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〜 第71日 〜


→日本側は中国側に抗議していると言うが
もちろんあの中国共産党が「ハイすみません」などと言うわけがない。
相手は中国共産党の中国公安だ。
動かぬ証拠があったとしても絶対に認めないだろう。
案の定、中国外務省の泰剛報道官はこう言った。
「中日双方でこの件についてはすでに結論が出ている」
「日本側の報道には根拠がない」
「これは中国のイメージを巧みに壊す下劣な行為」
うーん、相変わらず中共はジョークが上手い。
中国のイメージなんざ今や落ちるとこまで落ちている。
これ以上さらにわざとイメージを落とす必要なんざあるもんかいw

さてさて、日本側の抗議など何の意味もないパフォーマンスだ、という前提で
ここで我々は2つのことを再認識しておかねばならない。
1つめは、特に日本国民の血税で優雅に生活する外務官は
当然だが接待を受けるために外国へ行ってはならない、ということ。
日本のために平和的・友好的に『戦う』ために外国へ行くべし。
女に限らず罠なんてそこかしこにあるんだ。
(しかしこの自殺した館員は異例な事件として公になり、その意味では
まだ立派な部類だろう。逆に言えばこの館員はバレた氷山の一角で、
自殺せずに、つまりバレることなく木偶となっている者共が氷山の本体だ。)
2つめは、気を付けていても強引な罠にかかってしまった場合、
日本にはカウンターインテリジェンスとなる自衛的諜報部隊もいなければ
スパイ防止法さえ無い、ということだ。
かなり以前から言われていることだが日本は無防備極まりない珍国だってこと。
いい加減にどーにかしてくれる政治家はおらんのか!!!
日本国民の血税で暮らす者が日本国民を守ろうとしていないってのがおかしい!
イスラエルという小国が八方を敵に囲まれながらも生き延びてきたのは
モサドあってのことだって知らないのか!?
日米同盟が良好なのはいいけど、いざって時にアメリカ人が日本人のために
多額のお金や多数の人命を投げ出してどこまで日本を守ると言うのか?
日本はいったい何世紀まで他力本願な国家でいるつもりなのだろう?

2006.1.6




〜 第72日 〜


→とにかく日本人は平和ボケしていると痛感するよ。
「戦争なんて二度としない」というのは日本が勝手に言っているだけの言葉であって
日本が攻め込まれた時の言葉ではない。
(テポドンが日本を横断した事件や、第22日も参照のこと)
つまり戦争と自衛とは全くの別物だってことが、みんな分かっていない。
ともすれば「自衛もしない」と主張する人やメディアがいるぐらいだ。
それは無意識に主張しているのであって、実はそれが一番危ない。
『中国脅威論』をどこか他人事のように言う人やメディアがそれである。

例えば中国が尖閣諸島の領有権を主張し始めたのは
1968年に国連アジア極東経済委員会が
「尖閣諸島の海底には石油資源が埋蔵されている」という報告を出して以降である。
即ち日中戦争を引き合いに国土侵害などと言っているが
結局は中国の利権を奪いたいからにすぎないのである。
韓国の竹島占拠も海産資源の利権にすぎない。
で、真の問題は日本が『いい子ちゃん』的なパフォーマンスをしている間に
春暁や竹島が一方的に占拠されているという事実である。
何故日本がこれらに異を唱えないかと言うと
主権者である日本国民が異を唱えないからである。
何故主権者である日本国民が異を唱えないかと言うと
そういう教育をされてきたからである。
すなわち日本人は自虐意識のカタマリであるように作られてきたからである。

