ハードだ!ファイトだ!カナダ大周遊



行き先 時期 同行者
カナダ 1998年09月14日(月)〜27日(日) 母上様


【プランニング】
 知り合いの話に触発されたのか、はたまたTVの紀行ものでも見たのか、カナダに行きたい母上様が言い出したのは梅雨の頃。今からじゃあベストシーズンの7月は無理だし8月、9月は費用がかかる。とはいえ10月も後半に入るとバンフの辺りはしゃれじゃなく寒くなるので、紅葉に合わせて9月末から10月にかけて、というのが理想───が、ここに問題が一つ。この年の9月末には某SM○Pの東京ドームコンサートが!!! 苦労してとったのに無駄にするのは嫌ぁ〜〜〜!!! と、旅行日程の方を前にずらしました。
 ツアー会社は値段の割には内容豊富な[新日本トラベル]。通信販売中心の旅行者で以前から新聞の広告で見てたんですが、どんな会社か解らなくてそれまでは使えませんでした。が、とある旅行説明会で出逢ったおばさまが『良かったわよ』と言っていたので思いきってみました。
題して、『美しき自然、カナダ大周遊(ほぼ食事付き/カナディアン航空)』
14日間で、確か34,5万くらいだったかな。


【旅程】

1日目 [カナダへ&バンクーバ]


15:40 成田空港第1ターミナル集合
17:40 カナディアン航空にてバンクーバへ 飛行時間8時間40分
-------------------(日付変更線)--------------------
10:20 バンクーバ着

カナディアン航空は、以前カナダに来たときも使ってお気に入り。機内食もそこそこです。
恐るべきは日付変更線。飛行機の中では余り眠れない性質のひかるは今回もやっぱり眠れず。日本時間では明け方にバンクーバに到着するも、現地時間では真昼間。よってそのまま市内観光に突入。あうぅ〜〜〜。
昼食は中華街にて中華料理だったんですが……油っこかったです。味付けは悪くはなかったんですが、長時間飛行機に乗った後にこれは辛い。
へろへろになりつつ観光するも、当然記憶はおぼろ……だったんですが、当時の写真を引っ張り出したらちょっと思い出しました。
ネイティブアメリカンの史跡の残るやたらと広いスタンレーパーク……で、みかけたリス♪ 可愛いかったです。日本とは違って真っ黒なんですが、それが体と同じくらい大きな尻尾をなびかせて芝生をちょこちょこと。リスはこれ以後もあちこちの公園で見かけ、その度につい写真を……何を撮ってるんだか。
クィーンエリザベスパークは高台から街を見下ろすシャッターポイント。少し登らなきゃなりませんでしたが、街と大きな橋がきれいでした。
夕食はサーモンステーキ。おいしかったです。
ホテルは[ホリディイン・バンクーバーセンター]。中心部とは河を挟んで反対側の川辺に建つビジネスホテル。ホリディインなのでベットが大きくて嬉しい☆ 街場とは反対側かぁ、ちょっと残念…と思っていたんですが、部屋に入ってびっくり。夜景がものすごくきれいでした。確かに、街中だったら夜景は見れないよなぁ。


2日目 [ビクトリア]
 さすがに翌日はゆっくりで、ホテル出発は9時半。まずはバスに乗って港へと。そこから一時間ちょっとフェリーに乗れば次の都市ビクトリアに。
 港前の広場では若手のアーティストたちが色々な露天を出していておもしろかったです。
 さてビクトリアといえばブッチャードガーデン。イギリス式の大庭園。でも私の記憶に残っているのはやたらと広かったことだけ。ガーデニングには興味ないからなぁ……お花はきれいだったけど。あ、ゼロマイルポイントにも行きました。カナダの道はすべてここから始まるという西の果て。写真撮っておけば良かったな。
 街自体はこじんまりとしていて落ち着いた雰囲気。昼食(パスタでした)の後、一通り観光が終わると、夕食までは自由時間。その夕食は市内レストランに現地集合ということで地図を貰ったんですが……迷いました。位置はこの辺りでいいはずなのに〜〜〜と、パニックしてたらなんとレストランはその場所の2階でした。
 治安はいいので帰り道は海辺を歩いて夜景鑑賞。全体的にカナダは治安がいいです。さすがに最大の都市トロントは雑然としていてちょっと怖かったですが。
 ホテルは[ベスト・ウェスタン・カールトン・プラザ]……のはずだったんですが、なんかダブルブッキングでもあったらしく一部急遽変更。添乗員さんを含めた約半数は[ドミニオンホテル]に。まぁ色々あるようです。


