SINCE 2005.1.1
管理人のロックキャッスル三次元と言います。(名前なげーよ)
日本「代表」を考える貴方のナイス暇つぶしになることを願って。
時間のある方は下の↓ストックからどうぞ。
〜 第117日 〜
<オシムジャパンよ、というかジャパンよ・・・>
私が思い出したようにまたHPを更新しようとしたもう一つの理由。
それは昨夜、サッカーアジア杯で日本が韓国にPK負けしたのを見たからだ。
サウジに負けた時よりも情けない敗戦理由がそこに見られた。
サウジに負けて決勝進出を逃した上での3位決定戦だから
三連覇優勝を目指していた日本のモチベーションが低かったのも分かるが、
退場者を出して一人少ない韓国相手に延長戦が終わっても1点も奪えず
PK戦になった時点で、すでに日本の負けだったのである。
いや、確かに審判はちょっとおかしかったよ。
韓国が一人退場になったのは私から見ても可哀想なジャッジだと思う。
韓国側は当然のように猛抗議し、監督はおろかコーチの(あの)ホン・ミョンボまで
ともに退場になったのは行き過ぎだったようにも思える。
そのせいか韓国選手はハードな闘争心を剥き出しにして、
あからさまな時間稼ぎはもちろん、退場になったはずのホン・ミョンボが
いつのまにかピッチで選手に檄を飛ばしているようなシーンも見られた。
しかし、日本はジャッジはジャッジとしてがむしゃらに戦うべきだった。
だがそんな空気が伝わってこない・・・。
いや、一所懸命なのだろうが何か遠慮している風でさえある。
おい!日本だって主催者側の不手際で移動・宿泊でトラブってたんだぞ!
それに2002年W杯を見ろ!あからさまに韓国に有利なジャッジに対する
世界中の批判をよそに韓国は勝ち続けたじゃないか!
何を遠慮する!日本代表!この“良い子ちゃん”たちめ!
「何だろう、このデジャブのような違和感は」と思ったら昨年も感じたのである。
ドイツW杯の予選でオーストラリアと戦った時に、
日本は俊輔のゴールで先制するが、そのシュートがクロス気味のボールで、
高原と柳沢が相手キーパーを腕で押さえていたために入った「ループシュート」だった。
当然、豪州は猛抗議したがもちろん判定は覆らない。
そう、判定が覆らない限りは判定は正しいのである。
少なくとも試合中、ピッチ上では正しい。当たり前である。
しかしその後、日本選手はどこか“遠慮”しているムードを私は感じた。
案の定その豪州戦は負けたし、昨日の韓国戦もそうだった。
もちろん相手が日本だから憎くてしかたないのも理由の一つだろうが
韓国はPKに入る前の気迫が日本とは全然ちがう。
テレビを見ていて「あ、こりゃ負けるな」と直感した。
最後に外したオシムの愛弟子・羽生は試合後になんと「蹴りたくなかった」と言った。
それで勝てるわけがない。
PKが象徴的だがサッカーとはある程度のレベルまでいくとあとは精神力だ。
大会前にオシムが何度もメンタルを強調していたのもそれだ。
そこへ愛弟子のその発言ではオシムも浮かばれない。
監督がいかに素晴らしくても試合で実際に戦うのは選手なのだ。
欧州や南米なら「PKは俺に蹴らせろ!」と、選手間の小競り合いが起こるのに。
アルゼンチンのマラドーナはヘディングに見せかけて手でゴールした後、
「おいおい、それは手だろ」というリアクションの味方に対して
「何してる!早く俺を抱き締めてキスしないとゴールを取り消されるぞ!」
と叱咤し、試合後は臆面もなく「あれは神の手だ」と言った。
しかもそれはW杯の試合でのことである。
もちろん、マラドーナだから許された(?)言動だが、逆に言えば
マラドーナほどの地位にある選手でも、そこまでして勝利にどん欲なのだ。
そう、英雄とは技術ではなく精神で成り立つものなのである。
最近までの日本代表選手ではゴン中山がそれにあたるが、
あの大ベテラン1人くらいしか思い当たらないとは情けない。
せめて今大会に闘莉王がいたなら・・・。
さて、今度はワールドカップを見据えてみよう。
よく日本の「高さ」が問題にされることがあるが、
マラドーナを引き合いに出さずともアルゼンチンの選手は概して背が低い。
だが筋力とスタミナと驚異的な根性で世界有数の強豪国に押し上げているのである。
