[釣行報告・2001・セカンドステージ]

ダイレクトジャンプ

釣 行 日

場 所

平成13年11月17日(土)  丸沼(志士合流編)
平成13年11月3日(土)  芦ノ湖
平成13年10月14日(日)  丸沼(新兵器投入編)
平成13年9月22日(土)  丸沼(目から鱗編)
平成13年9月15日(土)  丸沼(危惧解消編)

平成13年8月8日(水)

アングラーズアリア・フック

平成13年7月29日(日)

川場フィシングプラザ

 

凡例

年.月.日(曜日)時間 釣行先
天候・状況
釣果
ヒットルアー他
詳細報告・参考蛇足

 

平成13年11月17日(土) 6時〜14時

丸沼

晴れ・気温−6〜10℃くらい   水温(表層)9.1℃

「taiga」さんと「すねお」さん
ちびマス 数尾(詳細未確認)

「かつまる」さん
ちびマス 数尾(詳細未確認)


ブラウン 30cm  1尾
ちびマス,ちびサツキ 数尾

ハンドメイドミノー 9cm  ディクナイト

 「11月17日現地集合」
 楽しみにしていた丸沼釣行がやってきました。
 レイクトローリングを愛好し、メールアドレスくらいしか知らない者同志が、いつの間にか一堂に会すことができるのですからインターネットの力って凄いですね。

 車検切れにより2日後には廃車となるマスターエースに乗り込み、22時半頃我が家を出発。
 子持村付近R17の表示温度は3℃、利根村では−3℃でした。更に片品村付近では「凍結注意」看板が頻繁に出てくるので行き着けるのか心配でしたが、幸いにも路面は乾いており、無事2時頃丸沼の駐車場に到着しました。

 「taiga」さんと「すねお」さんの二人は既に到着し、寒さをこらえる様に携帯ストーブで暖をとりながら出迎えてくれました。
 「すねお」さんは本来渓流釣りスペシャリストですが、「taiga」さんに誘われ(4月)、この丸沼への釣行でトローリングの虜になってしまったそうです。今回は渓流シーズンも終わり再びトローリングでの参加となったということです。

 挨拶を終えると早速シェルスプーンを見せていただきました。
 ご存知かと思いますが、「taiga」さんはインターネット・オークションにシェルスプーンを出品している程の腕前ですから、その作品は芸術の域に入っている感がします。
 そんな中から宝石のような夜光スプーンをいただいてしまいました。

 二人は既にボートの準備を済ませたとのことなので、私もバリバリに凍てついた湖畔に車を乗り入れ、今回デビューのモーターガイド社エナジー38lbのエレキと大物用φ60cmのランディングネット、やはり大物が入る予定の大形クーラーボックスをボートに積み込みました。
 釣り客が少なくなったのか、ボートの数はいつもの半数近くになっていました。ここも冬ごもりに入ったようです。
 それにしても星空が綺麗です。平野部の空気とはひと味違い、すみきっているのでしょう。
 こんな時は星の間をわずかに移動している人工衛星を確認することができできるんです。星は小さく見えるのに自分のほうが遙かに小さく感じるんですよね。

 駐車場に戻ると二人は沸かした湯とアルコールで体の中から暖める作戦にでたようです。
 「かつまる」さんが到着していないのがちょっと気掛かりでしたが、これ以上外での待機は体に悪いので、それぞれ自車に戻り、仮眠して待つことにしました。
 ところが、1時間くらいすると寒くて眠れなくなりました。このまま我慢し、次に睡魔が襲ったときには生命の危機を迎えるに違いなと、車の暖房の力を借りることにしました。

 5時半くらいから着替えや小物の準備をしていると、「かつまる」さんが到着していることに気が付きました。
 挨拶をすると、既に「taiga」さんと「すねお」さんに会い、ボートの準備も完了しているとのこと。
 聞くと「かつまる」さんは1時まで仕事に追われ帰宅してから準備をして出てきたそうです。6時少し前くらいからホテル側でボートと遊魚券の受付が始まり、それぞれ手続きを済ませるといよいよ釣り開始です。

 ボート上にうっすらと霜が降り、うかつにボート上に立てません。金属部は触れるとドキっとするくらい冷たくなっていました。
 手際の遅い分だけ同行の2艇よりわずかに早く湖上へ漕ぎ出し、エレキと魚探をセット。
 まずはエレキのスイッチON、ダム方向に進路を取りながら、セット済みのディクナイトと5ヤードのレットコアラインでの偽装ハーリングタックルを1本、そしてもう1本はハンドメイドミノー9cmを装着して30ヤードでクラッチON。
 やっぱりハンドトローリングとは比べ物にならないくらい楽にラインを操ることができます。

 2本のロッドをホルダーにセットしてから魚探のスイッチをON、「タラワンド」沖を流しながらメニューをセットしたのですが、魚の反応なし。
 「発電所」方向に進路変更し湖を横断したのですが、やはり反応は鈍く、ようやく「毒蛇の岩」沖から深さ20m以上の湖底近くで反応があり、国道下当たりでは5〜10m当たりに反応がでてきました。
 ミノー側は、その都度深さを合わせたのですが、当たりがありません。
 ダムの前を急旋回し、100m程で沖に出たところでハーリングタックル側にヒット。上がって来たのは25cm弱のサクラマスの養魚でした。それでもあの精悍な顔つきは成魚と変わりません。
 ピーカンに晴れていた朝方の天候は10時を回った頃から風を伴った曇天に急変し、ちらほら雪も舞っているようです。

 「taiga」「すねお」艇、「かつまる」艇と接近する都度「当たりは?」「ルアーは?」と声をかけるのですが、良い返辞が帰って来ません。
 大物は何処に行ったのか、3艇はさほど広くない丸沼をしらみつぶしに隅から隅まで探ったのですが、その居所は皆目見当がつきませんでした。
 深場ばかりを探っていたので、ホテル側の流れ込みに居るのか水深が10m以下の浅場に移動すると5〜8m付近に点々と魚影が確認できたのですが、魚探には小さな影しか映りません。
 ラインを20ヤードと30ヤードに巻き上げ、牛舎跡沖を流しているとハンドメイドルアー側に当たりがあり、30cmのブラウンをキャッチしました。尾鰭の形がいまいちでしたが他のヒレはピンとしていて綺麗なブラウンでした。

