合併問題にまつわる日記

3月2日(水)
 相変わらず冷え込みが厳しい。ストーブをつけても冷気が部屋に染み込んでくる。
 驚いた事にスミレが咲いている場所があった。
『この場所は1月から咲いている事がある』
そう教えてくれた。日当たりの良い土手では、春の訪れが早いのかもしれない。

 藤野町の全戸に、右のチラシが配られているようだ。今度の日曜日に津久井郡4町と相模原市にある合併に反対する団体が集まって集会を開くらしい。

 藤野町の新聞販売店は、このような市民活動のチラシの配布は拒否する。そこでいつも市民団体は苦労して手分けして家々をまわる。もっとも今回は、合併に反対する2つの団体が協力してこのチラシを配るそうだから、少しは今までより楽かもしれない。

3月4日(金)

 また雪だ。朝7時の段階で5〜6センチは積っている。
 春の雪にしては湿ったボタン雪ではなく、さらさらした細かい雪だ。これは積るかもしれない。除雪車の出動も必要になるかな。

 藤野町のお隣の山梨県道志村が、住民投票の結果、合併ではなく単独を決めたそうな。

 この話を聞いたある資産家が、『そんな気概のある村に住みたい』と言って、住民票を道志村に移したとか。こういう事って、小さな町にとってはバカにならない税収増になる。

 もっとも、道志村が単独継続の方針になったのは、必ずしも「気概がある」という理由だけではないらしい。道志村は東西に細長く、西部は隣の都留市と合併を希望し、東部の合併推進派はそれに反対したため、合併推進派がうまくまとまらなかった事も原因になっているようだ。

 全国に失笑のタネを提供した「南セントレア市」も、合併構想自体が流れた。「中央アルプス市」も流れた。強硬に進められてきた市町村合併の流れも、ここにきて雰囲気が変わってきたのだろうか。

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