例えば20万人とも言われる『南京大虐殺』をいまだに信じている日本人がいる。
しかし当時の南京の人口が20万人であり、赤ちゃんから老人まで
原爆やアウシュビッツのような施設を使わずに市民全員を虐殺するのは不可能である。
て言うか、そもそも『南京大虐殺』になんの証拠も無い。
(中国の南京大虐殺記念館には『証拠写真』が多数展示されてあるらしいが
反論の詳細には草思社の「南京事件『証拠写真』を検証する」という本が
去年の2月に発売されているのでぜひ読まれたし)
しかし南京事件については日本書籍の教科書によると今だに
「20万人とも言われる捕虜や民間人を殺害」とある。
いったい何を根拠にそう記述したのか実に不思議だ。
また東京書籍・教育出版・帝国書院・清水書院・日本文教出版の教科書では
「国際的非難が当時あったにも関わらず日本政府が隠していた」とあるが
国際連盟や、毛沢東・蒋介石の声明にさえ『南京大虐殺』は無い。
『南京大虐殺』は戦後占領下の極東軍事裁判で初めて出された言葉だ。
それはつまり日本の一般市民に対して原爆を2回も使用した米国が
一方的な正当性を主張するためのプロパガンダに過ぎない。
そして現在、中共がそれを利用させてもらっているに過ぎない。

また日本書籍の教科書によると
「日本軍は1940年頃から華北の抗日根拠地をつぶすための軍事行動をおこなった。
中国側はこれを『焼きつくし殺しつくし奪いつくす』三光作戦として非難した。」
とあるが、歴史上日本軍にそんな作戦は存在しない。
いったい何を根拠にそう記述したのか実に不思議だ。
中国がそう言ったから記述した、としか思えないのである。
そんなものが本当に日本の教科書でいいのか?
また『従軍慰安婦』の問題であるが、なんの証拠も無いことは周知の事実だが
帝国書院・清水書院ではその存在をほのめかす記述が残っており、
日本書籍に至っては事の発端となった朝日新聞の写真付き記事を載せている。

つくる会の教科書が問題視され、日本書籍を始めとする教科書が問題視されないのは
ひとえに日本が今だに無条件降伏している証しでもある。
『日本が昔ひどいことをしました』という主張なら、それが事実無根であれ
日本人が無条件で受け入れる地盤が出来上がってしまっているのである。
つまり日本人は60年前の同胞のことすら信じないように教育されてきたのだ。
それでいいのか?日本人。
いつまでおめでたい平和ブタでいるつもりだ?

2006.1.9




〜 第73日 〜


<中国に対する日本ODA(政府開発援助)の問題>

あまり知られていないことを一つ。
前述したが日本はこれまでに中国に対して3兆3千億円を超える援助をしている。
例えば中国の鉄道建設では約6400億円もの円借款があるわけだが
中国鉄道省はここ2年以内に鉄道株式を公開して民営化するというのだ。
しかしODAの原則として民営企業には投資しない、という原則がある。
日本外務省は「中国側から正式な連絡はない」としているが呑気なものだ。
6年前に北京国際空港が上場した時も
日本国民の血税から総費用の4分の1が供与されていたにも関わらず
やはり中国側からの事前連絡はなかった。
その時、日本側は中国財務省の再発防止の約束をこぎつけたと自負していたが
この始末である。

そればかりか今や中国は実質的に外貨準備高が世界一となっている。
(去年6月末現在、香港と合わせて8379億ドルの準備高)
それを背景に中国は親中国家を形成するべく他国へのODA攻勢に打って出ている。
それで国連への分担金は常任理事国でありながらロシアと並んで1%台なのである。
言うまでもなく日本は全体の約20%も負担している。
知らぬは日本ばかりなり、である。
これで中国を愛せと言う方が無理である。

蛇足だが第60日にも記述したことに関連して言っておきたい。
去年、中国の蘇州で行われたハンドボールの第2回東アジアクラブ選手権のこと。
一般観客を入場させずに試合が行われていた。
理由は『反日デモ』が発生しないように、である。
また同時期の北京国際駅伝では、日本チームが主催者側から
ユニホームの日の丸が見えると危険なので隠して欲しいという要請を受けた。
日本側は「筋が違う。万全の警備を施すべきだ。」という至極当然の主張をして
結局は警察車両が警備する中で日の丸を付けたまま出場した。
当たり前である。
江沢民時代にたっぷりと反日愛国教育をやっておきながら
ユニホームの日の丸が見えると危険なので隠して欲しいという要請は
国際的に非常識きわまりない。
本当に北京でオリンピックなどやる気なのか?
オリンピックを国際的に日本を叩く場だと勘違いしているのではないか?
もしそうなら国際的に恥をかくのは中国の方なんだがな。