 そのまま、時は過ぎ風が強くなってきたので、昼食を兼ねて休憩をとることにしました。
 湖畔亭に入ると、炭火焼き担当のお兄さんは今日は厨房に入っていました。お兄さん曰く、「魚は表層に居る、20ヤードで引く」とのことでした。
 しかし、我々はやり尽くしている。もやもやしながらシェルルアーや本日のロストルアーの話で暖かい昼食時間はアッという間に過ぎてしまいました。
 外は相変わらず冷たい風が吹いて居ましたが、大物狙いでもう少し頑張って見ることになりました。私のバッテリーのインジケーターは既に赤を示していましたが、はこうなることを予測してか「かつまる」さんはバッテリーを2個持参していました。
 「かつまる」さんは仕事も遊びもサイボーグみたいな人ですね〜。

 再度湖に漕ぎ出したのですが、30分もしない内に今度は横殴りの吹雪になってしまいました。
 向かい風を沖に出るパワーもなく、操船もままならない状態になってしまったのでホテル側の浅場をフラフラしながらちびサクラマス1尾を追加したのみ。14時頃、エレキが動かなくなる寸前で引き返すことにしました。
 今日の丸沼は我々3艇の他に2艇程がトローリングしていましたが、大物と格闘している艇はついに見ることができませんでした。

[11月17日・吹雪の丸沼]
吹雪の丸沼(湖中央から八丁下方向)

 上陸して車に戻るとワイパーに置き手紙が有り「taiga」「すねお」組は雪混じりの天候を心配して早上がりするとのメモが有りました。
 今のところ駐車場路面の雪はすぐに溶けてしまいますが、これ以上気温が下がるとちょっとやばい気がします。
 私も同じ帰路なので後かたづけを急いでいると「かつまる」さんも上がってきました。やはりちびマスを数尾追加したとのことですが、大物の当たりはなかったようです。
 互いに来シーズンの再会とシェルスプーン作りの奮闘を祈念して帰路につきました。
 「taiga」さん、「すねお」さん、そして「かつまる」さん、ありがとうございました。

※参考記述
完全放電状態におけるデ○コ:ボ○ジャーバッテリーのインジケーター復元(満充電)過程。
★マニュアルに従い、帰宅後速やかに充電に入る。
★翌朝充電器側は満充電を示す表示と自動電源オフ。
  しかし、バッテリーのインジケーターは「赤」の充電未完表示。
  バッテリーを揺すっても変化無し。
  (このまま保管するとバッテリーのパワーが復元しなくなる)
★再度充電開始。6時間くらいで充電器は自動電源オフ。
  しかし、バッテリーのインジケーターは、同じ「赤」の充電未完表示。
★この後2回同じことを繰り返すがインジケーターは緑に戻らない。
★メーカー(代理店)に問い合わせたが原因不明。
★「taiga」さんの助言で一か八か充電器を大きく揺る(電解液の漏れに注意)こと5分、ようやく緑に戻りました。

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平成13年11月3日(土) 6時〜13時

芦ノ湖

曇り(朝の内霧)   水温(表層) 16.1℃

レインボー 30〜35cm 4尾

 釣れたのはディクナイトのみ  

 4ヶ月ぶり、しかもこれが今シーズン最後の芦ノ湖へ釣行する事にりました。

 芦ノ湖漁協の情報では棚が深いとの事だったので、今回のタックルはレッドコア100ヤードをカバーできるロッド(実際は30号負荷のヒラメロッド)を準備しました。

 船外機から雨具まで1式を車に積み終え、眠気防止のコーヒーを飲み、23時時頃埼玉県北部の我が家を出発しました。
 小田原の湯本までは順調に距離を稼ぐ事ができ、さてドリフト族が多い様で有れば箱根新道を登ろうと考えながら干物屋さんが並ぶR1を走っていると、今日は何故かいつもと違い静かです。
 そこでのんびりとR1を登ることにしました。

 意外な道路交通量の少なさに気分良く運転していたのですが、宮ノ下まできて交通量の少ない原因が解りました。心配していたドリフト族の事故車を取り囲む様に何台もの車が停車し、道を塞いでいるではありませんか。事故の様相は解りませんが、乗用車の前方が破損しており、仲間らしき数人が運転手を引き出そうとしているようでした。

 出る幕のない私は、車と人の隙間を縫うように渋滞を脱出すると、同じ惨劇が自分に降りかからないように願いながら芦ノ湖に車を進めました。 この「懲りない面々」はいったい何時になったら目を覚ますのでしょう・・・

 ほぼ予定通り、2時半頃に箱根湾の駐車場に着いたのですが、車外に出て見ると意外にも寒くなく、驚きました。湖にはうっすらと霧がかかっていましたが、湖面から5mくらいの高さまでは見通しが利き、釣りには支障無しと楽観的観測。
 眠気が先行していたので、5時にアラームをセットし、シュラフに潜り込むと、箱根の峠を越えた車の余熱で体が程良く暖まり、吸い込まれる様に寝入ってしまいました。

 アラームで2時間程の仮眠から目を覚ますと早速防寒着に身を包み、船外機をすずきボートの桟橋前に運んでいると後ろから「おはようございます」と元気な娘さん(?)の声。
 予約をしておいたので、ボートは昨日の内にボートハウスのすぐ脇に係留してあり、船外機の取り付けや荷物の積み込みがとっても楽にできました。
 ボートハウスの脇は浅場なので増水時期限定のサービスと言ったところでしょうか。