筋力・スタミナ・根性、どれも後天的に伸ばせる要素である。
先述のように特に根性=メンタル・精神力は日本人に必要だ。
高さは「弱さ」の言い訳にはならない。
結論。目指せアルゼンチン、である。
それができないならトルシエ監督に戻って規律正しいサッカーをするのが良い。
見ていて面白くはないし、監督至上主義で選手軽視のサッカーではあるが
不貞腐れた言い方をすれば、良い子ぞろいの“今の”日本人にピッタリだろう。
私はすでにトルシエを許せるほどに勝利にどん欲である。
もっとも地元開催のW杯でなければトルシエも予選突破できたかどうか疑問だが。
最後に余談を。
テレ朝は常に日本代表戦中継に熱心だが、その割には実況と解説がとても稚拙。
そういうのを見ても、いかに日本全体がサッカーが「弱い」かよく分かる。
フジのマルカトーレ青嶋が民放キー局アナウンサーのベストだね。
他は知らないだけだが、多分本当に彼が日本ベストだろう。
明朗で正確でしかも楽しいからだ。
そして松木の解説よりも外人のトニーさんやジローさんの方がはるかに面白い。
テレ朝の中継は勝っても負けてもスポーツの「楽しさ」が微塵も伝わって来ない。
2007.7.29
〜 第118日 〜
<たまらんなあ、策士・オシム>
昨日、件の日本代表が帰国するやオシム監督は大リストラを宣言!曰く
「サウジに負けたが、もう一度チャンスを与えようと同じ選手を使った。
私が生まれたサラエボの言葉で、“同じチャンスは2度来ない”という言葉がある。
2度のチャンスを与えてモノにできなかった人にはもう巡ってこないかもしれない」
単純に考えるならば今までのメンバーに喝を入れたと言える。
だがオシムはジーコとは違う。これは本気だ。曰く
「選手に共通のアイデアを持たせ、同じようにパスをつなぎ、
サッカーをさせることはある程度訓練すればできる。
その先は個人で解決しなければいけない。個のレベルアップ?
それなしには進まない。訓練とタレントの発掘です」
そう、この『発掘』こそオシムの本音だろう。
十数年前、オシムはあの旧ユーゴスラビアの代表監督であった。
国内の民族対立が激化し、国家が解体する直前の代表監督である。
まさに至難だ。はたから見れば誰も結果に期待はできまい。
さて、1990年のW杯イタリア大会に出場したオシムは
自国のマスコミ・国民の“要望通り”に各民族のスターを集めたチームで
初戦(対ドイツ)にのぞみ、そして見事に敗戦してみせ、
スターを集めてもチームとして機能しないことを自国のマスコミと国民に知らしめた。
そうやってマスコミ・国民を手なずけ、それ以後はオシムの望む、
チームとして機能するメンバー構成にして快進撃を続けた。
(準々決勝であのマラドーナのいるアルゼンチンに対して1人退場者を出しながら
なお延長戦が終わるまで無失点ドローに持ち込み、惜しくもPK戦で敗れた。
ん?つい最近、見たような内容だな。)
おそるべし、策士・オシム。W杯の試合さえ手のひらの上か。
これはそのまま今の日本にあてはまる。今のオシムジャパンは
ジーコ時代のメンバーと自分が育てたジェフの選手がほとんどである。
それは、とりあえず我々を納得させようという意思のあらわれではないか。
そうでなければ時間が許す限りあらゆる試合を見ているオシムは
無意味な行為をしていることになるじゃないか。
オシムの狙いは新しい代表チームを作ることにあるはずだ。
巷ではすでに「オシムでいいのか!?」的なことを言うマスコミ・国民がいるが
そりゃあ単純すぎる見方でしょう。
と言っても日本人は旧ユーゴ人とは違うから
次回W杯で全く同じ結果を求めるのはもともと無理があるんだけどさ。
オシム監督の下で、1936年ベルリン五輪のスウェーデン戦のような選手の魂があれば
おそらく日本は最強になれるはずだ。
それにしても国家が危機に瀕している方が代表は強いのかなあ。
今回のアジア杯でも優勝したのはイラクだったし。
2007.7.30
〜 第119日 〜
<Jリーグ百年構想>
ジーコも言ってたが、その国の代表の強さはその国のリーグの強さに比例する。
(しかしそのジーコよりもオシムの方が国内組を重視しているように見えるがw)
では「Jリーグが強い」とはどういうことだろう。
