予定とは未定なり、みんなでスペイン編




行き先時期同行者
スペイン2001年2月9日(火)〜18日(日)予定 樹さん、若林くん、ピグ、ジュニア


【プランニング】

 立案は実話ネタ・スペイン旅行編1に。
 問題はどの旅行社のどのプランを選ぶか。
 フリータイム付きのプランって意外と少ないんですよね。その上『出発は2月9日』『10日間の日程』『バルセロナにも行きたい』し、なおかつ『添乗員付き』『あんまり高くないもの』を……と条件を上げていったら……はっきり言って選択肢は少なかったです。
 で、選んだのは通信販売中心に催行していて、以前カナダ旅行の時にも利用したことのある[新日本トラベル]のプラン『栄光をしのぶアルハンブラとスペイン・アンダルシアの旅』
スペイン10日間、全朝食+昼食五回夕食五回付き、利用航空会社JAL+エアフランス(こいつがなぁ…)で、基本価格は168,000円
 これにスペイン空港税(2,500円)+成田空港使用料(2,040円)+海外旅行傷害保険(3,880円)−早期申し込み割引(3,000円)=173,420 円を旅行社に支払いました。


【旅程】

1日目 [スペインへ]

10:25 成田空港第2ターミナル集合
12:25 JALにてパリへ 飛行時間12時間40分
16:55 パリ/シャルル・ド・ゴール空港着
20:00 シャルル・ド・ゴール空港発
22:00 マドリード/バラハス空港着

 前日、仕事のために寝てないという樹さんとジュニアは機内で熟睡。寝る直前まではテンション高かったんだけどねぇ。食事もJALですからそれなり……ですが、到着直前の軽食にカルボナーラはないだろう。疲れているときに、クリームスパ……いやおいしかったけど、けっこう辛かったぞ。
 そしてパリにて乗り継ぎ。今にして思えば、予兆はあったんだよなぁ。20:00出発の予定が40分遅れで出発でした。で、到着時にまずフランス語でなにか機内放送があって、皆が拍手してるからつい拍手しつつもなにかと思ってたら、その後の英語放送で聞き取れた単語から察するに、『40分遅れで出発したのに、20分しか遅れないで到着できた』ということらしい。……拍手して良かったんだろうか?
 実際後日『拍手なんてするんじゃなかった』と思い返すことになりましたけどね。
 マドリードでのホテルは[ホテル グラン アトランタ]。観光の中心からは離れたところにあるシティホテル。設備はまぁまぁだったんですが、壁が薄いのが難点。なにせシャワーの使い方を同室の若林くんにバスルームから樹さんが聞いたら、答えたのが隣室のジュニアだったという。おいおい。
 ちなみに部屋割りは慣れてるからということで、前回のグアム同様ひかるとピグ、若林くんと樹さん、後から参加したジュニアは一人部屋でした(ちなみにジュニアは若林くんの妹で、三重在住なので通常会えるのは年三回の大きなイベントのみ)。部屋番号が7階の15号室なのでちょっと嬉しい。ちなみに樹さんたちは19号室。一条さんとクウガ? いや、奴だったらやりかねんと、ちょっとウケてしまいました。


2日目 [マドリード&トレド観光]

 モーニングコールは7時半だったんだが、6時すぎに廊下がうるさくて目覚める。えぇい、朝っぱらから騒いでるんじゃない!
 朝食はバイキング形式。パンと珈琲だけのコンチネンタル・ブレックファーストを覚悟してたけど、種類は少ないがフルーツと、ハム・ソーセージ&ゆで卵があってラッキー☆ ゆで卵はゆですぎだったけど、ハムはおいしかった♪

 8:45 ホテル出発。まずはプラド美術館へ。ベラスケスとゴヤを中心に見るという現地ガイドさんの言葉に『でも私、エル・グレコが見たい』とジュニアが主張。最終集合場所を聞いてさっそく別行動。
 樹さんのお気に入りはゴヤの黒い絵シリーズ───なんかこれからの作品に期待(?)できそうな…… ひかるは以前来たとき貸し出し中だった二つの『マハ』が見れたのでとりあえずは良かったんですが、今度は『カルロス三世家族像』が貸し出し中でちょっと残念。突っ込み甲斐があるのに、あの絵は。

 軽く市内を車窓から見たあと、スペイン広場で写真を撮って、昼食後トレドへ。
 この日のトレドの気温21℃。事前に調べた資料によればトレドの2月の平均気温は7.3℃。すでに初夏の日差しでとにかく暑い。日本より少し寒いくらいの気候のはずなのに、いったい何事〜〜! 結局…この陽気はほぼ最終日まで続きました。ホカロンなんて持ってくんじゃなかった。
 カテドラル(大聖堂)前で写真をとった後、サント・トメ教会でエル・グレコの傑作『オルガス伯の埋葬』を見て、グレコ美術館へ。どれも中途半端に急がれたんで、個人的にはちょっと不満。12弟子の肖像画をもっとよく見たかった。その後マドリードに戻って夕食。

