06.08.31(THU) 池の平・三方ヶ峰 浅間連峰(湯の丸高原)


 谷川岳以来歩いていない妻の気晴らしに、池の平にリンドウを見に行った。帰りに温泉に入って美味しい蕎麦でも食べてこようというせめてもの後生楽である。


 コース:池の平駐車場11:00→三方ヶ峰11:45→みはらし岳12:15-12:40→雷の丘13:00→池の平駐車場13:40 (所要時間2時間40分:標準コースタイムは1時間30分程度)

 小諸ICから浅間サンラインを通り、地蔵峠へ右折する手前が工事中で渋滞している。地蔵峠まではかなり勾配のきついだらだら登り、地蔵峠でのトイレ休憩を入れて、池の平駐車場まで1時間弱。駐車場は二面の内一面がほぼ6割位埋まっていた。

 交通規制:シャトルバスの運行は終わっている。(7/15〜8/16間の休日は地蔵峠からシャトルバス。)

 駐車場:2面あって100台分位だろうか。8月中は有料.(500円)。トイレあり。
池の平(見晴らし歩道から)


 地蔵峠の駐車場は湯の丸山へ登る人や、牧場を散策する人、ドライブに来た人などで、200台位は止れそうな駐車場は3〜4割り方埋まっていて、名物のソフトアイス屋やさんなど結構賑わっている。ここで一休みして池の平への林道に入る。車窓から舗装された林道沿いのアキノキリンソウ、ハンゴウソウの群落、もう枯れかけたマルバダケブキなどが見える。駐車場の入口には日焼けした怖そうなおじさんが3人ほど座っていて、今日まで有料だと言う。今日までというのが何か損した気分。
池の平駐車場
篭の登山(右)と西篭の登山


 駐車場からは篭の登山と西篭の登山が目の前で、登っている人たちも見える。歩き始めるとすぐにリンドウや残っていたヤナギランなどに迎えられてすっかり楽しくなる。木道で整備された池の平一回りなら、普段、街の公園を歩くのと同じ格好で誰でも歩けるから、子供から我々より年上の老人まで様々な人達が、色々な格好で歩いている。我々もそのつもりでここを歩いて木道の上で雷雨にあい、下着までずぶ濡れになったことがある。穏やかに見えても2000mを越える山の上である。天気は変わり易い。用心に越したことはない。


池の平を散歩する人達 オヤマリンドウ


 三方ヶ峰山頂のコマクサは流石に花殻も残っていない。しっかりしたベンチが並んでいて水の塔山から篭の登山などの展望がよい。休憩したり食事にしたりしている人で賑わっている。三方ヶ峰からアンテナ塔のあるみはらし岳へ登る途中で、立ち止まっていた同年輩のご夫婦が「カモシカが居ますよ」と小さい声で教えてくれた。50mほど先にのんびり草を食んでいるカモシカが居た。カモシカに会ったのはほんとに久し振りだ。


ヤナギラン カモシカが居るよ!


クジャクチョウ 夏の終わり:マツムシソウ


 みはらし岳からは湯の丸山が良く見える。その右に根子岳、四阿山が見え、その間に北アルプスも見えるはずだが今日はガスっていて見えない。南面の八ヶ岳、美ヶ原も見えなかった。岩の上で食事にする。マツムシソウにクジャクチョウが戯れている。
みはらし岳からお隣の湯の丸山


 池の平を囲う山の道を歩いていると、ピグミーの森などという案内が出てきて吃驚する。みはらし岳、雷の丘なども如何にも最近の名前である。古い感じのする三方ヶ峰という名前とは合わない。また今三方ヶ峰と呼ばれているところがこの丘の最高峰でもない。元々はこの丘全体が三方ヶ峰だったのではないだろうか。


ゴゼンタチバナの実 ハンゴウソウ


 日光では今年もボランティアがオオハンゴウソウの除去を行ったそうである。テレビで何トンも除去したと言っているのを見た。これで今年は日光にオオハンゴウソウが咲くことはあるまいと思っていたら、先日の新聞に菖蒲ヶ原スキー場を埋め尽くすオオハンゴウソウの写真が載っていた。ここは観光用に意識的に残しているのだろうか、文句なしに奇麗なものである。ボランティアによる除去は30年前から行われているそうだが、どうしてしぶとい。良く知らないがオオハンゴウソウだけが帰化植物でもないから、在来種との折り合いが余程悪いのだろう。うまく住み分けられれば見事な花園が楽しめるのに、ボランティアの人々のことを思えば大威張りで楽しみに行くことも出来ない。スキー場の100万本のユリよりはずっと品が良いと思うのだが。湯の丸高原のハンゴウソウも群落を作っているが、こちらは在来種らしく生存の自由を許されているようである。





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