2006.1.11




〜 第74日 〜


堀江貴文について前述した以上、一応述べておく。
や っ ぱ り ね ! っと。
法律に違反しなければ何をしても良いと言い放った男が
偽計取引・風説の流布・粉飾決算等々ことごとく法律に触れていたわけだ。
株主の尊さを強弁していた堀江容疑者は結果的に自分の株主に甚大な被害を与え、
株主代表訴訟なども考慮に入れるとホリエモンはムイチモンになるだろう。
まあ今やあらゆるマスコミが堀江タタキに懸命だから私が言うまでもない。
だが堀江を革命的リーダーのように扱っていた一部マスコミはどうなのか?
それこそ『風説の流布』に問われてもおかしくないと思うのだが。

堀江担ぎの第一人者だった雑誌・アエラの今週の特集は
<狙われたホリエモン>であるから驚きだw
おいおい、一体いつから堀江容疑者が堀江「被害者」になったんだい?
まあ所詮はくだらん週刊誌か?
ならば新聞はどうだ?

■朝日新聞2005年2月23日社説
「政財界の長老たちは堀江氏の手法を批判するが、若手の経営者には擁護論も根強い。」
「ニッポン放送は株式を証券市場に公開している。だれが株を売買しても自由だ。
ライブドアが株を買い集めて経営権を握ろうとすること自体を
不法な乗っ取りのように騒ぐのはおかしい。」

■朝日新聞2006年1月24日社説
「堀江流の手法には、法律の抜け道を駆使して株式を取得したり、
頻繁な株式分割で値上がりをはかったりするようなきわどさが常について回った。」
「一方で、その知名度に便乗するような動きもあった。
自民党は、総選挙で亀井静香氏の対立候補として支援し、
竹中総務相や武部幹事長が強力に後押しした。今になって武部幹事長は
『公認したり推薦したりしたわけではない。個人的な応援だった。』
などと弁明しているが、まったく納得できない。」

おいおい!堀江肯定の社説は棚に上げて、いきなり竹中・武部批判かよ!?
別に俺は竹中・武部の支持者ではないが、
社説に対する責任感というものが全く感じられない。
よくもまあ厚顔無恥に手のひらを返せるものだとつくづく感心する。

2006.1.24




〜 第75日 〜


●韓国の人権大使が「国連で北朝鮮の人権問題が悪用されている」と発言

先週、韓国の朴庚緒人権大使は
「国連で(北朝鮮の)人権問題が政治的に悪用されている」
「朝鮮半島の平和権が優先」されるべきだと発言した。
これは去年の国連総会で採択された北朝鮮への非難決議を批判したものである。
韓国は過去3年、国連での北朝鮮への非難決議を棄権し続けてきた経緯があるが
国家を代表する公職の人権大使が国連決議を批判するのは異例だ。
やはり最近の韓国は北朝鮮寄りで、左傾化している感がぬぐえない。

「人権はある個人や集団、国を攻撃するための政治的手段になってはならない」
とも同氏は語っており、見方を変えれば正しいとも思える。
だがちょっと待て!
その発言通りだとすれば、北による韓国人拉致はどう説明するのか!?
韓国での拉致被害者は約500人と言われる。
その500人の同胞の人権は棚に上げて『北の同胞』の人権を尊重するのか?
拉致被害者の人数からして本来、韓国こそ
率先して国連での北朝鮮への非難決議を押し進めるべきではないのか?

