フランス在住の友人からメールが届きました

夏の間フランスではフクシマ原発の放射能汚染水漏れについてトップ扱いで報道していました。これほどの海洋汚染は例のないことなので、「みんなの地球をどうしてくれる」という怒りと、そもそもあれだけの事故を起こしておきながら原発輸出のセールスに首相が踊り歩くとは何事だという怒り。それに日本は一体10年先、50年先に原発をどうするつもりなんだ、まったくヴィジョンが示されないではないかという怒り。この最後のが一番の怒り。

日本人からすると原発堅持のフランスがそんな批判できるのかと、思うでしょうがそれは違うようです。フランスの地盤、気象、技術力は日本と全然ちがう、日本のようにすべて条件の悪い国でエネルギー供給を原発に頼ったことが間違いのもとだった、という批判です。 日本の原発事故で原発そのものへの信頼がゼロになることはフランスにとって迷惑なんです。さらに輸出競争のライバル日本をここで思い切り蹴落としたい意向もある。(略)
松浦のぶこ(在フランス)


2013年09月01日