06.08.07(MON) 岩菅山 志賀高原


 6日は草津に一泊し、高天ヶ原スキー場のリフトの運転開始時間8時30分に合わせて、8時前に草津を出発する。リフト前の駐車場に着くと、我々より前に同年輩のご夫婦がリフトの運転開始を待っていて、その人達は近くのペンションにでも泊まったのか、自分達の車は岩巣護橋近くの登山口に置いて、ペンションの車に送ってきてもらったようである。なるほどその手もある。これならコースタイムを1時間近く短縮できる。


 コース:高天原スキー場駐車場8:45⇒(リフト12分)東館山山頂9:15→寺子屋峰山頂9:55→金沢山の頭10:10→ノッキリ11:35→岩菅山山頂12:20−13:05→ノッキリ13:30→アライタ沢岩須護橋14:30-14:40→一の瀬15:40→高天原スキー場駐車場16:00 (所要時間7時間15分)

 駐車場:高天ヶ原スキー場前の県道沿いにかなり広い(約100台)無料駐車場がある。トイレはない。
金山沢の頭から見た岩菅山


 高天ヶ原スキー場のリフトはかなり乗りでがあり、高度(約250m位)と距離を稼ぐ。ただしより東館山の山頂近くに発哺温泉からのゴンドラリフトの駅があり、我々は頭の上を行くゴンドラを眺めながら登らなければならない。山頂付近は高山植物園になっていてニッコウキスゲ、ハクサンフウロ、カワラナデシコなどが咲いていた。長野オリンピック・メモリアルコースなどの案内がある。


 針葉樹に囲まれたなだらかで広い山頂部を過ぎ、ニッコウキスゲの咲く湿原の横を通り、いかにもスキー場施設内といった広い道を登ると、切開かれた寺子屋スキー場上部の、運転されていないリフトの建物の右手に、改めて岩菅山登山口と書かれていたらしい標識があった。そこから山道らしくなる。岩菅山は所々で右手に見えているが、山裾からその秀麗な姿を見せるのは寺子屋峰山頂を過ぎ、金山沢の頭辺りからである。尾根の連なりのはるか彼方に目指す岩菅山はあった。
植物園のハクサンフウロ


 気分の良い尾根道だが標高2000mの割には木に囲まれ展望のないところも多い。太陽が雲に隠されることが多い天気だったので、歩くには楽だったが、ノッキリまでは4つほどの少ピークを越えていかなければならず、そのたびに悪態をついたり、休んだりして長い道を歩いた。所々にコース案内があり、看板には岩菅山ハイキングコースと書いてあって、登山に来たHさんには承服できかねるようだった。
岩菅山への尾根道


マルバダケブキ
ここにもアサギマダラが来ていた。
ツリガネニンジンとウツボグサ


 ノッキリまでは遠く、何度も休憩したが、危険のない歩きやすい尾根道だから、おしゃべりしながら歩くうちに着いた。一の瀬への分岐は分かりやすく案内もある。さてここからが本日のハイライト約250mの一気登りである。へばったが展望の良い気持ちのいい登りである。振り返ると歩き始めた東館山から、越えてきた長い尾根が全部見える。人間の小さな一歩って偉大だね。途中に見える岸壁の横で一休みして、コンビニのズンダモチなど燃料を補給して何とか登り切った。
 (ノッキリって面白い名前だね、峠だから乗切りかな、槍ヶ岳の飛騨乗越のノッコシと同じ?。Hさん、Oさんの珍説多数あり。)
ノッキリ手前の2072mのピークから見た岩菅山


岩菅山山頂、やったね!
後ろは秩父宮御夫妻の登山記念碑
裏岩菅山


 山頂は広々していて大岩の上に記念碑や岩菅大権現の社などがある。山頂には5〜6人の登山者が休憩していた。Oさんと登った白砂山はその方向がガスっていて見えなかったが大展望を楽しみながら昼食にした。裏岩菅山へは素晴らしい尾根が続いているが、見た感じはかなり遠く、とてもちょっと行ってみようかという気はしない。(往復1時間半とある。)


 山頂の陰に古びた避難小屋がある。ちょっと覗かせて貰ったが、中はわりと清潔に保たれていて居心地の良い小屋である。中央にまきストーブがあり奥にノートがある。かなり使われているようである。3人で床に大の字になってひっくり返ったら気持ちいい。Hさんは早速いびきをかいていた。例によって昨夜は一時過ぎまで碁を打っていたと言うのだから無理もない。と言う私も小屋に居た15分ほどの終わりの5分程の記憶がハッキリしない。やはり眠りかけていたようだ。
避難小屋


 居心地の良い山頂を後に山を下ろうとしたら、女の子が二人競争するように山頂へ登ってきた。上が中学生か小学校の上級生位の女の子で、もう一人はその妹と思われる。その下から彼女達の弟と思われる幼児を連れた若いご夫婦が登ってきた。我々は大した山に登ってきたつもりだから、思わず「うわー、よく頑張ったね!」と声をかけてしまった。「途中ベソをかいていたんですよ。」と元気そうなお母さん。我々と同じところを登って来たそうである。子供も強いなあ。この若いご夫婦から見れば、我々こそ心配されるべき老いぼれ登山隊なのかも知れない。Hさん、やっぱりここはハイキングコースらしいよ。


 ノッキリから一の瀬側へ下る。途中何箇所か息付く場所は有るが、岩巣護橋までほとんどは急な階段である。こちら側から登るのはかなりきつそうである。暑さで水も切れ、膝ががくがくになってそろそろ限界に近づいた頃、沢音が聞こえ、やがて目の下にアライタ沢と岩巣護橋が見えてきた。
 岩巣護橋には一の瀬まで水を引く上条用水路の取水口があって、水源地に付き立入禁止といった注意書きがある。我々より少し年上に見えるご夫妻が休憩していて「水がうまいよぉ」と言う。水源地と書いてあるんだから飲用に適しているに決まっている。我々はがぶがぶ水を飲み頭からかぶり汗を拭いた。最高に気持ちいい。「こちらから登ると、この沢の気持ちよさは分からずに通り過ぎてしまうんだろうね。」とHさん。きっとそうなんだろうな。
岩巣護橋
やれやれ


 案内書を見たときこの辺に水場があると書いてあったのは知っていた。きっとここのことだと思っていたが、後で案内書を見直したら、水場はここより上条用水沿いに10分ほど下ったところに、湧水があると書いてあった。まあみんな水をがぶがぶ飲んだが、私はじめ誰も腹をこわしたとは聞いていないから、ここの水も飲用に不適ということはなかったようである。


 岩巣護橋からは上条用水に沿って、ほとんど勾配の無い歩き易い道を下る。歩き易いが嫌になるほど長い。上条用水はよくも作ったと思われるほど一定の勾配で山の等高線に沿って流れている。まわりはダケカンバなどの大木の茂る自然林である。約1時間で一の瀬のスキー場のスロープの下部に飛び出し、旅館街の舗装路を歩き、大駐車場を抜け、湿原の木道を暫く歩くと出発した高天ヶ原のリフトの下に出る。
 駐車場の道の向かいにホテル銀嶺というペンション風のホテルがあって、ここで温泉に入浴させてもらう。内湯、野天風呂ともそれ程広くはないが、清潔な気持ちの良い温泉で、野天風呂で高原のそよ風を感じながらゆっくりする。みんな暑かったことも疲れも忘れ、温泉を独占して笑顔で話が弾んだ。
一の瀬の空





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