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![]() ◇ ダージリンへの想い(その9)〜旅の最後の街・カルカッタ〜 数時間後無事にカルカッタ空港に到着した。まずは安心。 ここカルカッタは、ダージリンとは違ってとても暑い。 40℃近いと思われる気温。そして湿度も高い。 カルカッタで最初に訪れた所は、紅茶の仕上加工、販売輸出を手がける会社。 工場を早速見学させていただくことになった。 ここで紅茶の仕上加工について少し簡単に説明します。 1.産地茶園で荒茶としてティーオークションに持ち込まれた紅茶を業者が買い付け、 それぞれ独自の仕上げ加工をしてゆく。 2.グレード別に選別(ごみ・茎等を取り除く) 3.火入れ乾燥 4.箱詰 5.販売 こちらでは、茶葉に香り付け(フレーバーティー)をする工程を見せて頂いた。 半分は手作業で丁寧に仕上られていることを再認識させられた。 社長さんとの対談も和やかに楽しく過ごすことが出来、とても貴重な見学ができた。 嬉しくまた感謝の気持で一杯になった。 カルカッタでの一夜が明け、きょうは市街へ案内してもらう。 それにしてもカルカッタは、人が多い・暑い。 市内のチャイ屋(インド風紅茶を売るお店)へ案内してもらう。 何でもカルカッタで1番おいしいチャイ屋さんだと聞いた。 (数日前、英BBC放送が取材に来たらしい) しっかりとターバンを巻いた店主が入口にドーンと座って迎えてくれる。 店内入口横には、チャイ作り名人が、汗ダクでチャイを作っている。 私も何とか作りかたを盗みたく近づいてみた。
チャイをいただく。 この暑い地で熱いチャイを飲む。暑い時には熱いチャイがおいしい。 本当に不思議と暑さを感じさせない。なるほど・・・・とまたまた納得してしまう。 飲み終えた後のクリは道端に皆、投げ捨てて帰る。 これは上手なリサイクルの方法である。土に返す・・・これもとても納得いくことである。 少し離れた隣室(キッチン?)では、子ども達が働いていた。 こんなに子ども達(おそらく6〜10歳位)が目を輝かせて一生懸命仕事をしている。 その姿を何ともいえない気持ちで眺めていた。 とても複雑な心境。これも日本では考えられないなーと。 私達もあのクリがどうしても欲しくなり、早々手配していただくことになった。 クリを欲しがる外人に現地の方は、不思議に思ったらしいが・・・・ カルカッタでは、クリを焼くカーストがあるらしい。 何とか無理をいって数十個持ち帰ることになった。良いおみやげができた。嬉しい!! カルカッタの市街を歩いて、宝石店・サリーを作るお店など廻りそれぞれ楽しんだ。 私はたまたま一人になってしまった。 市街地を一人で歩いていると少し迷ったらしい。 なんとなく今まで体験していない空気を肌で感じる。どきどきしてきた。 行き交う人たちはサリーをまとった女性と浅黒い顔の男性ばかり・・・・ 私のような顔立ちのアジア人は一人もいない。皆じろじろと見たり、話しかけてきたり。 楽しいような怖いような、とても不安になってきた。 観光客のあまりこないところなので珍しいのだろう。 一人でホテルに帰ろうかなーと立ち止まり迷っていると、 すぐ側の宝石店の主人が近づいてきた。 私の持っている袋のものをいくらで買った?と聞いてきた。 買った値段を言うと店主はその半額で同じ物を売ってやる、という。 何者?怖い人かも?と、何だかイヤな予感。あの顔ですごまれたらヤバイ。 私は断固断り続けその場から逃げ出した。 少し落ち着いてホッとしたところへ、我々のガイドが偶然 注文したクリをかかえて通りがかった。 助かった・・・・本当によかった。 それから他のメンバーとも合流してホテルに無事戻ることができた。 今夜は、通訳・ガイドの方のご実家へ招待され、 手作りの家庭料理をご馳走になることになった。 ホテルから車で夜のカルカッタ市街を走る。 ほとんど人影もなく、昼間のあの喧騒は嘘のように・・・ こちらのお宅の食事は意外にも私達日本人向け・好みの味付けにびっくり! それもそのはず、ご主人はとても親日家で、 年間100人ほどの日本人のボランティアのお世話を続けている方である。 日本人ボランティアは、主にこちらのお宅に寝泊りして "マザーテレサ"修道院に通って仕事をしているとか。 素晴らしい方だな〜〜日本語もとてもお上手。 数年前まで、日本大使館で通訳をなさっていたらしい。なるほどと感心させられた。 お話も尽きないまま、次の日帰国ということもあり、失礼しようと玄関先に出ると、 こちらで飼っているペット牛が一頭、お見送りしてくれた。これもインド風光景である。 カルカッタでは、大通りの真ん中を"野良牛"が堂々と行き交っている。 その牛達が通りすぎるまで人も車もストップ状態なのである。 これもまさしくインドらしい光景である。 こうやって、インドでの全行程を終え、日本に帰国となった。 事故もなく、病気もなく無事に全行程を終えることができ、 むしろ幸運な出来事が多く、本当に恵まれた旅行であった。 この旅に関わってくださった方達に深く感謝し、帰途についた。 素直な気持で、すべてのことに感謝・感謝の旅であった。 | |||||
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