構造設計者になろう!
『建築構造設計べんりねっと』


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2016年01月04日 更新





構造設計者になろう!

〜構造設計者を目指す人を応援するサイト〜

構造設計者を志す人を応援するためにサイト開設しました。徐々に内容を 充実させていきたいと思います。

構造設計者とは

  • 建築構造設計とは
  • 構造設計者とは
  • 構造設計の魅力
  • 構造設計と言う仕事の将来はどうか?
  • あの事件について




  • 建築構造設計とは

     一言で"建築設計"と言っても意匠設計、構造設計、設備設計、etcと様々な分野に 分かれており、一つの建物を設計するには、それぞれの分野の専門家が係っています。


     その中で地震等に対して建物が壊れないように構造計算で柱、梁の大きさや鉄筋の本数を決めたり、基礎の形式を決め、構造設計図を作成するのが構造設計です。


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    構造設計者とは

     この"構造設計"を担当する建築設計者を“構造設計者”と呼びます。


     その他、構造技術者・構造エンジニア・構造デザイナー・構造家と名乗ったり、呼ばれたりする人も 居ますが、レベルの差はあれど基本的に同じ仕事をしています。
     “スポーツ選手”と“アスリート”、“建築士”と“建築家”の違いのようなものです。その他、 それぞれの人の構造設計に対する思い入れやこだわりから、このように名乗っている事が多いと 思います。
     自ら、構造家と名乗る人はどうかと思いますが。

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    構造設計の魅力

     人に構造設計と言う仕事を勧めるのであれば、その魅力を伝えなければならない所だが、よく考えてみると 中々説明が難しい。

     自分の設計したものが、実際に建ったのを見た時の感動?これなら、構造設計じゃ無くても良いのでは。大きなスタジアムや超高層建築の設計?このような建物を設計する機会は中々少ない。
     自分の場合を考えてみると、父親が建築関係の仕事をしていた、建築関係なら花形は設計、数学・物理が好きだった、何となく。。。


     これでは説明になっていないので建築構造とは、どのようなものかと言う面から考えてみた。


     建築の構造は非常に複雑であります。また、相手も地震や風などの自然現象なので構造解析プログラムや解析手法がいかに進歩しようとも、建物に発生する応力や各部の耐力を完全に解析するのは不可能であります。故に構造設計者にはコンピュータでも出来ない、人の目にも見えない、建物に作用する力の流れをイメージする事が出来、それを制御する方法を判断する能力が必要になります。当然、優れたデザインの建物も構造設計者の協力無しでは実現出来ません。



     もう一つ、私は、構造設計者には、ある意味、"芸術家"的な要素があるのではと思っています。 構造設計者は、目に見えない、本当の正解は神のみぞ知る力の流れをデザインしようとする。。。
    そして、この答えを知ろうとして、構造設計者と言う人種は、議論をするのが好きな人が多い。


     私はこのような仕事が好きであり、今後も続けていくつもりです。 建築系の学生の皆さん、構造設計者になって、我々と議論しませんか。


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    構造設計と言う仕事の将来はどうか?

     さて、構造設計と言う仕事の将来的にはどうでしょうか。
    コンピュータの進歩による自動設計で誰でも設計出来るようになってしまう?


     コンピュータがどんなに進歩しても建築構造設計と言う仕事が無くなる事はありません。


     私が構造設計を始めた十数年前と今を比べるとコンピュータはソフト・ハード共に 進歩し、業務効率と言う面では確かにかなり変わりました。しかし、これは他の業種でも同じ レベルの話であり、やっている事は十数年前と余り変わっていません。


     構造解析を行うにあたって一番大切なのはモデル化と解析仮定ですが、完璧な解析手法が確立するのは 不可能であり、建物も1棟ごとに形状が違うため、どうしても人間の工学的な判断が必要になります。 また、構造設計は“断面を仮定し、解析をして確認”と言う作業の繰り返しであり、問題があった場合の 意匠計画も考慮した断面の再仮定はコンピュータでは出来ません。


     私が構造設計を勧めるもう一つの理由として、建築設計業界、特に構造設計業界は高齢化・若年層の減少 が進んでいる事です。
     正確なデータは無いのですが、昨年(平成20年)から始まった構造設計一級建築士の講習会に参加し、 廻りを見回した所、どうみても平均年齢は50歳以上、40歳未満は僅か・・・。
     このようにライバルは少ないのだから、若い人にとってはチャンスだと思います。 また、ベテランの方も技術を維持出来ている限り、仕事が無くなる事は無いのです。

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    あの事件について

     構造設計に興味を持っている人が一番聞きたいのは、あの事件についてでは無いでしょうか?
    2005年11月17日に発覚し、大きな社会問題となった姉歯建築士による構造計算偽装事件です。


    構造計算書の偽装をやっている人は、たくさん居るのですか?

    構造計算書の偽装はどのくらい巧妙だったのですか?

    その後、構造設計業界はどうなったのですか?


     まず、構造計算書の偽装なんて事をしていたのは、ほんの一部の人達だけです。ほとんどの構造設計者 は善良でまじめに設計をしています。警察官や学校の先生でも稀に犯罪をする人が居るのと同じ程度です。 しかし、一部の設計者には偽装は無いものの構造設計者としての資質が低い人が居る事も発覚しました。


     また、構造計算書の偽装については、通常の構造設計者なら構造図を見れば見抜けるような内容でした。 なぜなら、構造設計は“断面を仮定し、解析をして確認”の繰り返しを行うので建物形態から適正な断面 を想定出来る能力が兼ね備えているからです。


     あの事件は、我々構造設計者に対しても非常に大きな影響を与えました。建築基準法の改正、構造設計専門の資格の新設。現在は、だいぶ落ち着きましたが、法改正直後は、建築確認申請の混乱により、建物の着工数が大幅に減る事となりました。

     しかし、技術の低い構造設計者は淘汰される事となったので良い面もあったのでは無いでしょうか。

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