enjoy yourself!! おもちゃ箱体験記

1987年9月、東京都福生市近辺に住んでいた私たちは、ひとりひとりの違いを大切にしながら、みんなで子育てをしたいと、共同保育のサークルおもちゃ箱を作りました。会場もアチコチ使ってみて、結局、使いやすい、子どもたちの安全面もいい、松林会館に落ちつきました。市内の公園にも良く行きました。夏にはプールもやりました。講演会なども開き、子育てについて学びました。子どもたちが卒箱しても、親のほうはなにかと縁が続いています。

更新日 06/1/1

花たち

当時の集合写真です 松林会館の保育室 松林会館の砂場で遊んでいます

そんな仲間たちから、今子育て中の方へのメッセージです。子育ての、あるいはご自身の生き方へのヒントになれば幸いです。

花たち

中川良子さんからのメッセージ「子育てはおもしろい」

私が保育グループで活動するキッカケは、他市から引越ししてきた事から始まります。

諦めていた第二子を37歳で10年目にして授かり、長男は10年間は独っ児育ちという親子3人家族の中に、新しい命の誕生は、何もかも新鮮な(初々しいと言ったほうが正しいかも)気持の発見と、喜びと、感動でしたが、正直、体の方は10年前の育児との大きな体力的な違いがありました。

2歳3ヶ月の頃、他市より移り住んでまもなく、私にも、子どもにも、お友達が出来るようにと公園や、色々な所へ出掛けましたが、若いお母さん達との出逢いがありませんでした。孤立育児を避けたいと考え、市の福祉課へ問合わせ、公民館で子育てグループがあることを紹介してもらいました。

グループの中で、まもなくして、子育てに関する考え方や、人生観、社会感などが共感し合える仲間と新しいグループを作る事になりました。仲間は大きく広がって最初は3〜4名から始まったグループも親子で20数名になりました。

子どもは一人一人個性があり、そのキラッと光るものを大切にしたい。自分の子どもを親から見た目、子どもを通して他の子どもを見た目、母親同志が気付かなかったお互いの意見を出し合い、子育ての形と内容を話し合いながら、グループの中では全員が親子の区別なく育児をするとの目的から、「おもちゃ箱」とグループ名を決めました。

育児の当番を決め、交替で当番でない日の親は別の部屋で学習をする形にしました。子育ての悩み、夫婦としての役割、女性としてや人生観など、一人で見聞きしたり考えるより、大きな大きな影響を得る事が出来ました。

その頃の子ども達はもう成人して社会で活躍しています。母親も子育てを卒業し、新たに学習をして会社勤めの方、保育活動の経験を生かしその分野で働いている方、塾を開いて学習指導をしている方等々、色々な事に前向きで生き生きした女性達です。私としても20年近く親しく付き合える大切な友達に恵まれ、今日まで続いています。物の見方や考え方は一つではなく、友だちの数や人との関わり方で大きく広くなります。

お友達を探している人、子育てに悩んでいる人、公共の窓口でも、知人を通してでも、何かキッカケを作って、子育てを悩まずに、子どもはずーっと親にべったりではありません。一緒に過せるこの時期こそ、子育てを楽しんでください。

花たち

越前和子さんからのメッセージ「公民館保育室」

そこは学校へ入る前の子どもたちが保母さんと自由に遊べ新米お母さんは子供を気にすることなく安心して子育てや、これからの生き方を学べる場所です。高校や大学で、子育ては教えてもらえませんでした。

私が子育てを学んだのもこれから自分がどのように生活していけばよいかをお母さんたちと時には公民館の職員を交えて教わったのも福生市の公民館保育室を利用しての共同保育“おもちゃ箱”でした。

あれからもう早いもので20年近く過ぎようとしています。

私がおもちゃ箱で学んだ最大のことはライフサイクルと女性の職業についてです。人生80年の時代を迎え子育て後の生活を考えた生き方をしなくてはいけないこと、又女性も職業を持って社会に出るべきだということです。そして正に今私は子育てを終了したと思っています。

2人の子どもがこの4月から社会人となり経済的に自立して親から離れしていきました。下の子が小学校へ入ると同時に社会に出、20年近く社員として働き続けることで家計を支えてこられたのも公民館保育室おもちゃ箱で学習できたことがきっかけだと思っています。家事、育児、企業人と時間を使い分けたいへん忙しい毎日ではありましたが本当に充実した、20年だったと思っています。子育て後も定年後もますますパワフルに生きていければと考えています。

少しでも多くの人に私が経験できた公民館保育室の存在を知っていただければ幸いです。

花たち

田中典子さんからのメッセージ

共同保育をしてみて、わが子を人に見ていただき、自分も人の子を短時間でも、預かる立場になって、多少なりとも自分の子供を客観的に見られるようになったような気がします。

子どももお友達がたくさんできて楽しかったと思いますが、それ以上に楽しんだのは、私だったかも知れません。

そして、共同保育の仲間たちが、今では、私の人生の大きな財産になっています。

若いお母さんたち、みんなで楽しみながら子育てしませんか。

花たち

りっちゃんからのメッセージ

おもちゃ箱が出来る時に学んだこと、人を切り捨てるのは簡単だが、そこからは何も生まれない。

白梅の先生の講演会では、保育者は同質である必要はないということ。それぞれが、それぞれの特技を生かし、子どもたちに伝えて行けばいいということ。

毛利子来さんとの座談会で学んだこと。暴力を働く子をついつい叱りがちだけれど、彼は彼なりの理由があるんだということ。

おもちゃ箱の経験を通して、自分の生き方みたいなものも学べたと思うし、「やっぱり子どもっていいなあ」と、保母資格をとり、おもちゃ箱、ありんこ等の公民館利用者とともに保育にかかわれたこと、3年間でしたが、職業として保育にかかわれたことは、大変幸せでした。

若いお母さんお父さん、子どもを育てるということは本当に大変なことですけれど、工夫すれば楽しいよ。やりがいもあるよ。応援してるからね。

 


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