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~YSAŸE Exercices et gammes~
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イザイ/練習曲と音階
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このエチュードの解説は、イワモト ヴァイオリン教室での指導に基づいています。 詳細な使い方や効果的な練習法を直接学びたい方は、ぜひレッスンをご検討ください。 詳しくはレッスン方針をご覧ください。 教室の詳細を見る |
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イザイという名前は ブログ記事の 『ヴァイオリンの魔法 イザイ/無伴奏ヴァイオリン・ソナタと正確な音程の秘密』でも取り上げた イザイ/無伴奏ヴァイオリン・ソナタという作品群とともに想起され それは一般の学習者にとって難解で高度な無伴奏曲として知られています。 従って イザイ/練習曲と音階という教材も イザイ/無伴奏ヴァイオリン・ソナタと同様に高度で難解な音階教本であると 思われてしまいがちですが 実際は イザイが断片的に書き記したものをもとに 門弟達の意見も汲んだものを、かのシゲティが編んだ音階教本であり イザイが即興的に日々練習していた基となる素材を纏めた音階教本なため 決して、無伴奏ヴァイオリン・ソナタのような高度なものではありません。 そして イザイが即興的な変化を与えながら日々練習していた その基となる素材が並べられているために 例えば ブログ記事の『ヴァイオリンの[音階練習]で留意すべき2つのポイントとは?』で書いた 押さえて弾いてる指の下の指も揃えて押さえておくことで左手が安定する課題や 例えば ヴァイオリンは5度で調弦されていることから ヴァイオリンの運指においても5度で各弦を移動する基礎練習や 例えば ヴァイオリンでポジション移動を行うことも表現のひとつなため ヴァイオリンのポジション移動をリズムに割り当てた音形練習や 例えば ヴァイオリンで3度の重音やフィンガードオクターブもよく使われるため ヴァイオリンの3度の重音やフインガードオクターブの基礎練習や 例えば ヴァイオリンは広い音域でのアルペジオを奏でる機会も多いため ヴァイオリンの広い音域でのアルペジオの音階練習を複数の調で行う といった基礎となる要素の練習がもれなく含まれているうえに 通常の音階練習よりも極めてコンパクトで機動的な練習が出来る教本となっています。 さらに ページ数ならびに譜例数が少ないにもかかわらず 明らかな印刷間違いが散見されますが そうした印刷間違いもまたそれを練習に活かせるほど応用性の高い教本となっています。 もっとも 『サイモン・フィッシャー/スケールズ』のページでも記したように 音階教本においては ヴァイオリンをヴァイオリンとして奏でるための音形が並んでいるだけで ヴァイオリンをヴァイオリンとして奏でるための音程の取り方や練習方法は 書かれていません。 そのため 時にはスラーを分割して弾かせる以外は ただ単に譜面通りに運指や運弓を行わせる教本としてのみ用いられ ヴァイオリンとしての音程の取り方や練習方法が指導されないばかりか ヴァイオリンとしての音程の取り方や練習方法を知らない指導者まで 現れ始めてしまいました。 そうしたことから ヴァイオリンの音程の取り方のページで記した音程の取り方を踏まえて 音階教本のレッスンをすることにより あらゆる曲の演奏に役立つ基礎の習得を目指しています。 よろしければ、こちらもご覧ください。 『ヴァイオリンの[音階練習]で留意すべき2つのポイントとは?』 ヴァイオリンで音階練習が大切だとよく言われます。 では一体、何がどのように大切なのでしょうか? そもそも、あなたのしている音階練習は、 本当にヴァイオリンの音階練習なのでしょうか? |
(上記では イザイ/練習曲と音階における内容的なことを書きましたが カイザー/ヴァイオリン練習曲のページでも書いたように パガニーニ ↓ エルンスト → ヨアヒム → アウアー ウィニアフスキー ↓ イザイ ↓ セヴィシック ギンゴールド という系譜におけるイザイが 既述のように即興的な変化を与えながら日々練習していた基の素材を学ぶことは ヴァイオリンという伝統的な奏法ならびに練習法における長年の叡智の一端を 効率良く習得することにも繋がります。 そうしたことからこの音階教本は 初心者から上級者に至る幅広い学習者に対して有益な教本だと考えています。) (なお この教本には既述の印刷間違いとは別に、明らかな間違いが二カ所ありますが そちらについては訂正して使用しています。) |
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この解説を効果的に活用するためには、適切な指導が欠かせません。 もしこの記事に共感し、さらに確かな技術や深い音楽表現を追求したい とお考えなら、当教室での指導をぜひご検討ください。 詳細は以下のページからご覧いただけます。 教室の詳細を見る |
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