注意:
どうかと思うが昨年のいい加減な視聴日記に駄目だしの
意味もこめて・・・
昨年のネットでの視聴日記はこちら
登場人物 | ミヌ アートデザイナー (ソン・スンホン(宋承憲)) ヘウォン フローリスト (ソン・イェジン) ウネ ミヌの亡くなった婚約者 (シネ) チョンジェ ヘウォンの婚約者 チョアの兄(リュウ・ジン) チョンア ヘウォンの友人(ハン・ジヘ) テプン ミヌの先輩 ジャンミ ヘウォンの先輩(同居している) |
2004・5・29 9話・10話 |
追いかけてきたミヌに部屋の手配をしてもらい、島で一泊するヘウォン。翌日の朝の船で帰るのをおくらせ、島で一日楽しく遊ぶ二人だが、二人が島で過ごしたことはみなの知るところとなってしまう。ミヌはチョンジェに辞表を提出するが、受け入れられず逆に仕事を最後まで仕上げることを強く求められる。そしてヘウォンをどうしても許せないチョンアは、チョンジェと別れ自分の前から消えることをヘウォンに強要。ヘウォンは最後にとカラー・リゾートを訪れ、プロポーズ部屋で明るく最後の挨拶をミヌにするが・・・・・ 「感謝と謝罪を繰り返す二人。」 勢いで島まで追いかけてきたミヌの無鉄砲さをなじりつつ、感謝の気持ちを伝えようとするヘウォンと、自分の軽率な行動を謝りながらも、自分に二度目の恋を感じさせてくれたヘウォンに感謝の気持ちを伝えようとするミヌ。お互いに謝ったり、感謝したりと本当に忙しい。 チョンジェに心配させないようにといいながら、結局朝の船に乗らず夏の一日をミヌと過ごすことを選ぶヘウォン。ヘウォンに辛い思いをさせたことを謝るといいながら、2度目の恋を感じさせてくれたことを感謝するミヌ。二人とも言っていることとやっていることが正反対だ。チョンジェに心配させないようにするなら、朝の船に乗って帰ればよかったのに、「寝坊した」と嘘までついて帰らないし、自分の気持ちがヘウォンを苦しませていることを解っているのなら、2度目の恋の話などせず、だまってヘウォンを見つめているだけにすればいいのに、綺麗な草原の中で自分の辛い最初の恋の思い出などを語って聞かせるのだから・・・・そうはいってもお互い最後の一歩を踏み出す勇気はないようで、見ていて歯がゆい。なんとも内気な態度ではあるが、おずおずと「恋は盲目」という言葉を実践しているようだ。 「信頼と疑念のなかで揺れる二人」 ミヌとヘウォンが島で一緒だったことを知り怒る妹チョンアを逆に諌めるチョンジェ。プライドの感じられない兄をなじりヘウォンにきつい言葉を投げかけるチョンア。信頼と疑念うずまく兄妹のバトルが繰り広げられていたが、この場面はチョンアの方に軍配が上がるだろう。信じるといいながら煮え切らない兄チョンジェに対し、妹チョンアは友情は捨てるが、ミヌのことは諦めないと宣言する。やっぱり女同士の友情より男?とも思うが、ヘウォンに強く言えないチョンジェよりかなり男らしい行動とも思える。チョンジェも「ふらふらせずに俺だけを見ろ」ともっと強く出てもよさそうなのに、(実際そういう態度を取っていないわけでもないのだが、、かなり押しが弱い。)どうもヘウォンに遠慮している感じがある。 チョンアはヘウォンにきつい一発を浴びせたり、また兄チョンジェにきつい一発を浴びせられたりと結構自分の気持ちに正直だが、ミヌとチョンジェは眉間に皺を寄せ、ヘウォンは下唇を噛み締めそれぞれ辛い恋に耐えと、他の三人はどうも遠慮がちな態度に思える。 ミヌもヘウォンの贈り物をただただ黙って受け取るだけだし、チョンジェもミヌに対して殴りかかることもせず、ただ仕事を続けるようにいうだけだ。 お互いを思いやりつつの遠慮がちな態度は、なかなか奥ゆかしいが、いつまでもそんな綺麗事が続くとも思えず・・・・次回の兄チョンジェの暴走を密かに期待している。 「まだまだ続くロマンティック」 画を描いたり、写真を撮ったりと芸術家肌のミヌはやはりロマンティックだ。海辺であんな立派な砂の城を創るとは、ロマンティック以外の何物でもない。ちょっと照れるがあんな素敵な物を創ってもらえると結構嬉しいものだろう。 |
どうしたいのか? どこに行くのか? 「ヘウォン一体どこへ行く?」 |
