高等部美術1
知的障害養護学校 河村 要和
海のデザイン画 トップページへ
これは,酒井式シナリオ「海のそこのお話」を知的障害養護学校の子どもたちでも
できるないようにして実践したものである。力の差があっても取り組め,
どの子もすばらしい作品ができる。
準備物
・4つ切り画用紙2枚(背景用と魚用)
・新聞紙(画用紙を置くため)
・絵の具(背景は3原色)
・小さい水入れ(画用紙に水をたらす)
1時間目
1.見本を見せる
・知的障害養護学校は学年の人数が少ないので,全員一クラスに集まった。そこでまず全体に見本を見せる。
教師も9人おり,やり方が浸透していないので,教師に対してもやり方を確認してもらう場になる。
・教室の机を端に寄せ,床に新聞紙をひいてその上に4つ切り画用紙を置いてはじめる。コップに水を汲んでおく。
手順1.水をゆっくり画用紙の上にたらします。 |
円を描くように少しずつ水を画用紙にたらす。
手順2.水を画用紙全体に広げます。 |
手順3.青の絵の具を水でゆっくり溶かします。 |
手順4.溶かしたら,筆で画用紙の上に起きます。青はところどころたくさん置きます。 |
手順5.次は黄色です。青の半分くらい置きます。 |
手順6.最後は赤。少しでいいです。 |
2.各クラスに分かれて行う(各自)
指示1.新聞紙を2枚重ねて床に置きなさい。 |
指示2.新聞紙の上に画用紙を置きなさい。 |
指示3.画用紙の上に小さな円を描くように水をゆっくりたらしなさい。 |
指示4.画用紙全体に水を手で広げなさい。 |
指示5.青の絵の具を水でよく溶かします。画用紙の上にゆっくり置いてみなさい。 |
指示6.海のデザインですから青はたくさん置きます。 |
指示7.次は黄色,青の半分くらい置きなさい。 |
指示8.最後は赤。少しだけ置きなさい。 |
3.後はそのままにして乾かす
乾くと色が画用紙になじんで,どの子も青,黄,赤の素敵な背景が出来上がる。
2時間目
4.魚を作る
魚を作ります。1絵を描く 2色を塗る 3切り抜くの手順です。 |
対応
(1) 自分で進められる子について
・手順を黒板に書く。もしくは画用紙に書いて掲示する。
・図鑑など用意しておく。
(2) 声かけの必要な子
・どんな魚にしたいか聞きながら進める。大きさ,場所を分からないときには指で示す。
(3) 魚が書けず,なぐり書きになる子
・これは魚かな,魚のおなかかな,目かなと声をかけながら,書いたなぐり書きなどを
生かして魚の絵にしていく。
※その他,色塗り,切り抜きは実態に応じて,教師が手伝い作っていく。
3時間目
5.魚を背景に貼る
場所や向きを良く考えて貼りなさい。 |
・どのような構図で張るかが勉強である。ゆっくり考えさせたい。
6.学年が同じ場所に集合し,発表会をする。
1組から見せて,前に並んだ後,他のクラスは1組の人の「誰」の作品の「どこ」が良かったが発表しあう。