予定とは未定なり、みんなでスペイン編・3



9日目[帰国]

14:20 バルセロナ/プラット空港発
16:20 パリ/シャルル・ド・ゴール空港着
18:05 シャルル・ド・ゴール空港発
そして翌日の2/18 13:55 成田着。これが当初の予定でした。

 11:45にホテルを出発して、空港についたのが12:20頃。そしてこの旅最大のトラブルは始まりました。
 まず一つ目、予定のエールフランスの飛行機がいきなりマシントラブルでフライトキャンセルに。
 で、振り代えられたのが 15:40発の便。これだとパリに着くのが17:40。日本に帰るJAL便の出発時刻まで25分。これは空港内でマラソンかい、とちょっと黄昏ました。シクシク───が、それならまだ良かった。
 15:40出発ということは、15:10には搭乗が始まるはずが、待てど暮らせど始まらない。ようやく始まったのは離陸予定時間も過ぎた16時過ぎで、離陸が16:30。嫌な予感がツアー内を走る。このときたまたま添乗員のMちゃんが私たちの隣の席で、彼女の言うには、もし、もしもこの後乗るJAL便に間に合わなかった場合、次は六時間後の便になってしまうとのこと。最悪、それでもしかたがないかと、内心諦めましたが、それでも希望は持っていたい! そう思いつつもパリに着いたのは、18:30。
 あ、あそこに懐かしい鶴のマーク(JAL)がある、と喜んだのもつかの間。
『ねぇ、あれ動いてない?』
『あ…………』
 ふと振り向けば、食い入るようにその便を見つめるMちゃん。
『(ひそひそ)あの便だったんだね』
『うん』
 それでも、もしかしたら違う便なのかも知れないと、ダッシュで降りたんですが、やっぱり行った後でした。はぁぁぁ。加えてMちゃんが航空会社と交渉してくれたんですが、結局取れたのは丸1日遅れの翌日の便。この日は急遽、エールフランス持ちで空港近くの[ホテル メルキュール]に一泊することになりました。

 で、パニックになったのがひかる以外の会社勤めのメンバー。上司に同僚に国際電話にFAXにと(無論、国際電話料金もエールフランス持ちである)。とくに若林くんは朝1で彼女じゃないと手順の判らない仕事が月曜の朝からあったので、夕食中もFAX書いてました。

 で、その夕食。175F(約3千円)までエールフランス持ちということで、こうなったら予算ぎりぎりまで使ってやるとフランス語と英語がごっちゃになったメニューを見ながら計算機片手に献立選び。ひかるが選んだのは[ベジタブルスープ][豚肉のオニオン煮込み、ポテト添え][ホワイトチョコのなんとかかんとか][パイナップルジュース]

 このときテーブルに着いたのが陽気な兄ちゃんで、身振り手振りで楽しくメニューを説明してくれたのはいいんだが、その実結構いい加減で強引だった。
 ちゃんと何があるか聞いてから注文したのに、『パインジュースはもうないけど、オレンジジュースは好きか?』とのこと。もう大概面倒臭くなってたので、それでこのときはOKしました。次はメインにジュニアと若林くんが兎を選んだのに、直前になって兎はもうない、豚ならあるとのこと。それならしかたがないとOKすると、アッという間にそれが出てきました。あれは絶対、自分が注文を間違ったのに違いない。
 この豚肉料理自体は、豚の角煮と肉じゃがを足して2で割ったような味でおいしかったです。

 が、問題はデザート。ジュニアとひかるは[ホワイトチョコのなんとかかんとか]をたのんだはずなのに、出てきたのはどうみてもバニラアイスクリーム。これは違うと主張して交換してもらいましたけど、次に出てきたのもなんか怪しかった。決定的に違うと判らなかったのでそのままにしました。
 樹さんとピグの[オレンジとシナモンのシャルロット]と思われるものを頼んだのですが、これも出てきたものが微妙に違う気がする。でもとりあえずオレンジの欠片は乗っているし……シナモンが入っているような気がする(ちなみにこのとき、若林くんは味見して、『シナモンでしょ』と断言しました)。が、食べ進むうちに、『違う! これはシナモンじゃない、生姜(ジンジャー)だ!』ということが判明。しかしすでに大半を食した後。溜息とともに取り替えてもらうのは諦めました。
 ここまで色々あると、普通のものでも何かありそうな気がする。若林くんがデザートに選んだのはクリームブリュレ。これは珍しくそれらしきものがちゃんと出てきました。が、彼女が表面のカラメルを割ろうとフォークを伸ばしたところ、聞こえた音は───ガチッ! 
 パリッではなく、ガチッ?
 見ればしっかり彼女のフォークは固いカラメルに負けていて……メンバー一同爆笑。
 味はおいしかったそうです。


10日目[帰国その2・何故かパリ]


 朝食は毎度お馴染みバイキング。まぁそこそこですか。
 他のツアー面々は、この際だからとパリの街に繰り出したようですが、体力の付きかけている我がメンバーはホテル待機。なので、時間はたっぷりあるとゆっくり朝食。
 その後、チェックアウトの12:00まで部屋でごろごろ。

 12:00少し前にチェックアウトして、荷物はフロントに預けて昼食。
 見ればメニューは昨日と同じ。なので前菜とメインは昨日と同じ、[ベジタブルスープ][豚肉のオニオン煮込み、ポテト添え]。昨日で懲りたのでデザートを私はシャーベットにしましたが、リベンジに萌えていたのが樹さんとピグ。再度[オレンジとシナモンのシャルロット]らしきものを頼んで、今度はちゃんとそれらしきものが出てきました。ちゃんとシナモンもかかっていたし………しかしとすると、昨晩のあれはいったい……。

