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Part3 ティーロードを巡る

◇ 中国雲南省お茶の旅(Ⅵ)
~多民族自由市場とプーアル茶製造工場へ~

この旅の4日目の朝を迎える。夜からの雨も止み、まずまずのお天気に(17)
これから盂海(モウカイ)多民族自由市場へ出かけてみる。
こちらのマーケットでは、毎週日曜日少数民族が各々の産物を持ち寄り市が立つ。
遠方からぞくぞくと、タイ族・ブーラン族・イワン族・ハニ族等の人々が集まり、売り手・買い手と入り混じってにぎやかな市場である。               

          
             

産物の主なものは、マカダミアナッツ・カカオ・バニラ・雲南コーヒーなど。
おもしろい~~~。
何だか本当に南国の市場!!コーヒーは都会の人の飲み物で、田舎に住む人たちはほとんど飲まないとか。
私もブラブラ歩きながら楽しむことに。
日本でもおなじみのとうふ・豆類・新鮮な野菜等がきれいに並べられ、見ているだけでも楽しい。時々売り娘(?)のおばさんたちと会話を楽しみながら・・・・
やはり、スパイス類の豊富さとおいしそうな米、新鮮な食材には目を見張るばかり。
バラになったタバコの葉を売っているのも女性。売り子はほとんど女性ばかり。
男性たちは、隣で卓球を楽しんでいる。どうみても遊んでばかりいるように見えるが私だけ?やはりどこの国も女性は働き者である。力強いなあ~~!

              
  市場を一通見て歩いた後は、楽しみにしていた茶園と製茶工場の見学だ。

大渡岡茶園(景洪)
全体的には、日本の茶畑と同じような景観だが、近づいてよくみると、
まず、茶種が明らかに違う。アッサム種である。葉肉はしっかり厚く、葉は中国種より2回りくらい大きい。

   
              
 
 1日一人の摘採量は平均20kg。1kgは2元。1日の収入は40元、ということだ。
ここ数年収穫量は伸び続け、茶農夫の収入も安定していると聞いた。
ここの茶園は、山の古茶樹の風景とはかなり違う。広大は丘陵に広がる茶畑。
それを写真に収め、製茶工場へと向かう。
      
 
               
   
雲南省での製茶は、ほとんどが普?茶を作っている。
茶農家から毛茶と呼ばれる、原料葉を買い集め、工場でまとめて製造。
?茶に仕上げていく。
?茶には、大きく2種類あり、生茶と熟茶に分けられる。
生茶とは、不発酵の状態で圧縮し、団茶として形成、その後年月を経て、赤く熟成させていく。(自然発酵)230276
したがって、生茶は出来上がったばかりでは、緑茶の味・水色である。
熟茶は、濃厚な渋みのない紅茶のような味・水色となる。
     
       

熟茶は、販売がすぐ可能だし、飲用時も短時間で何煎も淹れて飲むことができる。
生茶は、品質を保ちながら2~3年ほど寝かせてから販売される。

おじゃました製茶工場の楊さんにお話を伺うことができた。
楊さんは、工場長として主に検査に携わっておられ、お母様は政府認定の茶の専門家と伺った。親子2代にわたりお茶作りに携わっている。

          
              
簡単にこの製茶工場での工程を説明してもらったことをまとめてみよう。

生茶 

1.毛茶(原料葉)を集荷
   緑茶工程とほぼ同じように茶農家で製造される。
2.揉捻
3.蒸す
4.布袋詰め
5.袋の状態で揉捻
6.乾燥 (暗室で23日乾燥)

熟茶
1.毛茶を室内放置し、発酵をさせる。(45日~60日間くらい)
2.日光萎凋
3.蒸し
4.袋詰め
5.揉捻
6.乾燥
7.完成
その後半年ほど室内放置し、自然発酵を進めていく。

あいにく日曜日で、工場の稼動状況を見学することは出来なかったが、丁寧は説明と工場内の様子を見せてくれおおよその理解ができ、有意義な時間だった。
楊さん自ら淹れてくださった普
?茶は最高に美味しかった。

工場を後に思茅へと向かう。
今夜は、イ族の料理を堪能し、明日に備える。 
 
             
 
           
・・・・つづく
 
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