3日目 [カルガリー]
 朝食をツアーの都合で[ドミニオンホテル]まで行ってとった後、ホテル出発の11:20までは自由時間。で、ちよっと街を散策して胸に青い小花の刺繍されている白いカッターシャツをゲット。サイズが大きいのが嬉しい♪ さすがカナダ♪♪
 同行していた母はハーフコートを購入。いやぁ、身振り手振り&片言英単語でもなんとかなるもんです。
(ディスタイプ ビッガーサイズプリーズ とか ブルーカラープリーズ とか)

13:05 ビクトリア発  飛行時間1時間15分(時差1時間)
15:20 カルガリー着

 今回の旅はカナダ周遊。同じ周遊でもさすがカナダ、広いです。ヨーロッパならなんとかバスだけでも周遊できますが、そんなことをここでやったら何日かかることか。ということで、結構飛行機も使いました。で、後で後悔したこと。マイレージに入っておけば良かったぁ〜〜〜!! きっと韓国ぐらいは行けたな。
 市内観光は冬季オリンピックの街ということで、オリンピックサドルドームとオパールリンクを見学。
 おもしろかったのはホテルで、[プリンスロイヤルスイート]という名前で、全室リビング・キッチン付き。でもスイートというよりはウィークリーマンションかな。きっとこういうところに家族で来て長期滞在するんだろうな。


4日目 [ティレル恐竜博物館&バンフ]
 この日のホテル出発は9:00。バンフまで直行すれば3時間ぐらいなんですが、途中ドラムヘラーのティレル恐竜博物館へ。某ジェラシックパークでおなじみの小型恐竜が入り口前にて迎えてくれます。ここは世界でも有数の恐竜博物館だそうで、幾体もの巨大な化石や、その頃の気候を再現したドームが圧巻でした。
 覚えているのは周囲の風景。この辺りは”ホースシューキャニオン”といってすり鉢状に窪んだまったく緑のない地形がいくつもあって、不思議な土地に来たみたい。よく昔のアメリカ映画に出てくる”荒野”ってこんな感じなのかな。9月だというのに、本当に緑が少ないんです。その中を道路が一本、ぽつんと続いて……本当に日本じゃないんだなぁ……なんて気分になりました。
 その後、オリンピックのジャンプ台を見学した後、バンフへ。
 上の方でビクトリアがこじんまりとした街と書きましたが、バンフはさらにミニサイズ。200m程のメインの通りがあって、それに左右数ブロックあるだけです。迷いようがないのは助かりますけど。
 観光の街なので、お土産やさんはいっぱいあります。それぞれ微妙に値段が違うので、数点比較検討して買うべし。国立公園内に入ってしまうと、お土産も値上がりしますので、この辺りで買っておくといいかも。私はメープルチョコレートと山猫&豹の子供の絵葉書セットを購入。すっごく可愛いくて一目惚れ。前回来た時に買った狼の絵葉書セットと一緒に宝物ですわ♪
 ホテルは街の北の外れの[ボイジャーイン]。所謂モーターインだそうで、家族で車で来て泊まるホテルだそうです。……の割には酒屋が付いてたりして。いいのか? おかげで旦那への土産に地元のウィスキーが買えましたけど。
 で、夕食は牛肉のミートフォンデュ。これが半端じゃなく量が多かった。直径20cm以上はある皿にてんこ盛り。しかもそれが一人分。完食できた人間は一人もいませんでした。おいしかったですけどねぇ……しかし人間には限界っちゅうもんが。


