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イギリス編

◇ ティーハウスと英国アンティークを探す旅(その8)
〜古代ローマ人が造った町・バースへ(2)〜
                      

雨降る‘ロイヤルクレッシェント’もとても風情があり、好きである。
正面がなだらかな丘陵で緑鮮やかな芝生がきれいに広がり、建物全体をより一際ひきたてているようである。
本当に三日月形の建造物である。

              

建築家”ロバート・アダムス“により1700年代のジョージアン様式で広く大きい。
そしてちょっとおしゃれな(外観)感じのするすばらしい建築物。
現在は、部分的に分譲住宅として一般の方が生活していたり、ホテルとしても営業しているようである。
ここバースはイギリス人が最も住みたい街としても有名で、このロイヤルクレシェントに
住む方たちとはいったいどのような方たちなのか、ちょっと好奇心のあるところでもある。
ジョージアンスタイル当時のまま残されている博物館を早速見学することに。
まず、ドローイングルーム(控えの間)。
次に、ベッドルームへと案内される。ベッドが意外と小さいのでびっくり。
おおきく体格の良いイギリス人には小さすぎるのでは? それにはちゃんと理由があった。
当時はとても治安が悪く、油断できない毎日で、いつどこで賊に襲われるのかわからない。
寝るときもすぐに立ち上がって動けるように、上半身は少し上がった状態で寝ていたらしい。
要するに短か目サイズのベッドで充分よかった、ということである。
ベッドのまわりも一見、上方、四方を素敵なレースで囲まれてあるので、とてもロマンティックな雰囲気だが、上方はねずみや虫がベッドに落ちてこないようにするためでと、見た感じとのギャップに驚かされた。
ダイニングルームは、とても素敵。
テーブル・椅子のセッティング、食器、家具類、その他調度品の数々もとても良い感じ!
上品である。
次は、キッチンへ。
ここが一番興味深い。大きな暖炉兼オーブンの上にはなんと犬が・・・・・大きな輪の中に入れられて走っている。犬が走れば外枠がまわりそれが下のオーブン内の大きな肉を回転させる仕組みになっている!
肉を焼くときだけ、犬が一生懸命走る、ということである。その時間約2時間半。
まったく犬にとっては何ともかわいそうな時代だったことか・・・・・
一通り博物館の見学を終え、なんだか疲れ気味に・・・・
当時の人々の生活スタイルを少し覗けた気分だが、少々驚きと意外なことに気付かされた。

     
                   

午後は、あのウインザー城“へ向かう。
この城は、チャールズ二世時代の建立で、見学可能部分と現在も現女王が使用されている部分とがある。
長い年月をかけて何度となく増築改築がなされ、大きな石造りの城は立派な外観となっている。
城内はいくつもの大きな部屋に分かれ、真っ赤なジュータンがひときわ部屋の印象を重厚に気品高く演出しているように思える。
陶器の部屋を始め、絵画は歴代国王の肖像画が並ぶ。特に私の目に止まったのは、やはりチャールズ二世の肖像画である。本当に本等でしか見たことが無く、お茶の歴史的な関わりからみるとはずせない王様である。
とてもハンサムでカッコイイって感じ>やはり女性にはもてたことが伺える。これでお話上手、たくさんの体験談を持つ彼ならなるほど??って、納得。
その他、やはり日本ゆかりの日本刀や天皇家の菊紋章入りの展示品があったり、城というより博物館のようである。
大きな館内に見事な戦利品がならぶ。
このウインザー城には、日本からのツアー観光スポットなので日本人が多く訪れている。
最もイギリスらしい城のイメージにぴったりの大きくて立派な城である。

その後、ドールハウス(アンティークレース等が見られる)を見学したいと思い訪ねたが、残念なことに改装中閉館でがっかり・・・・
近くのレース専門店へ。
ここの建物もまた600年以上前に建てられたものらしい。
どうしてこの木と壁の建物がそんなに長い間良い状態で保たれるのか、不思議である。
木の性格と気候風土と人々の感性なんだろうな〜と。
入り口より中に入ってびっくり!
意外とこじんまりして、狭い感じすらする。しかしレースがところ狭しとたくさん並べられ、
レース好きな方にとってはたまらないスポットに違いない・・・・・
私は、一通り見て周り、外へと。

今日はこんな風に見学で一日終了。
今回の旅の最終地ロンドン市街へ向かう。



・・・・つづく

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