第100号 年あけましておめでとうございます、源泉所得税の納付

新年あけましておめでとうございます

 謹んで新年のご挨拶を申し上げますと共に皆様にとって、新しい年が幸多き年になりますことをお祈り申し上げます。
                                           

   未 元 旦


源泉所得税の納付

【納付期限】
① 毎月納付の場合   →1月10日(金)
② 納期の特例届出書提出者 →1月20日(月)


 但し、昨年の源泉税を12月までに納付していない場合は1月10日(金)になりますのでご注意ください。源泉所得税を納付期限までに納付しなかった場合には、本税の10%の不納付加算税と、本税の納付日までの延滞税(年14.6%)を納付することとなります。(2か月以内は、4.1%)なお、源泉所得税の納付書が、期限前に届かなかった場合は、ご一報ください。


足ることを知る

森鴎外の『高瀬舟』を読みました。罪人である主人公の喜助が欲がなく、足ることを知っているということを護送役人の庄兵衛が驚いて、我が身に置きかえて考える場面があります。徳川時代、京都の罪人が遠島を申し渡されると、京都から大阪まで高瀬舟に載せられて護送されました。喜助は、自殺しようとして死にきれなかった弟を殺して牢に入れられ遠島処分になりました。高瀬舟の中で、喜助はお上がご飯をただでたべさせてくれたことや、お上からわずか200文をもらったことを喜んでいましたが、その様子をみて庄兵衛は、自分と懸隔(かけ離れている)があることを知ります。庄兵衛は、人は「身に病があると、この病がなかったらと思う。その日その日の食がないと、食っていかれたらと思う。万一の時に備える蓄えがないときは、少しでも蓄えがあったらと思う。蓄えがあっても、もっと多かったらと思う。」かくのごとく先から先へと考えるから、どこまでいっても、ふみ止まることができるものやら、わからないと思う。


 グローバル化した現代社会は、お金に支配され、すべての価値がお金によって判断されつつあります。金融を上手に操った人が莫大な富を得、現場で一生懸命汗水を流している人がそれほどでもなく、貧富の差がひろがっています。またアメリカとイラクの間では一触即発の危機が迫っています。それは個人の力ではどうすることもできないのでしょうか。私たちは、未来社会を希望の持てる社会にしなければなりません。そのために、私たちはどのように生きるか自分自身に問いかけ、個人個人がはっきりした目的意識をもって精進努力し、あきらめず、意見を述べ、しかも人の話に耳を傾け、人を信じ仲良く協調し、文化芸術を大切にするそういう社会にしていきたいものです。
そうする事によって、金銭的に貧しくても、お金では買うことのできない本当の豊かさを得ることができると思います。そして『足ることを知り』、感謝の気持ちを忘れなければ、ストレスの生じない健康的生活をし幸せに包まれるでしょう。


永嶋税理士事務所通信100号

平成6年10月1日に創刊号を発行してから遂に100号になりました。これは顧問先の皆様のひとかたならぬご支援の賜物と心より御礼を申し上げます。と同時に私事ではありますが私が毎日心置きなく仕事ができますのは夫の協力があればこそです。

紙上を借りて夫に感謝を申し述べたいと思います。

今後とも永嶋事務所をよろしく お願い申し上げます。

 

 

 


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2003年01月06日