緊急事態宣言解除と布マスク

 新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が5月25日、全国において解除されました。
 安倍総理は、緊急事態宣言の解除を宣言。「足元では、新規の感染者は50人を下回り、一時は1万人を超えた入院患者も、2,000人を切りました。世界的にも厳しいレベルで定めた解除基準を全国的にクリアしたと判断した。諮問委員会で了承いただき、政府対策本部で決定する」と表明しました。
 とは言いながら、5月31日現在、世界中の感染者612万人超、死亡者37万人超、アメリカ人の感染者180万人超、死亡者10万人超、日本人の感染者16,851人、死亡者891人です。無症状のため自身が気がついていない感染者は、数十倍いると予想されるとのことです。
 世界中がこんな時に、日本人の清潔感・マスク着用など、日本人の生活習慣のお蔭かしら? 他国に比べ感染者も死亡者も少なくなっています。
 ヨーロッパでは、新型コロナウイルスの感染の広がりによって、数か月前とは街の風景が大きく変わりました。マスク姿の人たちが一気に増えました。
 ヨーロッパの町なかを行き交う人が着用するマスクは、布製が目立ちます。ドイツやオーストリアでは環境保護の意識が高く、使い捨てマスクに抵抗感をもつ人が少なくないことも背景にありそうです。
 日本では、使い捨てマスクが多いのですが、もし、世界中の人々が不織布の使い捨てマスクを毎日使用したら、地球温暖化に益々拍車がかかるでしょう。
 先月書きましたSDGsの目標に逆行することになり、私はとても危惧しておりました。
 そんな中、最近は洗えるマスクを発売する企業が出てきました。
 FC東京が洗えるマスクを売り出したら、あっという間に売り切れたそうです。ミズノも洋服の青山も然り、無印良品は、既に100万枚を売上したとのこと。ユニクロも発売するとのこと。多くの企業が広告宣伝のため、ファッションのため目的は違っていても布製マスクを作ることが多くなることが嬉しいです。

 

 

2020年06月01日