運命の恋とは、どうも自分でどうすることも出来ないらしい。まぁ自分でコントロール出来ないことが、運命の恋の条件であるともいえるだろう。 将来有望な青年実業家が婚約者でありながら、運命の恋を感じたあまり婚約者を裏切ることになってしまうヘウォン。”いけないと解っていても別の人に心が動く”これをどれだけ説得力あるものにするかが、このドラマの一番の見せ場だと思うのだが、どうもこれがなかなか上手くいっておらず、苦戦ともいえるだろう。 どうもヘウォンの煮え切らない感じばかりが目立ってしまう。 @秋の童話も運命の恋に悩む血の繋がらない兄妹の話だったが、こちらもやはり兄ジュンソの煮え切らない感じが目立ったドラマだった。婚約者も大事にしたい。妹ウンソも大事だし、両親も、そして妹ウンソを愛する親友テソクも・・・・と誰にでも優しくしようとばかりに周りのみなを傷つけてしまう。しかし秋の童話には親友テソクという別の強力なキャラクターがあった。傍若無人な若者であったはずのテソクが、ウンソの愛を得ようと努力し、そしてその努力が報われないと知った後も無償の愛を愛するウンソに捧げようとする。ドラマを観ている者は運命の恋に悩むジュンソに対する苛立ちを、無償の愛を捧げようとするテソクの存在で忘れることできたのだ。無償の愛があればこそ輝く運命の恋ともいえた。 この夏の香りは運命の恋に立ち向かおうとする兄と妹がいるのだが、どうもテソクが示した無償の愛の域にまでは達していないようだ。 妹チョンアは心の赴くままに愛を貫こうととするが、それはたんなる若者らしい我侭にしか感じられないし、兄チョンジェの頑張りはどうも愛情というより、固執の匂いが感じられてしまうのだ。この二人が頑張らないことには、ヘウォンの煮え切らない感じばかりが目立ってしまう。これからのドラマの盛り上がりのためにもこの兄妹二人の奮起を望むのだが・・・・ |
2004・6・5 11話・12話 |
ヘウォンが家出したことを聞き、以前偶然出会ったポソンの茶畑へ探しに行くミヌ。駅で行く先を考えあぐねているヘウォンを見つけソウルに帰るように促すが、その姿をやはりヘウォンを探しにきたチョンジェに見咎められる。 なんとしてもヘウォンを取り戻したいチョンジェはヘウォンを山荘へ軟禁するが、逆に自分が拒絶されていることにショックを受け山荘からヘウォンを追い出してしまう。心配し探しに来たミヌに助けられたヘウォンは、心を決めミヌとこの先一緒に歩んでいこうと決心する。そしてミヌも自分の母親にヘウォンを紹介し、これから先二人で生きていこうとする。しかしミヌはヘウォンが二度目の誕生日ともいえる心臓移植を行った日(死んだ恋人ウネの命日)ウネの墓前に佇むのを見、ウネの心臓がヘウォンに移植されていたことを知ってしまう。 「チョンジェ・チョンアの巻き返しなるか」 ポソンの駅で二人一緒の所を偶然見つけ冷静さを失うチョンジェ。普段温厚な人は怒りなれていないせいで、どうも限度というものを知らないらしい。ヘウォンが自分のもとに戻ってくるまで山荘から出さないと妙な怒り方をする始末だ。ヘウォンを力ずくで自分の物にしようとするのも、ぎこちなさばかりが目立ち、寂しいばかりだ。もう少しスマートに襲って欲しかったと思うのだが・・・・(これは普段はそんな行動には出ないということを、より強調したかったのだろうが?しかしそんなチョンジェの行動でなく、演じるリュウジンのぎこちなさばかりが目立ってしまっている、リュウジンにとっては残念な場面だ)またヘウォンが好きな気持ちよりも、手にしていた物を失う哀れさばかりが目立ち、どうもチョンジェに同情できないのだ。(ここでチョンジェに同情できると物語ももっと盛り上がるのだが。)しかも普段天真爛漫自分の気持ちを押さえることをしてこなかったチョンアは逆に兄よりも落ち着いているようだ。酒瓶を前で何もしようとしないチョンジェを叱り付ける。こちらの態度の方がよっぽど男らしい。勿論チョンアもミヌを諦めた訳はなく、ミヌを追いかけることは止めないのだが、普段傍若無人に振舞っているせいで、少しはトラブルに対する免疫力があるようだ。 チョンジェも再びヘウォンを自分の元に呼び戻すため、ウネの父親、ミヌの母親と周りから固めていく作戦を取り始める。確かに効率よく現実的で頭がいいやり方だとは思うが、好感度はかなり低く、ちょっと卑怯な感じさえするやり方だ。