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Part3 ティーロードを巡る

◇ 中国雲南省お茶の旅(Ⅴ)
~愛尼族の民族衣裳とおいしいお茶と料理~

"茶樹王“と廻り合い、気持ちも落ち着いたところで、数枚の写真を撮る。
同士(友人)と一緒に撮ったり、茶樹王をバックに撮ってもらったりで、盛り上がる。
他の人たちもきっと私と同じ感動を味わっているに違いない、長い道のりを歩いてきて疲れが出ているに違いないが、皆とても嬉しそう。本当に憧れの人に出会えたような感激でいっぱいになった。

そろそろ、下山と声がかかり、後ろ髪引かれるように出発するときがきた・・・・

また、来ることができるのだろうか?いや、きっとまた・・・・と“茶樹王”に別れを告げるように写真を撮りながら、そして時々振り向きながら、この地を後にする。

帰りはやはり、どっと疲れを感じながら、ほとんど無言で愛尼族の村を目指す。

村に到着後、バスで愛尼族の思江さんの家族もお誘いして一緒に村近くのレストラン(?)へ向かうことになった。

今日は、(38日)は国際婦人デーである。私たちがレストラン(愛尼族料理)に到着した時は、この辺りのご婦人たちが婦人デーを祝う(?)宴が盛大・元気に盛り上がっているところであった。

             
 彼女たちの大きな歌声、いつまでも続く、エンドレスのような歌・うた・・・
 私たちも、何となく彼女たちの方が気になる。
 自然とみんなで大合唱!すごい盛り上がり!!
 こんな宴会は初めて体験した、と隣の友人たちは、びっくりするやら、喜ぶやら。

 一段落したところで、ちょうど料理が運ばれてきた。
 お茶は、やはり‘毛茶’である。 
 
                
 直接各自がコップに毛茶を適量入れ、その上から熱湯を入れていただく。
 のども渇いているせいか、とてもさっぱりしていて、雨でぬれて冷えた身体を優しくあた
 ためてくれる。やっぱりお茶が一番。
 次々に愛尼族の料理が運ばれてくる。
 どれを食べても美味しい!!野菜が新鮮!甘い・・・シャキシャキした歯ごたえ。
 辛味はなく、あっさり塩味でさっぱりした味付け。豚肉の料理はこってりだったが、後は、
 とても私たち好みの味。すごくおいしい!

 
              
 茶樹王に逢ってとても嬉しかった、という思いと、山登りで空腹であったせいかな?
 振り返るとこの旅で一番おいしかったかも?

 村の女性たちの元気な歌声は、私たちが帰る頃まで休まず続きている。
 本当に、愛尼族の女性たちは歌が好き。明るく元気、元気!
 私も料理と歌声で元気を何倍も戴く。 本当に、ごちそうさまでした・・・・

 また、愛尼族の村の思江さんの家へ戻り、これからこの民族のお茶を体験させてもらう
 ことになった。

 【土鍋茶】        
 住居2階の囲炉裏で作る。
 茶は‘毛茶’を使用。
 道具は土(素焼き)の小さめの壺。
 壺の中に毛茶を適量入れ、その上から熱湯を入れる。
 これを囲炉裏の火にかけ、再び沸騰させる。
 これをガラスのコップに入れて飲む。
              
 さっそくいただく。
 味は、緑茶の甘い味とさっぱりとしたのど越しさわやか。
 香りが、香ばしい。とてもおいしい!私は大好き。

 とっても簡単な作り方だけど、囲炉裏で土の壺で焼くところが、この香ばしい、さっぱりと
 した味を出しているようだ。

 この仕事はもちろん元気な思江さんの奥様が作ってくれた。
 ご主人は、ほとんど手も声も出さない。すべて奥様が仕切って行われている。
 一歩、家に入ると主導権は奥様らしい。。。。

 このあと、奥様主導で娘さんやお嫁さんお孫さんらが、民族衣装のまま、歓迎の意をこめ
 て、と歌を披露してくれた。何曲歌ってくれただろうか・・・・・終わりがみえない・・・
 
           
 この愛尼族には、文字がない。そのため
 家事、育児、畑仕事等をすべて歌で伝承していく、という。
 すごい!全部?歌?いかにも上手で清らかな美声である。すばらしい!
 最近では、娘さんたちは、学校に行けるようになりそこで、漢語を勉強しているので、
 これからは、この文化も少しずつ変化して行くのだろう。。。。。
 少々寂しい気がする。
 素晴しい美声の歌をプレゼントしてくれた、そのお礼に私たちもお返しに何か・・・というこ
 とになり、日本の歌、‘さくら’を大合唱。彼女たちにはどのように届いたのでしょうか?
 少々恥ずかしい・・・・

 お茶と土鍋茶を充分に堪能させていただき、ここでお開きに。

 また、逢いましょう!とそれぞれに約束し、バスに戻る。
 皆、別れ際で、涙ぐみ、抱き合い別れを惜しんで、バスは出発した。
・・・・つづく
 
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