 ワカサギの刺し網が入っているとのことで6時出発となりましたが、到着時に見通しが利いた湖面はすっかり霧に飲み込まれ、まだ明け切らぬ暗がりの中での視界は20mくらいが限界。
 例の如く湾内でトローリングしながら沖に出る機会をうかがう事とし、磁石を取り出して方向を見定め、ゆっくりと湖面を滑り出したのですが、岸の灯りが判別できなくなると、とたんに自艇が何処にいるのかさっぱり解らなくなってしまいます。
 フッと思いついたのは今回2回目の出番となる魚探の水深でした。
 箱根湾の中央部は約20mの水深で、平たいお皿状の湖底ですから魚探の深さと磁石の指針を見て場所を想定しながらの操船となりました。 
          つまり人間GPSなのだ。 
 
障害物に当たると進路を変えるおもちゃのように湾内を右往左往。
 場所は微妙にズレていましたが、結果的に浅場や係留船に近づかずに済みました。
 全く釣りに集中できない中で、魚探には現れなかったのに、いつものパターンでレットコア5ヤードにディクナイトの組み合わせた表層タックル側に当たりがあり、ニジマス30〜35cm3尾を立て続けにランディングすることができました。場所はたぶん湾中央部。

 7時間ころから霧が上がり始め再び湖面を見渡す事ができるようになりました。 それにしても表層水温は16.1℃と暖かい。
 ワカサギ釣りのボートは、塔ヶ島沖に集結していました。
 フィシュイーターは、サビキから外れたものや弱ったものを狙っているだろうと、シープ犬かストーカーのようにワカサギ釣りボートの周りを行ったり来たりうろつくことにしました。

[11月3日・塔ヶ島沖のワカサギボート]
塔ヶ島沖のワカサギ釣りボート

 予想通りフィシュイーターはワカサギ釣りボートを取り囲むように伊豆箱根遊覧船の航路下、水深15m前後にいました。
 そこでハンドメイドミノー側(ボート右側)のリールをフリーにして70ヤード(想定水深14m)でクラッチをON、湾中心から伊豆箱根遊覧船桟橋に向い、観光船の真後ろで右に旋回しようとしていたとき、期待通りパニッシュ側のロットが大きく曲がり、ヒット。
 一発合わせを入れ、ロットを片手に持ちながら船外機のハンドルを右に切りボートが岸と並行になった、その時ラインのテンションが緩み猛スピードでリールを巻いたのですが、その魚は難無くトリプルフックを外し、仲間に生還の報告に戻ったようです。そのためかその後の2往復は何の反応も無し。

 やむなく箱根湾を断念し、大島(水中根)に向かう途中、小島付近でディクナイト側に小さな当たりの後フッキング。
 30cmを1尾追加しました。
 大きく円を描くように旋回し、同じポイントに戻りましたが当たりなし、ハンドメイドミノー側を30ヤードに巻き上げ、魚探で大島を確認しなから山のホテル側に旋回したのにもかかわらず根掛かりさせてしまいました。魚探の深さばかりを当てにして旋回する内側のラインの沈み込みを気に留めていませんでした。
 ハンドメイドミノーはフックに腐敗した藻らしきものを点けながらも無事帰還させるすることができましたが、魚探を頼り過ぎですよね。

 その後、恩賜公園下を2往復、同じ場所に魚の反応は有るもののやはり喰って来ないので元箱根湾入り口を横断し対岸に移動。
 鳥居前のワカサギ釣りボートの脇を流してみましたがやはり当たり無し、ワカサギも箱根湾程は上がっていない様です。
 そのワカサギボートの中で野崎さんが立ち上がったままワカサギロッドを上下に振っていました。お手本を見せようとしていたのでしょうが、魚が釣れなければ名人もただの釣り人になってしまいます。

 ボートを成渓〜山の神〜マリーナへ進めている間、5ヤードのリールを取り替えたり、ルアーや深さを色々変え試してみたのですが、相変わらずノーピク状態。
 更に湖中央を横断し、禁漁区ライン沿いに百貫〜立石の間を往復したのですが、立石手前でわずかにロッドをしならせたのみ。
 この時点で11時。「今日は、ここまで!」と観念し白浜を経由して帰港することにしました。

 トリカブト沖まで来ると水深20m前後に大きな魚群を見つけ100ヤードめいっぱい出して魚群にルアーを送り込み追い回したのに・・・万策尽き果てました。
 この状況の中で私と並行に走っていたローボートによるハーリングタックルの釣り人が魚をランディングしていたので聞くと「ラインはタイプU、当たりは頻繁にある」とのこと。 どうして?
 
 「釣技旅団突撃隊」の釣師郎さんが言うように魚探の振動子から円錐状の範囲を探査するため、探査範囲の狭い「表層には魚は居ない」と思いこんでしまっているようだ。

 今までの自分らしい釣りでは有りませんでしたが、やれることはやったので満足としておきましょう。
 とにかく魚探の盲点を思い知らされた一日でしたが、今後も魚探を携帯することを前提として、今後の対策を前向きに考えるしかなさそうです。
 13時、箱根湾入り口で納竿としました。

 ちょっと早いですが、芦ノ湖とすずきボートに今年の納めの挨拶をし、2週間後に行く丸沼の攻略方法を考えながら、気の遠くなる程長い帰途に着きました。

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平成13年10月14日(日) 6時〜12時

丸沼

晴れ・気温3〜15℃くらい   水温(表層)12.5〜14.5℃

レインボー 35cm  1尾

パニッシュ

 同一場所への3連投は久しぶりです。
 何せ、管理釣り場に行き始めるまでは一年を通して芦ノ湖に行ってましたから、珍しいことではありませんでしたが、ここ数年色々な場所に出没していましたから。

 最近、家族サービスを怠っていたので丸沼釣行の話をしたところ「家族みんなで行こう」と言うことになってしまいました。
 とは言っても私は釣り、家族は紅葉狩りの観光ドライブですが。

