ギリシャへ行ってきました

ギリシャ北部のメテオラとエーゲ海の島々をクルーズで訪れました。

今年4月に行く予定でしたが、椎間板ヘルニアになり9月になりました。地上から400メートルの高さでそそり立つ奇岩の上に立つ修道院の数々。かねがね世界遺産のこれらの修道院を訪れたいと思っていました。今世紀初頭までは岩山に階段もはしごも無く、下界から人間や生活物資を運ぶ手段は滑車につるした網袋だけだったといいます。行く途中ガードレールも無いくねくねした細い崖っぷちの道を、大型バスでヒヤヒヤしながら登って行きました。バスを降りて急な階段を下り登って、なんとか岩山の頂上にあるメテオラ最大のメガロ・メテオロン修道院へたどり着きました。感動でした。
エーゲ海の島々を15,800トンのオーシャン・モナーク号でクルーズしました。運の悪いことに低気圧に見舞われ、雨こそ降りませんでしたが強風にあおられ、クルーズ船は相当揺れました。
まず、ミコノス島の沖合いに停泊しました。小さなボートでミコノス島へ向かうのですが、波が荒くてなかなかボートに乗ることができず、ミコノス島の夕日を見に行く筈が、ミコノス島に着いた時は、真っ暗になってしまっていて、名物の青い空と白い迷路のミコノスタウンを見ることはできず、その上全島停電になってしまいました。仕方なく、添乗員を先頭に真っ暗闇の中を、雰囲気だけでもと、ロウソクの灯りを頼りに歩きました。
次にクシャダス、パトモス島、クレタ島と訪れ最後にサントリーニ島に向いました。サントリーニ島は断崖絶壁の頂上に町があるのですが、ケーブルカー、歩く、ロバの3つから選択して登ります。他のツアーの人々はケーブルカーで登りましたが、私は、夫と二人それぞれ自分一人でロバに乗りました。手綱を引く人はいませんよ。ロバは588段の幅広の階段を歩いていくのですが、気分屋で、のんきに歩いたり、食べたり、排泄したりして、よたよたゆっくり歩きました。しかし、ロバ使いが後から追いかけてきて追い立てた途端、いきなり速く歩き出し、振り落とされそうになりました。30分かかって頂上にたどり着きました。途中ロバの背にしがみ付きながら見たエーゲ海はすばらしかったです。頂上には真っ白の家々が、エーゲ海の真っ青な空に映えてとてもきれいでした。

 帰りは、相変わらず強風のため、クルーズ船に戻るときは、ボートがすごく揺れて、一人が戻るのに3~4人のクルーが介助して、ワン、ツー、スリーの掛け声でクルーズ船へ飛込むという感じで大変でした。ボートが上下左右に激しく揺れるので生きた心地がしません。とうとう私の夫は具合が悪くなって、その日の正装夕食会は欠席になりました。

サントリー二島で今年の4月5日にクルーズ船が沈没しましたが、もうクルーズは懲り懲り、天候によっては、命がけだと思いました。

 

 

2007年10月01日