別荘の凍結防止
2013年4月20日
冬の高原で気温が0℃より下がると、水が凍り、水道管、風呂釜、トイレが壊れてしまいます。 さらに氷点下10℃になると、野菜やジュース、ビール、ワイン、部屋の窓なども凍ります。 そのため、凍結防止が重要です。
水道
凍結した時、水道が出なくなるだけなら良いのですが、凍る際に水は体積が増えるので、 水道管や風呂釜、トイレ、洗濯機などを破壊しまします。 特に別荘は長期に不在になるため、室温が屋外並みに下がりますので、水抜き(閉栓)します。 別荘を利用する場合は、水通し(開栓、通水)して水を入れます。流動式凍結防止
水を流して凍結を防ぐ簡易の方式です。水を流すので水道代がかかります。 夜間や昼間の不在時など暖房を長時間切る場合、 帰荘して暖房を切り水道屋さんが水抜きに来るまでに時間がかかる場合、 凍結防止ヒーターが入っていない場合などに行います。 保証は出来ませんので、自己責任で行ってください。キッチンと洗面所
水とお湯の蛇口を少し開けて、流します。トイレ
流動式に設定してください。 古いトイレの場合は、止水弁に物を挿み、少し水が流れる様にします。 どちらも出来ない場合は、短時間の処置です。
トイレの便座やウォシュレットの設定温度を上げ、蓋を閉め、 ウォシュレットの凍結を防ぎます。浴室
湯船にお湯を張り、蓋をします。シャワーとカランから水と湯を出します。 混合栓の場合、シャワーからぬるま湯を出します。 不在時に給湯器を稼働させるのは火事の心配があります。
簡易水抜き
−10℃程度までの処置。保証は出来ませんので、自己責任で行ってください。風呂
お湯を張り、蓋をします。 お湯を抜くと、かえって風呂釜の中に少量残った水が凍結してトラブルの原因になります。 風呂釜に凍結防止機能が付いている場合、保温は切り、電源は入れて置きます。 凍結防止が付いていない場合、この方式は止めた方が良いです。水道
水道の止水栓を止め、水抜き栓を開けます。蛇口
蛇口を全開にして、水道管の水を抜きます。 混合栓の場合は、お湯と水にレバーを回し、両方とも抜きます。 水抜き栓が付いている場合は、開けて、カラン内部の水を抜きます。シャワー
シャワーヘッドを外して、風呂のお湯の中に沈め、シャワーヘッドの凍結を防ぎます。 シャワー ホースを持ち上げ、コックをシャワーと蛇口に切換え、ホース内の水を抜きます。 終わったら、床に置き、残った水を抜きます。洗面所
蛇口と同様です。洗濯機
蛇口を閉めて、給水ホースを外し、ホースの水をコップなどに取ります。 洗濯を開始すると、中の水が洗濯漕の中に落ちます。
乾燥をかけ、内部の水を蒸発させます。
蛇口を開け、水道管の水を抜きます。 洗濯機のスイッチを切り、コンセントを抜きます。トイレ
洗浄用レバーまたはスイッチを何回か押し、タンクの水を全て抜くと、水道管の水も抜けます。 便座やウォシュレットの設定温度を上げ、蓋を閉め、ウォシュレットの凍結を防ぎます。 ウォシュレットやトラップの電源コンセントは抜かないでください。キッチン
蛇口と同様です。 浄水器を使っている場合、浄水器の凍結を防ぐため、取り外します。戸外の蛇口
蛇口は開けて、止水栓で操作します。
本格的水抜き
立ち会ったことがありますが、時間がかかるため、小生は水道屋さんにお願いしています。 下記を参考に自分でやる場合は、自己責任で行ってください。水道
止水栓を止め、水抜き栓を開けます。風呂
風呂のお湯を抜きます。 風呂釜の水抜き栓を開けて釜の水を抜きます。 ちょっとだけ空焚きして、内部を乾燥させます。浴室、洗面所、キッチンの蛇口
蛇口を分解して、水道コマを外して、ふき取ります。 排水口の水を抜き取るか、不凍液を入れます。シャワー
シャワーヘッドを外して、分解して、ふき取ります。トイレ
タンクの水を抜きます。 水抜き栓を開けて水を抜きます。 ウォシュレットは分解して、ふき取ります。 便器のトラップの水をくみ出すか、不凍液を入れます。戸外の蛇口
蛇口は開けて、止水栓で操作します。凍結防止ヒーター
ヒーターの電源を切ります。
開栓
水を出す時は、逆の手順になります。凍結防止ヒーター
ヒーターを入れます。 ヒーターを入れずに開栓すると、水道管が冷えているため、凍結することがあります。蛇口、給湯器、風呂釜やトイレ
蛇口と、水抜き栓を締め、分解した物は元に戻します。水道の水抜き栓
水抜き栓を閉め、止水栓を開けます。蛇口
水道管の中に空気が入っているため、蛇口を少しずつ開けます。
蛇口が凍結して動かない場合は、室温が上がるまで待つか、 ヘアードライヤーなどでゆっくり暖めます。
凍結防止ヒーター
滞在中の戸外の水道管が凍結を防止するため、水道管にヒーターを巻きつけます。 ヒーターが無い場合は、流動式対策(水の出しっぱなし)を行います。 暖かくなり、凍結の心配が無くなったら、ヒーターを忘れずに切ります。水抜き不要工法
水抜きが不要な工法がありますが、欠点もあるので、 インターネットで調べ、現地の気候にあった物を採用します。食品
野菜、特に葉物は凍ります。
冷蔵庫はモーターの熱で中の物が凍りにくいですが、過信しないでください。 在荘中に冷蔵庫の中に入りきれない物は、保温庫に入れます。 帰荘時に冷蔵庫の中に入りきれない物は、持ち帰ります。飲み物
凍結する温度は概ね
・水やお茶、炭酸水;0〜−5℃
・ビール、ワイン:−10℃
・日本酒:−15℃
・洋酒は日本では凍りません。
帰荘時に冷蔵庫の中に入りきれない物は、持ち帰ります。車
ワイパーがガラスに凍りつくのを防ぐため、駐車中は持ち上げます。 ウィンドウウォッシャー液は使い切って、凍結防止タイプに入れ替えます。 フロントとリアのワイパーを動作させて、ワイパー内部の水も入れ替えてください。 除雪された道を走るのであれば、スタッドレスタイヤが良いと思います。 サイドブレーキが凍結すると車が動かなくなるので、サイドブレーキを引かないでください。 そのため、平地に駐車してください。
−15℃以下になる場合、 ラジェータ液の濃度を調整し、寒冷地用バッテリーに変更します。 寒冷地のディーゼル油には水抜き材が入っていますので、現地で満タンにします。浴室
タイルの目地に残った水が凍結して、タイルが割れるので、ふき取って乾燥させてください。 また、目地の割れは、定期的に補修してください。敷地内通路、階段
雪が融けて、アイスバーンになることがあります。 特に下りが滑り易いので、注意してください。 除雪しないで、踏み固めた方が安全な場合もあります。
業者さんへの連絡ミスで、深夜に着いたら閉栓されたままで、トイレが使えなくて困ったことがあります。
幸い最後のSAでトイレに行ったので、そのまま眠りましたが、
早朝に24時間営業のスーパーを求めてドライしました。
後でわかったことですが、別荘のテニスコートや近所の公園に屋外トイレがありました。 一度確認しておくと、いざと言う時に助かります。
後でわかったことですが、別荘のテニスコートや近所の公園に屋外トイレがありました。 一度確認しておくと、いざと言う時に助かります。