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~THE HEIFETZ SCALE BOOK~
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ハイフェッツのスケールブック
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以下は イワモト ヴァイオリン教室(岩本浩一)で使用する このエチュードに対する私の考え方を記述したもので このエチュードの使い方が学べるものではありません。 イワモト ヴァイオリン教室のレッスンを申し込まれる判断材料として レッスン方針・レッスン形態のページなどとも併せてご覧ください。 |
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ハイフェッツは 偉大なヴァイオリニストのなかでも その切れ味鋭い演奏技巧において知らぬ者は居ないほどの歴史的名ヴァイオリニストでした。 そして ハイフェッツは生前、音階(スケール)の重要性を繰り返し口にしており 例えば、少しでも時間があればスケールを復習いたい…ですとか 例えば、その演奏者の実力は、スケールを弾かせれば即座に総てわかる…と言い ハイフェッツは初めて習いに来た学習者などには 次から次に様々な調の音階を色々と弾かせたことが知られています。 そうしたなか 『ハイフェッツのスケールブック(ハイフェッツの音階練習)/THE HEIFETZ SCALE BOOK』では そうした初めて訪れた学習者やゲスト扱いの人達に対して課したやり方ではなく この音階教本を編んだエンドレ・グラナタ氏が序文で述べているように 総てのヴァイオリニストにおいて必修とすべき要素が綴られています。 そして 一見するとその内容は様々な調での単音や重音によるスケールとアルペジオから成り 他の音階教本とは異なる点として、例えば4度の重音のスケールやフラジオレットの音階 さらには左手のピツィカートやトリルでの音階練習などが含まれている点に目を奪われる人が 少なくないと思います。 けれども ハイフェッツは歴史的名教師であったレオポルト・アウアーの弟子で 私も鷲見三郎先生、鷲見四郎先生と、いずれもアウアー直系の先生に長く師事していたこともあり そうした観点でこの音階教本を初めて目にした時 この教本のある課題こそが、そのアウアー派ならではの奥義を伝える音形であることがわかり その課題を真っ先に繰り返し復習ってみました。 すると そこにはハイフェッツが、そして鷲見先生方がそうであった、アウアー直系ならではの響きが聴かれるとともに けれどもそれはアウアー派をアウアー派たらしめる懐古趣味的なものではなく ヴァイオリンという楽器の根本とともに広く普遍的に学ばれるべき最重要な課題でもあるため 私の練習のみならず私のレッスンでは、まず最初にその課題こそを繰り返し指導し練習するようにしています。 |
(上記では 嘗て師事した鷲見三郎先生や、鷲見四郎先生の指導に照らしたことを書きましたが この音階教本で、既述のように私か最も重要だと感じた課題は この音階教本が出版される何年も前から 私が大所高所のみならず個別具体的な内容も指導していただいた板橋健先生においても 「ヴァイオリンの音階教本では、何故それが無いのか?」と仰り続けていたものでした。 そして、これも既述のように その課題を繰り返し復習った際に、そこにはアウアー派直系ならではの響きが聴かれましたが その課題の目指すところは、ヴァイオリン演奏においてより普遍的な技術の修得を目指したもので 例えば その課題の技術的な成果は、パガニーニ/24のカプリースの演奏などでも即効性をもたらすとともに その課題の音楽的な響きは、バッハ/無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ&パルティータを弾いた際にも その完成度を高めてくれるものでした。) |
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