 今回の釣行から私の釣り道具に加わったのはイーグル社のトライファインダーと言う魚探です。
 これは前回「かつまる」さんと同行した際、その効果が実感できたからで、当然私に取っては強い味方が加わったことになるのですが、去って行くものもあります。
 それはマイカーのマスターエースです。
 このマスターエースは昭和63年式のマニュアル車、中古で買ったのですが、累積12万kmを無事走破しました。
 さすがに部分的な修理は有りましたがエンジン周りはまだまだ現役です。
 しかし、来る11月で車検切れとなるのを機に退役してもらうことにしました。無事故で役目を終えられるのは運転手の心構えと共に、車の性能なくしては成し遂げられません。
 車に「感謝」です。
 と言うことでこの車での最後の家族旅行になりそうです。

 我が家を出発したのは13日の23時。
 いつものようにマスターエースの後部座席を全て倒し、シュラフを2つ並べて、そこに子供を潜り込ませる。
 女房殿は、体型的にごろごろ転がりますから助手席を目一杯倒し、シートベルトでくくりつけておきます。
 これが我が家の寝台特急マスターエース、運転手は・・・私となるわけです。

 いつものように上武道路、そして前橋市内でR17(本線)へ合流し、北橘村のセブンイレブンで小休止と家族の飲み物とおやつを補給。
 眠気を冷まし再出発。
 途中、子持村付近の電工表示の温度計は9℃を表示していました。 これから標高差1000mを駆け上がろうとしているのですから現地の気温が零下であることは容易に想像できます。
 それを裏付けるかの様に空は満天の星空でした。

 それにしてもコンビニ業界は熾烈な競争を展開していますね。コンビニがいたるところに有るんです。
 いくら何でもこの先はもう無いだろうと一人賭博をしながら車を走らせていましたが、3回もはずれてしまいました。
 同業他社の殆どが沼田市郊外でリタイアしているのに対し、○イレブンは最終的には利根村あたりまでありました。
 感心するのは23時を過ぎて、当然地元住民の人通りは殆ど無いのに営業していることです。
 まるで救急病院が急患がはこびこまれてくるのを待機しているかのようです。(例が変ですね)
 このサービス精神には脱帽ものです。用意を忘れた食料や小物等はコンビニで買いましょう。
 アッ!決して私はコンビニの回し者じゃ有りませんよ。

 ペンション村を過ぎ、スキー場前を通過するとまもなく丸沼です。
 前回、前々回と丸沼の湖畔で野生の鹿に会えたので、今回もと期待をしていたのですが、残念ながら遭遇することはありませんでした。
 それでも車を止めると、近くの山林に潜んでいるらしく、あの幼児の奇声に似た甲高い声を聞くことができました。

 駐車場に到着したのは2時30分、早速ボート予約簿に記入。5番目くらいだったかな?
 時折強い風が吹き、外気は冷たかったのですが、子持村の9℃を考えると意外に暖かく感じました。おそらく3℃くらいだったでしょうか。
 5時30分から受け付けとの事なので、5時起床を決め込んで仮眠に入りましたが、寒さで目が覚め車の暖房を入り切りしながら準備の5時を迎えました。

 私が準備に追われている頃、既に準備が完了したのか湖畔亭の前にボートの手続きを待つ数人が背中を丸くしてうろうろしていました。
 湖畔亭に灯がともると何処らと無く人が集まり、それぞれ釣りの手続きをするとまた三々五々散って行きました。
 私も遅れじとボート代と遊魚料を払い、オールを手にすると早速湖に漕ぎ出しました。
 この時点で家族と行動が分かれました。

 ボート着け場から200m程の沖合でラインを出しはじめ、オールを漕ぎなから2本のラインを出し終え、航跡が30m程直線になったところで、いよいよ今回初下ろしの新兵器イーグル社の魚探に登場願うことになりました。
 まずは振動子を吸盤式の取り付け金具でトランザムに取り付け、スイッチオン。
 その間にボートは失速。
 再度30m程直線的に進み魚探のメニュー設定。
 この一連の作業は自宅で何回もシミュレーションしていたので手間取る事無く設定できました。
 これからが釣りです。

 ラインの1本は2色にパニッシュ。もう1本は3色にフラットフィシュで始めました。
 しかし、今のところ当たり無し。
 当たり前です、魚探の反応が全く有りません。
 そこで湖中央から国道側岸寄りにコースを取ると、ようやく魚探が魚をとらえてアラームを聞かせてくれました。
 魚の泳層は3〜4mと浅く、下層での反応は殆どありませんでした。  ルアーの深さ調整をしないままでしたが、変電所沖でフラットフィシュ側に当たりが有りました。しかし、手際が悪くロッドを握ってラインを巻き始める時には既にバレていました。
 そのままダムに向かっているところで反対のパニッシュに当たり、今度は慎重に35cmのレインボーを取り込みました。
 前回、前々回とスチール系の無斑が多かったのですが、今回釣り上げたのは斑点が散在する魚体でした。
 旋回し、同じコースの2周目、またパニッシュに当たりがありましたが、ロッドを曲げただけで見ている前でバレてしまいました。

 魚探の反応は回遊性のレインボーらしくまとまっていました。
 7時頃には周りの景色がはっきりとし、紅葉がとてもきれいなことに改めて気が付きました。1週間後には焦げ茶色の世界に変わっていることでしょう。
 湖には気の早い落ち葉が浮いていました。
 魚探の反応が良いところを数点に絞ってボートを漕いでいると有ることに気が付きました。
 魚探の反応が良いところは、何故か岸に接してあざやかに紅葉している場所の沖合なのです。
 紅葉の色に引かれて魚が集まっているのかなと思う程はっきりと魚探に現れました。

[10月14日・八丁下の紅葉]
湖中央から八丁下の紅葉

 泳層は相変わらず4m前後。中には30mの底べったりの反応もありましたが、これは眉唾ものです。
 しかし、朝マズメの3回の当たりの後、ルアーを魚の泳層に合わせ、ツノ(改)、ツインプレート(改)等色々試してみたのですが、当たりは全く有りません。
 このところの冷え込みで魚に食い気が無いのかな?・・・と考えたりもしたのですが、原因は良くわかりません。

 訳が分からぬまま時間はいたずらに過ぎて行きました。
 フッと気が付くと、水面には赤や黄色の枯れ葉が浮び、中には4〜50cmにサスペンドしている葉もありました。
 あれ〜もしかして・・・それはないよね〜。
 役目を終えて水分を失った葉はやがて枯れ葉となり枝から脱落して水面に落ちる。葉は再び水分を吸収し、浮力を失ってゆっくりと湖底に沈み長い年月をかけて微生物に分解され、土に還る。
 この自然のサイクルの極一部、水中の枯れ葉は魚と化していたのか?

