ブルゴーニュの歴史
フランスの誇る大銘醸地で、その偉大さはボルドーと双璧をなしています。
ワイン造りの歴史も古く、ローマ時代までさかのぼることができます。
しかし今日の名声を築くもととなったのは、12世紀、シトー派修道僧による葡萄畑の開墾で、華を咲かせました。

シトー修道院は、短期間のうちにコートドールのほぼ全域に広がる優良な畑を取得していき、1200年前後には、世界一の産地として羨望されるまでになりました。
テロワールとして区画を区切り「クリマ」の概念が生まれたのも、この時代のことです。醸造技術の確固たるものを築いたもの彼らで、「収量のコントロール」「葡萄の完熟した状態で収穫し選別する」「難しいヴィンテージには除梗する」「新樽で2年間熟成する」など今日の基となった功績ははかりかねません。

14世紀末、病虫害によってピノ・ノワールの畑は壊滅的な状態となった。それは19世紀末の有名な病虫害「フィロキセラ」に匹敵するものでした。再植にあたり人々は病虫に耐性のある「ガメイ」を選択しましたが、ピノ・ノワールのワインとは程遠いものでありました。このため、時のブルゴーニュ大公フィリップ・ル・アルディは、「どんな天の創造物であろうともその災禍たる性質の元では適切に扱いきれない、黄色く、厚ぼったいワインを造り出す、劣悪で卑劣なガメイ」と人々に命じて引き抜かせ、ピノ・ノワールを植えさせた。

こうした冬の時代を経て、コート・ドールの赤ワイン用セパージュとして義務付けられ、ブルゴーニュの評価も再び高まったということです。


【単語説明】

※テロワール
葡萄畑を特徴づける自然的な要因のことで、畑の土壌の性質と構造、日照や方角、地形、気候といったものを総合してテロワールと呼ぶ。

※ピノ・ノワール
黒ぶどう品種。ブルゴーニュの赤ワイン用品種として名高い。
シャンパーニュでは白ワインにもなる。

※ガメイ
黒ぶどう品種。ボージョレ地区で使われることで有名。フレッシュで喉越しがいいのが特徴。

※セパージュ
「ぶどうの品種」のことをセパージュと呼ぶ。

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参考 ブルゴーニュワイン委員会(BIVB)