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~KAYSER 36 ETUDES~
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カイザー ヴァイオリン練習曲
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このエチュードの解説は、イワモト ヴァイオリン教室での指導に基づいています。 詳細な使い方や効果的な練習法を直接学びたい方は、ぜひレッスンをご検討ください。 詳しくはレッスン方針をご覧ください。 教室の詳細を見る |
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通称『カイザー』と呼ばれるこのエチュードは 内外の出版社から複数の版が出版されていますが ギンゴールドの校訂によるインターナショナル版を用いてレッスンをしています。 理由は かの歴史的名指揮者であった アウトゥーロ・トスカニーニの引退を思い留まらせるために 世界中の名手を集めて結成されたのがNBC交響楽団ですが そのNBC交響楽団に対して 「私のオーケストラを解剖して殺してしまうのか」と トスカニーニに言わしめた程の練習を行ったのが 指揮者のジョージ・セルです。 そして ブログの記事の 『文字の書き方も習わずに文章を綴る? あなたのヴァイオリンが上達しない決定的な理由』でも書いたように かの帝王カラヤンも頭の上がらなかった名指揮者であるセルが クリーヴランド管弦楽団の常任指揮者となり猛練習を行い 「現代オーケストラ芸術の奇跡」とまで言われる 究極のアンサンブルを実現させるべく コンサートマスターへの就任を要請されたのが この校訂者のジョーゼフ・ギンゴールドだからです。 そのため ギンゴールドの校訂譜において何故そのような運指・運弓となっているのか という点に十分に留意しながらレッスンをすることで 上記のような歴史的な偉業の一端でもあるより精緻で表情豊かな ヴァイオリン演奏の基礎を学習することができます。 ただし カイザーは初心者が学習するエチュードとしてよく用いられるものの 後々学ぶクロイツェル教本などをも凌ぐ非常に演奏が至難な課題も含まれるため 単純に全曲を通して弾かせてしまうことは却って基礎的な演奏技術の習得を阻害し 全体を何巡も繰り返し弾かせたりすると初心者の演奏技術の荒廃を招きます。 そうしたことから カイザーを学習する際には学習者の状況に応じた課題を限定的に選択するとともに カイザー以上に基礎技術の習得に有益な教本からより多くの課題を選んでいます。 よろしければ、こちらもご覧ください。 『『アリババと四十人の盗賊』に想う、 あなたの受けているヴァイオリンのレッスンの真贋 KAYSER 36 ETUDES(カイザー ヴァイオリン練習曲)第1番冒頭』 |
(無伴奏ヴァイオリン・ソナタの作曲者として知られるがイザイで イザイとともに仕事をしていたのがセヴシックです。 そして イザイの師はウィニアフスキーであり ウィニアフスキーとともに弦楽四重奏をしていたのがエルンストであり エルンストが直接師事することはなかったものの その練習をつぶさに観察した相手がパガニーニであり エルンストの陶冶を受けたのがヨアヒムであり ヨアヒムの弟子がアウアーであるという系譜の流れに ギンゴールドもイザイの弟子として含まれています。 パガニーニ ↓ エルンスト → ヨアヒム → アウアー ウィニアフスキー ↓ イザイ ↓ セヴィシック ギンゴールド そして ギンゴールドの校訂内容もまた そうしたヴァイオリンの一連の系譜を汲むものである具体的な点を アウアーの直系でいらした鷲見先生のレッスンの際に詳細に伺っているので そうした内容も踏まえてギンゴールドの校訂版でレッスンをすることで より一層ヴァイオリンらしい演奏をするための基礎の習得を目指しています。) |
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この解説を効果的に活用するためには、適切な指導が欠かせません。 もしこの記事に共感し、さらに確かな技術や深い音楽表現を追求したい とお考えなら、当教室での指導をぜひご検討ください。 詳細は以下のページからご覧いただけます。 教室の詳細を見る |
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