イギリスのEU離脱

 4,650万余の有権者の72%以上の国民が投票した結果、51.89%がイギリスのEU離脱に賛成しました。


 何故当初の予想ではなく、離脱派が勝利を収めたのか考えました。


EU(European Union)に加盟している国民は、 EU域内を自由に移動し、定住し、働くことが保証されています。そのため豊かな先進国ほど、移民の数が上昇し、労働市場では貧しい国からの移民が増加し、もともと住んでいた国民との間に争いが起き、公的年金や健康保険等のサービスにも負担がのしかかりました。また、自由に移動できることは、犯罪者やテロリストなども自由に動きまわれることになり、治安が悪くなり、子供たちを安心して育てる環境を徐々に奪われ始めました。EUを離脱すれば、出入国管理を厳しくできると主張しています。

 このことから判断すれば、確かにそうだと思います。
しかし、離脱派の主張は、裏返してみると、貧しい国の人よりまずは自分の幸せ!を願っているようで、最近の「行き過ぎた個人主義」を映しているようです。
今回の選挙で、若年層の75%は、EU残留に投票したそうです。子供は、誰とでも仲良くしたい、清く正しく、美しい心を持っています。理想と現実は違います。若者は、目の前の生活の重圧を中高年者ほどは、感じていないのでしょうか? 離脱派に対して非難はできませんが、悲しいと思いました。



2016年07月01日