TDC
Tsutsumi Dental Clinic
堤歯科クリニック
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歯科Q&A |
まず、歯磨きでどんな汚れを落としたいのか、またどんな効果を期待するのかで、その内容物の効果や違いが分かると思います。 汚れには、食物残渣(食べカス)、歯垢(細菌の固まり)、歯石、茶渋、タバコのヤニなどがあります。 これらを取り除くために発泡剤、潤滑剤、界面活性剤、研磨剤等が有効です。特に歯垢を取り除くのにはデキストラナーゼ(歯垢分解酵素)が有効です。また、水歯磨きに分類される含嗽剤などに含まれる殺菌成分も歯垢の原因菌を殺菌分解するのに効果があります。 しかし、これらの成分の中で問題があるのは研磨剤です。汚れを落とす効果が高い粒子の大きいものは汚れと同時に歯のエナメル質をも削ってしまうので使いすぎると知覚過敏や歯が削れてできる楔状欠損の原因になります。そこで最近では電動歯ブラシ用として研磨成分の入ってないジェル状の歯磨き粉も市販されています。 さて、これら汚れを落とす以外の効果としては虫歯になりにくくするフッ素や原因菌をやっつけるキシリトールや知覚過敏を治療する硝酸カリウム、歯周病の治療薬としてトラネキサム酸や各種ビタミンを配合したもの、清涼感(さっぱり感で歯磨き後の満足度をアップすることで動機付けの効果)を出し口臭を予防する香料(ミント)や辛さを押さえる人工甘味料などの有効成分があります。これ以外には防腐剤や保湿剤、安定剤が入っていますが人体に悪影響を与えるものではありません。 また最近では歯を再石灰化させ白い歯にする(芸能人は歯が命?)酸化亜鉛、還元パラチノース、ハイドロオキシアパタイトなどがありますが、これらは試験管の中ならともかく、実際に歯を磨いている2〜3分の間に効果があるかどうか怪しいものがあります。 というのも、市販の歯磨き剤はいずれも薬用などとうたっていても医薬部外品に分類されるもので有効成分の濃度もこれに準じて薄い(正確な基準は覚えていませんが)のでどんなに高価な歯磨き剤でも大差ないと思っています。 歯垢を除去するメインは歯ブラシで物理的に汚れを落とすことにあります。歯磨き剤はあくまでも補助的な役割ですからその辺を十分理解して薬剤に頼り過ぎないことが大切だと思います。 |
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