24時間後に解放するという声明を載せておきます。

慈悲あまねく慈悲深き神の名において

我々は、3人の拘束に関して、市民の命を軽視する日本政府の姿勢を大きな苦痛を伴って聞いた。日本政府は、日本国民に対して最低限の敬意を払っていない。ましてや、イラク国民の命については敬意を払っていると言えるのだろうか。日本政府の指導者が高慢な発言をしたことなどから確かなことは、日本の政治家たちは、国民の意思を反映しているものではなく、ブッシュ(米大統領)やブレア(英首相)の犯罪的な振る舞いに従っているということだ。我々は、日本の国民の声に耳を貸すことにした。

米国は広島や長崎に原子爆弾を落とし、多くの人を殺害したように、ファルージャでも多くのイラン国民を殺し、破壊の限りを尽くした。ファルージャでは、米国は禁止された兵器を用いている。

我々は外国の友好的な市民を殺すつもりはないと全世界に知らせたい。なぜなら、我々はイスラム宗教者委員会が我々に殺害を思いとどまるよう求めたことを今晩の報道や特別な情報源から知ったからだ。

我々は、(3人の)日本人達が占領国に汚されていないことを確認した。(人質の)日本人達がイラク国民を応援していることや、家族の悲しみを考慮し、日本国民の姿勢も評価して次のことを決めた。

1、我々は、イラクのイスラム宗教者者委員会の求めに答えて、3人の日本人を24時間以内に解放する。

2、我々は、親愛なる日本の民衆に対して、日本政府に圧力を掛け、米国の占領に協力して違法な駐留を続ける自衛隊をイラクから撤退させるよう求める。

神は偉大なり、勝利するまで戦いは続く

ヒジュラ暦:1425年サファル月19日
西暦:2004年4月10日
サラヤ・ムジャヒディン

彼らの言っているとおりです。日本政府の対応はまったくおかしい。今にしても安部幹事長の「自衛隊の見直し」って完全に国民ともこの状況とも浮いています。もうどこかに3人を隠していて、「自衛隊が解放しました」っという演出を狙っているような。人の命を大切に考えて。彼らの方はまともなことを言っているよ。それにしても早く無事を確認したい。




NO.44

3人のいのち
04/4/11
 りっちゃん

2004年4月8日になったところで、イラクで3邦人拘束されるとのニュースを知りました。日本政府のあほな対応では殺されるのではないかと非常に心配でしたが、本人達の経歴と、3人を助けようとする民間の動きが良かったのでしょうか、24時間後の開放との声明があったそうです。ほっ。

犯行グループの声明(9日朝日、要旨)

 神の名のもとに。この世の中にいる色んな国民がみな良い関係になるようにいきなければならない。(コーランからの引用)
  日本の友人たちへ。日本の国民はイラク国民の友人だ。
  我々、イスラム教のイラク国民は、あなたたちと友好関係にあり、尊敬もしている。しかし、あなた達はその友好関係に対し、敵意を返してきた。
  米軍は我々の土地に侵略したり、子どもを殺したり、色んなひどいことをしているのに、あなたたちはその米軍に協力した。
  今、あなたたちの国民3人は、我々の手の中にいる。
  そして、あなた方は二者択一をしなければならない。
  ファルージャでやった以上のことを3人にもやるだろう。

コーランはさすがにいいことを言っています。憎しみの連鎖をここらでストップしたいですね。

日本政府の対応はまったくひどいものです。「自衛隊は撤退させない」「米英韓と連携」。相手をわざと怒らせたいと思っているのかしら?ご家族の方達も外相としか会えず、見放されたとの印象を持たれたようです。拉致問題から何も学んでいないですね。政府は。

開放の声明はまだ入手していないが、イラクのイスラム教スンニ派法学者組織「イラク・ムスリム・ウラマー協会」は、国内の反米勢力に「米国に協力していない外国人の拘束者を解放するように」とのメッセージをアル・ジャジーラを通じて流していたとのことで、3人の、そして日本のほとんどの人の平和への思いが通じたのだと思います。

イラクでの戦乱(いっせいさんの「いよいよ民族抵抗運動に火がついた」という表現に納得!!)が何とか終わって欲しいです。アメリカの人たちも逆の立場にたって考えればすぐわかることなのに・・・自分の教会を爆破されたらアメリカ人だって怒るでしょう?ファルージャの戦闘で米兵が「住民と手を組んで、敵をやっつけるつもりで来たら、すべてが敵だった」とかいったそうだけど、当たり前じゃい.イラクの人からすれば米兵が敵なんだもの。だから、早く米軍も撤退すればいいのよ。自衛隊もね。犯行グループが指摘したように、米軍の補給部隊の仕事をしていたら、イラクの敵でしかないのよ。撤退するか、「人道支援」に活動を限るかの二者選択をして欲しい。「人道支援」にしても3人みたいに命がけでやるしかないのよ。私はもちろん隊員の無事を祈ってるけどね。イラクの子ども達や若い米兵の命も、3人と同じに大切な命なのよ。