 今回お披露目のイーグル社トライファインダーは、確か自動的に雑音カットされているので細かいゴミなどは写し出されない。しかし設定により更にノイズカットできるのだが、よほど顕著に検出されないと魚として感知されないと言う話だ。
 フィシュアラームで私を奮い立たせていたのは、果たして魚か否か。これは次回以降の課題となってしまった。

 ノービク状態はその後も継続、ついに手首や肘が悲鳴を上げ始めたので、12時無念の納竿となりました。

[10月14日・丸沼温泉付近の紅葉]
湖中央から丸沼温泉方面の紅葉

 またしても湖畔亭の炭火焼きの元気なお兄さんが待ちかまえていました。
 私と目が合うなりニヤリとし、「どうでした」・・・・「全くダメ、魚は4mくらいにいるのに」と私。
 「一雪降ってからがおもしろいんですよ。魚が深場に固まりますから狙いが定めやすくなる」とのことだ。

 またくるか。

 12時30分 湯の湖方面観光組の家族と合流し、帰途に着きました。

 「あ〜あ!明日会社じゃん」

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平成13年9月22日(土) 5時〜12時

丸沼

晴れ・気温3〜15℃

レインボー(スチール系) 30〜43cm  9尾
レインボー(ドナルドソン系)   48cm  1尾
サクラマス          25〜30cm  2尾
(かつまるさん   9尾,   私  3尾) 

かつまるさん アワビ:8  ツノ:1
私 ハンドメイドミノー(6cm):1,パニッシュ:4,チップミノー:1

 2週連続の丸沼です。
 と言うのも丸沼,菅沼で好釣果を得ている「かつまる」さんにお誘いいただいたき、先週は、その下見で、今回が本番と言うわけです。
 ここまでの経緯は「丸沼(危惧解消編)」をご覧下さい。

 釣行前日の21日は午後から雨、18時頃東京の会社を退社する時点で雨は上がっていたのですが、この時期には珍しい冷たい風。
 自宅に近づくにつれて車窓に吹き付ける雨はしだいに強くなり、自宅で釣りの準備をしている時は本降りの状態でした。

 私にとっては雨は好都合、釣り場は空いているし、雨は湖面をざわつかせ、直射日光を遮断して魚の警戒心を和らげる効果が有ると言われている。絶好のチャンス。釣行を拒む要素は何〜も存在しない。
 ただ、稀に雨が激しい過ぎると魚が驚いて食い気をそがれるようだ。心配と言えばそのくらいでしょうか。
 しかし尋常でないこの降り方を心配して「かつまる」さんから確認の電話が有りました。もちろん「Let's go !」。二人の会話から「中止」の言葉は全く出ませんでした。笑っちゃいますよね。
 「少し波が有った方がよい」なんて軽い判断で磯に渡って大波に飲まれたニュースを時々見ますが、釣り人ってこんなものですね。

 先週R17号の渋川付近で渋滞に阻まれ30分程ロスしたため、これを計算に入れて21日の23時頃に埼玉北部の自宅を出発しました。
 地元の天気予報では22日は「曇りのち晴れ」でした。前橋市内を走っている頃には雨は完全に上がり渋川付近では路面は完全に乾いていました。
 埼玉北部のどしゃ降りを考えると別世界。雨雲は関東中部を通り過ぎたようで北部には影響は小さかった様です。空を見上げると星さえ見えました。

 先週渋滞につかまった付近に差しかかったのですが、予想した渋滞は無く車は順調に距離を伸ばす事ができました。
 ただ時間には余裕が有るはずなのに気だけが急かされて、赤信号に変わる寸前の交差点を3回も強行突破してしまいました。

 しかしまだ9月後半だというのにこの寒さはいったい何んでしょうか? R17号の子持村付近に有る電工表示の気温は13℃を表示していました。
 子持村の標高は400〜500m、そして丸沼の標高は1400mですから+100mを−1℃で計算しても現地は相当冷え込んでいることが想像できます。(後で分かった事ですが、関東以北は今秋最大の冷え込みで10月中旬の気温だったそうです)
 
 自宅からちょうど3時間、22日の2時に丸沼の駐車場に到着。
 案の定雨を敬遠して車の台数は先週よりも少なく、ボート予約表も旅館泊まり客を除けば3番目くらいに書き込む事ができました。
 金精峠を越えてくる「かつまる」さんはまだ着いていないようなので、「かつまる」さんの分も予約し、仮眠して到着を待つことにしました。
 「かつまる」さんは予定時刻の4時ちょっと前に到着。
 「初めまして」の挨拶で無事合流する事ができました。
 初対面の方にはちょっと構えてしまう性格の私ですが、何回か同行した釣友の様に早速釣り談議。
 最近の釣果を写真で見せていただきましたが、どれも両手でなければ支えられないビッグサイズでした。
 話の続きはこれから釣り上げることになっている大物の話で盛り上がってしまいました。

 5時からの遊魚券とボートの手続きを済ませ、朝マズメの絶好期を逃すまいと、それぞれの自艇で一目散に湖上に漕ぎ出しました。
 予想どおり冷え込みは厳しく、ボートの座席等に霜が降りていました。
 また、終始冷たい吹き下ろしの北風で手がかじかむ程でした。
 準備の際、魚探のセットを見せていただきましたが、振動子をトランザムの垂直面に吸盤で取り付け、アッという間に完了。