5日目 [カナディアンロッキー]
 ホテル出発は9:00。まずは朝靄漂うレイクルイーズへ。湖畔ではスタッフのおじさんがホルンを吹いてくれて、その音が湖に響き渡っていました。ちなみにこのおじさまと一緒に写真を撮るのは有料。
 この日はちょっと天候が良くなくて、曇り時々雨、タイミングが良ければ晴れ間もあるでしょう。とにかくかぁなぁり寒かったです。ちなみにこの日の私の服装は写真によれば薄手の長袖シャツにトレーナー、厚手の上着にショール。これを状況に応じて脱ぎ着してました。
 その後、ボー湖やペイトー湖(バスクリン色☆)を抜けて、雪上車でコロンビア大氷原へ。3年前に来た時はかなり年季の入った木造ロッジだった雪上車の待合所が、最新鉄筋コンクリートの観光センターに。綺麗になったのはいいけど、ちょっと寂しいかも。
 大氷原を歩いた後は、そのままバンフ国立公園を抜けてジャスパーへと。
 途中アサバスカ河とアサバスカの滝に寄り道。あまり大きくはないんですが、とっても滝壷は深いとのこと。どれくらい深いかとツアーガイドさんの説明に寄れば、

 前日喧嘩したドイツ人の夫婦がこの滝で写真をとっていた。旦那を滝の前に立たせて奥さんがカメラをかまえて、注文を付けている。曰く『そこじゃあ全体が写らないわ、あなたもっと後ろに下がって、……もっと……もっと……』 そして水音…………彼が浮かんできたのは三年後だったそうです………

 閑話休題。そろそろ昼食という時に見えてきたのはなんとなく覚えのある建物。しかも妙〜に嫌な予感が。案の定、昼食はそのドライブインで、でしたが、三年前と変わらずまずかったです。素材はいいのに、どうして手を加えるとあんなにまずくなるんだろう。あ! そういえば、カナダって旧イギリス領……いや、でも香港やシンガポールはおいしかったぞ。
 夕食はマスを焼いたものでしたが、本当、あまり手を加えないものはおいしかったです。 
 本日のホテルは[マーモットロッジ]。ここもウィークリーマンションタイプで、キッチン・リビング付き。広いと荷物が整理しやすくて嬉しい。


6日目 [エドモントン、巨大ショッピングモール]
 朝起きて、朝食から戻ってくると、ホテルの近くにエルク(大鹿)の群れが来てました。いやぁ近く出見ると大きいわ。危ないのであまり近くには近寄れませんでしたが、なんか幸せ♪
 ホテル出発は8:00。それから半日かけて州都エドモントンへ。目的は世界最大のショッピングセンター[ウェストエドモントンモール]。とにかく広い。デパート有り〜の、巨大スーパー有り〜の、遊園地有り〜の、温水プール有り〜の……って。そこを二時間で見ろっていうのが無理があるって。結局うろうろしただけで終わってしまいました。
 その後、車窓から州議事堂を眺めながら本日のホテルへ。
 今日のホテルはビジネス街の中心部にあるビジネスホテル[ハワード・ジョンソン・プラザ]。折悪しくこの日は日曜日。休日のビジネス街は寂しかったです。
 で、問題は夕食。全行程、ほとんど食事付きの中、唯一付いてないのがこの日の夕食。さてどうしようか……と迷う暇もなく、母上のリクエストにより和食レストランへ。添乗員さんがホテルの人に書いてもらったという地図を片手にレストランを目指して歩く………歩く………ない。
 いくら探してもない。番地や地図からすればこのビルのはず……というオフィスビルにはなにも案内はなし。困ったあげくに、受付のおねぇさまに地図を片手に身振り手振り+片言の英語で尋ねてみると、そのビルには和食レストランはなくて、2ブロック先を曲がった辺りに一軒あるらしい。試しに行ってみると、えぇありましたとも、紹介されたと同じ店名の和食レストランが、地図とは全然違う場所に。後で添乗員さんに確認をとったところ、やっぱり地図が間違ってたそうです………シクシク。
 入って見ると内装は落ち着いた感じで、日本語メニューがあって嬉しかったです。
 私は牛の照り焼き弁当を(本当に、豚や鳥より牛が安い!)、母はてんぷら定食を注文。二人で3000円強といったところ。『テリヤキ』は英語になってるって話は本当らしく、テリヤキ弁当は結構いけました。で、てんぷら定食ですが……味に関しては特に問題はなかったんですが、凄かったのは量。これ何人前?ってくらい皿に山盛り。カナダ人の胃ってどうなってるんだろう。

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