NO.43

植物のリョウブと人間の「令法(りょうぶ)」
04/3/28
 いっせい翁

りっちゃんの別掲示板「久二男さんの木尽くし日記」、四季の植物の成り合いを、故事来歴を織り交ぜて紹介されておられますが、疎開先海辺育ちの私、魚については自信がありますが山々のことは疎いため大変参考にさせて頂いております。

前回日記に紹介された植物のリョウブと、法令の「令法」読み方が同じということ、「令法」の方は江戸時代のお上の民に対する「御触れ」でしょうか、「ナニナニはしてはならぬ」と言った上からの民に対するご法度の感じがありますね。立て札でも出れば、民は理不尽なお触れには反発の意志も表明できたが、今日では御触れの又御触れがあり、民は一々読んでいないし、又それを根拠に裁かれる越前の上様も色々おられて、判断が違う。

典型的な例が、令法の骨格である憲法と下級法の関係でしょう。戦後は民主主義ですから、決められた法は国民の総意に基づいたことになるのでしょうが、どちらかというと、政府与党と法律の専門家によって作られ、それが根本法である憲法と精神が違うのではないかと首をかしげるような令法もありますね。

最たる例が憲法9条。確かに「国際紛争を解決する手段としての武力の保持・行使」はこれを保持しない・行使しないとされておりますが、自衛の為の武器とこれを行使する組織体を持つこと迄禁止した訳ではない、という解釈で昭和29年に自衛隊が設置された。その自衛隊法第三条「任務」にも、「わが国の平和と安全を守るため(外部からの)侵略に対しわが国を防衛する」とあり、自衛隊の詳細な組織・・海上自衛隊の潜水艦部隊、護衛艦部隊などの詳細を見ると、これはれっきとした軍隊ですが、しかし祖国防衛軍であるから憲法違反ではないとされ、今日の自衛隊が存在してます。

この「外に出て戦わない」という精神の延長線上に「武器輸出入3原則」があり、兵器及びその部品も含め日本はこれをやらないと決めておりますが、また与党が拡大解釈をして、直接の戦争・戦闘行為に関わらないから、憲法違反ではないとして3原則を撤廃し、ハイテク兵器部品を米国に輸出できるように党内決定をするそうです。

かくの如く「令法」はいかようにも解釈され、例えば下級審の越前の上さまが駐留米軍について『日本区域外に出て戦闘行為を行う米軍の駐留を認めることは、自衛の為とはいえ外国の「外に出て行く」自衛力に頼ることになり、外に出ての戦いをする為の戦力保持を禁止した憲法に違反する』(昭和34年東京地裁判決)これに対し霞ヶ関の上級審は『憲法が禁止する戦力は、わが国が指揮権・監督権をもって行う戦力であり、わが国は米軍に対し指揮権がないから、また駐留米軍はわが国の自衛力の不足を補うものであるから、自衛の為の戦力保持を認めた憲法に違反するものではない』(昭和34年最高裁判決)このほか、自衛隊演習場拡張のために森林を伐採することについても、憲法ではなく民法の公共の秩序を破壊するかどうかと、森林法第26条2項「保安林の解除」が判断の基準にされたり、令法の適用種類も違う。

今回の田中真紀子議員の娘さんのプライバシー問題、東京地裁の民法上の保全決定がなされたから、報道側も肝心の文字を●●印で隠しちゃってるけど、なんのことはない離婚問題報道を巡っての争い。娘は公人の家族であり、事実上議員である母親の政治活動の場にも出てる、地元秘書さん達も、娘が越後にくるとお世話が大変だ、つまり公人を使っての世話、何よりも娘さん結婚問題の時、母親は議員として、うちは政治家の家系であり、これを守る為には娘といえども親の許可なくして結婚はさせない、この報道は黙認された・・このような事を踏まえて文春側は、娘の行動・私生活は公人に関係するものであり、その行動を報道することは母親の政治家としての言動にも関係し、国民の政治判断にも影響を及ぼすから、この報道を禁止することは、憲法第21条「言論・報道の自由」は国家がこれを奪ってはならないとする大原則を歪めることになるとして、大勢の有識者も含め一歩も譲らない。方や田中家は、憲法第13条の「個人の尊厳・幸福追求」を定めたプライバシー侵害を楯に譲らない。一つの「令法」の中にもどちらとも取れる条項があって実に難しい。

