■ ウォーキングの分類・種類

「歩く」という、日常的・単純な行為ですので、「分類」というのは、なかなか難しいように思います。そのためか、ウォーキングを種類に分別する方法も、本、雑誌、サイトなどに応じて、相当違うようです。一方、fujiyanは、無類の「分類好き」でして、どうしても分類したいのです(笑)。新聞、雑誌、サイトそして、いろいろな方々のご意見を参考とさせていただきつつ、独断と偏見で、以下の様に考えています。ご異論もあろうかと思いますが、あくまでも個人的見解ですのでご容赦くださいマセ。

@ 普通に歩く
A お散歩ウォーキング
B 運動を意識した日常ウォーキング
C 長距離ウォーキング
D エクササイズ・ウォーキング
E スピーディなウォーキング
F レース・ウォーキング(競歩)

それぞれの、特徴を表にすると、以下のようになります。


意識して
「歩き」を
「運動」
ストレス
発散効果
ウエート・
コントロール
効果
心肺機能
向上効果
競技と
して自覚
@ 普通に歩く × × × × ×
A お散歩
ウォーキング
× △または○ × ×
B 運動を意識
した日常
ウォーキング
× ×
C 長距離
ウォーキング
○または◎ ×または◎
D エクササイズ・
ウォーキング
×
E スピーディーな
ウォーキング
×
F レース・
ウォーキング
(競歩)


意識して「歩き」を「運動」とする、という項目ですが、補足します。
「走る」時、「走る」行為そのものを運動として認識しますよね。それは、「走る」ことは、
・息が荒くなったり、脈が速くなったりして、心肺機能に負荷を掛けている
・体、特に足を動かしていることが、体、特に足腰の筋力を鍛えている
だと、自分で意識していることだと思うんです。

「歩く」時、「歩く」行為そのものが、心肺機能への付加、体の筋力を鍛えている、と考えられるかどうか、というのが上記の分類項目です。

さて上記の、独断と偏見に基づくfujiyanの分類へのコメントです。

@は、歩いている、というだけです。特にコメントありません(笑)。

Aの「お散歩ウォーキング」は、「ストレス発散効果」が大いに期待できます。一方、「歩く」ことを「運動」として意識することは、特に強調されません。ただし、興味を持って、名所・旧跡など尋ねているうちに相当な距離を歩くことになり、結果として、ウェート・コントロール効果がある、ということになりましょう。

Bの、「運動意識ウォーキング」は、買物、階段の上り下り、通勤の行き帰り等の日常の歩きにおいて、スピードをあげたり、短い時間ですが身体に負荷を掛けることを、意識して行ない、「運動」の機会とするウォーキングです。比較的距離の短いウォーキングです。

Cの「長距離ウォーキング」において、「歩く」行為そのもので、速度を上げてハアハア言う程呼吸を荒くさせる心肺機能向上や、足腰に付加を掛けることによる筋力増強は、特に意識して歩いていない、と思います。「歩く」行為そのものを運動とするのではなく、「長い距離」(30KM〜)が、身体に負荷を掛けて「運動」につながっていくと、fujiyanは考えています。最近は、国内外で「長距離ウォーキング」競技会が、頻繁に開かれているようですね。

Dの「エクササイズ・ウォーキング」は、「ひじを曲げて腕を前後に振り、普通より広い歩幅で速く歩き、呼吸を活発に行う有酸素運動の助けを得て脂肪の燃焼を図りつつ、心肺能力を向上させるもの」、とfujiyanは考えています。

Eの「スピーディなウォーキング」は、Dの「エクササイズ・ウォーキング」の延長ですが、そうとう高い速度で歩くものです。
(「スピーディなウォーキング」という呼び方は、Reebok社の「Guidebook - The Walker's Guidebook to Fitness」から拝借しています。)

Fの「レース・ウォーキング(競歩)」は、コメントの必要はないと思いますので、割愛です。

ちなみに、2000年12月にオープンしたオムロン社のWalking-Style.comの分類は、
*ウィークデー・ウォーキング
:(日常生活でのウォーキング)
*ウィークエンド・ウォーキング
:(ウィンドーショッピング、散歩など)
*エクササイズ・ウォーキング
*ハイキング
*トレッキング
というものです。これは、歩くTPO(時間・場所・機会)で分類しているようです。

MIZUNO社のウォーキング・サイトの分類(「ウォーキング・シーン」と呼ばれています)は、
・トレッキング
・フィールドウォーク
・ヘルシーウォーク
・タウンウォーク
というものです。エクササイズ・ウォーキングは出てきませんね。(でも、同じサイトで、解説しているウォーキングは、明らかにエクササイズ・ウォーキングなんですけど?)

また、1年半ほど前に検索した英語のウォーキングサイト(残念ながら、再度見つけることができませんでした)では、
・Aerobics Walking あるいは、Walking to fitness
(エクササイズ・ウォーキング)
・Powerwalking
(両手に、ダンベルなどを持ちながらのウォーキング)
という分類もあった記憶があります。「運動としてのウォーキング」を前提としての分類、だと思います。

さて、「ウォーキング」と一般にいわれた場合、現在のところ、
D「エクササイズ・ウォーキング」、あるいは
DとE「スピーディー・ウォーキング」両方
を指していることが多いようです。では次に、そのウォーキング・フォームについてご案内します。


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