 さて、本日のスケジュールですが、2艇とも一旦ポイントとなるダム付近まで行き、私の艇をブッシュに係留、「かつまる」艇に同乗し、「かつまる」さんの釣法を拝見させていたたくことになりました。

 魚探の反応を見せていただくと最深部は42m前後、水深10mくらいの所にサーモクラインが有り、2層に分かれているようです。予想に反して下層部に魚の反応は鈍く、スチール系もドナルドソン系も10m以浅に群が点在し、概ね湖中央から東側を回遊しているようです。

 トローリングピッチは事前に「かつまる」さんが言っていたようにかなり早めで、船外機をアイドリング状態で走る私のスピードに対してその1.5〜2倍くらいのスピード。
 ルアーをひったくるような魚の動作に加え、スピードで確実にフックアップさせると言った感じ。実際に私が同乗している間、ファイトの途中でバレることは有りませんでした。

 また、「かつまる」さんのタックルがトローリングピッチとベストマッチなんですね〜。ロッドはUFMウエダの10ftを使用していましたが、波による船の振動は余裕で吸収し、魚がヒットするとトルクに対応してバタつく事なく魚を乗せてくる感じのアクションでした。

 「かつまる」さん愛用のアワビ、ツノスプーンを見せていただきましたが、不思議ですね〜。アワビはともかくツノは人間が見る限り魚には見えないしアワビのような光沢も無い。
 なかなか水中に沈まないので、動きを確認できませんでしたが、浅い層で見る限り動きは市販のスプーンほど機敏とは言えずゆらゆらと頼りない動きに感じられました。
 動きよりも怪しい光で魚を誘惑しているんでしょうね〜。
 ルアーのフッキング位置は半数が飲み込まれるように口の奥にフックしていました。
 
 2本のラインは最初アワビを30ヤード、ツノを60ヤードにセットしたのですが、「かつまる」さんは、魚探の反応に合わせてツノ側を40ヤードまで巻き上げました。18lbのレットコアラインですが、ボートのスピードから察するに30ヤード側は4〜5m、40ヤード側は6〜7mの水深を引いていると思います。
 
 普段はツノの方が多いとのことですが、今日はアワビ側に当たりが多く、スチール系の銀ピカのマスが次々と上がってきました。

[9月22日・スチール系の銀ピカマス]
スチール系の銀ピカマス

[9月22日・「かつまる」さんの48cm]  [9月22日・タックルを借りて私も]
左:「かつまる」さんが釣り上げたドナルドソン 48cm
右:ロッドを握らせていただいて私も・スチール

 アワビやツノのことは10年くらい前から知っていましたが、実際に使ってみて改めて高いその評価が頷けます。(高いのは評価だけでは有りませんが費用対効果は妥当かと思いました)
 そして7時頃、ついに今回の目的の一つである大形のドナルドソンをキャッチ。ずっしりとしたパワーを感じました。
 スチール系と体色を比べるとその違いは歴然としていました。

 8時頃までに7尾をキャッチしたところで私は自艇に戻り、自分の釣りをすることになりました。
 「かつまる」さんの釣法をまねて実践してみるつもりでしたが、トローリングピッチと言い、ルアーと言い殆ど同じことができません。
 スピードに関して言えば、手漕ぎのローボートで持続できるスピードではありませんし、ルアーに至ってはアワビやツノ自体を持っていませんでした。(高価なルアーは持たない主義なので)
 唯一、魚探が反応していたタナを狙い撃ちするように10時頃までに30ヤードのパニッシュで2尾、40ヤードのフラットフィシュで1尾をキャッチすることができました。

 そのころ「かつまる」さんも数尾を追加していましたが、エレキのバッテリーは予定どおり11時頃にダウン。
 それでも「かつまる」さんは、手漕ぎで私に付き合ってくれましたが、陽が真上に差し掛かったころから当たりはピタリととまってしまい、風も勢いを増しラインが出しにくくなったため、二人とも12時納竿としました。

 湖畔亭の前を往復しながら片づけをしていると、先週と同じ様にヤマメの塩焼きをしている気さくなお兄さんが「どうでした?」と声を掛けてくれました。
 アワビやツノを愛用している「かつまる」さんとお兄さんは話が弾んで色々情報交換していました。
 更にそのお兄さんは自作のアワビ、ツノ等自分の秘密兵器を商売そっちのけで私達に見せてくれました。
 来週はトラウトフェスタと言うことで大形マスを大放流するそうです。

 湖畔亭で昼食をとりながらのビールがうまかった〜。
 これからますます期待が大きくなる丸沼での再会を約してそれぞれ車内に戻り、仮眠を妨げないよう帰路に着くこととし、解散となりました。

 ありがとう「かつまる」さん。
 今まで私の師匠は雑誌とフィールドでした。
 今回の釣行で「かつまる」師匠が使ったエレキも魚探もアワビもツノもハリスの長さも、私には必要ないと豪語してきましたが、それら全てが目から鱗の1日でした。
 
 全てを今すぐ入手する事は困難ですが、ちょっと考えてみようかな〜とこの報告を書きながら考えています。

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平成13年9月15日(土) 5時〜13時

丸沼

晴れ・気温25℃

レインボー(スチール系) 35〜40cm  6尾

ハンドメイドミノー(6cm) 1,パニッシュ 4,チップミノー 1

 長い夏休みが終わりいよいよ大人の時間かと思うと2つの台風です。
8月下旬某ホームページで丸沼と菅沼でのレイクトローリングの書き込みを発見。
 私も4〜5年前に菅沼のすぐ下に有る丸沼にレイクトローリングで釣行したことがあり、その時は余り良い思い出が無かったので意外で、また懐かしく、書き込みした「かつまる」さんにメールで教えを請うことにしました。

 すると、思いがけず丸沼に誘っていただき、日程を9月4周目に設定したのですが、私には2つの心配事があったのです。
 その1つ目は、ロッドホルダーがうまくボートにとり取り付けられるかということです。
 2つ目の心配は、丸沼はエンジン機関の船外機は禁止されているのでエレキを持っていない私はラインの繰り出しが人力のローボートでうまくできるか? しかも2本。
 私に取ってどちらも重要な事で、これがクリアされないと「かつまる」さんの釣り方を教えていただいても、即それを実践する事ができないことを意味しているわけです。

