おたまじゃくしを捕れない?プロの歌い手、学芸会に毛の生えたバンドが乱立するJ-POP、
同じにしか聴こえない曲を新譜として発表し続けるアーチスト?達、
「最近、魂を揺さぶる音楽を聴きました?」
と、現状の日本音楽業界に一石を投じる一匹のわん子の物語である。

「第6話 Stevie Wonder」 
「いつもそばにStevieの歌声があったと・・・と思って頂きたい。」

「近頃、ちっともイケテル音楽にお目にかからないわねぇ・・・」と、TVから流れるJ-POPを聴きながら嘆く久良子。
そんなある日、何気に音楽チケットあぴ情報をCheckしてみると、
Stevie Wonder in 埼玉スーパー・アリーナ・・・・残りチケットわずか・・・
「残りチケットあり?超ラッキー!でも1万500はちょっと〜」
と尻尾を引かれつつ、
12月28日、BB打撃隊のねえねを伴い、埼玉超演技場へ散歩に出かけたのであった。

「Golden Lady」で幕を開けたコンサートは全23曲?きっちり2時間。
保育器の過量酸素が原因で視力を失ったStevie君、
音楽鑑賞には適さない会場をものともせず(本音=春日部文化会館で聴きたかった)
打楽器のように操るKeyboard、”いい曲”を遥かに超えたメロディー、
そして、世界No.1の拳の効いたボーカルが響き渡っていたのである。
「Stevie ワンダフル!」

それにしても53歳のオッサン・コンサートなのに20代のお客が圧倒的に多いと思われ、CMの威力を痛感するとともに、
Stevie君を聴きながら青春時代を過ごした働き盛りの親爺達、もっと来いよ・・・と思う久良子。
そんな中、一人でやって来た前席の禿げたオッサンの熱い歌声は圧巻だったのである。
(〃^∇^)o_彡♪
あっ、ジャスコ、to 西友、I love you〜
あっ、ジャスコ、to 西友、how much? my ヘア〜
(親爺の歌声が、(↑)と聴こえたのは、わたしの空耳?)

大好きな「Sir Duke」「I Wish」も聴けたし、
兎にも角にも久々にいいコンサートにご満悦な久良子だったのである。


それから数日後・・2003年紅白歌合戦。
平井堅の企画は良かったと思いつつ、ゴスペラ−ズ、CHEMISTRY等・・・
不思議なことにStevie君の余韻を残しながら聴いた久良子の耳には全てが演歌に聴こえたのである。

「日本人にはやっぱり演歌の血がながれているのねぇ。
遠くを見つめる演歌の演技眼・・最高!」

2004年度版おやつをGetする秘策は、これにしようと心に決めた久良子ちゃんなのである。
(ちなみに久良子ちゃんは演歌を聴きません。あしからず・・・)