どうせならもう一度力ずくでヘウォンを奪還するとか、直接ミヌと一対一で決闘でもしたりしたらいいのにとおもうが、さすがの韓国ドラマでも決闘シーンはないらしく、チョンジェの頭脳作戦は暫く続く。 (冷静に考えればこのドラマはユン・ソクホ作品なのだ。決闘シーンなどあるはずもない。真実やイブのすべての観すぎで、熱い展開を無意識のうちに望んでいるようだ) 「まだまだ続くロマンティック」 本人に思いを打ち明けずに、ヘウォンはチョンジェに、そしてミヌはチョンアに自分の気持ちを打ち明けたりして、(火に油を注ぐとはこのことか。)やはり運命の恋は周りの状況が見えなくなるものらしい。なんとかお互いの気持ちを確認しあったかと思ったら、今度は一転幸せモードへ突入だ。ミヌもさっさと自分の母親にヘウォンを紹介し、反対する人を説得しようとはせず、自分達の味方を増やそうとしている。こちらも結構現実的な路線を取ろうということらしい。しかしそんな現実路線の中でも、将来の家について語りあったりしてロマンティックに浸ることは忘れていない二人。 そして死んだ恋人ウネとの思い出を大事にすることが、ヘウォンをさらに愛することに繋がると考えているミヌの考え方はなかなかロマンティックでこれも好感度大だ。 |
2004・6・12 13話・14話 |
ウネの心臓がヘウォンに移植されたことを知り動揺し、ヘウォンの2度目の誕生会にも行くことが出来ず一人悩むミヌ。ウネを忘れようとするミヌを心配するヘウォンに辛くあたるが、どこまでも健気な態度の彼女を諦めることが出来ず、約束式を挙げることにする。勿論チョンジェ、チョンア兄妹が許す筈もなく、チョンジェはミヌの母親に全てを打ち明け自分の味方につけ(先週に引き続き周りから固めていく作戦は続行中だ)移植の秘密を知ったチョンアはそれを切り札にミヌを自分のものにしようとする。 約束式にも来ず別れを切り出すミヌだが、ショックを受けるヘウォンを結局見捨てることが出来ず二人でやり直そうとする。そんなヘウォンに心臓提供者が男性ではなく女性だと打ち明けるチョンア。 当事者同士の問題 「自分の恋人の心臓が移植されたからといって、その恋人の行動や思いが移植された人に移ったりすることや、死んだ恋人の代わりに愛することがあるでしょうか」 ウネの心臓がヘウォンに移植されたことを知り、動揺を隠せないミヌの必至の訴えにも、医師は「それはわかりませんね。当事者同士の問題でしょう」と一言。確かにそんなドラマみたいなこと聞かれてもお医者さんも困るというものだ。 事実を知ったヘウォンのショックを心配し二人を別れさせようとするチョンジェと、ヘウォンを愛しているのではなく、ヘウォンの中にあるウネを見ているだけだと言い切るチョンア。特に秘密を知った後、急に生き生きしてくるチョンアにはビックリである。ヘウォンに秘密を打ち明ける時に浮かべる微笑など、本当に綺麗な「悪魔の微笑みだ」片やチョンジェも急に元気になっている。ヘウォンを守れるのは自分だけだという状況になるとチョンジェは急に元気になるらしい。やはり何処までも保護者のようなチョンジェだ。 当事者のミヌも勿論悩む。運命の恋を感じたのがウネの心臓のせいだと、半ば本気で信じている。しかしもう一人の当事者ヘウォンはまだ事実を知らず蚊帳の外だ。 「ロマンティックであるが故」 ヘウォン側から考えたら、ウネの心臓のせいでミヌを好きになったのではなく、ウネの心臓がミヌという人に引き合わせてくれた。反対にミヌ側から考えたら、ウネの心臓が新しい恋人ヘウォンを連れてきてくれた。 こう考えたらなんとも前向きでロマンティクだと思うのだが、そんな風に考えられるはずもなく 一人悩むミヌ。ロマンティックであるが故、ヘウォンの中に死んだウネの面影を探しだし、そして一人ショックを受けている。ミヌとウネの思い出を共有しようとなんとも健気に頑張るヘウォンに向かって怒鳴ってしまうという大人気ない態度を取りヘウォンを一人残したまま、走り去ってしまうのだ。ミヌ。これもロマンチィックであるが故に見せる弱さの一つか。 |
2004・6・19 15話・16話 |