2006.1.25




〜 第76日 〜


★ 中国共産党による歴史「創造」★

中共がわい曲した日本史を真実としておおっぴらに自国民に教育し
そして教育された中国人が、例えば2004年アジア杯のような暴動に出る、
と今までに述べてきた。
しかし、そうした中共の策略は日本史にとどまらず中国史にも及んでいる。

先月、『冫水点周刊』という中国の週刊誌が中共によって停刊とされた。
理由は中国の歴史教科書の一部を批判した論文を載せたからだ。
その論文の内容の一つは日本の教科書にも載っている義和団事件。
中国の教科書では、外国勢力の侵略に抵抗した愛国集団とされる義和団だが
実際は「愛国」の旗印の下に、北京を中心として殺人・放火・略奪・暴行
の限りを尽くした非人道的・非文明的集団である、とその論文では説く。
また義和団事件の結果、清朝は多額の賠償金を諸外国に払わねばならなくなり
列強による領土分割をも招く愚昧な事件だった、とも説く。
即ち「中国人は何をやっても理がある」という盲目的な愛国教育を批判している。
この論文に対して中共は「歴史の事実に反し・・・」などという理由で
『冫水点周刊』を停刊処分としたのだった。
もちろん歴史の事実に反しているのは中国共産党なんだがねw

この論文を書いたのは袁偉時という広州市中山大学の教授だったが
中国近代史の第一人者とも言われるらしい。
それだけに中共としては痛い所を突かれた論文で、封殺するしかなかったのだろう。
しかし袁偉時教授によるとこの論文を発表したのは3年前で
その時は問題にされなかったとのこと。
ということは中国では現在、言論弾圧がますます激しくなっているわけだ。
本当にこんな国でオリンピックなどやるのかね?
(ちなみに袁偉時教授はもちろん、日本の歴史教育も批判していますよw)

おまけ:昨日付けの香港英字紙サウスチャイナモーニングポストによると
台州市の地元新聞で警察の批判記事を書いたために警察幹部らから暴行を受け
昨秋からずっと入院していた呉湘湖氏がついに死亡した。
忘れるな。彼らは同胞にさえこの仕打ちなのだ。

2006.2.5




〜 第77日 〜


◆ 中東の歴史 〜簡単篇〜 ◆

今、デンマーク紙のムハンマド風刺漫画をきっかけに中東が荒れている。
いや、そもそも米国のイラク侵攻、その前は湾岸戦争、その前は・・・。
と、まあ何故かくも中東は荒れるのか?
簡単にでもそれを説明できる日本人はどれくらいいるだろうか?
最低限の国際常識を持つべく、ざっとそれを述べておこう。

今から三千年も前にパレスチナの地に国家が誕生した。
それはアラブ・パレスチナ人ではなくユダヤ人による国家であり、それゆえに
誕生から千年もの間、その国家は常に周辺諸国によって侵攻を受けてきた。
極わめ付けが紀元前63年のローマ帝国による侵攻・支配であり
これ以降、ローマ帝国崩壊後も外国勢力が千数百年もこの地を支配した。
外国が支配したがる理由は、パレスチナが東西世界の交通の要所だったからだ。
無論この頃に米国は存在せず、ユーラシアこそ『世界』だったわけだ。
結果、ユダヤ人はパレスチナから追放されて二千年も世界中を放浪する民族となる。
国家を持たないユダヤ人にとって金銭だけが拠り所となったのも仕方あるまい。
(よくユダヤ人を罵る時に“カネに汚い”とか言われる所以である)

一方、アラブ・パレスチナ人も外国の支配下で差別を受けてきた。
そんな長い混沌期を経て、第一次世界大戦の『戦後処理』として
現在の中東諸国が出来上がった。(ユダヤ人のイスラエルという国家はまだ無い)
つまり当時は主要エネルギーが石炭から石油へと変わった時期であり
欧米列強による植民統治の地図通りに中東諸国が『独立』したのである。
しかし中東のどこでも豊富に石油が出るわけではないので
自然と石油が豊富な所に対しては紛争の火種となっていく。
「あそこはもともと俺達の土地じゃないか!」と言えば
欧米が決めた国際ルールがどうであれ侵攻の口実になってしまうのだ。
(イラクのクウェート侵攻などはその典型例だ)
中東紛争のたびに欧米はやれ平和的にだのなんだのといちゃもんを言うが
アラブ民族は「もともとてめーらのせいじゃねえか!」と考えているわけだ。
「俺達はコーランの教えに沿って生きていくんだ!
 パレスチナを滅茶苦茶にしてきたお前らがしのごの言うんじゃねえ!」と。