 お約束として、マドリードでは革製品の店に、トレドでは象嵌細工の店に連れてかれましたが、ピグと樹さんがそれぞれの店でお気に見つけたらしく、迷っていると横から『買っちゃえ〜』と悪魔の囁きが。メンバー内で墓穴を掘り合ってどうする。
 といいつつ、ひかるもベルトと財布(それなり)、イヤリングとペンダント(お手軽品)をゲットしてました。


3日目[自由行動日]

 添乗員(Y.M.さん 女性 26歳 メンバー内では密かにMちゃんと呼んでました)のMちゃんから注意は、マドリードはとにかく治安が悪いので、パスポートは絶対にセーフティ・ボックスに預けてくださいとのこと。
 ただし使用料がかかるので、ジュニアの部屋の金庫に皆で入れました。
 危ないといわれてましたが、昼間だし五人もいれば大丈夫だろうと地下鉄で中心部へ。(このときの会話は実話ネタ・スペイン旅行編2に)15分ほど乗りましたが、料金はどこまで行っても145ペセタ(約110円)。安い♪
 
 まずはスペインの王宮へ(入場料 1000pts≒750円)。公式行事に使ってないときに中が公開されている現役の宮殿なので、ちょっとドキドキ。

 見学後は王宮から北バスターミナルまで歩いて、そこから長距離バスでセゴビアへ。ちなみに乗車券は予めスペイン語で『セゴビアまでの往復乗車券を五人分下さい』と書いておいた紙を見せて『por favor(スペイン語の please)』でOK。  通常、セゴビアまではオプショナルツアー(以後OP)が出てるんですが、OPだと高い上に(ちなみに自力で行くと、片道1時間半、往復三時間乗って 1365pts(約千円・指定席です)。これが旅行社のOPだと6千円はする)行動が制限されてしまうので、自力で行くことにしました。

 昼過ぎにセゴビア到着。まずは腹ごしらえと思ったんだけど、お目当ての店の営業は2時から。そんな待ってられないので、近くの店に入ったんですが、これが結構当り♪ カタルーニャ風スープ(にんにくスープ)、セゴビア名物子豚の丸焼き、ケーキとミネラルウォーターのセットで 2600pts(約二千円)でした。

 観光の第一歩は世界遺産にも指定されているローマ時代の水道橋、高さ約30m。下から見上げて写真をとったあとは上へと登ることに(水道橋事体には登れません)。町自体が高台にあるために、ここで登らないと後の観光ができないという。約100段……シクシク。
 昇った後は街中を歩いて、貴婦人と賞される優雅なカテドラルへ。行く途中にスペイン警察のパトカー発見。観光写真を撮るふりをして、しっかり撮ってしまいました。なんの資料にするんだか。

 カテドラルの中を見たあとは、白雪姫のお城のモデルにもなったアルカサル(王城)へ。
 由緒正しいお城らしく、質実剛健という感じ。最後にお土産屋さんを覗いて帰ろうとしたんですが、ふとそこで目に入った階段と案内表示。そのあとに起こった出来事については実話ネタに。景色は確かに良かったですけどね。約140段……シクシク。

 夕食は近所の総菜屋さんで、買ったパンやデリカですませました。生ハム、高かったけどおいしかった。牛肉の煮物もなかなか♪ ……と、喜んでいたら、後日添乗員のMちゃん曰く、『また狂牛病騒ぎが再燃してるんで、今回のツアー食には牛肉は使われてないんです』とのこと。あの…もう食べちゃったんですけど。


4日目[風車&コルドバ&フラメンコショー]

 ホテル出発7:15。朝食はボックス弁当ということでしたが、中身は確かサンドイッチのようなものと、ジュースとリンゴ・オレンジが丸のまま。いいけどね。なぜか小型ナイフ持ってたし。
 二時間ほどでコンスエグラに到着。9基の古い風車とイスラム支配時代の砦跡がある丘です。
 この丘から当りの風景が綺麗に見下ろせるはず……なのですが、霧に沈んでました。それはそれで趣はあったんですが……。ドンキホーテが突撃したという風車も使われなくなった今は痛み壊れ、荒れ果ててたのが物の哀れ。

 さらに二時間ほどバスに乗りコルドバへ。市内レストランで昼食をとりましたが、このときのスープは、今回の食事の中で一番外れ。薄〜いコンソメ系のスープに半生の米とベーコンの欠片が入っているという……あれをスペイン人はおいしいと思ってるんだろうか?

