合併問題にまつわる日記

2月22日(火)

霧が立ちこめ、山肌を登って行く。朝起きたら、軽く淡雪が積っていたりする。

 山道を歩いていたら、既に使われなくなって久しい鳥の巣があった。木々が葉を落としている冬は、よく鳥の巣を見つける。

 相模原市と津久井町と相模湖町が、本来、城山町も含めた『1市3町』の合併の枠組みとは別に、城山町を除いた『1市2町』の合併の法定協議会を設置した事が、混乱を呼んでいる。
 もし『1市2町』の合併が決まれば、『1市3町』の枠組みの任意協議会は事実上、消滅する。

 相模原市と津久井町と相模湖町は、性急な合併に慎重な城山町に対する圧力の意味もこめて、こんな事をしたのだろう。
『おれたちャ、先にどんどん合併を進めるよ。城山町も(そして藤野町も)慌てて後からついてくるだろう。仲間に入れてくれと言うだろう。』
そんな気持ちで。よっぽど合併特例債が欲しいと見える。

 城山町の町長はケンカ上手だなァ。まあ、城山町は全国にある約2500の自治体の中でも財政が100番目くらいに良い町だから、相模原が相手でも余裕があるのだろう。
 それにしても2500中100位といったら、40人学級に例えれば、クラスで1〜2を争う成績優良児と言う事になる。
 そんな恵まれた町でも『合併しなければやっていけない』という論議があるとしたら妙な話だ。まあ、妙と言えば、いま全国で進められている市町村合併そのものが妙なシロモノなんだが。

朝の淡雪

 ところが城山町の町長は、
『このまま1市2町の合併が先行して決まれば、城山町は任意合併協議会から離脱する。合併の枠組みが変わったので、今年度中に予定していた、城山町での合併の是非を問う住民投票はやらない。』
と言い出した。これはほとんど、城山町が、相模原市と津久井郡の合併からの離脱宣言に近い。つまり『飛び地合併』の実現性が強くなった。

 城山町の合併推進派の住民はカンカンらしいが、津久井郡4町と相模原市の合併推進の立場だった人達でさえも、この合併はマズイと思い始めた人が現れたと、ある町の議員から聞いた。

2月28日(月)
 急に冷え込んだ。昨日の朝はマイナス6度まで下がった。バケツの水には厚い氷が張っていた。
 天気は晴れても空気に暖かさが感じられない。一昨日は、急に曇ったかと思ったら雪に巻かれた。今日は2月最後の日。

 それでもフクジュソウが顔を出し始めたところを見ると、やっぱり春だ。この花を見ると『福寿草』と縁起のいい名前を付けた気持ちが判る気がする。所々に雪が残っている、寒々と枯れた原っぱの中に、ぽかりと明るい花が咲いているのだ。

 藤野町に、相模原市との合併に反対する団体がもう一つ立ち上がったらしい。何と言う名前の団体かは知らないが。
 これで合併に反対する団体は三つになった事になる。何でもこの新団体、わりと昔から代々藤野に住んでいる人達が中心になっているとか。そういえば、先に出来た2団体は、どちらかと言うと新しく藤野に引っ越してきた人達が中心だった。

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