さてユダヤ人はと言えば、パレスチナを追放されてから二千年もの間
主に欧州とロシアを放浪し、そして居候民族として迫害を受けてきた。
そしてついに迫害への我慢も限界に達し、ユダヤ人は19世紀末になって
故郷のシオンに帰って国家を作ろうというシオニズム運動を展開する。
19世紀末にパレスチナを支配していたのはオスマン・トルコだったが
その後イギリスが支配し、これがまたユダヤ民族移動に拍車をかける。
イギリスは非イスラム教国だし、パレスチナになに人がいようが構わない。
(ゆくゆくはナチスと戦っていたユダヤ人を擁護もする)
20世紀に入るとロシア革命やドイツのホロコーストなどの影響で
パレスチナに移ったユダヤ人の数はアラブ人と同等、いやそれ以上になる。
そうなると勿論、パレスチナのそこかしこでユダヤ対アラブの紛争が起こる。
「なんだてめーら!いきなり入ってきやがって!出てけ!」
「何をぬかす!紀元前から俺達の土地なんだよ!」
すでにこの時から紛争はエンドレスな様相を呈していた・・・。

第二次世界大戦が終わっても当然、この紛争は終わらず
1947年、ついにイギリスは紛争の解決を国連に任せる。
(なんたる無責任。今の米国がイラクに対するやり方と変わらない。
しょせん国連なんて戦勝国の大義名分にしか使われない。
真の国際連合はいまだ存在していないのだ。)
そしてアメリカとイギリスの根回しによって
聖地エルサレムは国際都市とし、ユダヤ人には国家が与えられた。
ユダヤ人だけが喜んだイスラエルの誕生である。
ユダヤ人は約二千年ぶりに自分達の国家を得たのである。
しかも国連の名の下に認められた国家なのだ。
当然、納得がいかないのはアラブ人である。
イスラエル建国の翌日にはもうアラブ連合軍がイスラエルに侵攻した。
中東戦争のはじまりである。
アラブ人にとっては国連よりもコーランの教えの方がはるかに大切なのだ。
数十年も侵攻の危機に晒されながら、それでもイスラエルが生き残っているのは
欧米の兵器とモサドという最高の諜報機関のおかげである。
(日本には防衛のための兵器はあっても防衛のための諜報機関は無い。
すべてアメリカまかせだ。)
またイスラエル以外のアラブ諸国がまとまっているかと言うともちろん違う。
石油をめぐる領土紛争とか、そういうのを超えてイスラム教の宗派間の争いもある。

交通の要所、豊富な石油、異なる人種・宗教・宗派、そこへ欧米がからんでくれば
これで中東が紛争の地にならない方がおかしい。
またそこへロシアと中国が、石油と兵器産業のために参加した今・・・。

軍事上、争わざるをえない場所を兵家必争の地という。
中国の三国志で言えば漢中・合肥、日本史で言えば関ヶ原である。
中東は地球における兵家必争の地なのである。
さしあたって東アジアの兵家必争の地は台湾と沖縄かな。
そういや今日は奇しくも日本の建国記念日だな・・・。

2006.2.11




〜 第78日 〜


ジーコ監督はこのホームページを読んだのだろうw

先日のサッカー親善試合・対アメリカ戦では
久保をワントップに構えた3-6-1の布陣で臨んだ日本代表。
第61日で述べた通り、MF大国の日本にはうってつけの布陣・・・
のはずだった・・・が、しかし結果は2対3の敗戦。
しかもスコア以上に完敗の内容・・・。
何と先に3点を入れられ、一時は0対3という絶望的なスコアに。
4-4-2に変えてから何とか2点を入れたものの、同点にさえ出来なかった。
でもこれでフォーメーションが悪かったというのは正解ではない。
選手間の連動性に問題があったと思われる。
アメリカの方は選手間の連動が完璧で、前線の選手も献身的に動いて
パスコースを限定させて日本のボールを奪ったりしていた。
続くボスニア・ヘルツェゴビナ戦でも似たようなことをやられて
似たようなお粗末な試合内容であった。(2対2の引き分けにはなったが)

