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~Ricci Left-Hand Violin Technique~
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リッチ/左手の為のヴァイオリンテクニック
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以下は イワモト ヴァイオリン教室(岩本浩一)で使用する このエチュードに対する私の考え方を記述したもので このエチュードの使い方が学べるものではありません。 イワモト ヴァイオリン教室のレッスンを申し込まれる判断材料として レッスン方針・レッスン形態のページなどとも併せてご覧ください。 |
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リッチは 偉大なヴァイオリニストのなかでも あらゆる難曲を軽々と弾きこなすヴァイオリニストとして歴史に名を遺しています。 そのリッチが考案したこの教本は専ら音階練習のためのものとなっていて ジュリアード音楽院でも用いられていることを後輩から聞きました。 そしてその構成は 序文でリッチが書いているように、弦楽四重奏の団員の音程の良さにヒントを得ています。 具体的には 弦楽四重奏では互いの音を聴き合っているために音程が良くなることから ヴァイオリンの音階練習においても音を聴き合いながら練習することを行う それも音程が固定されている開放弦との音を聴きながら練習するように考え 開放弦を弾きながら音階やアルペジオを奏でる譜例が掲載されています。 けれども 上記のように、掲載されているのはあくまで譜例であり 単一の開放弦との重音で音階やアルペジオを行うと勢いハイポジションになってしまい あまりにも超絶技巧を求める音階練習になりかねません。 そうしたことから そこに掲げられているのは譜例=考え方が示されているので、その方法を踏襲しつつ 生徒さんのレッスンの際には、極端なハイポジションにならないように工夫することで 音程が固定されている開放弦との関係において、学習者自らが正しい音程を確定できる 他に類例のない練習方法を導くことができています。 加えて 開放弦との重音で音程を取り続けるため、右手(運弓)の練習を兼ねることもできています。 |
(上記では リッチは多くの難曲を軽々と弾きこなしたヴァイオリニストだと書きましたが 私のプロフィールにも書いた 天才ヴァイオリニストにして純正律の重要性を訴えられた玉木宏樹氏の事務所に この教本をお持ちしたところ 「リッチ?あんな音程の酷いヴァイオリニストは居ないだろう」と仰り 「そんなリッチの音階教本なんか役に立たないだろう(笑)」と笑って 手に取ろうともされませんでした。 けれども私が 「でも、そこまで音程が酷いリッチだからこそ、自らの音程の悪さを何とかしたい そうした思いもあって考え出した音階練習の方法なのです」と申し上げると 玉木氏は 「そうかぁ~、それじゃあ役に立ちそうだなぁ」と仰り 上記のような構成で作られているこの音階教本をじっくりと眺めていらっしゃいました。) |
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