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インド・ダージリン編

◇ ダージリンへの想い(その5)〜タイガーヒルの御来光〜

さすがに、早朝3時起床は辛い。まだ暗いホテルの駐車場から
タイガーヒルからの日の出を見るため出発。
街中を通り抜けまだ暗く細い山道へと車は走って行く。
曲がりくねったガタガタ道を走っていると、こんな早朝《午前3時過ぎ》
なのに何だか車、二輪車などとても多くなってきた。
もしかしたら・・?みんなタイガーヒルへ向かってるの?
・・・まさかね〜〜〜と思いつつ、車窓から外を眺めていると
次から次へと同じ方向へ車が抜きつ抜かれつ競争しているように飛ばしていく。
どの位は走っただろうか、いきなり渋滞にまきこまれてしまった。
こんな山道で何で?
アッ!やっぱり皆タイガーヒルへと御来光を臨むために
各地から集まって来るらしい。

このタイガーヒルから臨むヒマラヤ山脈はエベレスト山を頂点に
世界最高峰の山々が連なる雄大な景観。
第三高峰のガンチェンジュンガは、仏教聖地の一つ。
この山からの御来光を臨むことは、信仰心の厚い人々の聖なる姿なのか・・・・
途中で車から下りて展望地へと山道を歩くこと30分。
なんとか日の出前に展望地へ到着できた。しかしこんな僻地へ
よくもこれだけの人たちが集まってくるものだと、関心したり驚いたり・・・
関心している間にも廻りは人また人の数・・・・本当にビックリ!!!

何とかヒマラヤ山脈を臨める場所を探し、御来光を待つ。
待つこと数分。黒い山々の辺りがだんだんと明るくオレンジいろに輝きはじめた。
皆、シーンと静かに・・・・・・・ぼんやりと黄金色いや、青白い光。
いや褐色?がはっきり見えてきた。
これが・・・・・・・これが、・・・・・日の出、御来光!!なのだ。すごい!!
美しい。神々しい。本当に神聖な時が、一瞬の内に過ぎて行く感じである。


タイガーヒルの御来光1タイガーヒルの御来光2


どのくらい時が経っただろう?
綺麗な丸く光り輝く太陽が顔を出し、あたりが明るくなってきた。
皆、心は一つって.感じ!歓声・拍手・感嘆の声が一斉に起こってきた。
素晴らしい!美しいーーー ここは高地の山の中。
なので天候が変わりやすくこんなに晴れてしっかりはっきり、
綺麗に見えることはまれである、と聞いた。なんてついてるの私達・・・・・
思わず神に感謝したくなる気持ちでいっぱいになった。
来てよかった!本当によかった!とても嬉しい!
30分ほどであたりが明るくなり始め、朝がきた、という感じ・・・

また、現実に戻り急いで下山開始。
途中の小さな町では、もうチャイ屋さん(お茶を飲ませてくれる店)が
オープンしていた。グラスに入ったあたたかく甘いチャイはとてもおいしく、
冷えた身体をホッとあたためてくれる。とてもおいしい。
チャイ屋で温まっているとカシミヤショールの行商の若い娘さん達がやってきて、
しつこいくらいに売り歩く。車の中に避難しても商魂たくましい彼女たちはすごい。
脱帽。とうとう買ってしまった私。しかしこれが今では私のお気に入り。
今我が家の大切な思い出の品となった。

この日は、午後からシッキム州《インド準州》へ向かう。
このシッキム州には、テミ茶園という唯一のインド最北の茶園がある。
とても楽しみである。またジープに揺られて6時間の行程だ。
今度はどんなお茶に出会えるのかな・・・・・期待はふくらむ。

・・・・・つづく

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