つまり日本は組織的であることが強みと言われているが
逆に組織的にやられると極めて脆い、ということを露呈してしまった。
いや、アルゼンチンにめっぽう弱いということから総論すると
攻守両面で絶え間なく素早く動かれると、非常に弱いのである。
この原因は分かっている。
ジーコのやり方にあるのだ。(ジーコは好きだよ)

トルシエ・ジャパン時代の「約束事」がんじがらめのチームから
急に自由奔放なチームへと変わった我らがジーコ・ジャパン。
そこで鬼門となるのは最低限の決まりごとである。
自由民主主義社会でも犯罪者は裁かれる。
個人だけで生きているわけではない以上、当然だ。
同じようにチームである以上、チームとして最低限の決まりが必要になる。
Aがボールを受けて囲まれたらBがフォローにまわり、
その空いたスペースをCが埋めて、逆にDはBとのワン・ツーから抜け出し・・・
といったことを23人全員が共通認識として理解していないと
サッカーという滅多に「タイム」がかからないスポーツにおいては
致命傷につながるわけである。
つまり今の日本代表はじっくり考えさせてくれない相手にめっぽう弱いのだ。
すぐボールを奪われたりするのはそれが原因だと思われる。
また、サイドからのクロスを期待するだけの攻撃では
フィジカルで劣る日本人にとって決定機をわざわざ作らないのと同じだ。
誰がフォローにまわって誰が仕掛けるか、そういった選択肢がないと
ワールドカップで一勝をあげることさえままならないだろう。

いまだにスポーツニュースでは中田英と福西と宮本などが
戦術的なことで言い合っているのを目にする。
2〜3年前まではそれが自由闊達な証として、問題視なんてされもしなかったが
あと3ヶ月でワールドカップ本番というこの時期、
ジーコ監督が戦術家としての一面を見せるのは今をおいて他にない。
殿!御決断を!
(あとCBは宮本・中澤、そして岩政がいいと思うよ)

余談:
我が鹿島アントラーズはJリーグ初戦で勝利。
なんと「あの」柳沢がハットトリック。
このまま6月までいければ・・・!
そして我が愛媛FCもJリーグデビュー試合で見事勝利。
そして敗れた横浜FCの監督はなんとその1試合だけでクビ!
って、どーゆー意味だよ横浜フロント!w

2006.3.7




〜 第79日 〜


<日本の野党が政権交代できない理由>

米国による敗戦から六十一年もの間、
新生日本の政権はほぼ自由民主党が握ってきたと言っても過言では無い。
これは民主国家としては非常に珍しい事態だ。
他の政党も選べるのに、多くの国民がずっと自民党に票を預けてきたのだ。

確かに戦後の自民党の政治は悪くはなかった。
しかし今まで最高だったか?と問われれば決してそうではない。
ロッキード事件以降、汚職的なスキャンダルは絶えないし、
(もっとも落合信彦氏によるとロッキード事件発覚は米国の策略だったが)
金融機関の甘やかしや、閉鎖主義といった問題など多々ある。
で、普通なら政権交代して、この国をより良くしよう
という風潮になっておかしくないわけだが、必ずしもそうなっていない。
「日本人は変化を嫌う民族だから」などと知ったようなことを言う輩もいるが
そんなことは真の理由ではない。

真の理由は野党の無能っぷりにある。
一体いつから日本の野党は自民党を口撃するだけの団体になってしまったのか。
はっきり言ってそれなら一部のマスコミがやっていることだ。
政党のやることではない。
で、最近になって民主党なるものが誕生し、マニフェストを打ち出して
「本当に政権交代できる政党です!」と吹聴してきた。
しかし今国会の論戦はなんだった!?
民主党は、耐震強度偽装・米国産牛肉再禁輸・防衛施設庁談合・ライブドア事件
の「4点セット」を大々的に取り上げ、鬼の首をとったかのごとき騒ぎだった。
やっぱり自民党を口撃するだけの団体じゃねえか。
挙げ句には「永田偽メール問題」になって自滅、では笑い話にもならない。
なんという能天気な国会だろう?
またしても日本の政治レベルの低さを世界中に露呈してしまったわけだ。