 そこで、2つの心配事を解消するため静かな平日に下見がてら釣行する事にしました。
 しかし、予定と言うものは変更されるためにあるようなもので、台風だの米の同時多発テロだの紆余曲折を経て結局休日の15日(土)になってしまいました。

 埼玉北部の自宅を23時半に出発。
 深夜にもかかわらず途中渋滞に巻き込まれ、3時間半かかってようやく丸沼の駐車場に到着。
 既に10台くらいの先客があり、ボート予約表にも10番目くらいに記入できました。
 4〜5年前に来た時と施設、ボート予約システムに変更は無く、リラックスして5時のボート貸し出しまで待機することができました。
 ボートの貸し出しは遊魚料とボート代の支払いと引き替えにオールを渡され、後は湖畔にあるボートを自由に選べるというもの。

 心配していた1つ目のロッドホルダーは手作りのアダプターを使う事で取り付けOK。
 いよいよ21世紀初の丸沼に漕ぎ出す事になりました。
 魚探を持っていない私としては、魚の泳層を探るためと、効率よく魚とファイトを楽しみたいと言う両面からので何としてもロッドを2本出したい。
 一本のロッドを操っている間にもう一本のロッドが根掛かりしないようにルアーはフローティングのフラットフィシュとパニッシュ(ミノータイプ)を使うことにしました。
 心配事の2つ目は、まず一本目のロッドはボートのスピードを上げボートの航跡にラインを流すようにし難なく送り出せる。
 問題は2本目。やはりラインを航跡に乗せるのでようにして送り出せば良いのですが、既に1本目のロッドはホルダーにセットしてあるため、バックラッシュの手直し等で漕ぐことを中断すると、ラインが受ける水の抵抗がトルクとして作用し、セットしたロッド側に大きく旋回する。すると先に出したラインと繰り出し中のラインが接近しお祭りする可能性がでてきます。
 従って2本目(と言うより2本とも)のロッドには水の抵抗を大きく受けるフラットフィシュ等を付けスムーズにラインが出ていくように心がけることでこれもなんとかクリアできそうです。
 ただし、勢い良くスプールが回転している時はバックラッシュを防止するため時々サミングをすると良いようです。

 天気予報では曇り時々雨。
絶好の釣り日よりと思いきや周りの山々が一時的に霧に包まれた後は紫外線のきつそうな陽が差し込みオールを漕いでいると汗が流れる程でした。
 天候のせいかな? 肝心の当たりが有りません。
 かつまるさんからの情報を私なりに要約し、「湖中央」「40ヤード以上」「早引き」を今日のキーワードにしていました。
 朝一だからもっと浅くても良いのかなと思いながらもパニッシュをセットした方は30ヤード、フラットフィシュは40ヤードで引いていました。
 当たりのでない私を後目に、エレキを付けた二人組のボートがコンスタントに釣り上げていたので、近づいた機会に聞いてみると「30ヤードで当たっている」との答えが返ってきました。
 そこで2本とも10ヤードずつ巻き上げると、間もなくパニッシュ側にあたりが有りましたが、ロッドを握る間もなくバレてしまいました。

 7時頃から変電所沖からダム(工事中)の間を往復していると30分に1回くらいの頻度で当たりがあり、バラシながらも2回に1尾はランディングに成功し、無斑のきれいなマスをゲットできました。
 フラットフィッシュ側は当たりがないので色々なプラグ系のルアーを試したのですがダメ。結局ハンドメイドルアー(6cmミノー)に替え1本を追加することができました。

[9月15日・ひれピンのスチール]
ヒレの整った無斑のマス(スチール系)

 11時頃から私の自慢のモナリザの様な手は豆だらけになり、また背筋がつり気味になってきたので30分程休憩し再開。ようやく30ヤードで1本を追加することができたのですが、手も背筋も痛む一方なので次週本番の大事をとって13時に納竿となりました。

 片づけで「湖畔亭」の前を行き来していると店の前でマスの塩焼きを売っている、よく日焼けしたお兄さんが「釣れました?」と声を掛けてきたので、状況を説明し、釣れた魚の種類を聞くと
 「30ヤード前後で釣れているのはスチール系のマスで、エラ洗いでジャンプすることは少ない。現在丸沼は台風による冷たい水が表層部に流れ込み、湖の躍層は大きく2層に分かれていて、スチール系は上層に、またドナルドソン系の大形マスはその下層にいる。」
 と言うのです。
 確かにいくつか思い当たる節がありました。
 スチール系だけをキャッチしていた今日のような釣り人だけならば、大物は、来週我々が来るのを待っていてくれると思うのですが・・・
 取りあえず今回は心配事が解消できたので「良し」とし、来週は「かつまる」さんと大物を攻略したいものです。

 標準の水位がどのくらいなのかわかりませんが、現在湖は満水状態だと思います。(4〜5年前来た時より1mくらい増水していました・・・全然参考にならないと思いますので下の写真で判断してください)

[9月15日・丸沼の水位]
ボート置き場から変電所方向

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平成13年8月8日(水)
 6時〜12時

アングラーズアリア
・フック

曇り・微風・気温18〜20℃
レインボー25〜35cm  11尾
イワナ30cm      1尾
ハンドメイドスプーン(ジャドースプーン)アワビ貼り(オレンジ・赤)
  ピュア(赤/ゴールド),アルフ(黒)

 休暇が取れたので急遽釣行となりました。
 またしてもマイファミリーは私を釣り場に残して観光に専念。

 川場では日焼けに悩まされましたが、本日は一転して曇り、しかも日中でも20℃と涼しい半日でした。
 
 平日と言うこともあり、釣り客は少なくルアー池は2〜3人で貸し切り状態です。
 やはり最初はミノーで大物にチャレンジ。
 40cm程のイワナが追ってきますが、なかなか口を使ってくれません。それでも10投目くらいで足元まで泳がせてきたミノーに待望のイワナがヒットしました。

