第156号  路線価の上昇

路線価の上昇

国税庁は8月1日、2007年の路線価(1月1日現在)を公表しました。全国約41万地点の標準宅地の平均路線価は、1㎡当たり8.6%の上昇となりました。最高路線価をみると、日本一は22年連続の東京銀座で、前年より33.3%上昇して1㎡当たり2,496万円(1坪8,236万8千円)に。上昇率の全国トップは、大阪御堂筋の696万円で40.3%でした。地価の回復傾向は、東京、大阪、名古屋の三大都市圏だけでなく、地方の中核都市にまで広がり始め、下落が続いている地方でも大半で下げ幅は縮小しました。

【路線価とは】 相続、遺贈又は贈与により取得した財産に係る相続税及び贈与税の財産を評価する場合に適用するもので、その道路に面している標準的な宅地の1㎡当たりの千円単位の価額をいいます。

ご自分の土地の路線価を調べたいときは、国税庁のHPで検索できます。

では、私の知人の場所の路線価はというと。

港区南青山    920 1220 32.6%上昇
渋谷区大山    740  920 24.3%
千代田区飯田橋  560  620 10.7%
調布市上石原   195  210  7.7%
調布駅前     690  760 10.1%
府中市府中町   360  380  5.6% 
府中市けやき並木 940 1020  8.5%

平均以上以下があってもすべて上昇しています。これから土地は右肩上がりになるのでしょうか?

8月17日に東証REIT(リート)指数が過去最大の下げ幅を記録しました。


REITとは、Real Estate Investment Trustの略で、不動産を主な運用対象とする投資信託です。不動産投資信託ともいいます。投資家から証券会社を通じて集められた資金を、運用のプロがオフィスビルやマンションなどに投資をして、その賃貸料や売却益を投資家に分配する仕組みの商品です。(野村證券HP)


外国人投資家による日本の不動産への投資が増加して東証REIT指数も上昇しましたが、米国のサブプライムローン問題が世界の金融市場を混乱させたことなどから、外国人投資家が売りに転じたため、東証REIT指数も下落しました。日本の不動産の価値が、外国人投資家に左右されているのです。路線価の上昇率の高いところを見ると、外国人投資家が投資をしようと思う場所が多いのではと思いました。来年の路線価は上昇するのでしょうか?


 

 


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2007年09月03日