すべからく野党に欠如していること、それは
国益を念頭においた論戦が出来ないことである。
もちろん民主党の言う「4点セット」も軽い問題ではない。
だが、耐震強度偽装による被害者住民は、言わば犯罪被害者だ。
なぜこの事件の犯罪被害者だけが特別扱いされねばならないのか?
救済されるべき凶悪な犯罪の被害者ならゴマンといる。
米国産牛肉再禁輸ならそれでいいじゃないか。
未然に「牛肉危険部位」を発見したわけだし、特別大きな問題でもあるまい。
もとより米国人は米国の牛肉を食べ続けている。
防衛施設庁談合事件は徹底的に叩いて、防衛施設庁などとっとと解体して
防衛庁と合わせて早いとこ防衛省にしてしまえばいい。
明るみになった犯罪は粛々と厳しく裁けばいいだけだ。
ライブドア事件に至っては周知の通り、民主党が見事に自爆した。
国会中継はワイドショーではない。
そして日本国民もバカではない。
一部のマスコミと同じような団体に政権を預けようと考える阿呆がいるはずもない。

そんな民主党の「4点セット」より、
ヤマハ発動機が軍事転用可能な高性能ヘリを中国へ売りさばいていたこと、
同様にミツトヨが中国や北朝鮮に核関連機器を不正輸出していた事件。
朝鮮総連下の科学技術協会に自衛隊の地対空ミサイル機密情報が流れていた事件。
東シナ海における中国の一方的なガス油田開発と度重なる領海・領空侵犯。
民間人を使って中国の機密でもない情報を収集させ、その民間人が中国当局に
逮捕されるや知らんぷりで保護もしなかった外務省の幼稚なスパイごっこ。
この「4点セット」で論戦していたら民主党にも政権交代の芽があった。
それをわざわざ放棄したのだから、自民党はさぞ有り難がっていることだろう。
“今度の野党”もバカでよかった〜、とね。

私の言う4点セットに限らず我が国には国益を論ずるべき点が多々ある。
北朝鮮によるあまたの国家犯罪や中国の異常な軍事拡大などを見据えると、
今後ますますそういったことが重要視されるだろう。
中国に強攻的な態度をとれ!なぜならば・・・!
中国に友好的な態度をとれ!なぜならば・・・!
例えばこういった論戦で国民を納得させられる野党なら存在意義がある。
納得させられないどころか、やろうともしない野党には消えていただきたい。
政権交代をする気概も覇気もない税金泥棒にすぎないからだ。
労組などの支持母体をバックグランドにした政治では圧倒的な票が得られないことは
昨年の郵政民営化を問題にした選挙で立証済みではないか。
国民は日本が抱える天文学的な数字の借金をなんとかせねば、と本気で思った。
そして小泉首相に賭けようと思ったのだ。
“郵政族”など有権者全体の何%の票を集められる気でいたのだ?
国民・国益をないがしろにして一部の団体のためだけに政治を行う、
こういう政治家を無能と呼ぶのだ。
無能な政治家は官僚の意のままにコントロールされる傀儡でもある。
それで世界から笑われようとも支持母体に褒められれば良し、というのだから
呆れてモノも言えない。
一体なにを志して政治家になろうと決めたのだろうか?

おしまいに、
最大野党のトップでさえこんなにもポリシーが無かったという典型例を述べる。
一番最近の政権交代劇は旧社会党の村山富市内閣であった。
政権を握るや村山はそれまでの主張を翻し、自衛隊は合憲だと述べた。
そして最近になって村山はやっぱり違憲でしたと述べた。
なんじゃそら。
ポリシー(政策)というものが二転三転する政党など誰が信用しようか?
現にこの十余年で社会党は没落し、社民党という支持率2%弱の団体になった。
2%もあるのか!?と逆に驚いてしまうほどだ。
ちなみにそんな社会党内閣は、阪神淡路大震災・オウム真理教地下鉄サリン事件
という緊急事態に立て続けに直面して、後手後手の対応のまま政界を去った。
常に国益を念頭においた毅然とした政党なら結果は全く違ったはずだ。
危機管理能力が低い、もしくは無い政党に政権を任せる国民がいるはずもない。
国民が平和ボケしている上に政治家が能天気ではこの国に未来は無い。
で、政権政党として消去法で残るのが自民党ってわけだ。
MDシステムもいいが、防諜機関も作ろうとは思わないのかい?
防諜機関が存在しない先進国ってありえないぜ?