   メインを食べていると、外出組の半分が添乗員のMちゃんとともに帰還。私たちの頼んだ[豚肉のオニオン煮込み、ポテト添え]に注目。これが本当、醤油を使っているとは思えないのに、似たような香りと味がするんです。昨日の晩は私たちは五人ということでちょっと離れた席にいたので、何を食べていたか気付かなかったらしい。
 後ほど見たら、大半がこの[豚肉のオニオン煮込み、ポテト添え]を頼んでいました。
 しかしとにかく一つ一つの料理が出てくるのに時間がかかりました。ホテル出発予定は14:30。それまでどうしようかと思ってましたが、食べ終わったのが14:00過ぎ。フランス人って……

 食後、出発時までロビーでのんびりしていると、目の前を西洋人の親子連れが。
 可愛いねぇ、幾つぐらいかなぁ、と話していて、若林君最大のマジボケが。

   「年幾つ? って、英語でなんて言うんだっけ」
   「えぇっとぉ……ハウ マッチ!」
   「おのれは人買いか!」

 14:30 ホテル発。
 15:20 チェックイン完了……したのはいいのですが、なんと席が窓際縦一列。なんでも先にチェックインした団体に先に通路側の二列を確保されてしまったとか。あぁもう最後の最後まで……と思ったがまだ甘かった。搭乗の際にまた搭乗券の再発行をされてしまって、見事スクランブル状態、全員遥か離れたばらばらの席に。本当に最後の最後まで、というやつでした。

 チェックインが早かったので、免税店やショップを見て時間つぶし。
 その最中にジュニアがFF9の攻略法が書かれているゲーム雑誌を発見。日本ではほとんど内容は公開されていないのに、ずるい〜〜と、さっそく購入。確か日本円で800円ぐらいだったかな。

 残った外貨を綺麗に処理する方法:
   @残額よりそれより高いものを買う。
   A持っている全額とカードをレジに出す。
   B足りない分はカード払いにしてくれるので、外貨は余りません。

 17:45  搭乗。席がスクランブルされていて、全員ばらばら。
 18:40  離陸。
 21:00頃 夕食。
 04:00(日本時間12:00)頃 軽食
 日本時間の13:55 無事なんとか成田に到着。

 とにかく席がばらばらな上に置くの席なので、うかつに眠ることもできない。しかたがないので、座席備え付けのゲームだ本だで暇をつぶしてました。メンバーの中には一睡もできず、映画ビデオを4本見てしまったという人間も。はぁ〜〜〜。
 夕食は鳥の照り焼きご飯添え。久しぶりの和食はお腹に染みるほどおいしく感じました。
 知らない人間が通路側にいると、お手洗い行くのにも気を使うんですよね。
 ちなみに隣にいたのが背の高いフランス人青年。かと思ったんですが、さりげに観察してるとどうやらまだそばかすも残る少年らしい。発育のいいこと。加えて内心頭を抱えたのが、途中彼が取り出した漫画本。フランス版エヴァンゲリオンでした。さては正体はプチオタクだったか。まぁルックスもいいし、女性に対する気の使い方も良かったので許す(こらこら)。
 到着前に配られた軽食は、ソーセージ&ポテト&スクランブルエッグとフルーツサラダにヨーグルト。もう洋食はいらんと言いたいが、日本の朝食ってのは無理があるか。
 で、到着して荷物を受け取ったんですが、実はまだトラブルが。ひかるのトランクのカギが開いてたんですねぇ。どうやら取り扱い時に乱暴にされて外れたらしく、盗られたものとかはなかったし、その後、何度か試すうちにカギもちゃんと動くようになったんですが……JAL、しばらく根にもってやる。

 その後、JR、京急、京急スカイライナーと三方に分かれて解散。
 お疲れ様でした。



【食事】

 ツアーの食事に期待しちゃいけないとは覚悟してましたが、まぁだいたいその通りということで。
 それでもこれはダメというのがなかったぶんマシだったかな。基本的には食べられましたし、とくにおいしいってのはなかったけど。
 その反面、自由行動日に自力で入ったレストランは当り☆でした。量が多いのが難点でしたけど。街で買った惣菜もおいしかったし。スペインは食べ物がおいしいってのは本当らしいです。ただしツアー食でなく、自分で食べに行くこと



【写真】

 普通の風景写真や、人物を入れた記念写真のほかについ取りまくってしまったのが、スペインのワンコとニャンコ。
 前に来たときは圧倒的に猫が多かったのに、今回は犬の方が多かったかな。
 一つチェックだったのが、帰国後現像したのを見ていたら、どうも見覚えのある猫が。
 ミハスの階段近くの店で撮った看板猫が、前回、その階段で撮った猫の写真とどうも同一猫ッぽい。
 元気だったんだね、とちょっと嬉しかったです。



【おまけ・おみやげ】

 買い漁ってしまったのが、象嵌細工のペンダントとイヤリング。何故か急にへクサグラムが欲しくなってしまったんです。幾つかゲットしたものの、今一つピンとこなかったんですが、最終日バルセロナの街角でついに理想とおりのペンダントをゲット! 欧米ではダビデの星と呼ばれてユダヤ教徒の象徴的な意味合いもあるので着けられませんでしたが、日本に帰ってきてからは愛用中です。
 問題はうっかりスーパー・マーケットに入ってしまったこと。ジャムはともかく、フラン(スペイン風のプリン)のもとにソパ・デ・アホ(ニンニクスープ)のもと、それにアンギラス(うなぎの稚魚)の缶詰というのは観光客の買うもんじゃないだろう。




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