サポティスタ・岡田康宏氏の『サッカー馬鹿につける薬』というコラムから考察。
↓
6月30日、17位と低迷する大分がホームで横浜FMに敗れた試合の後、
サポーター1000人がスタンドに居残り、フロントに抗議する出来事があった。
2時間後、ようやく社長が姿を現し、7月8日にサポーターズカンファレンスを開いて
事情を説明するということで事態は収拾した。
これに対し7月11日のアサヒコムで原田亜紀夫記者が以下のように説いた。
同記者はサッカー観戦を映画観賞に例え、「チケット代を払った作品がたとえ
つまらなかったとしても、見たいと思ったのはあなた自身だ。懲りたなら、
もう劇場に足を運ばなければいい」
不甲斐ない結果のチームに対して、スタンドに居残り抗議したり、
選手のバスを取り囲んだりするサポーターを「立場をはき違えた」存在として非難し
「成績も経営もJ1でどん底にある地元チームを、ますます窮地に追い込む
いいがかりで自己満足する。そんな『12番目の選手』ならいらない。
さもなくば、ぜひ心を入れ替えてもらいたい」と結んだ。
このコラムは多くのサポーターの反発を呼んだ。
↓
要約するが岡田氏はここで1997年W杯最終予選の山本浩アナウンサーの実況、
「このピッチの上、円陣を組んで今、散っていった日本代表は私達にとって
『彼ら』ではありません。これは私達そのものです」を引き合いに出す。
そう、件のサポーター1000人はサッカーを見に行っているのではなく
“大分トリニータ”(=自分たち)を見に行っているのである。
この原田亜紀夫記者にとっては取材対象の1試合なんてものは1映画のような
“興業”のひとつにすぎないのだろうが、サポーターは違うし、
またそうであってはならない。「懲りたなら、もう劇場に足を運ばなければいい」
という論理がまかり通るなら、いつの日か誰もスタジアムで応援しなくなるではないか。
小学生の運動会の「あか勝て、しろ勝て」の論理で記事を書かれてはたまらない。
その論理の延長線上にJリーグの強さ、ひいては代表の強さは無い。
なぜサポーターが「社長、出て来い!」と叫ぶのか?
それは社長が姿を見せないからであり、極論すればハナっから逃げているからだ。
姿を見せないのは“自分たち”の一員になろうとしていない証しだ。
良い例がある。サポーターだけが魅力、と揶揄されていた浦和を
国内随一のビッグクラブへ成長させた犬飼基昭社長は
地元高校出身で、元日本リーグ選手で、そのうえなんと
元欧州三菱自動車の社長でもあった人だから、地元の人脈と現場の経験と
本場サッカーの何たるやを知っている人間である。しかも、
そんな人が試合後、サポーターの集まる飲み屋に顔を出して共に語り合うのだ。
フロントが文字どおり前面にいて顔が見えれば、地域との関係が強くなる。
試合に勝ち負けはつきものだが、負ける時にも負け方というものがある。
選手だけが全力を出して負けたのではなく、“自分たち”が全力を尽くして
負けたのであれば泣きこそすれ、フロントに八つ当たりなどしないだろう。
サッカーは日本全体にまだまだ根付いていない。
だが、根付くのは単にサッカーというイギリスのスポーツであるべきではなく
地域密着の、形では現せない関係性であるべきだ。
ここで先述のアサヒコムの記事の話に戻るが、
サポーターが本気で怒るということは、本気で愛しているからなのだ。
そう、アサヒコムの方が発展途上のこの国のサッカーレベルに追い付いていないのである。
サッカーに興味のない人がその記事を読んだら、その人まで低レベルのままである。
いやしくも記者を名乗るならそれなりのレベルに到達していることを望む。
最後に、今春の朝日新聞スポーツ面にて後藤太輔記者による大阪一大宮戦の記事から。
ガンバ大阪のFWバレーがヒーローインタビューにて日本語で
『「ありがとうございます。皆さん、ぜひ、いきましょう」。
興奮してか、意味不明だった』 と書いてあった。
後藤太輔記者は、どうせブラジル人だから何言ってんのか分かんねーや
程度に思ってそう書いたのかもしれないが、しかし
意味不明どころかガンバのサポーターはみんな当然のように分かっていた。
バレーは「皆さん、でん、いきましょう!」と言ったのだ。
「でん」というのは、ガンバのスポンサーの“炭火焼肉「でん」”のこと。