2006.3.11




〜 第80日 〜


<外交は言葉の戦争 だが・・・>

外交とは国益のための言葉の戦争とよく言われる。
時に押し時に引くかけひきが大切なのだ、と。
有史以来それを最も不得手とする国が島国・日本であり、
近年、最もそれを得意とする国が大陸国家・中国とロシアだと思う。
大国を民主主義以外で治めるためにはプロパガンダが手っ取り早い。
(ロシアは一応民主主義のはずだが、最近はそうでもない面が多々ある。
儲かる民間企業を強引に官営企業にしてしまったり等々)
プロパガンダを内外に浸透させることによって、
本来「それはおかしいだろ」というツッコミが入れられるようなことでも
“逆ギレ”状態で正当化してしまうのだ。

その名手が中国の李肇星外相である。
1999年、彼が駐米大使だったころに
米軍がユーゴスラビア中国大使館を誤爆する事件が起こった。
人権蹂躙などをネタにたびたび米国から批判を浴びせられていた(いる)から
この時、李肇星はここぞとばかりに米国へありったけの批判を浴びせた。
およそ大使とは思えないくらいの罵詈雑言を、だ。
外交官としての言葉の戦争ならば正しいと言えるかもしれないが
「口は災いのもと」という諺もあるように、一定の限度も必要だろう。
だがそんな悲惨な事件が起きたばかりならばまだ分かる。
最近の李肇星外相は、別に何の事件も起こしていない日本に対し
突如、内外記者団の前で延々と“逆ギレ”状態で大批判をおこなった。

例によって靖国批判を中心に六十数年前の日本を叩きまくっていたわけだが
先日も述べたように、民主党の前原代表は靖国参拝をしない立場でありながら
『中国脅威論』を口にした途端に中国とのトップ会談を拒絶された。
つまり中国政府にとって靖国など本質ではないのである。
中国政府は相手を叩ける材料だけを重視し、それが一つでもあれば
そこだけを大々的に叩いて、小さな穴がダムを決壊させるがごとき精神でいる。
自分達だけが常に正しく、日米は常に間違っている、と言わんばかりだ。
この外交姿勢と相まって中国の膨大な軍事費の伸び率を見ていると
「文句があったらいつでも戦争してやるぜ!」と言わんばかりで恐ろしい。
台湾侵攻を“合法化”した反国家分裂法がリアルな暗示である。
ちなみに落合信彦氏のフィクション「ザ・ラスト・ウォー」によると
米中を股にかけた最後の戦争は中国の台湾侵攻から始まる、とされる。
地理的にも米中に挟まれている日本はどっちつかずで右往左往するだけ、
というストーリーも現状なら十分ありえるから情けないが・・・。

ところで李肇星外相の逆ギレ日本批判の翌日、
中国の国際情報誌「世界知識」社主催で時事講座が開かれたとのこと。
そこで呉健民・外交学院院長は『弱国心理を克服せよ』と説いた。即ち
自分達のやることなすことを美しく誇大化することを喜び、
自分達の欠点を指摘されることを極端に毛嫌いし、
他人の批判を聞かず、冷静に反省もしない、
これこそが弱国としての証しだろう、ということだな。
また沈国放・世界知識社社長は「強硬姿勢は決して愛国を意味しない」と述べると
次いで竜永図・ボーアオアジアフォーラム事務局長が曰く
「強硬は最も容易。だが妥協には多くの策が必要であり最も困難。」
うーん、実に含蓄のあるやり取りだ。
彼らの声は中国共産党に届いたのだろうか?
しかし日本も肝に銘じるべきだね。
つまり無策で妥協するなんてあり得ないんだよ!

2006.3.20




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