第229号  消費税率UP8%,NISA口座

消費税率UP 8%

安倍晋三首相は、1日夕方、首相官邸で記者会見を行い、平成26年4月1日に、消費税率を現在の5%から8%へ引き上げる考えを表明しました。

首相は、消費税増税に踏み切る理由について、社会保障を安定させ、厳しい財政を再建するために、財源の確保は待ったなしだと述べました。

各種の世論調査では、増税に消極的な人が半数を超えていました。政府は、8月26日から60人の有識者に意見を聞きました。
その結果、有識者の7割超は消費税増税に積極的で、世論調査とはかけ離れていました。

以前から、財務省は次のように述べてきました。

今後の少子高齢化に伴い、現役世代が減っていく一方、高齢者は増えていくので、社会保険料など、現役世代の負担が年々高まり、これ以上社会保障財源のために所得税や法人税の引上げを行えば、一層現役世代に負担が集中することとなります。高齢者を含めて国民全体で負担する消費税が、高齢化社会における社会保障の財源にふさわしいのですと。

来年の4月からの、消費税率8%は、決定しました。

国民の負担は増加することになります。本来の目的通り、社会保障の財源として使われていますか? 無駄遣いはありませんか? 私達国民が常にチェックしなければと思います。

 

NISA 口座

現在の証券優遇税制は、今年の12月31日で終了します。株式投資や投資信託にかかる値上がり益や配当金(分配金)に対する税率が、現在は10.147%ですが、2014年からは通常20.315%の税金が、かかます。

そこで登場したのが「NISA」です。

2014年の1月から、毎年100万円までの非課税投資枠が設定され、投資金額100万円分までの値上がり益や配当金(分配金)が非課税となります。

NISAの口座は、口座開設年の1月1日に20歳以上の人が作ることができます。

非課税対象:株や投資信託の値上がり益や配当金等非課税投資枠:毎年100万円まで(翌年への繰り越しは不可)

期間:5年間(売却しても非課税枠の再利用は不可)

投資総額:最大500万円まで(初年度は100万円まで)

制度継続期間:2014年から2023年までの10年間
(毎年100万円ずつ非課税枠の設定が可能)

★注意点

・他の口座で保有している上場株式等のNISA口座へ移管することや、NISA口座で保有している上場株式等の他金融機関への移管は不可。

・NISA口座と他の口座との損益通算は不可。

・損失の繰越控除も不可。

・期間終了時に、NISA口座から払い出された上場株式等の価額は、払出日の時価となります。したがって、5年間の投資期間が経過した場合は、投資額ではなく、期間終了時の時価をもって他の口座へ預け入れし、それが取得価格になります。


・NISAは、利益が出ている場合にはメリットがありますが、損失になった場合は要注意です。


 

 


永嶋税理士事務所通信の内容についてご質問ご意見のある方はご連絡下さい。
過去の永嶋税理士事務所通信をご覧になる場合は、こちらをクリックして下さい。


2013年10月01日