第305号 令和元年分確定申告の受付期間、給与所得者で確定申告が必要な人、預金通帳の印紙税

 

令和元年分確定申告の受付期間

今年も確定申告時期になりました。申告期限は下記のとおりですが、皆さまなるべく早く、資料の提出を、お願いいたします。


    所得税等  令和2年2月17日(月)~3月16日(月)
    個人消費税 令和2年1月6日(月)~3月31日(火)
    贈与税   令和2年2月3日(月)~3月16日(火)
    所得税等の還付申告書は、上記の期間前でも提出することができます。

 給与所得者で確定申告が必要な人

 多くの給与所得者は、年末調整で年間の所得税額が確定するので、確定申告をする必要はありません。
 しかし、次のいずれかに当てはまる人は、原則として確定申告をしなければなりません。
  1 給与の年間収入金額が2,000万円を超える人

  2 1か所から給与の支払を受けている人で、給与所得及び退職所得以外の所得の金額
    の合計額が20万円を超える人

  3 2か所以上から給与の支払を受けている人で、主たる給与以外の給与の収入金額と
    給与所得及び退職所得以外の所得の金額の合計額が20万円を超える人 

    ただし、給与の収入金額の合計額から、雑損控除、医療費控除、寄附金控除、基礎控除
   以外の各所得控除の合計額を差し引いた金額が150万円以下で、給与所得及び退職所得
   以外の所得の金額の合計額が20万円以下の人は、申告の必要はありません。

  4 同族会社の役員などで、その同族会社から資産の賃貸料や貸付金の利子などを
    受け取っている人は、その賃貸料等が20万円以下でも確定申告が必要です。

  5 また、医療費控除やふるさと納税(寄付金控除)などの適用を受けたい場合には、
    その他の所得が20万円以下でも、その他の所得を加算して、確定申告をします。

  6 その他、正規の方法で税額を計算した場合に、その税額が源泉徴収された金額より
    も多くなる人は、必ず確定申告が必要です。

 

預金通帳の印紙税

 三菱UFJ銀行は、先着100,000名様にもれなく1,000円をプレゼントとして、“Eco通帳(インターネット通帳)に切り替えて総額1億円プレゼントキャンペーン”を、2020年1月24日(金)〜2020年3月15日(日)まで行っています。
                            なんてこった!!
 金融機関がこんな宣伝をするのは何故でしょう?

 本来の銀行業務で利益を確保するのが難しくなってきた今、通帳の印紙税が負担になって
きたのかな?

 私たちが知らない間に、銀行は、預金口座一に付き、毎年200円の印紙税を国へ納付して
きたのです。三菱UFJ銀行は、不確かな情報ですが、聞くところによると、この印紙税を年間
70億円以上納付しているらしいのです。Eco通帳になれば、印紙税の負担はなくなりますので、
税金面でも、事務手続き上も、負担が減ります。

 とはいえ、すべての金融機関に印紙税がかかっているのではありません。例えば、信用金庫や労働金庫、農協・漁協等の通帳には印紙税はかかりません。

 若い人たちは、何の抵抗もなく導入できると思いますが、お年寄りには、なかなか難しい
ことです。

 

 

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2020年02月01日