 魚の活性は時間的なムラが無く、午前中いっぱいはまずまずと言ったところ。
 ミノーに反応が無くなってからは色々なルアーで試してみました。
 しかし、ヒットすると形が小さくてもトルクが大きく、掛かりが浅いとバレてしまいます。
 トップウォーターも試しましたが、合わせが遅くなかなかヒットに持ち込めません。
 
 同じ池でドライフライ釣りの客がいて9時〜10時は爆釣モードに入っていました。フライの釣り方でも分かるように全体的に上層でヒットしていました。

 10時頃に導水管の下流側でナブラができました。その近くで釣っていた客がナブラの中にルアーを通すようにリーリングし、3尾程ヒットさせていました。

 私は半日券だったので、観光組のマイファミリーと待ち合わせている間、オーナーの菊地さんと話をする機会ができました。
 色々な話をしている中で2つ程おもしろい話がありましたので紹介します。

 一つ目は元気な魚の原動力はHOOKの水にあると言うことです。
 HOOKの水はほぼ100%が井戸水だそうです。付近の沢からは細いホース1本で引いているものだけ。
 井戸水を惜しみなく引き込んでいるので透明度が高く、夏でも水温が低目で魚を掴むとヒヤリとします。冬は反対に冷えすぎない程度の水温を維持できるのでしょう。
 
 もう一つは前述のナブラができる原因です。
 オーナーがイケスの魚に餌をやる時刻が10時で、ナブラはこの後にできました。実は餌の臭いを含んだ水が導水管を通って池に流れ込み餌の臭いに反応して水面に魚が群れるのだそうです。養殖魚の条件反射ですね。
 この時の魚は食い気が立っているのでルアーがうまくその中を通ると簡単に釣れてしまうと言う訳です。
 放流の有る日はこの現象が顕著に現れるか疑問ですが、放流のない本日のような日はこれを狙い撃ちするのもおもしろいかも知れません。1時間くらい楽しめますよ。

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平成13年7月29日(日) 6時〜15時

川場フィシングプラザ
晴れ・微風・気温18〜30℃
レインボー25〜35cm  4尾
どのルアーで釣り上げたのか忘れてしまいました
とにかくありとあらゆるルアーを試してみました

 釣行報告するのを躊躇してしまうくらい、つらい釣行になってしまいました。

 梅雨期の内にもう一度芦ノ湖に行きたいと思っていましたが、梅雨の中休みかと思っている間に梅雨が明けてしまい、期を逸してしまいました。
 そこで管理釣り場となるわけですが、夏場は低水温が維持できないため、最近の管理釣り場はブラックバスやスズキを放流する等色々工夫して客引きに苦慮しているようですね。
 他の魚に偏見を持っている訳ではないのですが、私は現在トラウトしか釣りの対象としていないので、標高が高くて過ごしやすく、比較的水温の低いことを期待してトラウト正統派の川場フィシングプラザに行くことにしました。

 駐車場には6時前に着いたのですが、新しい駐車場は既に満杯状態でした。
 釣り客は、夏休み中の日曜日と言うこともあって家族や仲間連れが多い様に感じました。

 最初は駐車場下に陣取って、2投目で当たりがったので、さい先良い当たりにご機嫌で巻き取ったのですが、ウグイの15cmがスレでかかってきました。
 その後は当たりが無いので早々と対岸(川側)へ移動し、中央の噴水に集まっているであろう魚を狙ってキャスティングを開始しました。
 しかし、こちらも全くあたりなし。
 フライマンも苦戦しているようですが、数人は時たまランディングしているのを見かけました。
 ルアーには総じて渋く、皆苦戦を強いられている様子。

 7時頃には山に掛かっていた霧が晴れ直接日が射し込む様になり、急に気温が上がったように思われるほどでした。
 長袖の上着は用意したのですが、夏の炎天下ではとても着ていられず、薄手の長袖シャツを持ってこなかったことを後悔しました。

 その後も当たりらしい当たりも無く8時の放流に突入。
 目の前を放流直後のおどおどしたマスが通り過ぎましたがなかなか釣れません。アッという間に深場か上流側に移動してしまったようです。
 この放流で残りマスの食い気に火を付けるられれることを期待したのですが、それどころか放流の恩恵にあずかることができた人はほんのわずかだったようです。

 ルアーを変えても引く層を変えても何の反応も有りません。
 近くのルアーマンが取り込んでいるのを横目に覗くとメタリックブルー/シルバーとかメタリックグリーン/シルバーを使っていました。

 私には当たりの無いまま2回目の放流を迎えてしまいました。
 しかし、1回目の放流同様反応は鈍くようやく11時頃に30cm程度を1尾をキープしたのみ。
 それから4時間、活性の低い魚と日焼けで忍耐の釣りが続きました。

 14時の3回目の放流を迎え、ようやく立て続けに2尾、15時頃に1尾を追加したところで、観光組のマイファミリーと合流し帰途に着きました。

 今回は暑さで魚の食い気がいまいちだったようです。
 めったにないことですが、とにかく当たりルアーを探そうと持参した100個以上のルアーの内、半数近くを使用したと思います。
 ルアーフィシングに関しては、私より腕に覚えのある人も多かったと思いますが一様に苦戦していたことで納得というか諦めがつきました。
 次回リベンジといたします。

 昼食時間にオーナーの見城さんと話す機会ができ、食堂裏のイケスが工事中だったので目的を伺うと、地下70mから井戸水を汲み上げ、それを工事中のイケスで水質が魚に合うことを確認後釣り用の池に引き込むとのことでした。
 これが実現すると年間安定した水温と水量が確保できる訳ですから今日のような酷暑、冬場の厳冬期等ますマス期待できることになっちゃいますね。

 皆さん、夏場の釣りは直射日光との戦いです。
 日除け、給水は万全策で臨みましょう。

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最終更新日  2006年01月15日 22:35