民にとって知って初めて「エーそんな掟があるの」とびっくりするような令法もありますが、テンプラにするとおいしいと紹介されたリョウブ、人間の「りょうぶ」も国民にとって味が良いものになって欲しいものです。



なるほどなるほど、単なるプライバシーの問題ではなかったのですね。今ごろ離婚ぐらいで何を大騒ぎするのかと思ったら、将来の政治家として傷かつくということか。なら、大騒ぎしてもしょうがないですね。

自衛隊については、同期会掲示板のほうでいっせい翁が投稿されたたとえ話が非常に的を得て、面白いので、ここに転載しておきます。



『ホンマに北の家族、まだ子供拉致したまま返してけえへんで!花火束ねて海越えて、あいつの屋根にブチこましたろか!オイ、もっと花火買うゼニあるか』

「アンタお父チャン、何言うてはりますノ、家計どないなってるのか知ってますのン?43万円しか稼がんと、お金いくら出てるのか、83万円やでー!もう花火や兵隊さんの給料やら6万円も使こうとるのに、これ借金で払ってるの知ってますのン?本家に言われてイラクまで行かせて、これ以上どないせえ言わはるのでッカ!!」

『何言うとるんや、このドアホ!強盗いつ入ってくるかも知れへんのに、ゼニゼニばかり言うて、そやさかいワテらアホにされるんや。花火はナ、いざいう時に飛ばしたるチウ脅しや、ワシかて戦はせえへん言うとるやろ、世界一平和願うとるんヤ、そや、戦せえへん栄光ある軍人ヤ、子供達にもそう言うとるやろ』

「お父チャン、アホも休み休み言いなはれ、戦もせんのに6万円も花火代使うて、アンタが言うこととチャイまっせ、それ言うかどうかはゼニ出してる家族が決めることや、それとな、次郎かて防衛大行くのはな、就職難やさかい、ホンマはな、戦になりそうになったら逃げる気持ちでっせ、戦になったら戦もせんのに給料もらう訳にいかんさかい辞めるつもりや、今は不景気やさかいシャあないねん、これ庶民の気持ちや・・・」

『オマエどこまでプライドなしやねん。この家、プライドちゅうもんがないのか、ゼニばっかし計算しよって、ワシかてな、そりゃ悩んでるでーそやさかい平和の証にイラク行ったら子供達に飴玉あげてるやろ』

「アンタな、ワテ近所の奥さん達に何言われているのか気がつきませんのか、お宅なあ、石油もらうためにイラクの子供にパフオーマンスしてるのとチャイますか、子供ダシにしてるのとチャイますか、軍服の下から飴玉出して。お宅の家憲は軍持たへんのがエエとこやのに、うまいこと使い分けしてるんとチャウか。今日なあ、makiさんがな、家憲9条送ってくれはったんやで、お父チャンも一辺読んで見なはったら」

『家憲のことは知ってるワイ、けどな、平和平和言うてそれで済むんかい、どないして平和守るんや!イラクかて、石油で儲けさせてくれるんやったらええやないかい!』

「ほらナ、アンタかて矛盾したこと言い出して、本音が出てきてるやんか、アンタさっきゼニばかし言うてプライドないと怒りはったやないか!軍人に戦させん言うて石油もらわして、そっちがよっぽどプライドなしとチャウかー、くれるもんもろたらエエ、使うたゼニ儲けさせて頂きましょ、しかしな、それやったら軍服脱いでやっておくれヤス」

『だまって聞いてりゃオマエ、好き放題いいよって!三つ指ついて玄関で謝らんかい!平和も守れんくせに!!』

「へえ、バカ殿に三つ指つくのも面白いでんナ、戦になったら母親は子供抱いて死ぬ覚悟ありまっせ!お父チャンかて、いざとなったら家族抱いて死んでくれるはずや、次郎かて逃げて帰ってきてくれるワ、栄光ある反戦はガンジーさんみたいにやることや!お父チャンも見習ったらどうや」

戦争と平和・・それは何だろうと、人間一人一人が自分の魂に手を突っ込んで一枚一枚心のヒダを剥いで見る、花占いのように花ビラを一枚一枚剥いで、最後の芯がりっちゃんの言う「不戦」にたどり着くかも知れない。

makiさんが復唱してくれた憲法9条、都合のいいように解釈されてきたこの9条の意味をも一度噛んで含める必要もある。

最後に、約200年前にプロイセン(ドイツ)軍の天才参謀と言われたクラウゼヴィッツは「戦争それ自体の優劣は、相手国国民の防御の姿勢と、その政府の理性による」・・つまり軍を出さない国民と理性ある政府がある国には、いかなる戦力をもってしても勝てない」と・・・