ウネの心臓を移植された自分と一緒にいることでミヌをこれ以上苦しめたくないと別れを切り出すヘウォン。ヘウォンの心変わりを受け入れることが出来ず悩むミヌだが、話しはどんどん進み結局ヘウォンとチョンジェの結婚が正式に決まる。ミヌはウネの母親からヘウォンが事実を全て知っていたこと聞くが・・・・ 「現在、過去、未来」 ヘウォンが事実を全部知ったらショックだろうと事実を告げられないミヌ。そして事実を全部知ってしまったヘウォンは、ウネの心臓が移植された自分と一緒にいたらミヌが辛いだろうからと別れを告げる。 「思い出は去った人とのもので、これからは自分の横に居て欲しい」と語るミヌに、過去にとらわれたふりをして「自分の中に死んだ恋人を見ているだけ」と別れを切り出すヘウォン。 過去にとらわれているようだが、、二人ともお互いが辛いのは困ると、結局は二人の未来のことを気にかけているのだ。しかし二人ともそのことさえ気付かず・・・・ 自分が脅かたせいでミヌが約束式に行かず、そのことでヘウォンがミヌのことを誤解し、辛い選択をしようとしていることに気付きながらも、本当のことを言えずに悩むチョンジェ。 二人をこんな混乱に陥れた張本人のチョンジェ 悩むくらいなら本当のことを告白しろ!とも思うのだが、そんなことが出来るはずもなく、逆に「君が一人でいたらミヌは君のことを忘れられないよ」などと言い、再びプロポーズするのだ。どう考えてもこじつけとしか思えないプロポーズの理由だが、自分のついた嘘の大きさに慄きながらもヘウォンとの道を突き進もうとするチョンジェ。チョンジェはヘウォンと幸せだった過去の記憶を取り戻すことに一生懸命だ。 今回はちょっとチョンアは蚊帳の外だ。ミヌ、ヘウォン、チョンジェ三人の中でぐるぐる回る過去、現在、未来といった感じである。 「ロマンティックであるが故」PART2 ヘウォンの葛藤など知らないミヌは、全部逆効果になることなど考えず、ウネとペアのペンダントを見つめながらウネに別れを告げ、そしてプロポーズ部屋をカラーの花で飾り、セレナーデを流す。チョンジェがびっくりするような理由を口にし再びプロポーズをしていることも知らず、ヘウォンが住みたいと言っていた天井がガラス張りの家の模型を徹夜で作るのだ。そして何度別れを告げられようとも「もう一度会ってくれ」と何度もヘウォンの元を訪れる。ヘウォンから「はっきり別れようと言いましたよね?」と念を押されても、以前ヘウォンが言った愛の言葉を並べ、ヘウォンの心変わりを認めようとしない。何処までもロマンティック道を突き進むらしい。 |
2004・6・26 17話・18話 |
チョンジェとの結婚を報告しにウネの父親を尋ねるヘウォン。ウネの父からミヌに会っていくように言われても固辞し、一人家路につくヘウォン。もちろんミヌは茶畑の中を駆けヘウォンを追いかけるが追いつくわけもなく・・・・結婚式当日胸騒ぎを覚え会場の外に出るヘウォンだが・・・・ ******************************************** 運命はどこまでもついて廻るという最後のシーンは、多分視聴者に静かな衝撃を与えたと思われる。私自身は去年の脱力を懐かしく思い出しながら観る。ミヌが最後に見せる振り返りながら驚く顔は、このドラマのなかで何度観たことだろう。あの驚く顔はこのドラマの最後に一番相応しいかもしれない。 ドラマを観るというより、ソン・スンホン(宋承憲)の男前に見惚れ2ヶ月はあっという間に過ぎてしまった。ドラマとしての完成度はあのヨン様ブームで盛り上がる「冬のソナタ」にかなうまい。どちらも浮世離れした話ではあるではある。どっちもどっちともいえるが、私にとっては「初恋、初恋」を連呼する感じがどうしても馴染めなかった冬のソナタに比べ、2度目の恋を語る夏の香りの方がより親近感が湧きやすかった。吹雪の中寒さに震え涙を流すより、夏の日差しの下お茶畑を歩きながらマイナスイオンを感じる方が好みにあったともいえるし、眼鏡を手放さない貴公子ヨン様より、自前の眉毛をカラーリングしてドラマに挑んだソン・スンホン(宋承憲)が好みだったともいえる。 ドラマのストーリー云々より、ソン・スンホン(宋承憲)のどんな表情にうっとりしたかを書いたほうが面白い視聴日記になったかもしれないが、とにかく2ヶ月間うっとりと楽しませてくれたソン・スンホン(宋承憲)と、あれだけ自然な演技を見せながらも、ドラマの中ではなんとなく損な役どころであったソン・イェジンに感謝。 |