模型少年の友 団塊世代の工作講座 その6 

 ブルーライナー 国鉄 153系新快速電車を作る


テーマ:軽量化の試み:部品を自作して楽しもう

1. LEDテープライトは変身する
    えっ!見た目には蛍光灯+ 単4乾電池
 

. 軽量ベンチレーターの
    そっくりさんのプラダン
3. 座り心地のソフトなボックスシートは
   スチレン製
  空気バネ台車(DT23、TR69)は作らなくちゃ
     DT22市販品で間に合わせはいまいちしっくり来ない
購入部品: 車輪+ギヤーユニット、パンタグラフ、連結器、LEDテープライト
ブルーライナー 国鉄 153系新快速電車とは 

鉄道ファン2000.11vol40.475より
@内部事情山陽新幹線の岡山までの延伸で急行鷲羽ともに使っていた東海型が大量に余りその転用を考えていた。外部環境競合する私鉄の攻勢
冷房化率100%の阪神、冷房車でロマンスシートの阪急6300型 京阪3000型が出現し旧型の113系では太刀打ち出来なくなった。
A対策1全車冷房化改造して破格のサービス(当時急行、特急の冷房化率は50%程度にも拘わらず)
B対策2イメージアップの為塗装変更とブルーライナーの愛称
C対策3大増発と草津−姫路まで延伸して
グリーン車なしの6両編成17本で誕生
おまけ
涼しくて乗り心地がよくて急行より早くて無料の新快速が誕生したとの噂で人気急上昇

153系はビジネス特急こだま151系と同時に誕生した、性能は互角で優秀な車両で急行用のエースでした。空気バネ台車 ゆったり広いシートピッチ 
 車両は中古なので程度のいいのを選別して冷房改造を実施
しかしもとは急行のセコハン8年頑張りましたがついに引退
なにわのこいさん117系にバトンタッチ、冷房の魅力を買われて
都落ちして仲間はばらばらになりその内に廃車になりました。
残念ながら現存する車両はありません。


急行
鷲羽 ”(非冷房時代)
1963.10 山陽本線鷹取−須磨

湘南色とは一味違う爽やかなイメージです。

急行”とも”(新大阪ー三原)姫路駅


153系新快速電車6連Oゲージ(1/45)のできるまで

 

新快速165+153系のサイドビュー

    モハ153−157

   モハ152-157 パンタ付き

   
       クハ165−158
     クハ165−163   モハ153−112 パンタ付き    モハ152−112

153系とは云っても両端は165系です。10連の編成から6連の編成にしたため先頭車が不足し
クハ165を10両で充当しました。そのため先頭車には3種類ありました。
クハ153とクハ165の外見の違いは正面連結幌取り付け部と台車です。編成姿に違和感ありません

     

参考資料 とれいん1996-7  259
鉄道ファン2000.11 Vol 475 
ヤマケイレイルグラフィックス 国鉄車輌形式集4 直流系電車 近郊編
国鉄電車ガイドブック 新性能電車 直流編
鉄道ピクトリアル 2001.10 No.707
鉄道ジャーナル 1985.5 NO183
JTBキャンブックス 関西新快速物語
その他
概略工程 1.参考資料の収集
2.3面図の作成
3.材料、工法の選定
4.車体筐体、大物部品(クーラー、台車、座席)、小物部品の単品部品図描画
5.展開車体の印刷、切り抜き、曲げ加工、組み立て
6.車体の補強
7.車体の塗装
8.車体の内装
9.大物部品の製作、塗装、取り付け
10.走行チェック
11.小物部品の製作、取り付け
12.外観補修、最終仕上げ
3面図

三面図
急行東海 比叡の見慣れた湘南色とはイメージが異なります。
参考にしたスタイルブックの形式図では蛍光灯は12本、クーラーはまだ装備しておりません。 これから描き入れていきます。
 構成検討 材質、工法、工期、費用など 実車4M2T6両編成を 模型2M4T
ペーパー車体(側面と屋根はスノーマットによる一体構成)、
正面妻面は樹脂(レジンキャスト)、
床板は1t塩ビ板
アクリル板とアルミアングル材で補強した
軽量構造の非真鍮複合材車体です。
 部品図   153系の特徴は
ユニット窓の2段上昇
全車トイレ付き
全席ボックスシート
40W蛍光灯   
車体筐体完成
近年の模型の傾向は室内照明と室内備品の装備です。明るい車内には座席他は必要です。 室内照明には安価で入手しやすいLEDのテープライトを使用します。
LEDテープライト
40Wの蛍光灯2列が天井に並んでます。このイメージをテープライトを利用して表現します。


LEDテープライトは樹脂ベースの上にチップLEDを配置されたものです。面倒な配線をすることなく簡単に帯状の光源が得られます。
このLEDを蛍光管の光源にみたてて直管らしく上にのせます。
5φの透明プラパイプを直管に見立ててLEDを光源に利用
LEDの光は指向性が強いので光を拡散させる必要がありま。
3M製のディフューザーシートをプラパイプに貼り付けます。
乳白色のストローでは拡散が不足します。



天井に2列に配置します。車両長手方向に直管6本
が輝きます。

電源は乾電池単4−8本12Vです。床下に電池ボックス×2を配置します。電池は単4でサイズでぴったり。ウエイトを兼ねております。問題は床下機器の配置が制約されます。

想像以上に明るいので内装をきちんと作り込まないと
目立ちます。内装を光沢ある暖色系のメラミンパネル
風に写真用紙にPCで印刷して貼り付けております。
ベンチレータ
&クーラー


フィンが薄く5枚表現が大変です。高さが変化してます。
全車装備



AU72型一体型クーラーユニットは モハ152に搭載

AU13型分散型クーラーユニット 1両に6機屋根上に
搭載されてます。クハ165、モハ153に搭載

プラダン(2.5mmピッチ)を利用
形状を単純化してフィンを表現
プラ段はプラ製のダンボールの略
大きなシートからベンチレーターの形に切り出します。

一体型クーラーユニットは厚紙でかまぼこ形に製作
表面は吹き出し口のパターンを透明フィルムに印刷して貼り付け
 
 
座席
4人掛けボックスシート 完成 1脚29部品で構成 重量0.8グラム
120脚 2300部品
シートは3o厚スチレンペーパー 塗装はリキテックス スノーマット紙0.5o厚をまとめてPCで印刷
濃紺色モケットは色画用紙 接着は全て両面テープ
台車作成
台車枠はL字型アルミチャンネル材
ボルスタ−は燐青銅  

TR79 クハ165装着空気バネ台車

DT24 モハ152,153装着空気バネ台車
マクソンのモーターを搭載した吊り掛け台車
内張
照明
白い光の帯は夜行列車そのもの。
 
 
 
   姫路発京都行き新快速の完成です。 
    20150.01.20      製作期間実質2年