ガンバ大阪においては、万博で勝利してヒーローインタビューを受けた選手は
祝杯のために「でん、行こう!」と言うのがお決まりのお約束ごとなのだ。
同記者はそれすら知らないまま全国紙の記事を書いていたのである。
そんな朝日新聞がJリーグ百年構想パートナーなのだから笑えない。
猛省を望む。
2007.8.4
〜 第120日 〜
<大いなる不安を感じた1日>
8月22日は不安の日だと言えるのではないか。
マスコミの狙いか、A代表と五輪代表とU-17W杯の試合がその日に放映されたのだが
日本サッカーの将来に不安を感じざるをえない3試合だった。
1、 A代表
強豪カメルーンに2-0で勝利。
まあ今さらこれで手放しで喜ぶサポーターはいないだろうが、あえて書くと
カメルーンはもちろん本気ではなかった。
エトーやソングなどメンバーだけ見るとほとんどが欧州でも有名な選手で
一見すると日本は勝って自信を持っていい気もする。
しかし欧州リーグは始まったばかりで、この時期に地球の反対側の日本へ行き
体調を崩したり、まして怪我をするようなことはカメルーン選手にとって
絶対にあってはならないことなのだ。
高額な年俸を左右する欧州クラブでの活躍と、日本との1試合だけのアウェー親善試合。
カメルーン人にとってどちらが重要かは言うまでも無い。
実際エトーをはじめ、ほとんどの選手とそのクラブが日本行きに難色を示していた。
モチベーションやメンタルの高さが勝ち試合に不可欠なことは言うまでもない。
(モチベーションやメンタル次第で強豪でも負けるという証明になったのが収穫か)
そして、そんなカメルーン相手に日本は流れの中で点が取れなかった。
さらに言えば、点を取ったのはDF闘莉王とMF山瀬。
FWの決定力不足は完全に明白。
2、 五輪代表(U-22)
論外。
ホームでベトナムに1-0の辛勝。
しかもCKをDFの青山直がヘッドで決めた1点のみ。
3、U-17W杯
ナイジェリアに0-3の完敗。
パワー、スピード、スタミナ、個人技、どれをとっても遠く及ばない。
シュート数だけでもナイジェリアは日本の4〜5倍のシュート数を誇り、
0- 6のスコアで大敗していてもおかしくなかった。
確かにナイジェリアは今大会の優勝候補だが、あそこまで力の差を見せつけられると
テレビを見ていて絶望から泣きたい気分だった。
実際、試合終了後に泣いている選手がチラホラいたが
逆にそれが唯一の救いで、そういう選手こそ強くなるだろう。
まだあの時点でグループリーグ敗退というわけではないのに泣いていたのは
力の差を理解した上で悔しかったからであろう。
這い上がればいいし、這い上がるしかない!
ついでに言いたいが、W杯と名がつく大会で敗退して泣かないなんてありえない。
泣かない選手を見ていると
「負けちゃったけどしょうがないよね、俺たち日本人だもん」
と言わんばかりで向上心の欠片も見えず情けない。
本日の主張:
決定力不足というのは月並みなので結論として本日は言わない。
最終的にオシムが目指しているようなパスワーク重視のサッカーなら
Jリーグで通用するパスは世界には通用しない、と言いたい。
日本人選手のパスは、ボールスピードがあまりにも遅いのである。
欧州や南米、アフリカのレベルからすると、それをカットするのは容易だ。
パスワーク重視のサッカーでパスが鈍足なら勝てるわけがない。
どんな体勢からでも速くて強いパスを出せる脚力がまず必要だ。
次に、そういうパスの受け手のボールトラップ技術も高くなければパスは回らない。
サッカーでは全員がパスを出し、全員がパスを受けるのだから
選手全員にその二点の強化が必要だ。
言うまでもなく、ボールスピードのみならず判断の早さも全員に求められる。
オシムはパスワークを重視しつつ個の力を求めるようになったが、
その具体的な第一歩は上記のことではないか。
ボールを回すことは重要ではなく、ボールを“早く速く”回すことが重要なのだ。
2007.8.24
〜 第121日 〜
<U-23世代にアレコレ言うのもなんだが>
9月8日、サウジアラビアにて北京五輪アジア予選のアウェー戦。
敵地で強豪サウジ相手にスコアは0- 0。
まあ、反町監督としては狙い通りの勝ち点1か?
