相模原市が「ヤマビル対策マニュアル」という小さい冊子を配布している。内容は神奈川県が発行している「ヤマビル対策マニュアル」に準じたもので、ヤマビル対策の情報が多すぎず少なすぎず、程よくまとまっている。
「ヤマビル対策マニュアル」等を作成しました(神奈川県)
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自分の考えでは、「ヤマビルにはヤマビル対策」と個別に考えると同時に、イノシシや鹿といった有害鳥獣対策、山里の高齢化対策、山里の地域振興対策も含めた、総合的な対策を考えた方が、かえって個別に対応するよりも安上がりになるんじゃないか、と思っている。この日記でも、以前そんな事を書いた。(こちら>>)
ヤマビルの問題、有害鳥獣の問題、これらはすべて「山里の衰退」を原因にしている。結局の所、解決策となると「山里の再興」と言う所に行き着くだろう。
ただ、山里の再興と言っても、50年前、100年前の山里に戻すと言うわけでは無い。人口減少社会の今においては、「ここから更に山奥は、山里としての人間の開発は諦める」という具合に、どこまでが山里で、どこからは自然に任せる領域かを線引きする必要に迫られるだろうな。人間の数だって限られているし。
昔の写真を見ると、「よくもまあこんな山のてっぺんまで」と思うほどに植林地の伐採跡があったり麦畑があったりするけれど、そんな光景の再生は無理だろうし、自然破壊でもあるのだろう。