合併問題にまつわる日記

2月8日(火)

 冬の山里は、曇りになると余計に寒々となるなあ。今日は久々に雨になるとか。

 先日の日曜日に、午前、午後、夜と、町の3ケ所で、合併問題に関する説明会があった。私はその3番目の会場(役場の3階)に行きました。

 役場側からの説明の後、住民側からの質問の時間があったんだけど、会場に集まった住民(4〜50人はいたかなァ)の内、半分は相模原との合併を推進する「ふじのの行政を考える会」の人達だったようだ。(前にここで紹介した、あのチラシを配っている団体です)

 説明会の会場風景。中央でマイクを握っているのが町長。この写真では誰もいないみたいだけど、それは私が前の方に座ったからで、この背後にはちゃんと4〜50人の人が来てましたよ。
 実は私も合併に反対の立場で発言したんですわ。そしたらこれまたヤジの集中放火(笑)。

 どうもこの人達、この日説明会のあった会場3ケ所全てを回っているらしい。彼等は合併に賛成の立場で発言をして、そのたびに仲間たちが拍手を交えて『そうだ!』『その通りだ!』とか賛意の声をあげ、合併に批判的な質問をする人には『何言ってんだこのやろう』とか、『やめちまえこのやろう』とか、『二度と発言すんなこのやろう』とか、ヤジの言いたい放題。

 こういう、『自分とは異なる考えの人間の口をふさぐ』やり方をするのはどうなんだろう。
 う〜ん、こういう事をすればする程、自分達の評判が悪くなる事に、彼等は気付いているのだろうか。

 藤野町は、ほとんど相模原市の意向をそのまま飲む形で、相模原市と藤野町の『1市1町』の合併を、特例債期限内に決めようと準備を進めて来ましたが、ここへきて相模原市の市長から、『藤野町との合併は特例債期限にこだわらない』と言われてしまいました。
 まあ、特に特例債を使うような事業は藤野にはないのですが。

2月10日(木)

 何も変わらないように見える冬の牧馬も、良く見れば春への準備が見つかる。
 小さな芽が出ていた。

 これから花粉症の人は大変だなと思う。牧馬も杉の木だらけだけど。
 でも山里の場合、杉の花粉も地面に落ちるとそこに吸収されてしまうが、コンクリートとアスファルトでは都会では、花粉は土の中に溶け込む事も無く、いつまでたっても残り続けて、風で舞い上がるのだとか。

 山道を歩いても、陽の高さが違って来たせいか、景色が春めいて見えます。昨日から、このホームページで変なコーナーを作りました。とにかく今進められている相模原市と津久井郡の合併には、後になればなるほど変な所ばかり目立って来ます。今後、更新があるたびに、ここでも紹介します。
 何とか、「小さくて素朴な町」が残ってくれないものかと思います。

 とりあえず、去年の住民投票の前に行われた、長野県泰阜村村長の講演録をアップしました。

 長い文章ですが、語り口が平易で面白いので読むのに苦労は無いはずです。この講演は、私に、藤野町くらいが、一番住民を幸福にする大きさではないのか、と確信させる出来事でした。

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