携帯Mailするロボコップな人々で溢れかえる満員電車、ワンコ翻訳機(バウリンガゥ)で喜ぶ飼主、
夜も安心して散歩できない治安の悪さ、亜米利加の忠犬ハチ公になった日本、
何か間違った道を歩み始めたんじゃぁないかと思う2003年、冬。
そんな閉塞感漂うデジタル社会に反旗を翻す一匹のわん子の物語である。

「わたしはアイボではない。・・・と思って頂きたい。」
「最近、事件簿、ちっとも更新されないわねぇ」と、読者からの投稿。
ネタ切れ?サボり?
いろんな噂が錯綜する中、渦中の作家、久良子さんがその真実を語ったのである。

「第5話 粕壁でデジタルペロ勃発の巻」 
ドーナッツ(アナログレコード)の歪んだ音を聞きながら、
ワ(ビ)・サビはやっぱりアナログよねぇ。デジタルじゃ味気なくて・・・
0/1(デジタル)の世界って、まるでドック・フード。たまにはババンと鳥チー丼も食べたいなぁ。」
と叶わぬフランス風晩飯に心ときめかせ、お昼寝をする久良子であった。

・・・
その頃、おパソと格闘中のボス一名・・・なにやら、
亜米利加M社の陰謀(小出しにVersionUpするWindows)に嫌気をさし、
タダのOS(Linux)に乗り換えようとしたらしいのである。
そこまではよかったのだが、ぐうたら+めんどくさがりやのボスは、DataをBackUpすることもせずに、
作業半ばでプジョー君とお散歩へ出かけてしまったのであった。ブゥ〜・・・。
クレヨン家に一匹のペロリストが覚醒したことも知らずに・・・・・。


「これがボスのお暇潰し箱の入力版ね。何かしら?このボタンの山は・・・。
どれ押せばいいの?どれもキーが小さくて指が入んない〜。
でも一つだけ大きなキーがあるわねっ・・・ええっと〜、”ENTER”?
画面に何かメッセージが表示されているけど(↓)・・・押せばいいのね!
(Enterを押下すると、このドライブ上のデータを全て失うことになります。)

えい、肉球パンチ・・・バシッ・・・

シャカシャカ・・シャカシャカ・・何も考えないで動き出すデジタル箱。
そして・・・「LinuxのInstallが完了しました。」

翌日のコーギー新聞東埼玉版片隅の記事
「粕壁でデジタルテロ勃発」
某、お散歩ラッシュ時刻前、
クレヨン諜報局の機密文書が何者かによって破壊された模様。
久良子さん秘蔵お写真2002・2003年度分、及び、
マミーちゃん血と汗の結晶、PTA書記お仕事文書等、
跡形もなく消去されているとのこと。犯行声明文はないが、
最近、お遊びに連れて行ってもらえず、
おデブ気味の単独犯とみられる。

会見で語る久良子さん
「テロ攻撃で、HPの更新がフリーズしてしまって、
希少稀な読者のみんな御免ね。
わたし、テロには屈しないわ。戦う!
でも、武器は愛と平和・・そしてペロ攻撃よ?」