日本にはね、江戸城無血開城という歴史があるんですよ。「負けるが勝ち」という言葉もある。あの時、フランスとイギリスのいいようにされていたら、日本もアフガニスタンやイラクみたいになっていたかもしれないんだって思ったら、カッコワル!!と思っていた最期の将軍がなんだか偉く思えた。

うちのご先祖も、あの時江戸城にいたかもしれないんだ。もっとも怖くて家に引きこもっていたかも。それでいいんだと思う。私のご先祖だから・・・




NO.42

秘書給与詐欺事件
04/3/11
 いっせい翁

アラブの格言に「最も聖なる土地に最高のうす汚い連中が住む」というのがあります。わが国には石川五右衛門の「石川や浜の真砂がつきるとも世に盗人の種はつくまじ」という有名なセリフがあります。盗人の種類が最近政治家と官僚ばっかし!

またか!というべきか、やっぱりね、というべきか、民主党の佐藤議員が勤務実態のない秘書給与を1600万円、奥さんに受け取らせていた事件で逮捕。やってた時期が、辻元前議員が逮捕されたその後でもやってたというから、開いた口が塞がらない。検察幹部もあきれかえっているそうな。昔のドロボウは義侠心に富んでいたという印象がありますが、今やタチが悪いを通り越してもう手のつけようがないって感じ。議員達は与野党を問わず世間にはウソを言い、捕まったらドロを吐く・・このパターンの人種は一体どの星から来るのでしょう。

しかもこの人、元社会党副委員長です。辻元女史も社会党でしたが、国民は野党に正義の味方を期待するような所もあった。弱いものイジメをするな、他にもやっている奴がいる、その他の者とは暗に与党を指し、私もそうでしたが判官贔屓みたいな感情もあったが、これではもう正義の味方を期待する野党への気持ちも薄れ、あとは自動的に競争相手もいなくなった小泉さんがニンマリと、訳の分からない構造改革(いやアメリカ型にしたい)が継続されることになってきた。

辻元事件のとき、国会の問題としての自浄作用が全くないという投稿をさせて頂きましたが、裁判中に村山元首相が、皆やってることで辻元だけが悪い訳ではないと東京地裁に上申書を出されていたそうですが、裁判所は「そのようなことは国会の自浄作用で解決されるべき問題で、言語道断」として切捨てられた。国会はやっと秘書問題を立法化する動きを見せ始めたが、法律以前の倫理観がないところへ、法律でいくら縛っても何も変わらないでしょう。

一番効き目があるのは何と言っても世論の継続ですが、辻元女史の判決の時ももう世間の関心は薄れていたのが気になりましたが、今にして思えば辻元女史だけを逮捕するのは片手落ちとの運動は、あちらも悪いのだからこちらも助けよという議論に留まることになり、政治の倫理と必要な公正・公平なお金の問題を更に議論する大きなウネリにならなかった。だから今後も同じようなことの繰り返しに終わる。

近代国家の思想に大きな影響を与えた、19世紀ドイツの社会哲学者・マックスウエーバーが、中世と決別する近代国家の原点は、「家族的恣意」との訣別であり、利害関係が錯綜する程「倫理観」に裏打ちされた行動規範が不可欠だと、特に利潤を追求する資本主義社会にあっては・・・

その点で、形は民主主義だが日本の政治・官僚システム・意識は、いまだに領主様的中世だし、ずっとこのままで行くのだろうなー。



そうなんだ。村山さん、そんな正直なことを言っていたのね。今の社民党は、「辻元さんが社民党のイメージを悪くした」という論調だったよね。自民党のまねをしながら、革新だなんてよく言うよ。政権を持たない分叩かれることを覚悟して、身を正さなくてはねえ。新米議員に法をすり抜ける方法を教えるバカがどこにいる!!っていたんだなあ。困っちゃうねえ。

五右衛門さんが言ったのは、盗人が必然的に出てくるような社会のシステムを変えない限り、いくら盗人を捕まえてもきりがないよ!!ということでしょう。テロリストを何人殺そうと、テロをせざるをえないシステムそのものを変えない限り、まだまだテロは続くと思うよ。金のかかる選挙や、賄賂がはびこる社会そのものを変えないとね。そのためにも女性議員がもっと増えて欲しいと思っているのですが、男性の今までのシステムに足を引っ掛けたなあと・・・

なあに、訂正すればいいんですよ。ケリーさんが、最初はイラク戦争に賛成したとか批判されているけれど、気が付いたら直す。それが人間のいいところじゃないですか。

まだ目に付くほどではないけれど、養老さんの本を読んでいる人も多いらしいし、リバーベンドさんのHPも、どっこいりっちゃんちだって、健在だものね。少しずつは変わっていくよ。見えざる神の手、きっとあるよ。




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りっちゃんちはです。