 食後はメスキータ観光。無数の柱の林立する元モスク。幻想的な雰囲気が良いですわ☆
 その後は花の小道を抜けて、ちょっとフリータイム。ここコルドバといえば昔から銀細工の有名なところ。ということでお買い物タイ〜ム…のはずが、ジュニアのおなかが空いたとの言葉に、ひかると二人で周囲の探索、近くのカフェでティータイム。リンゴのカスタードタルトはおいしかった。

 で、またさらに二時間バスに乗ってセビリアへ。まずはホテルにチェックイン。[ホテル ヒスパリス]また観光の中心部から外れた場所にあるホテルでしたがここは〇(ただしバスルームにて、お湯が出にくいとのトラブル有り)。
 ゆったりとした部屋に喜んでいると、ふと部屋の奥にもドアが。それも内カギを開けても開かないドア。クーゼットとバスルームは別にあるし……これはもしかして! 確か隣室は樹さんたちの部屋。ドアに張り付けば予想通り二人の声が。となればやることは一つ。思いっきりノックして『開けてェ!』───『なにかと思ったじゃない!』と、若林くんが開けてくれて、続き部屋であることが証明されました。

 時間があったので、夕食前にホテル近辺を散策。第一目的は水を買うこと。
 水道水は飲めないわけじゃないけど、体質的なものもあるのでミネラルウォーターを買うのが無難と、500mlペットボトルを持ち歩いてました。
 まず見つけたのはディスカウント店みたいなところで、安いのはいいんだが大きいペットボトルしかない。ので、出ようとしたところで、ひかるが謎の物体を発見。15cmぐらいの緑の円筒形の果実らしきもの。これはもしや本で読んだスペインの人たちが普通に食べているというサボテンの実!? 100円もしなかったので、とりあえず買ってみることに。部屋に戻ってから剥いて食べてみたんですが……まずくはないけど、一個しか買わないでよかったという味でした。あ、水は更に歩いて雑貨屋みたいな店を見つけてそこで買いました。

 バイキング形式の夕食を終えた後、夜10:00より、[エル・パティオ・セビリャーノ]にてフラメンコ・ショー。おもしろかったんですけど、おもしろかったんですけど……とにかくひかるは眠かった。そろそろ疲れが出てきたらしい。
 終わってホテルに戻ったところでハプニング発生。内容は実話ネタ・スペイン旅行編2をご覧下さい。


5日目[セビリア&ミハス]

 8:45 ホテル出発。まずは1930年に万博の行われたスペイン広場に。相変わらずいったい今は何時なんだという陽気に汗をかきながら次は世界で三番目に大きいというカテドラルの見学。そしてそこにはヒラルダの塔という高さ98mの塔が。嫌な予感がひかるとピグの背を走る。
 案の定、樹さんや若林君は言いましたとも、『1日1昇りはしなくちゃね♪』───『はぅぅぅ』
 とはいえ階段でなく、延々と続く上り坂は、さすがに皆きつかったようで。

 軽く街を散策して昼食をとった後、またバスに二時間ほど乗り白い町ミハスへ。
 ここでは町の地図を貰って一時間ちょっとの自由行動。天気がいいと対岸にアフリカ大陸が見えるそうですが、この日はちょっと無理でした。
 この時期、スペインには桜に良く似たアーモンドの花が咲いていて、ここでも見つけたのでその前で写真を一枚。ここでひかるが『アーモンジョ』と言い損なったことが、どういうわけか樹さんにクリティカルヒット! 腹筋が痛くなるほど、爆笑してくれました。そして何故かこれ以後、メンバー内でクリティカル・ヒットが連発(ひかるはピグの発言に痛恨の一撃をくらい、危うく呼吸困難になりかけました)。身内でHPを削りあってどうする。

 そしてまたバスに二時間ほど揺られてグラナダへ。
 8:20p.m.頃についた今度のホテルは[ホテル サン ガブリエル]。今回、ひかるはインターネットを使って使用予定ホテルについて調べておいたんですが、それによるとここはリゾートホテルとのこと。確かにリゾートホテルらしく、また街場からは離れた山の上にぽつりとありました。ホテルの設備はまぁまぁだったんですが、お湯の出が悪いのが減点ポイント。
 夕食はホテルレストランで、オムレツと魚のから揚げ。まぁ外れ様のない料理ということで。おいしかったのはオレンジの生ジュース。これはスペイン全体だいたいどこでも飲めるんですが、これが本当においしかった。丸のまま絞って砂糖も加えない無添加もの。お酒が好きではないひかるの食事の友でした。



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