サウジアラビアを本当に強豪扱いしていては五輪本戦が不安だが・・・。
さて試合を振り返るに、月並みな「決定力不足」は言わない。
最大の課題は、やはりパススピードだったと思う。あまりにも遅い。
カットされまくりで、相手のミスに助けられたから0点に抑えただけだ。
2番目の課題はやはりメンタルか。
後半にサウジアラビアが1人退場者を出し、日本は数的有利になったはずだが
またしてもそのままドロー。
1人少ない相手を心理的に参らせるように畳み掛けるソブリもなく、
みんな優しい良い子だった。さぞやサウジアラビアは助かっただろう。
1人多い日本が「いつものように」ゆっくりとパスを回してくれたのだから、
1人少ないサウジとしてはカウンターには最適のシチュエーションだ。
日本とは逆にサウジアラビアにはスピードのある選手が多数いるんだから。
メンタルと言えば反町監督が試合後に暑さを言い訳にしていたのも情けない。
条件は相手も同じだってば。
選手たちの本当の目標は、北京ではなく南アフリカだろう?
どんだけ暑いと思ってんだよ?
あれ?待てよ。
W杯を夏に開催したら南半球の南アフリカはむしろ冬? まあいいか。
3番目の課題はテレビ朝日かなw
つーか何故テレビ朝日はああも松木を解説に呼びたがるんだ?
「あぶなーい!」とか「打てー!」とか、もうちょっと解説しろよオマエw
さて、しかし「強豪」相手のアウェー戦だし負けたわけでもなし、収穫もあった。
さらに若いU-20世代だ。
特に柏木はドリブルで局面を打開できて、残念なことだが日本には稀な存在だ。
(A代表世代まで見渡しても、ル・マンの松井くらいしか見当たらない。
浦和の田中達は世界相手にはいかがなものか。もっとも柏木もA代表では未知数だが)
ちなみに柏木はかなりの目立ちたがり屋で、
サッカー選手じゃなかったら芸能人になりたかったらしい。
それが良いんじゃないかな。
『謙譲が美徳』の日本人でも、ピッチ上ではその逆になることこそむしろ礼儀だ。
あと、上の世代でも家長は前線で良い動きを見せた。
彼らの今後に期待する。
最後に。試合終了間際に出場した平山、どうした・・・TT
2007.9.10
〜 第122日 〜
<まあオッケーでしょう!>
A代表の、3大陸トーナメントなる珍しい大会が行われた。
大袈裟な名前の割には日本・オーストリア・スイス・チリだけが出場し、
しかも日本はチリとはやらないってどういうことよw?
まあ、それはさておき。
9月7日のオーストリア戦は語るに及ばない。
0-0のドローで、一応やったPK戦で負けたに過ぎない。
オシムの言葉に全てが詰まっている。↓
「結果だけを見るとがっかりするので、中身を見て元気を出してほしい。
PK戦の練習をしにきたわけではない。いい試合ができてよかった。
最後のシュートだけが決まらなかったことが残念だ。」
さて、4-3で勝利した昨夜のスイス戦である。
3失点は、フリーキック・PK・コーナーキックからの失点。
流れの中では失点してないが、どれも文句の言えない失点だった。
スイスのキャプテンでもあったマニンが後半も出場していたら
流れの中でも失点していたかもしれない。
(と言うか何故に前半活躍していたマニンが交代したんだろう?)
それにしてもセットプレー時の守備は課題が残る。
前から思っていたが川口はFKの対処が得意ではないような気がする。
4得点は松井が得たPK・FKから巻のヘディング・巻が得たPK、そして
巻と交代した矢野が流れの中からシュートを決める!
そのシュートに繋がる、交代した山岸と中村憲も良い動きをした。
と言うか出場した全員が良かったぞ。CBの攻め上がりとかも私は大好きだ。
久しぶりに稲本の強烈ミドルも見られたし、中村俊もPKを落ち着いて2度決めた。
PK以外の得点を決めたのがFWというのも良い。
それぞれがそれぞれの仕事をした結果だ。
松井の交代は不思議だったが、変わった山岸が最後にいい動きをしたからヨシとする。
唯一、文句を言うとしたら加地の攻撃かな。
せっかくサイドで攻め上がった時に、ほぼ必ず中のMFにボールを戻すのだ。
これは先のアジア杯でも見られたからオシムとしては修正しないのか?
