トップページへお茶の旅日記ティーガーデン
教室のご案内
Part3 ティーロードを巡る

◇ 中国雲南省お茶の旅(Ⅳ)
~やっと出会えた"茶樹王" 感動!~


3日目の朝。

朝食前から激しく雨が降り、出発時には雹に変わって、とてもおどろいた。

まさかこの時期に雹がふるなんて・・・・

現地の方に聞いてみると、ここ数年は時々このようなこともあると聞いてまたびっくり!
今日は、待ちに待った目的の地南儒山茶樹王“に対面できる日。
この天気では、山道を登ることは無理かも?と少しがっかり・・・・・しながら、出発の準備を整え、バスに乗り込む。

とりあえず、愛尼族の村まで行こう!といことになり、天気がよくなることを祈りながら出発。

バスで1時間くらい走り、山道に入りようやく雨が小降りになってきた。
そして愛尼族の村の到着する頃には、本当にお天気が好くなり晴れ間も出て、辺りも明るくなり、村に到着したときにはすっかり晴れ上がっていた。
私たちを待っていてくれたのは、愛尼族の思江(シコウ)さん一家。
明るい笑顔で迎えてくださり、本当に嬉しかった。  

             
こちらの住まいは、やはり高床式で一階部分が物置兼家畜用で住居部分は2階である。
典型的な少数民族の住まいに見える。
             
雨が止んでくれたので、早々に茶樹王“のある山に案内してもらうことになり、期待がふくらむばかりである。
山の入り口には民族特有のお守り飾りとでもいうのか、手作りの門柱が時代と象徴を物語っていた。とても荘厳な気持ちになる。
                
これから山道を数時間テクテク歩いて登り始めるが、何となく日ごろの運動不足が気にはなりながらも足は、どんどん前へ前へとすんなり動いてる自分にちょっとびっくりしながら嬉しさと期待の気持ちでいっぱい!
山道が急になる頃から茶の木々たちが現れはじめ、ガイドの説明では、ここら一帯の茶の木は、野生種の子孫たちであると知る。
それでも5~600年の樹齢らしくおどろいてしまう。
               
高さは2~3メートルくらいで樹もそれほど太くはないようだが樹には苔がたくさん着いているのを見るとやはり樹齢を実感する。それからしばらく山道を登り、古茶樹の群生?を眺めながらの登山は今までにないなんともいえない気持ちになってくる。
    
                   
1950年頃に野生の古茶樹で樹齢1000年といわれている茶樹王“が発見されたが1971年には管理上の問題と見学者のモラル?とも思える理由から枯れてしまったらしい。
今回は中国政府が外国には未発表の樹齢800年の“茶樹王”といわれているもので、その"茶樹王“を案内したいと、急に現地で話が決まったのである。せっかくなら生きた茶樹、それも未だ発表されてないものの方が価値は高いということである。
とうとうその茶樹王“が現れた。 
               
なんともいえない、言葉に表せない感動・・・・ 
                 
高さは10メートルない程度・樹の周りは2~3メートルくらいかな?
樹は苔がはえてはいるが、木葉はしっかり豊かに緑を保ち、未だ現役の様ですばらし。
発見されてからは茶の葉を摘むことは出来なくなり、辺りを簡単な鎖で囲っている。
この程度の囲いで大丈夫かな?なんて思いながら、しばらく呆然と立ち尽くしてしまっている私。 
                        
一枚くらい茶葉が欲しいところだが、そこはぐっと、こらえてただただ見つめている。 
             
写真を撮ることすら忘れて、今までの自分の茶に対する思いを静かに語り合ってみたいとしばらくここにじっとたたずんでいたいとさえ思う。
静かな時間がゆっくり流れていくようだ。 
心地良い風とともに・・・・・・
大きな・大きなエネルギーを感じる。そして優しく私にその力を注いでくれているような・・・・
なんと心地よい・癒される空間である。感激でいっぱい、涙が自然と流れてくる・・・
大きな古茶樹から元気をたくさん頂いた!気持ちがとても軽く心地よい。
ありがとう。ありがとう。と胸と頭に樹の雄姿を納めながら・・・・・
            
・・・・つづく
 
1つ前へもどる
お茶の旅日記の最初へ
レシピをご紹介しています
お茶に限らずあれこれ
お教室の様子など
自己紹介
メールはこちらへどうぞ
●トップページ  ●教室のご案内  ●お茶の旅日記  ●レシピ  ●コラム  ●活動報告  ●プロフィール  ●お問合せ