逆サイドの駒野と比べると明らかにチャンスを自ら消してるような気が・・・。
ああ、あと文句を言いたいのは、テレビのカメラワークだなw
それにしても強敵スイスに勝ったといっても浮かれてはいけない。
去年のW杯でのスイスの動きはあんなもんじゃなかった。
スタミナとスピードの底力は日本より遥かに上だ。
中村俊とか明らかにスタミナ切れで交代させられたようだが、
スタミナは努力で補える部分が多いから、みんな強化していってくれ〜。
2007.9.12
〜 第123日 〜
<平均点の戦闘>
昨夜10月17日、2つの日本代表試合があった。
まずはA代表戦から。
大阪・長居スタジアムでの国際親善試合、
「AFCアジア・アフリカチャレンジカップ」のエジプト戦。
大久保が2ゴール、前田が1ゴールと、共に代表初ゴールを決める活躍、と
新聞テレビでは宣っているが、それを活躍と言うのもなんだかなあ。
もちろん素晴らしい働きだった両名だが
FWの選手が得点を決めたこと、それ自体は特別なニュースでもないはずだ。
それに長居スタジアムは大久保にとって「庭」だ(本人談)。
しかしエジプトは(実は)アフリカでは強豪国であるから
4-1のスコアで勝ったことはホームの条件を考慮しても素直に喜んでいい。
(1失点はFKからなんだが、やはり川口・・・)
私としてはSB加地の得点が見事だったと思う。
ピッチ上の全員が守って攻める、それこそが日本代表の目指す道だろう。
日本選手には世界レベルで見れば際立った才能の人間はいない。
逆にそれを活かすべきだ。
ヨハン・クライフ時代のオランダのようなトータルフットボールを目指すべきだ。
ただ、「ヨハン・クライフ」が必要なのかもしれないが・・・。
さて、問題は日本時間深夜に行われた北京五輪世代の試合である。
日本にとっては鬼門のカタール・ドーハでまたもロスタイムに悲劇が起きた。
アジア最終予選第4戦、日本はカタールに1−2で逆転負け。
日本は勝ち点7でカタールに並ばれ、総得点差で首位を奪われ、2位に陥落した。
4大会連続五輪出場を自力で決めるには残り2戦連勝と大量得点が必要。
その結果云々はこんなHPではさておき、問題は試合内容である。
やはりスタミナとメンタルの問題が付きまとう。
反町監督も言っていたが、後半に入ると驚くほど運動量が減った。
いや、動いてはいるのだが「意思」のある動きとは思えない。
悪い言い方をすれば「動いてんだからイイだろ!」とでもいうような動きだ。
フットボールは身体測定ではない。
しかしそれよりも深刻な問題はやっぱりメンタルだ。
前半43分、左CKから最後はDF青山直(清水)が押し込んで先制したのだが
その前にキーパーチャージ(反則)があったかのようなシーンがあった。
カタール側はこぞってファウルをアピールしたが、審判はその判断ではない。
ならば相手がどんなに演技をしようがそんな反則は無かったことである。
にも関わらず、日本代表の必殺技「遠慮」が見え隠れし始める。
私は眠い目をこすりながらもヤバイと感じた。
そんな状態では先制しておきながら追加点が奪えるわけもない。
そして同じくCKから相手に決められ同点とされると、嫌な予感は的中。
当然前がかりに攻めるカタールに対して日本はチグハグムード。
同点でヨシとするのか勝利を目指すのかよく分からない試合展開。
後半ロスタイム、DF伊野波が胸でトラップしようとしたボールは腕に当たり
ハンドの判定を取られ、PKを献上した。最後の最後でPKを決められ逆転負け。
問題はそこ。
スロー再生で見ても故意のハンドとは思えないプレーであるにも関わらず
抗議も何もなく、「すみませんでした」的にハンドを素直に認める選手。
おい、負けたかったのか?
なんだその勝利への執着心の無さは。
親善試合でもW杯・五輪大会でも日本のレベルは変わらず平均点だ。
だが相手は違う。
W杯や五輪で勝てれば親善試合で負けたって何の問題もないからだ。
ならばどちらが最終的に強いチームなのか。
スポーツとは不思議な代物だ。
最終的には精神力=人間力がモノを言う。
日本のお家芸の空手や柔道では日本は世界を相手に勝てる。
それは、空手や柔道で日本が負けるわけにはいかない、
というコモンセンスが日本人全員にあるからだ。
サッカーではどうか?
サッカーが強い日本を望む私などはただのアホなのか?
ベースボールが強い日本、を手本としたい。
2007.10.18
発信者・ロックキャッスル三次元